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2016年01月30日
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フォーティーン C-030 T.S. ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは フォーティーン C-030 T.S. ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ です。

フォーティーンの優れたウェッジです。
以前C-030を試打したことがあるのですが、今日はT.S.モデルを試打することができました。
友人が愛用しているクラブで、既製品を一度組み直した物です。

一度目にしたことがあるとはいえ、個性的なデザインだな・・・。と思いました。
他のメーカーにもキャビティタイプのウェッジはありますが、ここまで徹底されているものは見られません。
こんなに深いのであれば、キャビティの効果も高いのかもしれません。
私はウェッジにキャビティ構造を求めてはいないのですが、アイアン同様ウェッジもキャビティタイプが好きだ・・・。という方も多いのではないでしょうか?

ソール幅は広いです。
これだけ広いと、スーッと滑らせるイメージが出せます。
このソールは前に見たことがあるので、驚くようなことはありませんでした。
ソール全体が丸みを帯びています。

この『ソールの凹み』もお馴染みです。
深さもたっぷりあります。
以前試打したときに『キャニオンソール』という名前なのだと教えてもらいました。

かなり深くて大きな凹みです。
ハーフキャビティタイプのウェッジはよく見かけますが、なかなかここまで深くて大きいものは見られません。
これにも大きな理由があるのだと思います。
『T.S.』とはどういう意味なのでしょうか?

ネックは平均的な長さです。
こういったところは、以前試打したモデルと変わらないように思います。

トップラインは少しだけ厚く見えましたが、極端な感じはしないので、気になることはありませんでした。
フォーティーンのウェッジは『テーパー』のイメージもありますが、このウェッジはノーマルなタイプです。
これも重心の高さが綿密に計算されてのことでしょうか?
ソールの広さなどもあり、このウェッジはかなりの低重心タイプに見えます。

フェース面にミーリングはありませんでした。
見慣れた感じのフェース面です。
フォーティーンらしく、エッジが利いている感じがします。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
予想していたよりも親しみやすいと思いました。
以前試打したC-030よりも、こちらのほうが私は好きです。
ストレートタイプになっています。
このほうが拾いやすくてラインも出しやすそうだな・・・。と思いました。
少し大きく見えたので、できればもう少し小顔がいいな・・・。と思ったのですが、特に気になることはありませんでした。
『繊細さ』を出していく・・・。というよりは、大らかに寄せていくイメージのほうが合っているように感じました。
試打を開始しました。

『打感』はまずまずでした。
予想していたとおりの打感でした。
フォーティーンらしい打感といってもいいのかもしれません。

スピン性能はなかなか高いです。
今日はアプローチグリーンで試してみたのですが、いい感じでボールを止めてくれました。
ストレートタイプなので、少しフワッと浮かせて止めやすいのが長所だな・・・。と思いました。
低く出してスピンを掛けて止める方法もいいですが、少し高さを出して『前に進む力を上に逃がして』止める方法も有効です。
状況にもよりますが、どちらも実戦でも使う場面は多いです。
色々な状況でも易しく対応してくれそうだな・・・。と思いました。

球も拾いやすくてイージーでした。
今はグースタイプのウェッジの人気が高いですが、やはり私はこのようなストレートタイプのほうが易しく感じます。
球を拾うタイミングが揃いやすいですし、出球の高さもイメージしやすいです。

『安定性』は高いです。
キャビティバック構造ということはもちろん、やや大きめのサイズということもあると思います。
マニュアルタイプというよりは、オートマチックタイプなウェッジだと思いました。
色々な球筋を打ち分けるのではなく、できるだけシンプルに寄せていきたい方に合いやすいのではないでしょうか?
ソールの形状も威力を発揮しているのか、よく滑ってくれます。
ボール手前の芝と一緒にボールを運んでいけるイメージが出せます。

『距離感』は、最初の2球ほどは少し短く着地点に落ちていったのですが、すぐに修正することができました。
あまり気にせず、ドーンという感じで打っていく感じが合っているな・・・。と思いました。
ボールも適度に止まってくれるので、寄る確率は高くなるだろうな・・・。と思いました。
いい意味でアバウトに打っていける感じがしました。

『操作性』という点では、まずまずでした。
ロブ系の球なども打てましたが、できればあまり細工をしたくないな・・・。と思いました。
このウェッジのもつ大らかさと滑りの良さを活かしながら打っていければいい・・・。と思いました。
色々なワザを使うというよりも、ひとつのことをシンプルに突き詰めていく感が合っているのかな?と思いました。

私がまだビギナーだった頃、師匠からウェッジをダフらせて使えるようになれば一人前。と言われていました。
クリーンに打つのではなく、手前の草とコンタクトしながらアプローチしていくと易しくなるし寄る確率も高くなる・・・。と言われていました。
もちろん、クリーンに打つ方法もありますが、ダフらせて打つ方法はイージーで成功確率が高まります。

そういったことが、このウェッジではさらに易しくなるのではないでしょうか?
ソールの溝も、かなり効いているのかもしれません。
『芝の抵抗力』を軽減してくれているように感じます。

ウェッジをダフらせて使うのが怖い。
アプローチが苦手だ・・・。
という方には、是非試していただきたいと思いました。

オートマチック的に打っていけるので、『落としどころ』だけ集中していけるようになるのではないでしょうか?
スピンや高さなど、細かいことを挙げればキリがないですが、『アプローチは落としどころで決まる』ということを、よく耳にしてきました。
確かにそうだと思います。
直接カップを見るのではなく、どこにボールを落とせばカップに寄る(あるいはそのままカップイン)かを読んで、そこに落としていくのがアプローチの醍醐味といえるのかもしれません。
読みと実践がピタリと合えば、いい結果が得られます。
大切なのは『落としどころ』です。

そういったことを、このウェッジだと成功する確率も上がってくるのではないでしょうか?
シンプルに考えてシンプルに打つというのが、とても大切になってくると思います。
オートマチック系の優れたウェッジだと思いました。
私はマニュアルタイプが好きでいつも楽しんでいますが、こういったタイプもアリだな・・・。と思いました。
今はグースタイプのウェッジの人気が高いので、ひょっとしたら、このウェッジよりもグースタイプのC-030のほうが売れているかもしれません。
しかし、グースタイプは苦手でストレートタイプが好きだ・・・。という方には、是非試していただきたいです。
フォーティーンはMT-28という名器で人気が爆発したメーカーですが、やはりウェッジを作るのがとても上手いと思いました。
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