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2015年10月06日
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muziik On The Screw DD ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは muziik On The Screw DD ドライバー です。

シャフトは Dogatti SIX です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は69g、トルクは3.0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314gです。

2度目のmuziikドライバーです。
初めて出会ってもう3年の月日が流れたのですが、今でもあのドライバーのことはよく覚えています。
とても特徴的なデザインがインパクト大でした。
こうして見る限り、以前のモデルとすごくよく似ているように感じます。

デザインもそうですし、全体的な形状もほぼ同じように見えます。
見えないところ(ヘッド内部)に新たな工夫が加えられているのでしょうか?

ネックの長さは標準的です。
こうして見ても、『ディープ感』と『シャロー感』のちょうど間(はざま)にいるような印象を受けます。
全体的にはディープなタイプだと思いますが、シャローなところも充分残っているように思います。

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側には、それぞれウェイトが2つずつ組み込まれています。
前のモデルと共通するところです。
今はもっと大きめのウェイトが多いですが、このように小さなウェイトを複数配置したほうが、より微妙な重量調整ができるということなのでしょうか?
大きいものひとつでなく、この小さめのウェイトで2つにしているところが、メーカーのこだわりのような気がします。
おそらく、何らかの意味があるのだと思います。

ソールにある、この丸いものが何といっても一番の特徴だと思います。
まるで『目』のような存在感です。
前のモデルと共通するところですが、色が違います。
前のモデルはブルーでしたが、今回はシルバーになっています。
重さなどが違うのでしょうか?
それとも単なる『色違い』に過ぎないのでしょうか?

ソールにある、この浅い溝も、前のモデルに見られました。
ニューモデルでも採用されているということは、それだけの効果があるからだと思います。
今はソールに溝があるドライバーやFWが増えてきました。

このオリジナルグリップがとてもいいです。
マイドライバーにも、今このグリップを装着しています。
私はツアーベルベットタイプのグリップが好きなのですが、このグリップは違和感なく、すごく馴染みやすくて手にフィットします。
適度な凹凸感があって滑りにくく、雨の日でも大活躍してくれます。
ツアーベルベット同様、『耐久性』という点では、やや劣るところもありますが、それ以外はとても気に入っています。
『接地面積』の大きいグリップだという認識をもっています。
『手に触れる部分』が大きく、いわゆる『ねじれ』にも強いグリップだと思います。
海流に揺られるイソギンチャクの触手を連想します。
グリップ自体が主張し過ぎない、相手に合わせてくれるような懐の深さを感じます。
グリップにも色々あって、『手が妥協してしまうタイプ』と『グリップが妥協してくれるタイプ』があるように思います。
手が妥協してしまうタイプは硬めのグリップで、手の柔らかさを使っていかなくてはいけない感じがします。
対してグリップが妥協してくれるタイプは、グリップ自体が自然と手に合わせてくれるといいますか、イニシアチブを手にもたせてくれるように感じます。
私は後者のほうが好きです。
私はゴルフを始めたとき、コード入りのグリップを数年使用していました。
しかし、どうも馴染めずに悶々とした日々を過ごしていました。
それでラバータイプのグリップに変えてみたら、すごくフィットして練習の楽しさが倍増して、アイアンやウェッジの精度が高まりました。
ヘッドとシャフトには関心があるけど、グリップはあまり気にしない・・・。という方もいらっしゃると思います。
しかし、プレイヤーとクラブとの唯一の接点なので、とても重要なパーツです。
今はカラフルなグリップも増えてきましたが、私は昔からこのようなオーソドックスな黒が好きです。

『On The Screw』というのは『ボールを真芯に当てたとき』だということを、以前読者の方から教えていただきました。
とてもいい言葉だと思いますし、私たちゴルファーが常に目指していることだと思います。
いくら高性能なヘッドやシャフトを使っても、芯でヒットできなければ、そのヘッドやシャフトのもつ100%の性能は発揮できないと思います。
ヘッドスピードはとても大切ですが、もっと大切な『ボールスピード』を上げていくには『芯で捉える』ということが必要不可欠だと思います。

このフェース面のデザインも特徴があります。
テーラーメイドの『Vスチール』を思い出します。
このデザインは前のドライバーと同じように思います。

セミシャローバック形状といっていいと思います。
これも前のモデルと共通する部分です。
益々、前のモデルとの違いが分からなくなりました。
前のモデルよりは少し落ち着いた感じのデザインに見えましたが、それ以外は殆ど手を加えていないのかな?と思いました。
いずれにせよ、『マイナーチェンジ』に変わりないだろう・・・。と思いました。

クセのない、いい顔をしています。
とても男前です。
ソールのデザインが奇抜な感じがするので、変な顔かな?と思ってしまいますが、顔は正統派ですごく整っています。
こういったところはすごく好感がもてます。
『裏の顔(ソールのデザイン、第一印象)』と『表の顔(構えたときの顔)』のミスマッチ感が面白いな・・・。と思いました。
ソールのデザインが奇抜で顔も奇抜なドライバーにも、これまでたくさん出会ってきましたが、あまり好感がもてませんでした。
このドライバーはとても好感がもてます。

素振りをしてみても、好感がもてました。
初めて手にしたシャフトでしたが、馴染みやすい印象をもちました。
ハードなタイプではないですが、しっかりとした芯がある感じがして、ブレにくくタイミングがとりやすいです。
素振りをしていても、『合わせにいかなければ』と思うタイプと、『期待がもてそうだな』と思うタイプのクラブがあります。
このクラブは後者でした。
ポテンシャルの高そうなドライバーだな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
とても構えやすいです。
ややつかまりそうな印象をもったのですが、トゥ側が主張し過ぎていないので、逃がしていくイメージも出せました。
『真っ直ぐ』というよりは、左右どちらかイメージしたほうが、球筋は安定しやすいように感じました。
高~い弾道というよりは、ライナー系に近い弾道をイメージすることができました。
私はライナー系の弾道が好きなので、思わず目尻が下がってしまいました。
すごくリラックスして構えることができました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、好感がもてました。
前のモデルはもうひとつだったような印象があるのですが、このニューモデルはいい感じでした。
全体的な形状やデザインなどはあまり変わらないような気がするのですが、打感を向上させているのではないかな?と思いました。
目に見えない工夫が施されているのかもしれません。
できれば前のモデルと打ち比べてみたいな・・・。と思いました。

『音』も好感がもてました。
気持ち良くフィニッシュまで振り抜くことができました。

『球のあがりやすさ』は、まずまずだと思いました。
構えたときはもっと低めでライナー系に近い弾道をイメージしていたのですが、予想していたよりも弾道が高くて、少しびっくりしました。
もう少し抑え気味に打っていきたいな・・・。と思うほどでした。
これはヘッドよりも、シャフトの性能が影響しているのかな?と思いました。
ただ、やはりヒッター向けのドライバーであることに変わりはないと思います。
叩いていきたい方に合いやすいドライバーだと思います。

『安定性』という点では、普通かな?思いました。
それほど曲がりにくいタイプではないと思います。
ミスヒットに対する寛容さも、今のドライバーの中では、それほど高いほうだとはいえないのかもしれません。
『正直さ』はあるように思います。
このドライバーに書かれているように『真芯で捉えること』が重要になってくるのだと思いました。
真芯で捉えることによって、クラブの性能が最大限に引き出されていくのだと、このドライバーが主張しているように感じました。
決してシビア過ぎるタイプではないと思うのですが、それだけ今は直進性に長けたドライバーがたくさんあるということです。

『飛距離性能』は、いい感じでした。
やや高めの弾道で、力強さが印象的でした。
叩いても吹き上がりにくく、しっかりと前に進んでくれました。
低スピン性能も、かなり優れているように感じました。
こういったところは、今のドライバーの特長のひとつだと思います。
クラブに合わせていくのではなく、あくまでもプレイヤー自身が主導権を握って、気持ち良く叩いていきたい・・・。という方に是非試していただきたいと思いました。

『操作性』は高いです。
左右にも曲げやすいです。
今はオートマチック系が圧倒的に多いですが、このドライバーは違っていて、マニュアルタイプのグッドドライバーです。

ソールのデザインの奇抜さと、顔の良さのミスマッチ感が印象的なドライバーです。
これは前のドライバーと共通しています。
奇抜ではありますが、とても理に適った設計なのだと思います。
機能性を重視しながらも、決して構えやすさが犠牲になっていない、『いいとこ取り』ドライバーといっていいのかもしれません。

叩いていけるところも魅力的です。
インパクトが緩まず、しっかり振り切っていけるので、一球毎の満足度も高いです。
ヘッドとシャフトのマッチングも素晴らしいと思いました。
できればもっと重量のあるシャフトも試してみたいと思いました。

『雑さ』がなく、丁寧に作られたドライバーだな・・・。という印象をもちました。
『作り』だけでなく、メーカーの深い研究によって生み出されたのだと思います。
今は個性的なクラブが少なくなり、ひとつのメーカーがヒットを出せば、他のメーカーが後追いをすることも少なくありません。
それだけ今は、驚きをもたせるような新しい物が生み出されにくい時代なのかもしれません。
そういって意味でも、このドライバーの『個性』には好感がもてました。
理に適った個性だと思います。

前のモデルもいい印象が残りましたが、私はこのニューモデルのほうが気に入りました。
できれば打ち比べてみたいと思いますが、おそらく好感度は変わらないだろう・・・。と思いました。
フィーリングもそうですし、全体的な質感も、ニューモデルのほうが上のような気がします。
機会があれば、また何度でも試打してみたいと思いましたし、コースでも使ってみたいと思わせてくれる上質なドライバーです。
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