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2015年09月20日
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ミズノ MP-5 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミズノ MP-5 アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は129g、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は445gです。

MPアイアンのニューモデルです。
いつも楽しみにしています。
マスターズの曲を聴くと、もう春だな・・・。と思うのですが、新しいMPアイアンに出会うと秋を感じます。
季節のなかで、私は秋が一番好きです。
過ごしやすくなって、ゴルフの楽しさが広がるということもありますし、美味しい食べ物がたくさんあるということもあります。
そして、新しいMPアイアンに出会えるということが、秋の大きな楽しみです。
私にとって、大切なイベントです。
初めて手にするメーカーのクラブは、いつもワクワクしますが、MPのように永年慣れ親しんできたメーカーのニューモデルに出会うこともすごくワクワクします。
好きなアーティストのコンサートに行って、曲が始まるまでのワクワク感に近い・・・。といったらいいでしょうか?
胸のときめきが抑えられません。

シャープでオーソドックスな感じのマッスルバックアイアンです。
奇をてらわず変わらないのがMPの凄いところだと思います。
研ぎ澄まされた名刀のような雰囲気があります。
ミラー仕上げも美しいです。
ミラー仕上げにも、色々とあると思いますが、ここまでピュアで美しさを醸し出しているのは珍しいように思います。
MPアイアンは元々、ミラー仕上げのイメージが強いですが、私はどちらかというとサテン仕上げのほうが好きです。
しかし、このミラー仕上げに魅力を感じられる方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ミラー仕上げこそ、MPといえるのかもしれません。

角度を変えてみても、圧倒的な美しさがあります。
この美しさは何だろう?と思ってしまいます。
軟鉄アイアンにも色々とありますが、ときにはあまり魅力的でなく、どこか雑な作りを感じさせる物も少なくありません。
このアイアンはそれらと違って、ただ美しいだけでなく、すごく丁寧に作られているのが解ります。
『美の極致』といっていいでしょうか?
思わずハーッとため息が出てしまいました。
打つ前に、まず『目で楽しめる』アイアンです。
このピカピカ光るミラー仕上げがとても美しいな・・・。と思いながらも、これがもしサテン仕上げであったり、黒染めであったりしたらどんな質感になるんだろう?と考えていました。
また違った良さがあるのではないかな?と思いました。
既製品ではミラー仕上げですが、ミズノはオーダーシステムが確立されていて、私たちユーザーの細かい注文に応えてくれるところも魅力的です。
仕上げ方法は勿論、ネームも入れられますし、ロフト角やライ角など、かなりバリエーションに富んでいるようです。
こういったところはOEMに頼らず自社生産している、『本当のメーカー』の強みといえるのではないでしょうか?
以前も書きましたが、ミズノは『NH(日本の誇り)メーカー』だと私は思っています。

シャープさがありながらも、この独特な曲線美に見とれてしまいました。
微妙なラインがたまりません。
こういったところは、さすがメイドインジャパンだな・・・。と思います。
ゴチャゴチャした感じは全くなく、シンプルな形状ですが、すごく細部にまでこだわって作られているように感じられます。
クラブデザイナーのセンスの良さを感じます。
こういったアイアンで球を打つことが、とても贅沢なことのように思えてきます。
武者震いに近い感覚をもちました。

マッスルバックらしく、適度な肉厚設計になっています。
この絶妙な厚みが、抜群の打感を保証してくれているように思います。
ハーフキャビティではなく、深いタイプのキャビティアイアンを好まれる方には、あまり魅力的には見えないところかもしれません。

MPアイアンらしく、ソール幅は狭いです。
ソールが丸みを帯びていて、抜けが良さそうです。
こういったところは、今のアイアンらしいところだと思います。

ネックの長さは、ノーマルでした。
それほどロングネックには見えませんでした。

フェース面にミーリングはありませんでした。
とても美しいフェース面です。
使い込んでいけばいくほど、いい味が出そうなフェース面です。
永く使って、このアイアンの魅力をとことん引き出したくなります。

トップラインの厚さもノーマルだと思いました。
どの角度から見ても、美しいアイアンだな・・・。と思いました。
いい目の保養ができました。
日頃の疲れも、何処かへ飛んで行ってしまいました。
『ルンルン気分』が治まりません。

このオリジナルグリップも、いい感じです。
硬くなく適度にグリップ力があり、滑りにくいタイプです。
ミズノはベルベットタイプのイメージが強いのですが、このグリップはちょっと違っていました。
ベルベットタイプの『しっとり感』があまり感じられなかったのですが、硬くなく、手に馴染みやすい感じがしました。
バックラインがありました。
今のグリップの主流はバックライン有りなのかもしれませんが、私は無いほうが好きです。
このグリップも好感がもてますが、もし『カスタムオーダー』で購入するのであれば、最初からツアーベルベットのバックライン無しにすると思います。

ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。
『至高の構えやすさ』といったらいいでしょうか?
洗練された『MP顔』といっていいと思います。
口角が上がり、目尻が下がってしまいました。
いいイメージが自然と湧いてきます。
隣にいるボールも喜んでいそうです。
やはりボールも、このような美顔アイアンに打ってもらうと嬉しいのでは・・・?などと考えていました。
シャープさがありながらも、全体的に丸っこさがありました。
こういったところは、最近のMPアイアンに見られる傾向だと思います。
昨年試打したMP-4にも感じていましたが、このMP-5は更に丸っこさがあるように見えます。
今度機会があれば見比べてみたいと思いました。
試打を開始しました。

『打感』は『素晴らしい』の一語に尽きます。
MPアイアンなので、打感などフィーリングのハードルは自然と高くなってしまいますが、このアイアンは見事にクリアしています。
『極上の打感』といったらいいでしょうか?
私はドライバーなどのウッド系のクラブも好きですが、それ以上にアイアンやウェッジ系のクラブが好きです。
それは、このような軟鉄の素晴らしい打感にたくさん出会ってきたからなのかもしれません。
この感覚がゴルフを始めた時からずっと皮膚に染みこんでいるような気もします。
ヘッドとボールがすごく仲良くしているようなフィーリングといったらいいでしょうか?
飛距離系アイアンによく見られる、『バーンと弾いて終わり』という打感ではありません。
フェースに上手く乗ってくれ、気持ち良く送り出していけるフィーリングといっていいように思います。
今はアイアンにも色々な素材が使われていますが、軟鉄こそが最高だということを、このような打感を味わうことによって、強く感じられます。
フィーリングあってこそのアイアンだと思います。
そうでないと、コントロール性もなかなか高まりません。
こちらの意思も伝えやすいですし、クラブから伝わってくるものもたくさんあります。
『会話のできるアイアン』といったらいいでしょうか?

『球のあがりやすさ』も、いい感じです。
自然な浮きやすさで、出球の高さのイメージが合います。
機能的過ぎない、便利過ぎないナチュラルさといったらいいでしょうか?
装着されているシャフトがDGですし、アイアン自体も、それほど浮きやすくなるような工夫はしていないと思います。
ワイドソールなイージー系アイアンを好まれる方は、少し敷居が高く感じられるかもしれません。
このようなナチュラルなタイプは、今ではとても少なくなってきているように思います。

『安定性』は、マッスルバックらしいシビアさがありました。
打点のブレには、それほど寛容さはないのかもしれません。
球筋に反映されやすいですし、何より打感で手に伝わりやすいので、はっきりしていいです。
ボヤけた感じがなく、クリアな打感だと思いました。
このアイアンが持つ美しさがあまりにも印象的だったせいか、打感もすごくクリアに感じられました。
イージー系ではないけれど、このような『美』を感じさせるアイアンは、やはりいいな・・・。と、改めて思いました。

『飛距離性能』という点では、今のアイアンの中でも明らかに飛ばないほうだと思います。
昔ながらの自然な飛びです。
縦の距離感を大切にしていけるタイプだと思います。
今はアイアンにも飛距離が求められている時代だと思いますし、そのようなタイプのアイアンが多数派を占めています。
なので、このようなタイプのアイアンは、今の多くのニーズには応えてはいないというところもあるのかもしれません。
多くの支持は集めにくいところがあるかもしれません。
しかし、それでも、このようなタイプのアイアンを発表し続けてくれるミズノには感謝したいですし、魅力を感じます。
ミズノのアイアンもバリエーションに富んでいるので、距離を求めたいのであれば、また違うアイアンを選択すればいいのだと思います。

『操作性』はとても良いです。
変なクセもなく、左右同じように対応してくれます。
構えたときに少し丸みがあるな・・・。と思っていたので、それほどシャープ過ぎる感じはしなかったのですが、この操作性の高さ・反応の良さは、これまでのシャープで研ぎ澄まされたタイプのアイアンと比べても、全く遜色ないと思いました。
大きく曲線を描いて楽しむことができました。

試打する前からずっとワクワクしていましたが、打ち終わってもそれがずっと続いていました。
ずっと目にしていたい・・・。という思いもありましたし、早く打ってこのアイアンのもつフィーリング性能を楽しみたい・・・。という思いもありました。
なかなかテンションが下がりきらず、ついつい予定よりも多く打ってしまいました。

私がゴルフを始めた頃よりも、今はメーカーの数が多くなって、知らないメーカーのクラブを手にすることも増えてきました。
メーカーによっては、そのクラブが評判になるまでは品質や精度の高い『いい物作り』していたのに、評判になって生産が追いつかなくなったせいなのか、品質や精度が落ちてしまった・・・。ということも、よく訊きます。
最近ではA社やB社・C社・D社(アルファベットと企業名は関係ありません)などがすぐに思い浮かびます。
そういったメーカーは好感度が落ちてしまいます。

しかし、ミズノはずっといい物作りをしているように思います。
ゴルファーならば誰でも知っている有名メーカーでありながら、作り手の『目が行き届いている』といいますか、温かみの感じられるクラブが多いです。
私はこれまでMPアイアンにはずっとお世話になってきたので、いつもニューモデルは気になりますが、このMP-5も好感がもてました。
かなり小さな部分でのマイナーチェンジといえなくもないのですが、ここまでこだわったクラブ作りが出来るということも、ミズノの強みだと思います。
先ほども書きましたが、細かい注文まで応えてくれるオーダーシステムも、他のメーカーではなかなか見られない、ミズノの大きな魅力です。

今はアスリート系と呼ばれるアイアンも、イージー化が進んでいます。
構えやすさを確保しながらも、色々なところに工夫が見られるようになりました。
しかし、このMP-5アイアンには、そのような目立つ工夫は見られませんでした。
アイアンには特にこだわりの強いミズノなので、おそらく目に見えないところにも様々な工夫や改良が加えられているのだと思います。
しかし、基本的なコンセプトは変わっていないように思います。
MPらしく、敷居の高いアイアンだと思いますが、ブランドイメージを損なっていないと思いました。
イージーなタイプではないので、それほど人気が爆発するとは思えないのですが、このようなタイプのアイアンを好まれる方には、たまらない魅力があるのではないでしょうか?

試打するのが楽しくて楽しくて、なかなか止める踏ん切りがつきませんでした。
ついつい、あと一球・・・。という感じで楽しんでしまいました。
このアイアンのもつ美しさに見とれ、打感や操作性の高さを感じ、楽しい時間を過ごすことができました。
また何度でも試打を楽しみたい魅力的なアイアンです。
コメント
管理人のみ閲覧できます
2015-09-25 11:00 編集
このアイアンはとてもいいです
いつもコメントを寄せてくださり、ありがとうございます。
このMPのニューアイアンはとてもいいなと思いました。
レフティモデルは発売されないのでしょうか?
私にはよく解りませんが、発売されたらいいな・・・。と思いました。
全国にはK様のように思っておられるレフティの方がたくさんいらっしゃると思います。
68との打感についてですが、できれば同時に試打してみて判断させていただきたいとお思いました。
ひとつだけ確実にいえることは、今回のニューモデルも、これまでのMPらしくグッドフィーリングだということです。
かなりマイルドなイメージをもちました。
これからもよろしくお願いします。
それでは失礼いたします。
2015-09-27 22:31 golfdaisuki URL 編集
管理人のみ閲覧できます
2015-10-02 18:28 編集
いろいろと試してみたいです
いつもありがとうございます。
もし機会があれば、歴代アイアンを打ち比べてみたいと思っております。
なかなか思うようにはいかないかもしれませんが、チャンスがあれば是非試してみたいと思いました。
レフティモデルは発売されないのですか。
それはとても残念なことです。
おそらくオーダーシステムでは対応してくれると思いますが、できれば購入する前に試打してみたいですね。
これからもよろしくお願いします。
それでは失礼いたします。
2015-10-02 22:43 golfdaisuki URL 編集
管理人のみ閲覧できます
2015-10-21 19:12 編集
私もミズノが大好きです!
いつもありがとうございます。
ミズノのフィッティングを受けられたのですね。
とても素晴らしいことだと思います。
かなり精度の高いフィッティングが受けられたのではないかなと思っております。
仰るとおり、made in Japanが最高ですね。
MPアイアンは日本の財産といってもいいと思います。
私もミズノのクラブが大好きなので、とても楽しく読ませていただきました。
これからもよろしくお願いします。
それでは失礼いたします。
2015-10-22 00:33 golfdaisuki URL 編集