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2015年05月06日
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コブラ FLY-Z + ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ FLY-Z + ドライバー です。

シャフトは ATTAS 6☆ です。
ロフトは10度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は64g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は316gです。

コブラの新しいドライバーです。
久しぶりに出会ったコブラですが、相変わらずカッコいいな・・・。と思いました。
シャロー化が進んで、昔の硬派なイメージは無くなりましたが、それでもやはり魅力的なメーカーです。
昔はグレッグ・ノーマン選手が使っていましたし、タイガー・ウッズ選手やジョン・デーリー選手、ヘイル・アーウィン選手のイメージが今でもあります。
今はやはり、リッキー・ファウラー選手が有名でしょうか?

昔はシンプルで重厚さもありましたが、ずいぶん変わったような気がします。
ハイテク化が進んでいるように見えます。
これも時代の流れでしょうか?

ネックは、やや短めに見えますが、今のドライバーの中では普通だと思います。

ネックには調整システムが搭載されていました。
今はとてもポピュラーになりました。
『標準装備』といっていいほど、一般化しています。
私はそれほど強くは求めていませんが、この調整システムがあるか無いかで、クラブを選択しておられる方も多いのではないでしょうか?

ロフトを調整できるようです。
これは昨年試打した BIO CELL ドライバー と共通するところです。

ソールにあるウェイトが移動できるようです。
これによって、重心の深さを調整できるのだということが解ります。
今年出会った、ミズノのドライバーを思い出しました。
ミズノのドライバーは3カ所移動できるようになっていましたが、このドライバーはこうして見る限り2カ所のようです。
2カ所あれば充分ということでしょうか?
私は子供の頃、紙飛行機を作って飛ばすのが大好きで、毎日のように作っては遊んでいました。
色々な形の紙飛行機を作って飛ばしていましたが、遠くに飛ばすコツは、『先端を少し重くする』ということです。
先端部分を折って紙の厚さを増してみたり、クリップなどを挟んだりして重量を増していました。
先が重くなり過ぎると、今度は先端がおじぎしてしまって、全く飛ばなくなりますが、適度な重さだと推進力が増しますし、安定性も高まります。
紙飛行機の形や大きさによって、微妙なバランス調整が必要ですが、上手くバランスが取れたときはすごくよく飛びます。
このドライバーのウェイト移動システムを見ていたら、その頃をふと思い出してしまいました。
物理的なメカニズムは、紙飛行機とドライバーでは違うのかもしれませんが、『ちょい先重』が飛ばしのキーワードといえるのかもしれないな・・・。と思いました。
とはいっても、重心深度が深くて飛距離性能に優れたドライバーにもたくさん出会ってきているのですが・・・。

近くでよく見てみると、『BACK CG FLIP ZONE FRONT CG』と記されていました。
このウェイトを移動するシステムのことのようです。
『CG』とは、どんな意味なのかな?と思いました。
すぐに浮かぶのは『コンピューターグラフィック』なのですが、そういった意味ではないだろう・・・。と思いました。

コブラの『伝統』といってもいい、シャローヘッドです。
ずいぶんと見慣れた感じがします。
他のメーカーに比べ、コブラはシャロー化が早かったですが、それが今でも続いているように思います。
昔は頼りないシャローが多くありましたが、今は優れたシャローがたくさんあります。
このドライバーからも、いい雰囲気が伝わってきます。

このラムキンタイプのオリジナルグリップも、ソフトでとてもいい感じです。
このソフトなフィーリングは懐かしいな・・・。と思いました。
最近は使っていませんが、昔はよく使っていました。
特にパターのグリップでの印象が強いです。

フェース面も個性的です。
フェース面の、ほぼ全てがスイートエリアではないか?と思えてきます。
反発力も高そうですし、色々なところでヒットしても上手く運んでくれそうです。
『一点集中』というよりは『大量拡散』といった印象を受けました。
こういったところも、コブラならではのような気がします。

このオレンジ色のヘッドが目を惹きますし、眩しいな・・・。と思いました。
かなりインパクトがあります。
コブラでオレンジ色といえば、やはりリッキー・ファウラー選手を思い出しますが、このドライバーはリッキー・ファウラー選手モデルなのかな?と思いました。
オレンジ色のヘッドは珍しいですが、形状自体はオーソドックスな感じがします。
奇をてらっている感じはしませんでした。
今はドライバーの色もカラフルになってきましたが、このオレンジ色を好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ヘッドの色がオレンジだからでしょうか?
装着されているシャフトもオレンジ色でした。
アッタス6はブルーのイメージが強いですが、このヘッドに合わせて色を変えているのでしょうか?
メーカーのこだわりなのかもしれません。
昨年試打した BIO CELL ドライバー は、青いヘッドに青いシャフトでした。
ヘッドとシャフトの色を揃える必要は無いと思いますが、こういったこだわりのようなものは、とても好感がもてます。
私はどちらかといえば『モノトーン』が好きです。
黒いヘッドに、シャフトは黒かシルバーなど、目立ちにくい色をなるべく使いたいと思っています。
しかし、ゴルフクラブをカラフルにするのも、また新たな楽しみといえるのかもしれません。
ゴルフウェアだけでなく、ゴルフクラブも『カラーコーディネート』の時代に入ったのかもしれません。
今回試打したモデルに装着されているグリップは、白と黒の『ラムキンカラー』だったので、いずれオレンジ色もラインアップされるのかもしれないな・・・。と思いました。

素振りをしてみても、いい感じです。
タイミングもすぐに合いました。
このアッタス6は『カスタム』で、他に『純正』が用意されているのかな?と思ったのですが、訊くところによると、このシャフトが純正なのだそうです。
すごく合っているな・・・。と思いました。
ヘッドとシャフトのバランスがとれているように思いました。
他のメーカー(特に海外メーカー)では、ヘッドは好感がもてたのに、装着されているシャフトがもうひとつであまりいい印象が残らなかった・・・。ということが少なくありません。
頼りなく感じるシャフトが装着されていることがとても多いです。
しかし、コブラは海外メーカーでありながら、すごくいいバランスで組んでいるな・・・。と思いました。
日本メーカーが採用されているのも嬉しいところです。
ヘッドもそうですがシャフトでも、日本のメーカーは世界のトップメーカーといっても過言ではないと思っています。
私にはやや派手なカラーリングですが、このドライバーに対する興味がどんどん湧いてきました。
気持ちも盛り上がってきました。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
これまでたくさん経験してきた『コブラ顔』だな・・・。と思いました。
今まで蓄積されたイメージのまま振っていこう・・・。と思いました。
オレンジ色が、かなり派手に見えますが、違和感はそれほどないですし、邪魔に感じることはありませんでした。
緊張することもなく、リラックスすることができました。
ヘッドの形状がオーソドックスだったからなのかもしれません。
これがもし異型だったとしたら、おそらく違和感も強かったと思いますし、緊張感が増していたと思います。
あまり曲げるイメージは出なかったので、まずは細工をせずに、そのまま振り切っていこう・・・。
ヘッドよりもシャフトに頼る感じで振っていくことにしました。
試打を開始しました。

打感は好感がもてませんでした。
硬めで、少し衝撃が残りました。
最近では、このような打感は珍しいような気もしました。
『浅重心設計独特』の『ガツン系』といったところでしょうか?
ソフトな感じは全くしませんでした。
今日はウェイトが前(フェース寄り)のポジションだったので、このようなフィーリングだったのかもしれない・・・。
ひょっとしたら後ろに下げると、フィーリングも多少変わったのかもしれないな・・・。と思いました。
残念ながら、今日は調整することができなかったのですが、また試打する機会があれば調整してみたいと思いました。

『音』はやや大きめで高いです。
あまり好みの音ではありませんでした。
構えやすさはまずまずでしたが、打感と音が私の好みとは大きく離れていました。

球はあがりやすいと思いました。
タフな感じはしませんでした。
ウェイトのポジションからいって、おそらく『浅重心』になっていると思うのですが、球があがりづらくてキャリーが稼げない・・・。ということはありませんでした。
構えたときにイメージした高さにあがっていきました。
『ライナー系』ということでもなく、しっかりと高い弾道で飛んでいきました。
ロフトが10度に調整されていたということもあると思うのですが、ウェイトも適度な位置にあって、浅重心『過ぎない設計』になっているのかな?と思いました。
訊くところによると、あるメーカーの浅重心設計ドライバーはそれほど売れなくて、すぐに次の改良モデルが開発されたのだそうです。
飛距離性能に優れていても、そのクラブの性格が尖りすぎていたら、日本市場ではあまり受け入れられないのかもしれません。
そういったことを各メーカーが熟知して、『浅重心過ぎない』クラブになっているのかな?と思いました。
浅重心設計ドライバーも優れていると思いますが、受け皿が大きいのは深重心設計のほうかもしれないな・・・。と思いました。

『安定性』は高いです。
最初からほぼ真っ直ぐに近い球を打つことができました。
ラージサイズなので、少し逃げる感じかな?と思っていましたが、予想していたよりも球がつかまりやすく、ドロー系のボールも打ちやすいと思いました。
装着されているシャフトの影響もあるのだと思います。
フェース面を見たときに、これはスイートエリアが広そうだぞ・・・。と思ったのですが、実際に打ってみてもその通りでした。
シャフトが高性能なので打点がブレる感じはしなかったのですが、トゥ寄りで打ったりヒール寄りで打ったりしてみても、それほど球筋がブレる印象はありませんでした。
コブラらしい、寛容さをもったドライバーだな・・・。と思いました。
ラインも出しやすいドライバーです。

飛距離性能も高いと思いました。
弾きがよく、ボールが強く飛び出していきました。
先ほども書きましたが、高さも充分出せました。
叩きにいっても吹き上がりにくいポテンシャルの高さをもっています。

『操作性』はまずまずでした。
左右に曲げるのも難しくありませんが、シャロー感を強く感じたせいか、あまり曲げて攻めたくはないな・・・。と思いました。
球のつかまりはいいと思いましたが、予想以上につかまり過ぎることもなかったので、安心して振っていくことができました。
フェードヒッターの方にも扱いやすいドライバーといえるのではないでしょうか?
今のドライバーには、結構クセのある物もありますが、このドライバーは変なクセはなく、どちらかというと『ニュートラル』なタイプだと思います。

今日は専用の工具が無かったので、調整することができず残念だったのですが、もしロフトを変えたり、ウェイトを後ろに下げてみたりすればどうなるんだろう・・・。と、すごく興味をもちました。
ウェイトのポジションは、浅重心タイプだと思いますが、タフ過ぎず親しみやすいところも残してあるように思いました。

今日はロフト10度で試してみたのですが、できればもっとロフトを立ててみたいな・・・。と思いました。
そうすると、もっと弾道を抑えられ、ライナー系の球が打ちやすくなるのではないか?と思いました。
何度から何度まで変えられるのか尋ねてみたところ、『8.5度~11.5度』までという答えが返ってきました。

まさに『マルチドライバー』といえるのではないでしょうか?
ちょっと前まで、ドライバーを変えるときは『ロフト』が大きな選択基準のひとつでしたが、今はこのように色々と変えることができて、買った後でも簡単に自分好みにカスタマイズできるようになりました。
購入後の失敗が少なくなりました。
ロフト表示が最初から無いドライバーも増えてきました。

先日も書きましたが、『リアルロフト』と『表示ロフト』に大きな差があるのであれば、あえて表示しないのもいいのではないかな?と思います。
2度以上違うことも多いので、購入の際の目安にもなりづらいです。
このドライバーのようにユーザー自身が、自分に合ったロフトに変えられるシステムはとても素晴らしいと思います。
ただ、そのときのロフトは正確であって欲しいと思います。

オレンジ色がとても印象深いので、これは『リッキー・ファウラー選手仕様』なのだろう・・・。と思っていたのですが、他の色もいくつかラインアップされているのだそうです。
黒はもちろん、白い色も用意されているのだと訊きました。
もし、また試打する機会に恵まれたとしたら、今度は真っ先に黒を試してみたいと思いましたし、その次は白いヘッドを試してみたいと思いました。
また違った印象をもつかもしれません。

先ほども書きましたが、打感と音が私の好みではなかったので、正直購買意欲が刺激されることはありませんでした。
このドライバーのもつポテンシャルを感じながらも、テンションが上がりきることなく、淡々と試打していたように思います。
もし、打感と音が良かったら、もっと気持ちがこもっていた試打ができていたように思います。
最近は昔ほどコブラのクラブに出会うことはありませんが、また試打することができたら、是非試打してみたいと思いました。
昔のような大きな存在感を示して欲しいと思っています。
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