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2015年08月14日
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プロギア NEW egg スプーン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア NEW egg スプーン です。

シャフトは M-40 です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはM-40、トルクは5.6、クラブ総重量は305gです。

プロギアの新しいエッグスプーンです。
最近はFWも調整機能やウェイトや溝などが付いたりして複雑化していますが、このクラブはシンプルな構造になっています。
PRGRのFWの特徴といえると思うのですが、とても滑りが良さそうなソール形状です。
一瞬でスパッと抜けてくれそうな印象を与えてくれます。
キレの良さを感じさせます。

これ以上はできないというほどの薄さです。
これまでのエッグシリーズと共通しています。

ネックは、やや短めです。
低重心タイプの特長といっていいと思います。



クラウンに大きな凹みがあるのが、このエッグシリーズFWの一番の特徴だと思います。
前のモデルにも見られました。
かなり個性的ではありますが、前のモデルを試打したときに、その性能の高さを実感しているので、好感がもてます。
小さな文字で『SHEET MOLDING COMPOUND』と記されていました。
SHEET=シート
MOLDING=成形
COMPOUND=合成物
シートを成形した合成物ということでいいのでしょうか?
よく意味が解りませんが、何やらまた新たな技術が組み込まれていそうです。
前のモデルには、この文字はありませんでした。

かなりのシャローヘッドです。
このシャローさは直打ちで勇気を与えてくれるのではないでしょうか?
ティアップしても、もちろん打てそうですが、ここまで薄くしているということは、メーカーも直打ちを想定して開発しているのではないでしょうか?
ティショットよりも、ロングの2打目に使って欲しい・・・。という思いが伝わってきます。
ここまではっきりした性格のクラブを作ることができるのがPRGRの強みのような気がします。
ブレないといいますか、曖昧さがありません。

顔はちょっと『つかまえ系』かな?と思いました。
私は左へ引っかけるのが嫌なのですが、このクラブには苦手意識はありませんでした。
結構見慣れた感じもします。
クラウンの凹みがよく目立ちますが、全体的なシルエットとしてはオーソドックスな印象を受けます。
『異型タイプ』ではありません。
クラウンの凹みの存在を消して構えることができれば、かなり有利になるのではないかな?と思いました。
『キャビティソール』という言葉がありますが、このクラブの場合は『キャビティクラウン』ということでいいのでしょうか?
ナイキのFWとは上下が全くの逆です。
構えやすさでいえば、クラウンに細工をしないほうがいいと思うのですが、性能的には似通ったところがあるのかもしれません。
クラウンをくり抜いたほうが、より低重心にはなるのかもしれません。

素振りをしてみた感じは、これまで同様ソフトなスペックになっています。
シャフトもよくしなります。
もう少ししっかりしていてもいいのでは?と思ったのですが、これが標準スペックといえるのかもしれません。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
前のモデルを経験しているので、このような感じは予想していました。
クラウンの凹みが目立つせいか、意識がフェース寄りにあるように感じました。
『浅重心タイプ』の感覚です。
ヘッド全体をぶつけていく・・・。というよりも、ヘッドの左半分(フェース寄り)に仕事をさせるイメージが湧きました。
できれば、もっとナチュラルなイメージをもちたかったのですが、特に苦手意識はありませんでした。
やはり『いい記憶』があるからなのかもしれません。
曲線というよりは、ひたすら直線に近いイメージが浮かんできました。
そのまま真っ直ぐ振り抜いていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は結構しっかりとしていました。
ソフトというよりは、しっかりめです。
ボヤけた感じはなく、しっかりとインパクトを感じとることができました。

『音』は高めで少し大きめでしたが、好感のもてる音でした。
シャープに振ることを後押ししてくれそうな音だと思いました。
もう少し小さめでもいいかな?という思いもありましたが、この音でも全く問題なかったですし、これくらいはっきりしていたほうがいい・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

球のあがりやすさはまずまずでした。
今日は直打ちで試してみたのですが、ちょうどいい感じで球を浮かせてくれました。
浮きすぎるほどの高弾道ではなく、ややライナー系に近い感じの力強い中弾道です。
スプーンということもあるのかもしれません。
他の番手ではもっと高くなると思いますが、この高さは『武器になる高さ』だと思いました。
『浮きやすくて上がりすぎない高さ』といったらいいでしょうか?

『安定性』もいい感じでした。
前のモデル同様、シビアさは感じません。
シャフトがもっとしっかりしていれば、さらに安定性は増すように思います。
タイミングに気を遣いました。
少しつかまえ顔に見えたのですが、左が気になることはありませんでした。

『飛距離性能』は高いと思いました。
前のモデルのイメージが残っているので、このクラブにも期待しましたが、その期待を裏切ることはありませんでした。
かなりシャローなタイプですし、シャフトも軟らかめですが、ヒッタータイプの方にも合いやすいのではないでしょうか?
もちろん、シャフトを替えればさらに高いパフォーマンスが期待できると思います。
弾道の速さを感じました。
『出球』の力強さがあって、ポテンシャルの高いFWだと思いました。
見た目よりも実は『パワー系』のFWといっていいのではないかな?と思いました。

『操作性』という点では、少し難しく感じました。
構えたときにあまり曲げるイメージが出せなかったということもあるのですが、実際に曲げようと思っても、なかなか思うようにはいきませんでした。
もちろん、左右に曲げることはできましたが、実戦ではかなりリスクがあるように感じました。
あまりインテンショナルなショットは適さないタイプだと思いました。
細工をせずに、自然に振り抜いていく感じがちょうどいいように感じられました。

今は飛び系FWのレベルが高いですが、このクラブもまさにそのタイプに入ると思います。
しかも、『日本人ゴルファーに合わせている』というのがとてもいいのではないかな?と思いました。
飛距離性能は優れていますが、決してハード過ぎない設計になっています。
球がドロップすることはありませんでした。

海外メーカーのクラブの多くは、日本人ゴルファーを対象にして開発はされていないように思います。(もちろん、日本市場向けのモデルもありますが)。
多くは、ヘッドはほぼ同じでも、シャフトだけを軽く軟らかくしているように思います。
しかし、このクラブは全てのパーツを日本のゴルファーの為に開発されているように思います。
こういったところが日本メーカーの良さといえるのかもしれません。

クラウンの凹みがあるので、購買意欲が刺激されないという方もいらっしゃると思います。
しかし、この凹みが大きな武器になっているのは間違いないと思います。
プラスであり、マイナス的なところもあるのかもしれません。

見た目は個性的ですが、決して奇をてらったところはなく、『理由のある個性』だと思いました。
人によって好みが分かれるところだとは思いますが、ポテンシャルの高さは充分もっているFWだと思います。
コメント
No title
2015-08-16 20:04 URL 編集
勉強になりました!
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして、まことにありがとうございます。
合成物で成形したシートということなのですね。
勉強になりました。
ありがとうございました。
これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。
2015-08-16 23:41 golfdaisuki URL 編集