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2015年11月17日
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ダンロップ ゼクシオ9 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ダンロップ ゼクシオ9 ドライバー です。

シャフトは MP900 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は46g、トルクは6.2、バランスはD5、キックポイントは中調子 です。

ゼクシオのニュードライバーです。
先日はアイアンを試打したのですが、今日はドライバーを試打することができました。
2年後は『10』でしょうか?
これまでのゼクシオ同様、かなり高級感があります。
ゼクシオの人気が高い理由は色々とあると思いますが、この美しさや仕上げの丁寧さもあるのではないでしょうか?
チープなクラブはゼクシオの名にふさわしくありません。
まだ発売前だそうですが、発売されたらたくさん見かけるようになるんだろうな・・・。と思いました。

これまでのモデルよりも、シンプルなデザインになっています。
デザイン的には、前のモデルのほうがカッコいいな・・・。と思いました。
しかし、このデザインにも、メーカーの緻密な計算がされているのだと思います。
これまでのモデルもそうですが、ゼクシオはラージサイズのドライバーではありながら、『大味』であったり、『雑』であったりということがありません。
『緻密』とか『繊細』『高精度』といった言葉のほうが合うように思います。
ゴルファーのクラブに対する好みとして、『大人気のクラブを使いたい』という方と、『人が使っていないクラブを使いたい』『特にどちらでもない』という3つに分けられるように思います。
ゼクシオは前者の方の所有欲をいつも刺激してくるのではないでしょうか?
今は地クラブメーカーの高性能化や人気の高さが凄いですが、それに真っ向から対抗している有名メーカーの『王道』いった印象がゼクシオにはあります。

ソールにある、この大きなウェイトがよく目立っています。
とても大きいです。
他にも、色々な重さが用意されているのでしょうか?
何gなのか、数字が書いてあるかな?と思い、近くで見てみたのですが、ありませんでした。
ゼクシオには『調整』のイメージが無いので、このまま固定なのかもしれません。

ネックは短いです。
歴代モデルと共通するところです。

フックフェースです。
そうだったな。ゼクシオはこんな感じの顔だったな・・・。と思いました。
殆ど試打しないので、あまり馴染んでいないところもあるのですが、この顔を見て、前のモデルを思い出しました。
フェース面とクラウンの境目がよく目立っています。
この部分も、前のモデルと共通しているところだと思います。

近くで見ると、こんな感じです。
ゼクシオらしい感じがします。
他のドライバーでは全くといっていいほど、見かけることがありません。

ヘッドは黒ではなく、濃紺といったほうが合っているように思います。
この色も、ゼクシオらしい感じがします。

シャロータイプのヘッドです。
今はシャロータイプが圧倒的に多いですが、このドライバーは『美しいシャロー』といったらいいでしょうか?
無意味でなく、『こだわりのシャロー』といった感じがします。
美しさもそうですし、この独特なシャロー形状に親近感をもたれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

素振りをしてみると、予想通り、かなり軽量感があって、シャフトがビュンビュンしなります。
軽量タイプではありますが、ヘッドはよく効いているな・・・。と思いました。
このMP900というシャフトがおそらく『純正』だと思います。
今はリシャフトが当たり前のように行われていますが、ゼクシオだけは純正を使っておられる方の割合のほうが多いのではないでしょうか?
ヘッドだけでなく、シャフトにもこだわりをもって開発しているようです。
『ヘッドだけ』開発に力をいれて、シャフトはあまり・・・。という印象のメーカーもあります。
ヘッドとシャフトのバランスがとれていないな・・・。と感じることは普通にあります。
その点、ゼクシオはヘッドとシャフトの両方を同じようにこだわって作っている印象がします。
しかし、私には軽すぎるので、馴染みづらいところもありますが、私の周りでもゼクシオの人気は高いですし、リシャフトせずに『そのまま』使っている人の意見を聞くと、「このままがいい」「リシャフトしておかしくなってしまうのが怖い」・・・。などの意見を聞きます。
みんなダンロップを信頼しているのだと思います。
手をあまり加えたくないと考えるタイプのクラブなのかもしれません。

このオリジナルグリップはいい感じです。
これまでのモデルと変わっていないと思いました。

クラウンマークは控えめな感じで、好感がもてます。
前のモデルと、ちょっとデザインは変わっていますが、『控えめ』なところは同じです。
私はクラウンマークが目立ちすぎるのはあまり好きではないので、このマークには好感がもてました。

トゥ側には『DST』の文字がありました。
前のモデルにも見られたので、同じ技術が組み込まれているんだろう・・・。と思いました。

ゼクシオらしい構え感だな・・・。と思いました。
こんな感じだったな・・・。と、改めて思いました。
はっきりとしたつかまえ顔です。
私はやや構えづらいところがあるのですが、このつかまえ顔がいい。このつかまえ顔がないとゼクシオではない・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ニューモデルではあっても、『見え方』などをすごく工夫していて、これまでのユーザーに違和感をもたせないように配慮されているように感じられます。
他にも、ラージサイズでつかまえ顔のドライバーがたくさんありますが、この顔は独特なものを感じました。
『ゼクシオ顔』といっていいのだと思います。
つかまえ系の顔をしていますが、それが極端過ぎず適度に抑えられているのがいいな・・・。と思いました。
私が得意とするタイプの構え感ではないのですが、何とか打っていけるのではないか?という期待感も持たせてくれました。
最初はあまり限定せずに、自由に大らかに振っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は硬くなく、ソフトな印象をもちました。
ボヤけた感じはなく、球の重さがしっかりと伝わってきました。
手に伝わってくるものが多く、はっきりとした打感だな・・・。と思いました。
この打感は、これまでのゼクシオユーザーの方にも、受け入れられやすいのではないでしょうか?

『音』は、やや大きめで高い音でした。
インパクトが緩んだり詰まったりすることなく、綺麗に振り抜けました。
私は強く叩いていくタイプなので、どうしても音が大きくなってしまうことがあるのですが、この音には好感がもてました。
さすがはゼクシオというよりは、ダンロップのクラブだな・・・。と思いました。
私はもう少し控えめの音でもいいな・・・。と思いましたが、元々このドライバーは主にスインガータイプの方を対象にして開発されているので、このはっきりとした音がちょうどいい・・・。という方も多いのではないでしょうか?
何といいますか、プレイヤー自身が『聴いていたい音』であると同時に、周りにも『聴かせたくなる音』といえるのではないでしょうか?
いい音をさせているゴルファーはコースだけでなく、練習場でもカッコ良さが増します。
ゴルフはいかに少ない打数でボールをカップに入れるか。というスポーツではありますが、見方を変えてみると『音のスポーツ』ということもいえるのではないでしょうか?
ゴルフに限ったことではありませんが、音とスポーツは切っても切れない関係にあります。
そういったことをダンロップは昔から考えてクラブ開発をしているように思います。
ナイスショットが出ても、それが一球だけで終わらず続けていくには、『音』がとても重要になってきます。
そういったことを考えてみても、このドライバーは好感がもてました。

『球のあがりやすさ』という点では、さすがゼクシオだな・・・。と思いました。
グーンと『山』が一気に高くなり上に伸びていきました。
弾道も高く、キャリーをしっかり出していけました。
何といますか本当はバックスピンが掛かっているのですが、それでも『ラインドライブ』が掛かっているんじゃないかな?と思えるような球の伸びをしていました。
最初からドロー系の球が出たからかもしれません。
バックスピンが掛かってしっかりと浮いてくれながらも、それが多すぎずしっかりと球をホールドして弾き飛ばしているような印象をもちました。

『安定性』はかなり高いです。
これまでのモデルを経験しているので、この高安定性は予想通りでした。
球がよくつかまるので、右に抜けにくい感じがしました。
このつかまりの良さが高安定性につながっているように思いました。
安定性という点で、おそらく前のモデルよりもいくらかは向上しているのだろう・・・。とは思いましたが、こうして打っている限り、それほど大きな違いはないような印象を受けました。
それはこのドライバーが進化していないのではなく、あくまでもこれまでのモデルの安定性が高かったということになります。
シビアさは全く感じませんでした。
あまり振りにいってしまうと、まとまりにくくなる感じがしたので、あくまでもこのクラブにお伺いをたてながら打っていく感じでした。
装着されているMP900というシャフトは『中調子』ということですが、結構先端部分まで大きくしなる印象をもちました。
このしなり感と、フェースの弾き感がちょうどマッチしているのかな?と思いました。

『飛距離性能』も、軽量ドライバーの中では、とてもいいほうだと思いました。
球の飛び出しも力強いですし、つかまりがとてもいいです。
これが飛距離性能につながっているように思います。
球はよく上がってくれるのですが、これまでのモデルよりも上がりすぎず、前に進む力強さがありました。
程良くつかまったドロー系の力強さがありました。
ランも結構期待できるのではないかな?と思いました。

『操作性』という点では、球が自然とつかまるので、フック系のほうが打ちやすいです。
かなりカットに打っていって右に曲げることもできましたが、この極端な打ち方は実戦向きではないと思いました。
あくまでも自然に振り抜いていって、このドライバーのつかまりの良さを上手く利用していったほうがいいように感じました。
こういったところも、これまでのモデルと共通しているな・・・。と思いました。

実際に打ち比べてみないと詳しいことは分からないのですが、おそらく『低スピン性能』が、前のモデルよりもアップしているのではないかな?と思いました。
球はあがりやすくて弾道も高いのですが、上に吹き上がるのではなく、力強く前に押し進めてくれていたので、スピンが少し抑えられているように感じられました。

もちろん、他のメーカーの低スピン系ドライバーのようなタフさは全くなく、あくまでも『親しみやすさが感じられる範囲内』での低スピン性能です。
『浅重心系』ではなく、あくまでも『深重心タイプ』だと思いますが、スピンが多くなりすぎないように設計されているのではないでしょうか?

ハードなタイプではなく、これまで通りイージーさが充分あるドライバーですが、少し『骨太さ』のようなものを感じました。
外見はシンプルですが、見えないところにもたくさんの工夫がされているのではないでしょうか?

ゴルフクラブの性能は、ある程度のところまで行き尽くした感がありながらも、まだまだ上を目指して開発されているように思います。
『大きく早く進む』というよりは『牛歩』に近い感じかもしれません。
しかし、その歩みは確実に前に進んでいるように思います。
XXIOは、『停滞』や『後退』ということを知らないブランドだといっていいのではないでしょうか?

全体的なスペックなどからも、私には合いづらいタイプだと分かっていながら、ニューモデルはどうしても気になります。
ゼクシオは私にとって、そういうブランドです。
まだ購入したことはないですし、今のところ購入する予定はないですが、存在感があります。
同じダンロップでも、私はスリクソンのほうがなじみ深いのですが、これからもゼクシオには期待していきたいと思いました。
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