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2015年05月30日
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コブラ FLY-Z ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ FLY-Z ドライバー です。

シャフトは Speeder です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は55g、トルクは4.0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は308gです。

落ち着いた感じの、コブラのニュードライバーです。
先日、オレンジ色のドライバーを試打したのですが、今日は白いドライバーです。
オレンジ色もいい感じでしたが、見慣れているせいか、この白い色のほうが落ち着いた感じがします。

全体的な形状は今の主流といいますか、オーソドックスな感じがします。
コブラらしいシャロー感の強いドライバーです。

ネックには調整システムが搭載されていました。
この調整機能も、コブラらしいところです。
ちょっと前まで、この調整システムも複雑化しそうな流れもありましたが、今は落ち着いてきたように思います。
あまり複雑になりすぎてしまっても、それほどメリットは大きくないのかもしれません。
却って迷いが生じてしまうことになりかねません。
調整して絶対に曲がらないとか、驚くほど飛距離が伸びた・・・。というのであればいいのですが、そういった声は聞こえてきません。
あくまでも『微調整』という認識のほうがいいのかもしれません。
競技であれば、ラウンド中調整できませんが、もしできたらまた面白いだろうな・・・。と思いました。

このドライバーは、ロフトを調整できるようです。
これまでのコブラのドライバーと共通するところです。
今は重心が前に集まっているドライバーも増えてきて、ロフトを寝かせるような動きも見られますが、これまで通り深い重心のタイプでは、それほど寝かさなくてもいいように思います。
ただ、できれば『リアル=表示』ロフトであって欲しいと思っています。
最近はドライバーにロフト表示をしないタイプも増えてきましたが、あまりにもリアルと表示の差がありすぎるのであれば、それもいいのではないかな?と思っています。
そのほうがゴルファー心理にも影響しづらいのではないでしょうか?

ネックは短めですが、今は見慣れた長さです。
ネックに調整システムが搭載されているものは、結構長めの物も多いですが、このドライバーは短めです。
シンプルな調整システムだからでしょうか?

ソールには『SMARTPAD』と記されていました。
どのような効果が期待できるのでしょうか?

ヘッド後方にウェイトがひとつだけ配置されていました。
先日試打したオレンジ色のドライバーは前後に動かせるタイプでしたが、このドライバーは動かせないようです。
バリエーションでいうと、オレンジ色のドライバーに軍配が上がるのかもしれませんが、このシンプルさがまたいいな・・・。と思いました。

かなりのシャローヘッドです。
コブラらしい感じがします。
『コブラシャロー』といったらいいでしょうか?
独特な雰囲気があります。

顔もコブラらしさがありました。
投影面積が大きく、ヘッド後方が伸びているのがよく解ります。
あくまでも顔だけの好みでいうと、先日試打したオレンジ色のドライバーのほうが私は好きです。
しかし、このような顔もずいぶんと見慣れた感じもしますし、経験も積んでいるので、どのようにして打っていいか解らない・・・。ということはありませんでした。
オレンジ色のドライバー同様、このドライバーは白いヘッドに白いシャフトが装着されています。
色の統一感にこだわっているのでしょうか?
白い色が好きな方にはたまらないものなのかもしれません。

素振りをしてみると、結構先が動く感じがしました。
スピーダーならではといったところでしょうか?
粘るというよりは走るタイプのシャフトです。
今は粘り系よりも走り系の人気のほうが高いような気もします。
私は動きすぎるシャフトは苦手に感じることもあるのですが、このシャフトは普通に打っていけそうだな・・・。と思いました。
苦手意識は芽生えてきませんでした。

ボールを前にして構えてみると、少し大顔なタイプではありますが、特に問題ないと思いました。
曲げるよりも、真っ直ぐ打ち出したい・・・。と思わせる構え感です。
曲線のイメージラインは頭に描けませんでした。
真っ直ぐの線が一本浮かんできました。
結構太い線でした。
あくまでも構え感でいうと、オレンジ色のほうが私は構えやすく感じたのですが、このドライバーも大きな不満はありませんでした。
かなりオートマチック感があるので、それを確かめる感じで打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』が思っていたよりも良かったのが意外でした。
先日試打したオレンジ色のドライバーの打感があまり好きではなかったので、このドライバーの打感は意外でした。
同じメーカーで、同じ時期に発売されているモデルなので、おそらく同じようなフィーリングだろう・・・。と思っていました。
しかし、実際に打ってみると全く違っていました。
『ガツン系』ではなく、ソフトな感じの打感でした。
すごくソフトというよりも適度な手応えがあるのですが、好感のもてる打感です。
構え感ではオレンジ色のほうが好きですが、打感では圧倒的にこちらのほうが私は好きです。

『音』は少し大きめでしたが、許容範囲内でした。
これ以上大きくなると、少しマイナスになってしまうかな?と思いました。

球はとてもあがりやすいです。
見た目通りの上がりやすさです。
高弾道でしっかりとキャリーを稼いでいけるタイプです。
タフな感じは全くしませんでした。
ロフト(10.5度)通りの高弾道でした。
最近はシャローヘッドでも結構タフな物があり、見た目とのギャップのあるドライバーもありますが、このドライバーは『見た目通り』だと思いました。
見た目と実際の打った感じの違いで、そのドライバーを敬遠しておられる方もいらっしゃると思いますが、このドライバーはそんなタイプではないので、親しみやすさがあると思います。
バックフェース寄りのウェイトが1つだけあるということは、深重心設計なのでしょうか?
浅重心設計も素晴らしいと思いますが、多くの日本人ゴルファーに合いやすいのは深重心設計なのかもしれません。
これからも浅重心設計ドライバーは発売されると思いますが、『超浅重心』で、これ以上浅く出来ない・・・。というよりも『ちょい浅重心』くらいがちょうどいいのかな?と思いました。

『安定性』も、かなり高いです。
なかなかブレる感じがしません。
コブラが昔から得意としている『ワイドスイートエリア』タイプで間違いないだろう・・・。と思いました。
こういった寛容性の高いヘッドだからこそ、動く感じのシャフトとの相性もいいのだと思います。
シビアなヘッドでは、ある程度粘ってくれるほうが扱いやすいような気もします。
動く(特に先端)シャフトは気を遣うことも多いです。

『飛距離性能』も、なかなか高いと思いました。
弾き性能が高く、初速が速く感じられました。
フェース面に色々な工夫が施されているのだと思います。
飛び出すボールの勢いも強く感じられました。
安定して飛ぶので、平均飛距離も望めそうです。

『操作性』という点では、これだけ直進性が高いので、大きく曲げることは難しく感じたのですが、何とか左右に曲げることができました。
動くシャフトだと、極端にすることが怖く感じてしまいます。
このドライバーは大型ヘッドですが、球のつかまりもいいと思いました。
私がフッカーだからかもしれませんが、スライス系よりもフック系のほうが易しく感じました。
つかまりはいいですが、予想以上につかまり過ぎなかったので、安心できました。

易しさと平均レベル以上の性能が凝縮されたドライバーだな・・・。と思いました。
特に変なクセのようなものはありませんでした。
ヘッドが白いせいか、爽やかなイメージを持っていたのですが、実際に打ってみてもそのイメージと合致しました。

ドライバーだから飛距離は欲しいけれど、それ以上に直進性が欲しい・・・。
飛んだり飛ばなかったりといったことがなく、安定した飛距離が欲しい・・・。
という方にお勧めしたいと思いました。
私がゴルフを始めたときはパーシモン全盛だったので、スタートホールのティショットはかなり緊張し、ボールも曲がっていましたが、今はかなり改善されました。
勿論、今でも緊張感が無くなることはないですが、昔のように考えられないようなところからセカンドショットを打つことはなくなりました。
クラブの進化という恩恵にあずかっているのは間違いありません。
このドライバーも、スタートホールでのプレッシャーを緩和してくれる、易しさのあるドライバーだな・・・。と思いました。

コブラのドライバーなので、敷居が高そう・・・。とか、アスリート仕様ではないかな?と思っておられる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに昔はハードなドライバーが多かったですが、このドライバーもそうですし、ここ数年コブラのドライバーは親しみやすさという点でも大きく進化しました。
他の海外メーカー(テーラーメイドやキャロウェイ、タイトリストなど)と比べると、それほど出会う機会は多くないですが、試してみる価値は充分あると思っています。
流通の少なさ=低品質ではありません。
できればたくさんの方に、このドライバーを試していただきたいと思いました。

先日試打したオレンジ色のドライバーもいいドライバーだとは思いましたが、私はこの白いドライバーのほうが圧倒的に気に入りました。
どちらかを購入するとするならば、迷わずこちらを選びます。
もし、違う色があれば、それも試してみたいと思いました。
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