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2015年05月22日
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A DESIGN GOLF A GRIND WEDGE

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは A DESIGN GOLF A GRIND WEDGE です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは52度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200 です。

A DESIGN GOLF のウェッジです。
これまで、アイアンとハイブリッドを試打したのですが、ウェッジは初めてです。
とてもいい雰囲気があります。
ウェッジ好きの私の心を強く揺さぶってきました。

とてもシャープでカッコいいです。
奇をてらったところはなく、正統派という印象を受けます。
デザインも派手さはないですが、これがまたいいところです。
それだけ、このウェッジの性能に自信があるからだと思います。

ソール幅はノーマルでした。
いわゆる『テーパータイプ』ではなく、ストレートなタイプです。
オーソドックスな感じがします。
見事に形作られたクラブだな・・・。と思いました。
こうして見ているだけで、いい目の保養ができます。
何となくですが、すごくメリハリが利いているように感じました。

このロングネックがとても美しいです。
ウェッジには、やはりある程度のネック長さが欲しいところですが、このウェッジはそれを見事にクリアしています。
高スピンのイメージもありますし、こうして見ているだけで美しいです。
この『後ろ姿』だけで、このウェッジに対する好感度がどんどん上がっていきました。
バンスの利きもなかなかだな・・・。と思いました。
バンスを滑らせながらボールを拾っていく・・・。というイメージも出しやすいように思います。

フェース面には、とても細かなミーリングがありました。
細かすぎて、写真に収めることができませんでした。
何度かトライしてみたのですが、どうも上手くいきませんでした。
それくらい細かいです。
指で触れてみたのですが、適度なザラつき感がありました。
以前試打したロイヤルコレクションのウェッジやゾディアのウェッジほどのザラつき感・引っかかり感ではないのですが、このウェッジも相当なものです。
何といいますか、とても『きめの細かい』感じがしました。
『ガツン』という感じではなく、静かで高速な回転力をイメージさせるザラつき感でした。
『剛』ではなく『柔』タイプのウェッジだと思いました。
色々なウェッジを試打していると、時には丁寧に造られていないのが分かったり、質感が劣ったりする物もあります。
しかし、このウェッジは全く違っていました。
すごく丁寧にこだわって造られているのが分かりました。
まだA DESIGN GOLF のクラブを試打した経験は浅いですが、このウェッジを見て、メーカーのクラブ造りの姿勢のようなものが垣間見られました。

トップラインの厚さはノーマルです。
今は結構厚い物も多いので、そういった意味では細いほうなのかもしれませんが、私の感覚ではノーマルです。
これくらいが『基準』といっていいように思います。
厚すぎたり、変に丸みがありすぎたりしていると、構えたときにイメージがボヤけてしまうこともありますが、これくらいの幅だと、いいイメージが出せそうだな・・・。と思いました。
ウェッジに限ったことではなく、他の番手のクラブでもそうですが、特にウェッジは『構えたときのイメージの出しやすさ』が勝負のようなところがあります。
難しい場面であったり、シビアに落としどころを設定したりしなければならないときに、イメージがあやふやだと、ボールがいいところに着地してくれません。
ピンに寄せるのが難しくなります。
そういった意味でも、このウェッジは易しくて実戦向きだろうな・・・。と思いました。

予想通り、ボールを前にして構えてみても、すごくいい感じでした。
抜群の構えやすさです。
いいイメージが自然と湧き上がってきました。
これだけ色濃くいいイメージが出せたのは、ずいぶん久しぶりのような気がします。
何かこう、伝わってくるものがありました。
オーソドックスな形状で構えやすいウェッジでも、何故かそれほど心が揺さぶられない物もあります。
どうしてなのか、自分自身でもはっきりと解らないのですが、そういったことはよくあります。
構えやすくても、それほど気持ちが盛り上がらず淡々としていることもあります。
あくまでも感覚的なことなので説明が難しいのですが、そういった経験をたくさんしてきました。
しかし、このウェッジにはすごく心を揺さぶられました。
何と表現したらいいのか解らないのですが、爽快感がありました。
例えて言うなら、雨空ではなく、日本晴れの爽快感といったらいいでしょうか?
このウェッジの顔を見ているだけで晴れ晴れとした気分になりました。
この構え感だったら、難しい場面でも上手く対応してくれそうですし、何といっても飽きることなく、ずっと永く使っていけそうです。
私はストレートなタイプが好きなので、このウェッジはとても構えやすいのですが、グースタイプを好まれる方には構えづらいところがあるかもしれません。
このウェッジはグースタイプもラインアップされているのでしょうか?

フェースを開いてもいい感じでした。
私はフェースの開閉を使っていきたいタイプなので、開きやすいウェッジが大好きです。
特にアプローチでは、殆ど開き気味で使っていることが多いです。
ウェッジは元々球がつかまりやすいクラブなので、『開きやすさ』『逃がしやすさ』は、私にとって、とても重要なポイントです。
バンスは結構利いている感じもしますが邪魔することなく、いい感じで削られているのだと思います。
最近のウェッジは、このようにソール部分の削りが繊細になってきました。
フェース面だけでなく、ソールもウェッジの性能を大きく左右する大切なポイントです。
最近はバンスの特長を活かしつつも、それが邪魔にならないように計算されていると思われるものが多くなりました。
昔のクラブは結構『大雑把』といいますか、融通が利かないところもありましたが、今はそれが大きく改善されているように思います。
それだけクラブ開発の技術が上がってきたのだと思いますし、素晴らしいメーカーがたくさんあるので、メーカー同士の競い合いもあるのだと思います。
私たちユーザーにとっては、ありがたいことです。
開きやすいので、ショットのバリエーションが自然と増えてきます。
色々なショットのイメージが湧いて来ました。
気持ちがすごく盛り上がってきました。
試打を開始しました。

『打感』はとても良いです。
これまでたくさん経験してきた、軟鉄ウェッジのソフトな打感を楽しむことができました。
フェース面もすごく仕事をしているな・・・。と思いました。
ボールの乗っかり感がとても良いです。
『乗せて押して』いける感じがします。
『フェースコントロール』を意識できるフィーリングです。

スピン性能は、かなり高いです。
最近はスピン性能に優れたウェッジも増えてきましたが、このウェッジは間違いなくトップクラスのスピン性能ではないかな?と思いました。
ボールがキュキュッと急ブレーキを掛けて止まりました。
ロフトが52度ということで、AWという認識でいいと思うのですが、想像していたよりも、ボールが止まりました。
フェース面の指で触れたときに、スピン性能が高そうな印象をもっていましたが、実際に打ってみてもその通りでした。
フェースにある、細かなミーリングが大きな仕事をしてくれているのかもしれません。

球も拾いやすくて、すごく楽に感じます。
ストレートタイプなのでフェースを開いても、『自分の感覚・タイミング』でボールを拾って乗せて運ぶことができました。
高さのイメージも合いやすいです。
私は構えたときのフェース面の角度で、そのボールの出球の高さのイメージを出していくのですが、時にはそれが難しくてイメージが出しづらいウェッジにも、これまでたくさん出会ってきました。
しかし、このウェッジはそれが無く、最初からイメージした高さでボールを運んでいくことができました。

『安定性』という点では標準的といいますか、特に易しくなるように作られているようには思いませんでしたが、これくらいがスタンダードのような気がします。
色々と手を加えすぎないほうがいいこともあるように思います。
そういった意味でも、このウェッジはシンプルで好感がもてました。
何といいますが、余計な雑味が無く濁っていないクリアな印象をもちました。

距離感も、とても合いやすいです。
出球の高さがイメージと合いやすいので、自然と落としどころが揃ってきます。
スピン性能も高いので、ボールもダラダラと転がらず、きりっとしている感じがします。
結構突っ込んでいける感じがしました。
やはりアプローチウェッジだな・・・。と思いました。
アプローチウェッジは名前の通り、アプローチに最適といいますか、アプローチの為にあるウェッジといっていいように思います。
もちろん、フルショットで『100ヤード前後』も狙っていくこともできますが、小技でより輝きを増すクラブだと思います。
アプローチはSW一本でやっている・・・。という方も多いと思いますが、AWやPW、ショートアイアン。
時には5番アイアンなども使うこともあると思いますし、タイガー・ウッズ選手のようにFWなども使うと、よりバリエーションが増えて、成功率もあがるのだと思います。
ひとつだけでなく、たくさんのクラブを使っていけるのも、アプローチの楽しさ・奥深さのような気がします。
色々な発想で楽しむことができます。

操作性も抜群でした。
先ほども書きました通り、フェースを開いてもバンスが邪魔することなく、開きやすいので色々なショットで遊ぶことができました。
フェースを開きやすいと、『高さ』もそうですが、『球の勢い』を上手く殺していけるので、シビアな場面で心強いです。
前に行こうとする力を上に逃がしてボールの勢いを弱めていけるので、頼もしく感じます。
私はアプローチショットでは、殆ど開くか開き気味で使うことが多いので、このように開きやすいウェッジには魅力的です。

できれば、アプローチグリーンで試してみたかったな・・・。と思いました。
それが出来なかったのが、唯一の心残りでした。
実際の芝やラフで、ソールの滑り具合なども確かめてみたい・・・。と思いました。
人口のマットと実際の芝などでは、やはり違うところも大きいです。
しかし、おそらくすごくいい感じだろうということが伝わってきました。

楽しくて楽しくて、なかなか止められませんでした。
ウェッジの練習が大好きで、しかも、このようにグッドなウェッジに出会ってしまったら、止めるきっかけがつかめませんでした。
これがもしアプローチグリーンで試していたら、おそらく数時間は楽しんでいただろう・・・。と思いました。
今日は練習場の打席での試打でしたが、それでもこのウェッジだけで、一時間以上休むことなく楽しんでしまいました。

最近は、このようにそれほど知名度は高くなくても、素晴らしいクラブを作るメーカーが多くなりました。
私がまだ経験が少ないだけで、既にこの A DESIGN GOLF というメーカーはたくさんの実績を挙げて知名度も高いのかもしれません。
大手有名メーカーのクラブも素晴らしい物が多いですが、必ずしも大手有名メーカーでなければならない・・・。というものでもないのだと思いました。
昔は、やはり有名メーカーのほうが安心感などもありましたが、今は知名度が無くても素晴らしいメーカーがたくさんあります。
特に日本のメーカーには、それがいえると思います。
以前試打したアイアン同様、このウェッジにもホーゼルに『KOBE JAPAN』と記されていました。

『作り手の見えるクラブ』という感じがしました。
クラブとしての美しさなどもそうですが、とても丁寧に造られているのが伝わってきました。
こういったウェッジを使うことは、私にはとても贅沢なことのように思いました。

どのクラブもそうですが、ウェッジは特に『フィーリング』を大切にするクラブだと思います。
プレイヤーの感覚を伝えやすい物が、より優れたウェッジといえるように思います。
なので、あまりゴチャゴチャしてしまうと、却ってそれが邪魔になってしまうこともあります。
必然的に、このようにシンプルな造りになります。
あまり代わり映えしないように見えるかもしれませんが、これがベストといえるのかもしれません。
年月が経って、ゴルフクラブが今よりもどのように進化しているか解らないですし、興味深いところではありますが、おそらくウェッジはこのままではないでしょうか?
細かな変化や進化はしていくのかもしれませんが、『おおよその正解』は既に出てしまっているのかもしれません。

私はすごく気に入ったのですが、先ほども書きました通り、グースタイプを好まれる方には、合いづらいところもあるかもしれません。
やはりネック形状はとても重要なポイントです。
今はセミグースタイプが多いですし、強いグースタイプも増えてきました。
それだけ見直されてきたのだと思います。
ただ、私はグースがきついタイプは苦手なので、このウェッジのようなタイプが好きです。
これは人によって好みが分かれるところだと思いますし、そういった多様化するニーズに、今のメーカーは応えてくれているように思います。
昔は思うようにいかないこともあり、我慢しなければならないこともありましたが、今は無理に我慢しなくても自分に合ったクラブが探せるようになりました。
フィッティングも一般的になってきました。

ウェッジは他の番手のクラブに比べると、それほどたくさん試打しているようには思わないのですが、このウェッジはとても強く印象に残りました。
購買意欲も強く刺激されました。
このウェッジでラウンドしたら、とても楽しいだろうな・・・。と思いました。
ずっと大切な相棒になってくれるだろう・・・。と思いました。
このウェッジのおかげで、とても楽しい時間を過ごすことができました。
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