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2015年08月02日
マスダゴルフ HC-01アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マスダゴルフ HC-01アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

マスダゴルフの新しいアイアンです。
とてもカッコ良くて、いい雰囲気があります。
マスダゴルフのクラブを、まだそれほど多く試打しているわけではないのですが、インパクトは強いです。
『正統派』という言葉が似合うクラブが多いように思います。

全体的に角張った印象をもちました。
昔からよく見られたタイプです。
仕上げが美しいな・・・。と思いました。
こういったところはマスダゴルフらしい感じがします。
すごく丁寧に作られているように見えました。

彫りはそれほど深くなく、標準的なハーフキャビティといっていいでしょうか?
マッスルバックは難しいけど、彫りが深くて膨らんだ感じの厚ぼったいタイプのキャビティアイアンは苦手だ・・・。という方には馴染みやすい形状といえるのではないでしょうか?
今はキャビティアイアンも、ポケットタイプがとても多いので、このようなシンプルなキャビティアイアンは新鮮に感じられます。

ソール幅はノーマルです。
トゥ側とヒール側の差も、それほど大きくありません。

ネックは少し短く見えたのですが、今のアイアンの中では標準的といったところでしょうか?

トップラインは少し厚く見えたのですが、気にならないレベルでした。

ホーゼルには『JAPAN MADE』の文字が刻まれていました。
このクラブへの好感度がさらに増しました。
すごく丁寧で美しい仕上がりになっているな・・・。と思っていたのですが、日本製ということがやはり関係しているのかな?と思いました。
独特の美しい質感があったので、打つ前に、まず『目で楽しませてくれるクラブ』だと思いました。
気持ちがどんどん盛り上がってきました。

フェース面にミーリングはありませんでした。
ノーマルで美しいフェース面です。

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
予想していたよりも、かなりいい顔をしていました。
これまで試打してきたアイアンやウェッジなどから、グースタイプのイメージが強かったので、このアイアンもそのようなタイプだろうと思っていたのですが、そうではありませんでした。
とても好感がもてました。
私はグースの利きが強いタイプが苦手なのですが、このアイアンはすごく楽な気分で落ち着いて構えることができました。
ストレートネックというよりは、セミグースといったほうが近いように思いましたが、このアイアンの構え感は好印象でした。
逃がすイメージが出しやすいアイアンです。
左に引っ掛かるイメージが出なかったので、気持ち良く振り抜いていけそうな予感がしました。
それほど小顔感はなく、少し大きく見えたのですが、セミラージサイズというほどでもないと思いました。
トップラインの厚さも気になりませんでした。
思わず見とれてしまう・・・。ということはなかったのですが、左への心配を払拭してくれる顔をしていたので、好感度がどんどんあがっていきました。
試打を開始しました。

『打感』はとても良いです。
一球目から心地良い感触を楽しむことができました。
すごくソフトな打感です。
軟鉄アイアンの長所だと思います。

『球のあがりやすさ』という点では、標準的な感じがしました。
ウェイトなどが組み込まれているような、かなり低重心でボールを上げやすくしているアイアンが今は多いですが、このアイアンは違うと思いました。
『純度にこだわった』といいますか、すごくシンプルでクリアな印象をもちました。
7番アイアンらしい高さだと思いました。
イメージも合いやすいです。

『安定性』という点では、ハーフキャビティらしい敏感さがあるな・・・。と思いました。
いわゆる『イージー』なタイプではないので、アイアンに易しさを求めておられる方には、難しく感じられるところがあるかもしれません。
正直なタイプなので、自分自身のショットの精度をつかんでおくには最適なアイアンだな・・・。と思いました。

『飛距離性能』という点では、本来の7番アイアンらしい感じがしますが、今は『飛び系』のアイアンが多いので、それらと比べると明らかに飛ばないほうだと思います。
しかし、その分『出球の高さ』のイメージも合いやすいですし、それが距離感にもつながってくるように思います。
性格に『自分の距離』を刻んでいきたい方には、心強い相棒となってくれるのではないでしょうか?

『操作性』はとても良いです。
素直に反応してくれます。
構えたときのイメージをそのまま伝えていきやすいアイアンだと思いました。
私はフッカーなので、左へ曲げることもできましたが、右に『かわしていく』といいますか、逃がすことがとても易しかったので、楽に感じました。
『直進性』というよりは自分の持ち球、『曲線』で勝負していけるアイアンだと思いました。
私は曲げることが大好きなので、このアイアンには魅力を感じました。

逃がすイメージを出しやすいアイアンです。
アイアンに限らずドライバーなどでもそうですが、逃がすイメージが出せると左への許容度も大きくなるので、安心感が増します。

逆にスライサーの方はつかまるイメージが欲しいところだと思いますが、このアイアンはストレート過ぎず適度にグースも利いているので、いいイメージが出せる・・・。という方も多いのではないでしょうか?
ハーフキャビティなので、それほど『易しさ』が強く感じられるタイプではないと思いますが、結構守備範囲が広そうなアイアンだと思いました。

先ほども書きましたが、それほど小顔感はなく、少しだけ面長な感じもしましたし、『フェースターン』を強く出すイメージでもありませんでした。
私はフェースターンを大きく使うタイプなので、できればもう少し小顔感があって、ヒール側が絞られていると、もっと易しく感じたかな?という思いもあったのですが、このままでも充分反応してくれましたし、難しく感じることはありませんでした。

意思が伝わりやすい印象をもちました。
オートマチックタイプというよりは、マニュアルタイプといっていいと思います。

以前、CB-01というアイアンを試打したときに、グースがきつかったので、苦手意識をもってしまいました。
もしグースが弱いタイプだったら、すごく易しく感じられ好感度が上がっただろうな・・・。と思ったことを覚えています。

このアイアンは、その私の思いに応えてくれたような気がしました。
キャビティ部分などの違いはありますが、このアイアンを一目見たときから、ずっとCB-01のことを思い出していました。

アイアン好きの私にはたまらないアイアンでした。
仕上げも美しく、購買意欲も刺激されてしまいました。
また何度でも試打してみたいですし、コースでも試してみたいと思いました。
練習ラウンドではなく、いきなり試合で試してみるのも面白いな・・・。と思いました。
アイアン好きの方には、是非試していただきたいアイアンです。
コメント
管理人のみ閲覧できます
2015-08-06 11:43 編集
初めまして!
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして、まことにありがとうございます。
MPアイアンは本当にいいですね。
私も数年使っていましたが、とても頼れる相棒でした。
養老工場はまだ行ったことがないので、とても羨ましく思います。
信頼できる工場で、世界にひとつだけのクラブが組み上がったのだと思います。
仰るとおり、アイアンは大切に使えば一生物ですね。
MPアイアンは飽きが来ず、ずっと使っていけるクラブだと思います。
私の書いた記事がK様のお役に立てたのかと思うと嬉しいですし、記事を書いて良かったと思います。
ご丁寧に、そして楽しいコメントを読ませていただき、嬉しくなりました。
こちらこそ、ありがとうございました。
最近はなかなか時間が思うようにとれず、練習場へ行くことができないのですが、いいクラブにたくさん出会っていきたいと思っております。
これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。
2015-08-06 22:57 golfdaisuki URL 編集
管理人のみ閲覧できます
2015-08-09 20:31 編集
ゴルフ大好き82様。初めまして
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして、まことにありがとうございます。
さて、今回はアイアンについてのご質問を頂戴しておりますが、マッスルかキャビティかということで、迷っておられるようですね。
数年前はマッスルバックは殆ど見かけなくなりましたが、最近は普通に見られるようになっているので、私は嬉しく思っています。
スコアをとるならキャビティで、打感をとるならマッスルバック・・・。
ということで、確かに仰るとおりだとは思いますが、最近のキャビティは打感もすごくいいですね。
マッスルバックのような厚みのあるソフトな打感はなかなか望めないかもしれませんが、優れたキャビティはたくさんあります。
スコアではキャビティと仰ってますが、確かにその通りであり、必ずしもそうとはいいきれない部分もあるというのが、私の正直な感想です。
確かに『寛容さ』という点では、マッスルはキャビティに及びませんが、打感などフィーリングの出しやすさなどから『手の延長』感覚で使っていきやすい長所も持っていると思います。
プレイヤーの感覚を研ぎ澄ませてくれる利点があると思います。
私はこれまでたくさんのアイアンを購入してきましたが、ベストスコアを出したり、試合でいい成績を挙げることができたのはマッスルでした。
とはいっても、私のゴルフ歴の中で、マッスルのほうが長く使っているということもあるのですが・・・。
『難しいクラブ』『易しいクラブ』というのはバックフェースの形状も関係していますが、それよりも全体的なバランスであったり、ロフトピッチやライ角ピッチが合っていたり、振動数フローなども適正なクラブのほうが易しいといえるのではないでしょうか?
その人に合わせたクラブが一番易しいのではないか?と、私のこれまでの経験で強く感じます。
既にご存じだとは思いますが、アイアンのセットを購入しても、シャフトが必ずしも全て真っ直ぐではなく曲がっていたり、ロフトやライ角などもバラバラだったりすることは多いです。
正確に作っているメーカーのほうが少ないのが現状です。
それは国内メーカーでもそうです。
特にOEMに頼っているメーカーは、なかなか精度を出しづらいのではないでしょうか?
ヘッドの形状も大切ですが、そのようなことも考えて頂ければ・・・。と思いました。
EONスポーツのM1というアイアンは、私はまだ手にしたことがないのですが、きっといいアイアンなのだと思います。
キャビティか、マッスルか?ということですが、私はキャビティをオススメしたいと思いました。
今のキャビティはハイレベルな物が多いです。
K'sツアーはとてもいいシャフトですね。
私も大好きなシャフトです。
今はDGを挿していますが、もしDG以外を挿すなら私は迷わずK'sツアーを選びます。
このメーカーのシャフトは信頼できると思いますので、きっといいパフォーマンスを発揮してくれるのではないでしょうか?
いわゆる『吊るし』で購入されるのではなく、最初からヘッドとシャフトを選んで組まれるのはとてもいいことですね。
後でリシャフトや調整をする手間と費用が抑えられますね。
以上が私の考えなのですが、参考にしていただけましたでしょうか?
これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。
2015-08-09 22:39 golfdaisuki URL 編集