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2015年12月23日
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ミズノ JPX EIII ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミズノ JPX EIII ドライバー です。

シャフトは Orochi Light です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は52g、キックポイントは先調子、クラブ総重量は299gです。

ミズノJPXシリーズの新しいドライバーです。
今年の1月に前のモデルを試打したのですが、今年のうちにニューモデルを試打する機会に恵まれるとは思っていませんでした。
MPは秋のイメージがありますが、JPXは冬の寒い時期にニューモデルに出会うイメージがすっかり定着しました。
季節は違っていても、いつもニューモデルに出会うことができるのは、とても嬉しいことです。

前のモデルのJPX 850同様、ウェイトが移動できるシステムになっています。
JPX 850は水平でしたが、このJPX EIIIは斜めに移動できるようになっています。
重心深度と、重心距離を一度に調整することができるのでしょうか?

ウェイトの位置は、この真ん中で試打してみることにしました。

ネックの長さはまずまずです。
見慣れた長さです。

ネックには調整システムが搭載されていました。
MPと違い、JPXは調整システムのイメージが定着しました。
MPではできないことを、JPXで取り入れているのかもしれません。
MP=フィーリングや形状重視。
JPX=機能性重視。
というイメージもあります。
それぞれタイプは異なりますが、ミズノのクラブということで、信頼度は抜群です。

QUICK SWITCHという文字がありました。
この調整システムのことだと思います。
早くスイッチできるということでいいのだと思います。

ロフトは9.5度で試してみることにしました。
最初借りたときは10.5だったのですが、9.5のほうが普段のイメージが出しやすいのではないかな?と思い、調整の為の専用工具があったので、変えてみることにしました。
とても簡単にロフトを変えることができました。
ただし、ロフトを変えるとシャフトも必然的に回ってしまうので、シャフトの向き(スパイン)は狂ってしまうことに気づきました。
テーラーメイドなどと同じシステムになっています。
ロフトを変えられるのはとても便利ですが、スパインが変わってしまうのが気になります。
ここの部分が改善されるともっといいな・・・。と思うのですが、今の段階では技術上難しいのかもしれません。
スパインなんて気にしないよ・・・。それよりもロフトが変えられるほうが便利だからいい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
普通に市販されているクラブはアイアンなども含めて、スパインがバラバラなのが現実です。
しかし、私はスパインを大切にしています。
私のクラブは全てスパインを揃えています。
なので、ひとつでも狂っているものがあると気になってしまいます。
スパインが変わったから、大きく影響が出た・・・。ということにはなりにくいかもしれませんが、少しでも不安な要素は排除しておきたいと私は思っているので、もし私がこのようなシステムのドライバーを購入したら、『純正』のまま何球か打ってロフトを決め、合いやすいシャフトを購入して、ロフトを決めてスパインを合わせて組むだろうと思います。
それで組み上がったら、おそらくロフトは変えないだろうと思います。
もし、どうしてもロフトを変えたくなったら、またシャフトを調整し直すか、もう1本シャフトを購入して、その『ロフト専用』にするだろう・・・。と思います。

ミズノらしい、とても丁寧な仕上がりで美しいデザインですが、フェースが被っているように見えました。
しかも、僅かにではなく、はっきりとしていました。
プル角も利いているように見えました。
前のモデルはもっと私好みの顔だったのですが、このニューモデルは違っていました。
前のモデルよりも、さらに球のつかまりを良くしているのでしょうか?
私は苦手なタイプだったので、少しテンションが下がってしまいました。
しかし、こういったクラブはこれまでもたくさん試打してきているので、何とかなるだろう・・・。という思いはありました。

フェース面のクラウンマークが変わっています。
これまでは『ランバードマーク』が多かったように思うのですが、このドライバーは違っています。
これが新しいJPXのブランドマークなのでしょうか?
以前試打したことがある、MADNESSのドライバーを思い出しました。

フェース面のデザインも変わっています。
クラウンマークと同じマークがフェース面にも採用されています。
性能とは直接関係ないと思いますが、こういった遊び心のようなものはとてもいいです。

セミシャローバック形状といっていいでしょうか?
今、一番多いタイプだと思います。

トゥ側には『FAST TRACK TECHNOLOGY』という文字がありました。
速い跡のテクノロジーということでしょうか?
今ひとつ意味が解りませんが、何やら飛距離の為の技術が組み込まれているようです。
MPはシンプルなので、こういった記述は見られませんが、JPXはこういったことがよく見られます。
ブランド毎の違いがあって、いいことだと思います。

オリジナルグリップは、なかなかいい感じでした。
あまりしっとりとした印象は無かったのですが、ラバーグリップらしいソフトさはありながら、適度に滑りにくくなっています。
この細かな模様が威力を発揮しているのでしょうか?

素振りをしてみると、JPXらしい軽量感と軟らかさがありましたが、これは打つ前から予想していました。
私はもっと重量感が欲しいと思いましたが、このままがちょうどいい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。

正直、やや構えづらいタイプです。
フェースが左を向いているように見えましたし、フェース面も見えすぎでした。
ロフトは9.5に調整したのですが、明らかに9.5度のロフトではないな・・・。と思いました。
勿論、こういったことはこれまでもたくさんありましたし、ある意味『普通』になってきているので、あまり気にしすぎないほうがいいような気もするのですが、今日はちょっと気になってしまいました。
フェースの向きと、角度が私に緊張感を与えました。
見るからに『ハイドロー仕様』のドライバーと思えなくもないのですが、フェースの被り具合が強く見えたので、私には『ハイドロー』というよりは『ハイフック』という印象をもってしまいました。
私は左へのミスがとても怖いですし、弾道もできれば低く抑えていきたい・・・。と思っているので、このドライバーの構え感はイメージが出しづらかったり、苦手意識が芽生えてしまったりするのですが、この構え感を好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
球がつかまりやすくて、高くあがってくれそう・・・。という印象をもたれる方も多いかもしれません。
人によって好みが分かれるところだと思います。
あくまでも構え感でいえば、私は前のモデルのほうが好きです。
少し心がモヤモヤしていました。
試打を開始しました。

一球目から、大きなフックを打ってしまいました。
予想していたとはいえ、対応しきれていなかった自分自身が情けなくなってしまいました。
何となく構えて何となく打ってしまったように思います。
もっと左を警戒して工夫して打っていくべきだった・・・。と反省しました。
普段は心がけているつもりでしたが、今日はその警戒心が少し弱かったのかもしれません。
注意力が欠如したまま打ってしまったのかもしれません。
これが練習場で良かったな・・・。今のがコースだったら間違いなくトラブルになっていただろう・・・。と思いました。
一旦打席を外して深呼吸をして、素振りを繰り返し、ホットの缶コーヒーを一口飲み、打席に入り直しました。
もっとどっしりと構えなければ・・・。と思いました。
苦手意識が先行したので、少し上ずっていたような気もします。
再び試打を開始しました。

『打感』は、ややしっかりめでした。
すごく硬いという感じではないのですが、ソフトではないと思いました。
特に苦手意識が芽生えてしまうような打感ではありませんでしたが、何球でも打っていたくなる・・・。ということはありませんでした。

『音』は、はっきりしていて好感がもてました。
こもった感じの音ではないので良いと思いました。

球はあがりやすいです。
タフな感じはしませんでした。
構えた時のフェース面の見え具合のままの弾道だな・・・。と思いました。
私はもっと低く抑えていきたかったのですが、どうしても高く浮いてしまい、なかなか抑えて打つことができませんでした。
ネックの目盛には『8.5』もあったので、調整し直してみようかな?と思ったのですが、このままでいこう・・・。と思い、変えませんでした。
色々と試してみたい・・・。という思いにはなれませんでした。

『安定性』は、なかなか高いです。
スイートエリアも広いです。
見た目通り、シビアなタイプではありませんでした。
私には『頑固』な感じで、左ばかり飛んでいきました。
右に滑りやすいタイプではありません。
何度打っても、まるでVTRを見ているように同じような軌道を描いていました。
私が求めるタイプではないのですが、このつかまりの良さと弾道の高さは多くの支持を集めるのかもしれません。

『飛距離性能』は、まずまずだと思いました。
球のつかまりと弾道の高さで飛ばしていけるタイプだと思います。
『ハイドロー(ハイフック)仕様』で飛ばしていけるタイプです。
これまで、同様のドライバーにはたくさん出会ってきました。
しかし、このドライバーには調整機能が搭載されているので、違うポジションにすれば、もっと飛距離を伸ばしていけるのかもしれません。

『操作性』という点では、少し難しく感じてしまいました。
一応、左右にも曲げることができたのですが、私にはフック系のほうが圧倒的に易しいと感じました。
左右バランス良くクセの無い感じで・・・。というタイプとは真逆の『一方』にだけ偏った感じもあったのですが、このつかまりの良さも武器といえるのかもしれません。

1年足らずでJPXのニューモデルに出会うことができましたが、あくまでも私の好みといては前のモデルのJPX 850のほうが好きです。
どうかな・・・?と迷うことなく、即決できます。

打ち比べてみないと詳しいことは分かりませんが、おそらく飛距離などもJPX 850のほうが、私には合いやすいのではないかな?と思いました。
構え感や打感などフィーリングも前のモデルのほうが好きです。

しかし、このドライバーは最新モデルですし、JPX 850には無いものを搭載しているのだと思います。
球のつかまりは、このモデルのほうが上だと思います。
弾道の高さなどは、大きな違いはないような気もします。

JPXらしい、高い機能性をもったドライバーだと思います。
MPとはまた違う、JPXらしい部分が垣間見られ、好感がもてました。
今回のモデルは、私には合いづらい感じがしましたが、また次のモデルに期待したいと思いました。
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