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2015年10月04日
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ミズノ MP-55 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミズノ MP-55 アイアン の7番 です。

シャフトは NS PRO 950GH です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD1、シャフト重量は98g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は418gです。

MPアイアンのニューモデルです。
先日MP-5を試打しましたが、今日はこのMP-55を試打する機会に恵まれました。
一年に一回だけでなく、二回もMPのニューモデルに出会うことができるのは、とても嬉しいことです。
気持ちがどんどん盛り上がってきました。

ポケットのあるアイアンではありますが、全体的な形状はシャープでオーソドックスな印象を受けました。
MPである以上、カッコ良さを問われるのは『MPの宿命』だと思うのですが、このアイアンはその条件を見事にクリアしているな・・・。と思いました。

彫りの深さは予想していたよりも浅く、適度に抑えられています。
ここの部分が膨らみすぎていると、構えづらくなったり、イメージが出づらくなったりすることがありますが、このアイアンはそういった心配はいらないだろうな・・・。と思いました。
トップラインの厚さは普通です。

ソール幅は今のアイアンの中では、やや狭い感じがしました。
MP-5同様、丸みを帯びているのが解りました。
抜けがよさそうです。

ネックの長さは標準的です。

フェース面のミーリングは見られませんでした。

ミズノで『55』という数字を見ると、私は松井秀喜さんを思い出します。
私はゴルフだけでなく、野球観戦も大好きですが、中でも松井選手は大好きな選手の一人でした。
試合でのホームランも凄かったですが、試合前のバッティング練習での、ホームランは『凄い』の一語に尽きます。
外国人並みのパワーがありました。
東京ドームでの看板直撃を何度も見ましたし、他の外の球場での場外ホームランもたくさん見ました。
2009年のワールドシリーズも、すごく感激しました。
録画してあるので、何度も観ました。

ボールを前にして構えてみると、とてもいい印象をもちました。
ポケットタイプのアイアンがもつ、独特の『腫れぼったさ』のようなものは全くなく、ハーフキャビティのような顔つきをしています。
小顔というのではなく、やや大きく見えますが、全く違和感はありません。
こうして構えるまでは、少し大きめかな?と思っていましたが、そうではありませんでした。
普通のハーフキャビティを構えているような感じです。
適度な大きさです。
こういったところはさすがMPだな・・・。と思いました。
楽に構えることができました。
イメージも自然と湧いてきました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、とても心地良いです。
ボヤけた感じもなく、しっかりと伝わってくるものがありました。
MPアイアンの名にふさわしい、上質な打感です。
私はこれまで、たくさんのポケットタイプのキャビティを試打してきましたが、おそらくこのアイアンはそれらの中でも最高レベルではないかな?と思いました。
それくらい、いい打感です。

球もあがりやすくて、親しみやすいです。
タフな感じは全くしませんでした。
見た目の印象よりもイージーなタイプです。
マッスルバックに近い構え感がありながらも、かなり易しさが感じられました。
これまでポケキャビをたくさん試打してきて、球のあがりやすさを感じることはたくさんあったのですが、それらは『出球のイメージ』が出しづらい物が多くありました。
不自然な感じがしていたのかもしれません。
しかし、このアイアンにはそういったことは感じませんでした。

『安定性』も、いい感じでした。
顔つきがシャープですし、構えたときにもっと敏感に反応するタイプかと思っていましたが、そうでもありませんでした。
いい意味での『鈍感さ』といいますか『愚直』に感じられるほど、安定性があるな・・・。と思いました。
シビアさは感じませんでした。
こういったところはポケットタイプのいいところなのかもしれません。
『セミオートマチック』タイプのアイアンだと思いました。

『飛距離性能』も、なかなかいい感じではありましたが、今のアイアンの中では、それほど飛ぶタイプではないのかもしれません。
もっと飛距離性能に長けたアイアンはたくさんありますが、私はこれ以上飛びすぎて欲しくはないので、これくらいまでは限度かな?と思ってしまいます。
このアイアンのロフトは『32度』ということなのですが、もし私が購入するとしたら、ロフト調整は間違いなくすると思います。
しかし、今は寛容さとあがりやすさと同じくらい、飛距離がアイアンにも求められている時代だと思うので、最低限これくらいの飛距離性能がないと支持は集めにくいのかもしれません。

『操作性』はまずまずでした。
構えたときに色々といいイメージが出せたので、もっと大きく曲げてみようと思ったのですが、なかなか大きく曲げることはできませんでした。
構えたときはマニュアルタイプだけど、実際はやはりセミオートマチックタイプのアイアンだな・・・。と思いました。
変なクセは全く無いですし、左右にも同じように対応してくれました。
大きく曲げることは難しかったのですが、小さい曲がり幅でのプレイヤーそれぞれの持ち球で勝負していけるアイアンだな・・・。と思いました。

私はこれまでたくさんポケットタイプのアイアンを試打してきましたが、正直あまり興味が持てませんでした。
今一番人気があると思いますし、コースや練習場でもよく見かけます。
普通のキャビティタイプのアイアンのほうが少なくなってきているように思います。

それでも私はどこか『遠目で見ている』といいますか、少し縁遠い存在に感じていました。
試打することはあっても、それほど興味を示すことはありませんでした。
普通のキャビティのままで充分だ・・・。という思いもあったのかもしれません。

しかし、このアイアンにはすごく興味をもちました。
こういったタイプのアイアンもいいものだな・・・。と思いました。
球のあがりやすさや寛容さがありながらも、顔つきも良くて打感もいい・・・。

すごく工夫されているな・・・。と思いました。
機能性を重視し過ぎればどうしてもフィーリングが犠牲になってしまいますし、逆に難しくなりすぎても多くの支持は得られないように思います。
このアイアンはそのバランスがちょうどとれているように思いました。

こういったちょうどいい具合のさじ加減ができているところが、さすがはミズノだな・・・。と思いました。
世界の第一人者といえるメーカーですし、物作りにこだわっているのがすごく伝わってきます。
いくら機能性が良くなっても、顔つきやフィーリングは悪くなれば、それはもう『MP』とは呼べないと私は思っています。
このアイアンはMPに相応しいアイアンだと思いました。

構えた感じと、実際の性能とのギャップが面白いな・・・。と思いました。
構えたときはハーフキャビティのような構えやすさ・イメージの出しやすさがありながら、実際はすごく寛容なところもあるな・・・。と思いました。
今回試打したアイアンは軽量スチールが挿してありましたが、また試打する機会があれば、私が日頃慣れ親しんでいるシャフトでも試してみたいです。
同じポケットタイプでも、ミズノが作れば、またMPでは、ここまで洗練された物が出来上がるんだな・・・。と思いました。
コメント
No title
何年か前にもEPON102について質問させて頂きました。大変参考になるお返事ありがとうございました。
あれからグランプリのGPプラチナム、そしてヘッドが割れてしまったので、newGPプラチナムにグラファイトのBB6Sを入れて使用していましたが、どうしてもクレイジーのFX435を試打した時の事が忘れられず、今さらながらですが使用しています。
シャフトはCB50の6,9を挿しているのですが、打感やフェイスに乗せて運ぶイメージは大好きなのですが、どうしても柔らかかったので、先端を少しカットしてSクラスの硬さにして使用しています。
自分は167cm、64kgでヘッドスピードが47~48で平均スコアが78くらいなのですが、実は知人がCB50Wの7,4を安値で買わないか?と言われてるんです。
現状でも少し球が上がり気味(ヘッドのロフトは10°です)なので、少し重いCB50Wに魅力を感じているのですが、フィーリングてきにはCB50と似ているのでしょうか?
確かお使いのドライバーがCB50WのXだったと思うのですが、試打されたCB50との違いを教えて頂けないでしょうか?
もしお時間がございましたら、よろしくお願いします。
2015-10-05 20:50 MASAYUKI URL 編集
ご無沙汰しております
ご無沙汰しております。お元気でしたか?
さて、今回はクレイジーのシャフトについてのご質問を頂戴しておりますが、本当にいいシャフトですね。
私はもう数年愛用しています。
CB50も試打したときにいいシャフトだな・・・。と思いましたが、CB50Wのほうが適度な重量感もあって、スイングが安定しやすいといいますか、まとめやすいと感じて、ずっと愛用しています。
フレックスは人によって好みが分かれるところだとは思いますが、気持ち良く振っていけるシャフトですね。
『ピンピン跳ねる感じ』といったらいいでしょうか?
とても反応のいいシャフトですね。
私は球筋を操作したいタイプなので、とても扱いやすいと感じていますし、435との相性もバッチリですね。
ヘッドスピードが47~48あるということで、CB50Wも充分お使いになれると思います。
CB50よりもCB50Wのほうが、感覚的にですが、重い球が打ちやすい印象があります。
重く強い球が打てるので、風の日でも頼もしいです。
CB50もいいですが、CB50Wと比べると、少し暴れやすいかな?という印象もあります。
飛距離性能はどちらも優れていて、それほど大差ないように思います。
これまでも記事に書いてきました通り、『振り切れる範囲で』という条件付きですが、できるだけ重量があったほうがスイングも安定しやすいですし、距離も伸ばせますね。
実際にヘッドに挿して使ってみないと、そのシャフトが合うかどうかは解りづらいところもあると思いますが、おそらく今のご様子ですと、問題なくCB50Wは頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
あと、『スパイン』を必ず確認してヘッドに装着していただきたいと思います。
他のメーカーのシャフトでも見られますが、クレイジーのシャフトはバット部分にマジックで線が描かれていると思います。
『向き』を知らせてくれています。
それを確認しながら挿してお使いいただきたいと思います。
私の場合は、その線を参考にしながらも、クラフトマンに正確に計測してもらい、スパインに合わせて装着しています。
曖昧さが少しでもあると、そのクラブに疑念といいますか、信頼性が危ぶまれるという感じがするので、あとで後悔しないよう、細部までこだわって組んでもらっています。
知人の方が買わないか?と勧めておられるシャフトの状態が私では解りかねるのですが、是非状態を確認していただきたいと思います。
新品ではなく、おそらく中古ではないでしょうか?
時々ですが、クレイジーのシャフトは『折れやすい』ということも聞きます。
私のシャフトは大丈夫ですが、クラック(ひび)が入っている物も時にはあるようなので、気にとめていただきたいと思いました。
保存状態などが良ければあまり気にされることはないと思いますが、デリケートな部分でもあるので、お知らせしました。
以上が私の考えなのですが、参考にしていただけましたでしょうか?
これからもよろしくお願いします。
それでは失礼いたします。
2015-10-07 23:56 golfdaisuki URL 編集
No title
凄く丁寧に説明下さり、感謝いたします。
自分も振り切れる範囲で重いクラブを使いたいと思っているのですが、ドライバーに関してだけは、ついつい軽い物を試してみたくなるのですが、結局重いクラブに戻ります(笑)
1年半前からスライスフィクサーと言う理論のレッスンを受け初めて、つい先日からアイアンの飛距離が一気に伸びました!
アイアンのシャフトはDG・S200です。モーダスもしばらく使いましたが、やはりDGに戻ります。
レッスン前からだと、約2番手は伸びています。
近々ラウンドなのですが、距離感が心配・・・と言う嬉しい悩み中です♪
ドライバーの距離も若干伸びましたが、アイアンのようにキッチリとパワーを伝えきれないと言うか、もう一伸び欲しい弾道なので、是非CB50Wを試してみたいと思います。
正直EPON102の時にCB50のSを使っていたので、もうボチボチ自分にはハードかな?と弱気になってSRを使っていたのですが、身体的な問題よりも、スイング次第でまだまだ重いクラブを使うべきなんだと、改めて勉強になりました。
スパイン調整にまで、気を使って頂き本当にありがとうございます。
自分もクラブもラウンド中も消せるマイナス要因は全て消したいので、少しでも不安にならないように、きっちり調べてクラフトマンと相談しながらエースドライバーを完成して、自分も一緒に進化して行きたいと思います。
これからも楽しみに拝見させて頂きます!
ありがとうございました。
2015-10-09 07:21 MASAYUKI URL 編集
こちらこそ、ご丁寧なコメントを寄せてくださり、感謝しております
再びコメントを寄せてくださり、ありがとうございます。
素晴らしいクラブに仕上がることを願っております。
これからも、お互いゴルフをエンジョイしていきましょう!
それでは失礼いたします。
2015-10-10 01:14 golfdaisuki URL 編集