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2009年11月22日
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ヤマハ インプレスX D201 TYPE S ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ヤマハ インプレスX D201 TYPE S ドライバー です。

シャフトは orbit MBX-410D です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は48g、トルクは4.7、バランスはD0、キックポイントは中&元調子、クラブ総重量は293gです。

ヤマハのニュードライバーです。
先日試打した『D201』とすごく似ていますが、このドライバーには『TYPE S』という名前が付いています。
TYPE Sの『S』とは、『シャロー』のことでしょうか?
それとも『ストレート』ということなのでしょうか?

『D201』と同じく、やや『シャローヘッド』だと思いました。
それほど薄っぺらい感じはしませんが、どちらかというと『立体的』というよりは『薄目』のヘッドだと思います。
最近のドライバーの特徴である、ヘッド後方が少し伸びている感じがしますし、『直進性』に優れたドライバーなのだということが見て取れます。

こうして見ていても、かなりの創意工夫が施されている感じがします。
センスの良いデザインだと思います。
今年出会ってきたドライバーの中での『グッドデザイン賞候補』だな・・・・。と思いました。

素振りをしてみると、かなり軽く感じました。
シャフトもかなり軟らかくて、よくしなる感じがします。
ヘッドがよく走ってくれる感じはしましたが、慣れるにはかなりの数、素振りをしなければならないと思いました。
『マイクラブ』のように、ふっとキャディバッグから取り出し、2~3回素振りをして打ち始める・・・・。というわけにはいかない感じがしました。
見た目、すごくカッコいいですし本格的なデザインですが、比較的『ソフトスペック』のドライバーだと思いました。
以前試打した『V201』の方が、私には振りやすい感じがしましたが、『カッコよさ』では、こちらも全く引けを取っていません。

ボールを前にして構えてみても、ヤマハらしい美しい顔だと思いました。
ヘッド後方が伸びているのが、少し目に付きますが全く嫌な感じはしません。
曲がりづらいんだろうな・・・・。と思いながらも、違和感を感じることはありませんでした。
こういった美しいところを残しているところは、さすがはヤマハだ・・・・。と言われる所以(ゆえん)だと思います。
前回『D201』を試打した時は、その『フックフェース』が目に付いたのですが、このドライバーにはそれが気になりません。
『ストレート』の『S』なのでしょうか?
『シャロー』と『ストレート』の両方の意味を示す『TYPE S』なのでしょうか?
やや高くあがり過ぎそうな気がしましたが、楽な気分で構えることが出来ました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『高弾道』です。
『D201』を試打した時にも感じていましたが、かなりの高弾道ドライバーだと思いました。
ヘッドだけでなくシャフトにも、かなりの理由があるようです。
この『ロフト(10度)』ということもあるのですが、それ以上に弾道が高い感じがします。
正直いって、私にはやや上がりすぎの感じがしましたが、この『高弾道性能』は、かなり多くの方にアドバンテージをもたらしてくれるような気がします。
ちょっと前まで、『高弾道ドライバー』というのは、『カッコよさ』という点で、やや欠ける感じがしていましたが、このようなカッコよさが抜群のドライバーで、この高さが出せるのはとてもいいことだと思いました。
日頃、『ドロップ気味』の弾道に悩んでおられる方や、弾道をもっと高くしてキャリーを稼いできたい方にはとてもいいのではないでしょうか?
『飛距離』というのは『キャリー』+『ラン』のことですが、このドライバーは明かに『キャリー重視』に設計されているのだと思います。

『安定性』という点でも、私はとても高いものを感じました。
先日試打した『D201』の印象がまだ強く残っているせいか、このドライバーがすごく打ちやすく感じました。
球がつかまり過ぎないので、すごく楽に感じられました。
『D201』を打つときは、少し左方向に気をつけなければなりませんでしたが、このドライバーではそんな心配はいらない感じがしました。
といって、つかまりが弱い感じのドライバーでもありませんでした。
この大型ヘッド&フェース長のドライバーにしては、すごく球がつかまりやすいですし、無理につかまえにいかなくても自然につかまる感じがして、とても好印象でした。
見た目の印象通り、『直進性』もかなり高い感じがしました。
私が普通に打っていくならば、ややドローといった感じなのですが、かなり『飛び出し方向』を限定していくことができました。
非常に楽に打っていけるドライバーでありながら、決して不自然な感じがしないところに好感を持てました。
ただ、私にはもう少し『重量感』と『シャフトのしっかり感』『ヘッドの効き』があると、よりいい結果が得られるような気がしました。
見た目のカッコよさとは、うらはらに『スインガータイプ』の方も、充分にこの高性能を楽しむことが出来るのではないでしょうか?

『打感』は『D201』同様、すごくいい感じだと思いました。
『球持ち感』というよりは、『弾き感』を感じられる感触だと思いますが、とてもいいフィーリングをつかむことができました。
しっかりとしていながらも決して硬すぎない、程良い感じの打感だと思います。
前のモデルの『X 4.6D TypeSドライバー』を何となく思い出していました。
『コントロールしやすい打感』というよりは、『思いっきり弾いて飛ばす』といった感じでしょうか?
この打感にも好感を持つことが出来ました。

『音』も、予想通りのいい感じの音です。
全く不快な感じはしなかったですし、気持ちよく何球も打っていくことができました。
メーカー問わず、最近のドライバーは『打ちやすさ』と『打感』『音』が、すごく良くなったような気がします。
『飛距離性能』も大切ですが、やはり『フィーリング性能』を軽視することは決してできません。

『操作性』という点でも、なかなかいい感じがしました。
ただどちらかというと『操作性』というよりは、『直進性』に長けたドライバーのような気もするのですが、決して扱いづらいタイプのドライバーではないと思いました。
『オートマチックタイプ』と『マニュアルタイプ』のちょうど中間といったところでしょうか?
左右に打つ練習も楽しく行うことができましたし、変なクセを殆ど感じることがなかったのが良かったような気がします。
『ニュートラルドライバー』といっていいのではないでしょうか?
『スライス』などを矯正してくれるドライバーではないのかもしれませんが、その人の『持ち球』をかなり高いレベルで実現してくれるドライバーなのだと思います。
自在に曲げていきやすい感じはあまりしなかったのですが、扱いやすい部類に属するドライバーだと思いました。

『飛距離性能』という点でも、かなりの高い性能をもっていると思います。
ヤマハのドライバーはよく飛ぶ・・・・。というのは、昔からよく知られてきたことですが、このドライバーも例外ではありません。
私の友人の中に、以前は違うメーカーのドライバーを使っていて、数年前にヤマハに変えた途端、すごく飛距離を伸ばしてきた人がいます。
それ以来彼は、ずっと『ヤマハ党』です。
私も何度か試打していますが、すごくいい印象をもっています。
『45インチオーバー』の長さではありますが、その長さを感じさせない『振り切りやすさ』がすごくいい感じです。
とても完成度が高い感じがします。

『ヤマハ』のクラブといえば、谷口徹選手や藤田寛之選手など、どちらかというと『パワーヒッター』というよりは『テクニシャン』タイプのイメージもありますが、実に幅広い層に受け入れられる『バランスの良さ』を持っていると思います。
技術の高い方は勿論、『パワーヒッター』の方でも充分に対応していると思いますし、この『D201 TYPE S』や先日試打した『D201』のように、見た目はすごくカッコよくて一見ハードそうに見えても、実はアベレージの方でも使いやすいクラブがたくさんあります。
この『イメージ戦略』はとても成功しているような気がします。
私はまだ、ヤマハのクラブを揃えてラウンドしたことはありませんが、いつかは是非実現させてみたい・・・。とずっと思っております。

唯一、欠点らしい欠点といえば、新製品の出てくるサイクルがやや長い・・・・。ということでしょうか?
『ヤマハファン』は、ずいぶん首を長くして待っていなければなりません。
勿論、新しいクラブを作っていくには、莫大な費用や研究などが必要になってくるのは承知していますが、もう少しサイクルが短くなると、より嬉しい感じがします。
『テーラーメイド』ほどの早さではなくてもいいので、もっと色々なクラブに出会っていきたい感じがします。

今回試打したこの『D201 TYPE S』は、先日試打した『D201』よりは、明らかに私にとってはいい感じがしました。
とてもいい気分のまま試打を終えることができました。
本音をいえば、もっとしっかりとしたスペックの試打クラブに出会いたい感じはしましたが、これも仕方のないことなのかもしれません。
『V201』もすごく気に入ったドライバーなので、今度いっしょに試打してみて比較してみようと思いました。
コメント
すごく苦笑いした話を書かせてください。
先日コブラS9-1PRO Dを購入したのですが、球があがりきらず、『シャフトが合っていないのかな、単にパワーがたりないのかな…』と練習場で悩んでいました。そして前モデルのX/SPEED Dと並べてみると、パッと見て判るほどロフトが違いました。どちらも9.5度です。
購入店でそんな話をしてみると、わざわざメーカーの担当さんに電話で問い合わせてくれたのですが、その返答が、『どちらもちゃんと9.5度です…。ただS9-1の方がより“立った”9.5度になります…。』
なんじゃそりゃ…
メーカーによって違うのはある程度理解できなくもないですが…同じブランドでこんなに違うとは。
『じゃあアナタの所では重い1キロと軽い1キロがあるのか、短い1メートルもあるのか、カローラとクラウンでは同じ100キロでも速さが違っても許されるのか?』と、ツッコミ所満載でしたが、苦笑いですませました。
そんなことなら、役に立たないどころかむしろ迷惑なので、ロフト表示自体するな!と心底思います。コースでレギュラーボールを打つと良い球が出るので、今は物自体には大変満足していますが。
すいません、長々とお邪魔しました。つい…
ではこの辺で失礼致します。
2009-11-23 00:48 ほくちゃん URL 編集
同感です
いつもコメントを寄せて頂きましてありがとうございます。
仰る通り、同じメーカーのクラブでも、そのモデルによって『ロフト表示』は違ってくるものが多いですね。
それは多くのメーカーにいえることだと思います。
私はずっと以前から思っていたのですが、きちんと『リアルロフト表示』して欲しいと思っています。
『JIS規格』などできちんと統一して欲しいと思っています。
シャフトの『フレックス』や『キックポイント』なども、メーカーによってバラバラで統一されていませんね。
『ロフト』も『硬さ』と同じように、『ゴルファー心理』や『購入意欲』などが大きく作用しているのだと思います。
それをメーカーはよく知っているので、そのような表示になってしまうことが多いのだと思います。
実際には『ロフト11度』が適正な方でも、自分には『9度』や『9.5度』が合っている・・・。といった『思いこみ』や『見栄』『自分自身への過大評価』などが影響していることが多いのだと思います。
それは昔からあったことです。
シャフトのフレックスも同じように『S』でも、かなり軟らかい『S』と、そうでない『S』がありますね。
これまでの記事に書いてきましたが、『US仕様のS』と『日本仕様のS』では全く違います。
『日本のS』は、かなり軟らかいと思います。
勿論、『硬い』『軟らかい』というのも、人によって感じ方は様々だとは思いますが・・・・。
なので、今回の『ロフト』に関しても、色々な事情が絡み合ってのことなのかもしれませんね。
ただ、ほくちゃん様がその素晴らしいドライバーを使いこなしておられるようなので、今回はとりあえずいい結果になって良かったと思っております。
今回ほくちゃん様が感じられたことは、私も含め多くの方が経験されてきたことだと思います。
色々な事情があるにせよ、やはり数値で表すのならば、正確な表示にして欲しいですね。
この度頂いたコメントも、私はとても共感できます。
これからもその素晴らしいドライバーを大切にしてあげてください。
それでは失礼致します。
2009-11-23 02:16 golfdaisuki URL 編集