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2015年09月25日
ミズノ MP CLK-F フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミズノ MP CLK-F フェアウェイウッド の3番です。

シャフトは Orochi F カーボンシャフト です。
ロフトは15度、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は63g、トルクは3.6、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は331gです。

MPの新しいフェアウェイウッドです。
派手さはなく、落ち着いたデザインがMPらしいです。
チープな感じは全く無く、質の良さが感じられます。

シャローなタイプのFWです。
MPのFWは、元々ディープなイメージがありましたが、これも時代の流れでしょうか?
ドライバー以上に、今はディープなFWを見つけることが難しいような気がします。
今の主流といっていい形状だと思います。

しかし、何といっても、この溝が特徴的です。
テーラーメイドのFWを思い出しました。
形状はちょっと異なりますが、今年試打したJPXのFWにも溝がありました。
フェース寄りに溝がありますし、これも飛距離アップに大きく関わっているのでしょうか?

単なる溝ではなくて、『段』になっています。
これも、計算され尽くしているのでしょうか?

深さは結構あります。

このシャローヘッドも、ずいぶん見慣れた感じがします。
MPらしく、どの角度から見ても美しいな・・・。と思いました。
質感がすごくいいですし、球があがりやすそうな印象を受けます。

ネックの長さは標準的です。
ソールの溝がよく目立っていますが、ネックには調整システムは搭載されていません。
MPには調整システムのイメージはありませんが、ウェイトを移動させるドライバーのことは、よく覚えています。
こういったところはメーカーによって違いますし、考え方なども違うのだと思います。

丸っこくて、いい顔をしています。
こうして見てもシャローであることが伝わってきます。
シャローですが、形は崩れていなくて整っているところが、さすがミズノだな・・・。と思いました。
クセが無く、親しみやすい顔をしています。

トゥ側には『FORGED TITANIUM CUP FACE』の文字がありました。
そのまま『鍛造チタンカップフェース』ということで、いいのだと思います。
打感が良くて飛距離のでる構造です。
これまで、いいクラブにたくさん出会ってきました。
鍛造カップフェースはたくさんのメーカーに採用されていますが、私はロマロを真っ先に思い出します。

美しいフェース面です。
シンプルでとても綺麗です。
仕上げも丁寧にされています。
こういったところは『作り手が見えるメーカー』といいますか、こだわりと責任のあるメーカーの特長のような気がします。
フェース面はクラブのパーツの中で、唯一ボールと接触するところなので、やはりこだわっていきたいです。

このオリジナルグリップは以前も出会いました。
ラバータイプらしくソフトなタイプで適度にグリップ力があり、滑りにくくなっています。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
構えやすいです。
丸っこくてシャロー感があり、とてもあがりやすそうです。
3Wを構えているような感じはしませんでした。
もっと小さい番手のFWを構えているようでした。
ボールの大きさとの相性も良さそうだな・・・。と思いました。
いいラインをイメージすることができました。
どちらかといえば曲げるイメージではなく、真っ直ぐに近いイメージが出たので、そのイメージのまま振っていくことにしました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、とても良いです。
美しいフェース面を見ていたので、この打感は予想通りでした。
MPらしいグッドフィーリングですし、さすがは鍛造カップフェースといったところでしょうか?

『音』も良いです。
心地良い金属音です。
高すぎず、ややおとなしめな感じの音です。

『球のあがりやすさ』という点では、予想していたよりは少しタフな感じがしました。
シャロー感が強いので、もっと高く浮くのかな?と思っていましたが、それほどでもありませんでした。
とはいっても、このクラブの番手は3Wですし、ティアップせずにマットの上からの直打ちで試したので、この弾道も適正なのかもしれない・・・。と思いました。
シャロータイプでありながら、このやや抑えた弾道は、ソールの溝によるところが大きいのでしょうか?
高くあがりすぎず、ライナー系に近い感じで、『前に前に』という感じで飛んでいきました。
これまでのシャロータイプのFWとは、ちょっと違うな・・・。と思いました。
球が浮きにくいという印象はないのですが、ある程度HSがあったほうがいいような気もしました。

『安定性』はまずまずだと思いました。
シャローなタイプですが、これまでのシャロータイプと比べても、それほど易しさに長けているタイプではないような印象を受けました。
むしろ、正直なところも充分あるな・・・。と思いました。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。
今は飛距離性能に長けているFWがたくさんあるので、驚くということはなかったのですが、ポテンシャルの高さを感じました。
シャロータイプですが、明らかにヒッター向けのFWだと思いました。
シャロー感が強いので、あまりティショットで使うイメージが出なかったので、今日はずっと直打ちで試したのですが、また試打する機会があればティアップして打ってみたいと思いました。

『操作性』はいい感じでした。
いいイメージが出せたせいか、左右に曲げるのも易しく感じました。
最初に構えたときに真っ直ぐに近いイメージが出せたので、最初のうちはその通りに打っていたのですが、曲げるイメージを出しながら打っても、このクラブは上手く反応してくれました。
左右どちらにもクセが無いと思いました。

これからも、このようにシャローでありながら結構力強い弾道が打てるFWが登場してくるのではないでしょうか?
こうして見ても、なかなか3Wには見えないのですが、こうした見た目の違いも、これからどんどん増えてくるようになるかもしれません。

球の浮きやすさを確保しつつ、飛距離性能を追求したFWといっていいのかもしれません。
ソールの溝がよく目立っていて、他のメーカーのクラブが思い出されるせいか、『オリジナリティ』といいますか『先駆者』のイメージはありませんが、上手くまとまっている印象をもちました。
難しすぎず親しみやすいMPといったところでしょうか?

クラブに、ただ機能性を追求し続けてしまうと、不格好になったり、打感や音などフィーリングが悪くなってしまったりすることもあります。
そういったクラブに、これまでたくさん出会ってきました。
しかし、このクラブは『MP』です。
ブランドイメージがあるので、やはりカッコ良さ・美しさに加え、フィーリングも高い次元で求められていると思います。
なので、開発側は難しいところがあると思います。

そういった点で考えてみても、このFWはいいバランスで作られているように感じました。
機能性を目で感じさせながらも、フィーリングが良くて、手や耳でも楽しませてくれました。
派手なデザインのクラブを好まれる方には、このクラブはちょっと地味に見えてしまうかもしれません。
しかし、私はこの落ち着いたデザインが大好きです。

ニューMPに出会える秋になりましたし、練習やラウンドでの楽しさがいっそう増しました。
このFWを今度コースで試してみたいな・・・。と思いました。
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