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2015年11月27日
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タイトリスト MB アイアン 716

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト MB アイアン 716 の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールドAMT です。
ロフトは35度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、バランスはD2、クラブ総重量は433gです。

タイトリストのマッスルバックアイアンです。
2年に一度、出会えるのをいつも楽しみにしています。
今年も出会うことができて、とても嬉しく思いました。
最近はマッスルバックを発表しているメーカーも増えてきましたし、昔よりも敷居が低くなった感じがして、親しみやすさが増しています。

かなり薄くてシャープなアイアンです。
マッスルバックらしい、贅肉の無さが特徴的です。

かなりソール幅が狭いです。
最近では珍しいです。
私がゴルフを始めた頃のアイアンを思い出しました。
今はマッスルバックも増えてきましたが、ここまで狭いのは珍しいです。
この『ナローソール』に、親しみづらさのようなものを感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
もっと広いほうが、球があがりやすくて易しそうだ・・・。と感じられる方は多いかもしれません。
しかし、昔からこのようなソール幅のアイアンを使ってきた私は、それなりにいいことがあることも経験則として解っているつもりです。
それはどういうことかといいますと、『悪いライに強い』ということです。
ラウンドしていると、絶好のライで打てることはとても少ないです。
ディボット跡やベアグランドなど、難しい場面で打たなければならないことは多いです。
いいライで打てるほうが圧倒的に少ないです。
傾斜などもありますし、そういったことが練習場との大きな違いだと思います。
ライが悪いので、100%のショットは難しいですが、それでも70点・80点のショットは打てる気がします。
ソールが広すぎないと、何とか拾っていくこともできます。
なので、大きなミスにはつながりにくく、カバーしていくことができます。
いいライだと、ワイドソールのイージー系アイアンは威力を発揮しやすいですが、難しい場面での対応力という点では、『ノーマル幅』に分があるように思います。
なので、私はこのソール幅を見て、今どき珍しいな・・・。と思いながらも、懐かしいな・・・。という思いもありました。
ただ、一般的には、このソール幅は敬遠されるかもしれない・・・。と思いました。
他のメーカーのマッスルバックと比べても、この狭さは群を抜いています。

ソール部分をよく見ると、異材がコンポジットされているように見えました。
『単一素材』ではなく、『複合素材』なのでしょうか?
ソール幅を狭くしても重心が高くなりすぎないように、タングステンが組み込まれているのかな?と思いました。
CBはタングステンが組み込まれていたので、その流れで、このMBもそうなっているのかな?と思いました。
先日試打した『AP2』や『CB』には、『TUNGSTEN』の文字がありましたが、このアイアンにはありませんでした。
しかし、実際は組み込まれているのではないかな?と思いました。

ネックの長さは平均的です。
特にロングネックだとは思いませんでした。

トップラインは薄くてシャープです。
鋭利な感じがして、イメージを鮮明に描けそうです。
アイアン本来の形状をしています。
丸くて太いタイプだと、イメージがボヤッとしてしまうことがありますが、このアイアンにはそういったことにはなりにくいだろう・・・。と思いました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ノーマルなタイプです。
タイトリストらしい、柔らかさを感じさせるフェース面です。

ボールを前にしてみると、そのシャープさに少し驚きました。
まるで、昔のアイアンを構えているようです。
最新のアイアンを構えているようには見えませんでした。
このシャープな構え感は、今どき珍しい『個性』といっていいと思います。
昔はよく目にしていましたが、今では全く見られません。
712から714に変わったとき、それほど大きな変化は無いな・・・。と思ったことをよく覚えているのですが、今回のこの714から716への変化は大きいな・・・。と思いました。
変化が感じられるので、こうして構えているだけで、ワクワクしてきます。
小顔タイプで、ボールも大きく見えます。
ボールを操るイメージがすごく出ました。
『集中力が出やすい顔』といったらいいでしょうか?
余計なことが頭に浮かぶこと無く、このシャープな顔に見とれていました。
『CB』もシャープなタイプですが、このアイアンのほうがさらにシャープさが増しています。
試打を開始しました。

『打感』は、かなりソフトです。
予想していた通りのグッドフィーリングでした。
軟鉄の柔らかさと適度な厚みのある『押して』いける感触です。
当たり負けすることなく、厚みで押していけるタイプです。
最近は『反発力』を感じさせるアイアンも増えてきましたが、このアイアンは昔ながらの『乗っかり』のいいタイプです。
コントロール性を高められるフィーリングです。

『球のあがりやすさ』という点では、ナチュラルな感じでした。
本来の7番アイアンらしいロフトで、自然な高さです。
『浮きやすい』というのではなく、どちらかというと『食い付いてスピンが適度に掛かり』上がっていく感じといったらいいでしょうか?
グリーンを横からではなく、上から攻めていけるタイプです。
飛び系アイアンでは出しづらい感覚です。

『安定性』という点では、マッスルバックらしいシビアさがありました。
『芯』は、それほど広くはないと思いますが、その芯で捉えられたときの打感は格別でした。
『ナチュラル系』のアイアンなので、高機能タイプのアイアンとはまた違った特性をもっていますが、こういったアイアンはやはりいいものだと思いました。
『曖昧さ』のないアイアンなので、この打感と音だけで、ボールの方向性を把握しやすいのも長所です。

『飛距離性能』という点では、今のアイアンの中でも、はっきり飛ばないほうだと思います。
『飛ばない』というよりは、『適正な飛距離』というほうが正解だと思うのですが、今は飛びに優れたアイアンがたくさんあって、『番手感覚』が出しづらいように思います。
『刻む』『距離をコントロールする』『飛びすぎない』というタイプのアイアンです。
飛びを求めておられる方には、やや物足りない部分があるかもしれません。

『操作性の高さ』は、最高レベルでした。
どうしてこうも自由に球を曲げていけるのだろう・・・。と、最近の曲げにくいアイアンをたくさん試打していると思ってしまいます。
左右に曲線を描いていけるので、ボールが活き活きとしているように見えました。
ボール自身が意思を持って飛んでいるように見えました。
変なクセは無いので、ドローヒッターの方も、フェードヒッターの方も、とても扱いやすいタイプのアイアンだと思います。

ソールの狭さと、シャープな構え感が強く印象に残りました。
打感の良さや、操作性の高さは、特に変わった感じはしませんでした。
しかし、それはとてもいい意味で変わっていないということです。

かなり昔に戻ったような感じのするアイアンでした。
懐かしさは感じましたが、昔のアイアンよりはイージーではないかな?という思いもありました。

タイトリストのアイアンは、他の海外メーカーと比べてみても、すごく日本的な感じがするのですが、訊くところによると、やはりメイドインジャパンなのだそうです。
ならば、ぜひ『MADE IN JAPAN』の文字を入れておいて欲しいな・・・。と思いました。

マッスルバックは易しさや飛距離を求めていくタイプのアイアンではありませんが、こうして目にしてしまうと、どうしても手にとって球を打ってみたくなる魅力があります。
マッスルバックやハーフキャビティを敬遠しておられる方には、ひょっとしたら敷居が高く感じられるかもしれません。
しかし、このシャープな顔つきや、打感の良さを多くの方に感じとっていただきたいと思いました。
球を操る喜びも味わえるアイアンです。
コメント
MB 716購入について
2016-08-19 03:53 MBマニア URL 編集
初めまして
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして、まことにありがとうございます。
マッスルバックはいいですね。
キャビティなどと比べると、易しいクラブとはいえないかもしれませんが、ナイスショットしたときのあのフィーリングや弾道の力強さは他のアイアンには無い魅力がありますね。
球を自在に操れたときなど、背中に電気が走るような感覚を味わったこともあります。
私もゴルフを始めるとき、マッスルバックでスタートしました。
昔のアイアンは今よりももっと難しかったので、今のマッスルバックでも難しいと思うことはありません。
MB716とMP-4を候補に挙げられているようですね。
どちらも素晴らしいマッスルバックアイアンですね。
外見的にも、小顔なところや、ソール幅が狭いところは共通していると思います。
打感や操作性が高いのも長所ですね。
物理的な性能ということではなく、別の角度から違いが見られます。
それは『精度』です。
タイトリストのアイアンは日本的でとても好きですし、親近感を持っていますが、『精度』ということになるとミズノに軍配があがるようです。
私がいつもお世話になっているクラフトマンが厳密に計測したことがあるのですが、ミズノのほうが圧倒的にカタログ通りといいますか、数値の誤差が少ないといっていました。
『信頼できる範囲内』に全て揃っていたそうです。
それはライ角やロフトだけでなく、『重量』も含めてです。
対してタイトリストのアイアンも素晴らしいですが、やはりOEMということもあり、自社で管理しきれないところもあるのは仕方のないことかもしれないですね。
もちろん、軟鉄なので購入後もロフトやライ角の調整はできますが、最初から『完成度』ということにおいてはミズノには敵わないそうです。
そしてミズノはカスタム注文ができるところも大きいですね。
それは刻印の色や位置などを変えるというだけでなく、その人に合ったアイアンを1本ずつ調整して組み合わせていけるという、他のメーカーではなかなかできないことをミズノはずっと前からやっていますね。
MBマニア様は海外におられるということで、こういった『カスタム』は難しいところがあるかもしれませんが、『自分に合うように正確に組む』ということにおいてはミズノを私はお勧めしたいと思いました。
もちろん、タイトリストのアイアンも素晴らしいですし、何の問題もなく使って行かれると思います。
MBマニア様はローハンディキャッパー(日本でいうところのシングルプレイヤー)ということもありますし、どちらを使われても全く問題ないと思われます。(ご自身に合うようにロフトやライ角などの調整をされればですが)
どちらが好きか?という『好み』の問題もあると思います。
私はミズノとタイトリストのアイアンが大好きで、どちらもよく試打して楽しむのですが、打感の良さとはまたちょっと違う『深み』という点ではタイトリストよりもミズノのほうがあると、私はずっと感じております。
かなり深いところまで研究されていると思います。
密度の濃い厚みのある打感といったらいいでしょうか?
タイトリストのMB712と716の違いについてですが、これはもう『顔の大きさ』と『ソール幅』になるのではないでしょうか?
712は数年前のモデルですし、実際に両方を打ち比べてみたわけではないので、はっきりとしたことは申し上げられないですが、そのような印象をもっております。
かなりソール幅の狭い716ですが、あがりやすさなどはそれほど大きく変わっていないのではないかな?と思うところもあります。
ソールが狭い分、ウェイトを組みこんでで易しさも取り入れていると思います。
これまで712を使っていたけど、716は難しすぎて打てない・・・。ということにはなりにくいと思います。
要は『見た目の違い』ということになるような気がします。
716の小顔さ。ソール幅の狭さが気にならないのであれば、全く気にされる必要はないと思います。
712は少しグースの印象が残っていますが、716は少しすっきりしているように感じます。
球のつかまりがいいのは712だと思います。
MBマニア様はとても感性が鋭く技量の高い方だとお見受けします。
そしてそれと同時に、『対応能力』に長けた方だと思われます。
なので、MBマニア様がどれを選ばれても、素晴らしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
長所・短所というのは、人それぞれ感じ方も違いますし、なかなか申し上げにくいのですが、基本性能というよりも『見た目』『見え方』に尽きるのではないかな?と思っております。
海外は日本のようにたくさんのクラブを試せる環境ではないかもしれません。
しかし、今いらっしゃるところがアメリカだということで、そういった心配はないのかもしれないですね。
私は海外のゴルフ事情には疎いところがあるのですが、アメリカはとても進んでいると思います。
日本に無いクラブもたくさんありそうですね。
MBマニア様はこれまでとても素晴らしいアイアンを使っておられるので、MB716やMP-4は易しいな・・・。と感じられるところもあるのではないでしょうか?
少なくとも、MP-33のほうがMP-4よりも、かなり難しいアイアンだと思います。
MP-4もマッスルバックですが、MPマッスルバックの中では比較的易しさもあるアイアンだと私は初めて試打して感じました。
候補に挙げておられるアイアンは、どれも同時に打ち比べてみた経験がないので、詳しい比較ができず申し訳ありません。
どれも素晴らしいアイアンですが、『精度の高さ』でいいますと、ミズノのほうがより優れていると思います。
以上が私の考えなのですが、参考にしていただけましたでしょうか?
これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。
2016-08-20 22:04 golfdaisuki URL 編集
716MB購入しました
今回、716MBを購入しましたので、感想を投稿させて頂きます。
私のクラブ使用暦は
Titleist DCI981⇒690CB⇒690MB⇒ZBフォージド⇒ZMフォージド(現在のエースアイアン)⇒712MB
です。
712MBは少しグースが入っておりいた為、構えた時の違和感が大きく、何度か使用した末にZMフォードに戻ってしまいました。
716のシリーズになって易しいと言われるAP2、MBと試したところ、716AP2はヘッドの重心距離が長いせいか上手くコントロール出来ず、小型のヘッドに慣れている為か私には難しく感じました。
その後716MBを試したところZMフォージドと同様な操作感があり、ZMフォージドより球があがりやすく感じました。ダイナミックゴールドの新しいシャフトAMTの影響も大きいように感じました。
試打で好印象であったので716MBを購入しました。
ただしレフティ用は5~9I,PWの6本セットで、国内モデルには4Iの販売がありません。
なので、海外モデルを取り扱っている所で、4IのDG AMT S200を取り寄せてもらいました。
国内モデルにも左用の3I、4Iが設定されていると良いのですが需要が少ないのでしょうね。
以上となります。
2016-10-31 11:46 masa URL 編集
いつもありがとうございます
golfdaisukiです。
再びコメントを寄せてくださり、ありがとうございます。
返信が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
タイトリストの軟鉄アイアンはとてもいいですね。
特に最近では716MBがいいと思います。
私は右打ちなので、レフティの方のご苦労が分かりづらいところもあるのですが、もっとたくさんのレフティ用クラブが発売されるといいなと思います。
仰る通り、需要が少ないというのが関係しているのだと思います。
この度はどうもありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
それでは失礼いたします。
2016-11-03 22:43 golfdaisuki URL 編集