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2015年09月18日
ピン G MAX アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ピン G MAX アイアン の7番 です。

シャフトは N.S. PRO MODUS3 120 です。
ロフトは30.5度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は423g です。

ピンの新しいアイアンです。
軟鉄ではなく、ステンレスっぽい外観だな・・・。と思いながら見ていたのですが、やはりステンレスなのだそうです。
こういったところはピンらしいところだと思います。

それにしても大きいヘッドだな・・・。と思いながら見ていました。
G MAXのMAXは、この大きさのことをいっているのでしょうか?
今はラージサイズのアイアンもたくさんありますが、それらと比べても、このアイアンの大きさは群を抜いています。

彫りの深さも、かなりあります。
この大きさも最大級といった感じがします。

近くでよく見てみると、アンダーカットが入っているのが解りましたし、プレートのようなものが組み込まれています。
ウェイトでしょうか?
色々な工夫がされているようですが、結構大味な感じがしました。

このバックフェースの丸いものは、打感を良くする為の工夫でしょうか?
テーラーメイドのバーナーアイアンを思い出します。

トップラインも厚いです。

かなりのワイドソールです。
この広さは、今のアイアンの中でもトップクラスだと思います。

ネックは短めです。
ヘッドが大きいので、かなり『頭でっかち』に見えました。

このオリジナルグリップは、なかなかいい感じです。
先日も、このグリップを経験しました。

ネックの凹みもあります。
ピンの個性が感じられます。
初めて見たときは驚きましたが、今ではすっかり見慣れた感じがします。
スイング中、ネックの部分は、かなり負荷が掛かるところなので、強度的に大丈夫かな?と思いましたが、これまで何度も経験してきて、特に不安に感じることはありませんでした。
ただ、できればこの凹みは無いほうがいいな・・・。と思います。
軟鉄と違って、ステンレスは調整がしづらい素材ですが、このアイアンは調整が容易なのでしょうか?
そこが少し気になりました。

フェース面にミーリングはありませんでした。

ボールを前にして構えてみると、苦手意識が芽生えてしまいました。
正直、構えづらいです。
緊張してしまいました。
かなりの大顔ですし、グースの利きも強いです。
苦手に感じる要素が重なり合っていました。
なかなかイメージが出ず、少し固まってしまいました。
なかなかテークバックのタイミングがつかめませんでした。
この大顔に安心感をもたれる方もいらっしゃると思いますが、私には大きく見えすぎてしまい、難しそうだな・・・。と思いました。
この大顔であれば、これだけグースを利かせないと、球がつかまりづらいのかもしれない・・・。と思いました。
『フェースターン』をイメージしたい私は、そのイメージがつかめませんでしたが、フェースターンをイメージしないで打っていきたい方には好感のもてる構え感なのかもしれません。
『ホーム』ではなく、『アウェイ気分』でした。
何とか無難に打っていきたいな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

最初からダフってしまいました。
グースの利きが強いので、ダフってしまいそうな感じもあったのですが、敢えてそれをあまり考えないようにしながら打っていきました。
しかし、やはりダフってしまいました。
インパクトのタイミングがズレてしまいました。
しかし、これはクラブがどうこうというよりも、明らかに私の技量不足によるところが大きいです。
この大型ヘッドの特性を活かしきれなかったように思います。
一度打席を外して、大きく深呼吸をして、リズムを変えよう・・・。と思いました。
仕切り直して、再び試打を開始しました。

『打感』は予想していたよりもソフトで好感がもてました。
もっと大味な感じでつかみどころのない打感なのかな?と思っていましたが、それほどでもありませんでした。
バックフェースにある、丸いものが威力を発揮しているのかもしれません。

球はあがりやすいです。
弾道も高いです。
ダフり気味にヘッドが入っていっても、ボールが高くあがっていきました。
『自動的』といっていいほどのあがりやすさです。
まさに『大船』タイプのアイアンだな・・・。と思いました。
細かい動きとか、微妙なニュアンスは伝えづらいけど、この大らかさでドーンと飛ばしていけるような印象をもちました。
弾道の高さに、私のイメージは入っていませんでした。
全て『クラブ任せ』のような弾道でした。

『安定性』も高く、かなり大らかさのあるアイアンです。
ヘッドの大きさを最大限に使っていけそうです。
少々の打点のブレには目をつむってくれるアイアンです。
この大らかさは、今のアイアンの中でも、間違いなくトップクラスだと思います。

『飛距離性能』も優れていました。
フェースに乗っかるタイプではなく、バーンと弾くような印象をもちました。
キャリーもしっかり稼いでくれました。
オートマチック的に飛ばしていける感じがしました。
『ビッグバーサ』ではありませんが、まさに『大砲』といったイメージをもちやすいアイアンだな・・・。と思いました。

『操作性』は難しいと思いました。
これは、最初にパッと目にしたときから解っていました。
敏感に反応するタイプではありませんでした。
いい意味での『鈍感さ』があるように思いました。

かなりの大型ヘッドなので、フェースが戻りきらず右へ押し出してしまうかな?という思いもあったのですが、最初からドロー系の球を打つことができました。
このアイアンの強いグースが関係しているのかもしれませんし、私がフッカーであることも、その理由のひとつなのかもしれません。

PINGらしいアイアンだな・・・。と思いました。
質感などもそうですし、グースの利きの強さなどを見ても、昔から見てきたPINGのアイアンの流れをそのまま継承しているな・・・。と思いました。

おそらく、様々なハイテクが搭載されていると思うのですが、ベースの部分では大きく変わっていないように思います。

私は軟鉄アイアンが好きですし、ビギナーの頃から今までずっと使い続けています。
ゴルフキャリアを終了するまで、軟鉄しか購入しないと思います。
なので、このアイアンには正直それほど魅力を感じなかったのですが、この大きさは『個性』といえるな・・・。と思いました。
PINGの個性を充分発揮していると思います。

私が好むタイプのアイアンではなかったので、それほど夢中になることもなく、予定通りの球数で試打は終了したのですが、このアイアンのもつ大らかさとあがりやすさは印象に残りました。
また次のモデルにも期待したいと思います。
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