ミズノ JPX UT ユーティリティ - ゴルフクラブ試打日記。


2009/06/13

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2009年06月13日
  

ミズノ JPX UT ユーティリティ

                 
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今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブは ミズノ JPX UT の3番 です。



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シャフトはQUAD JPX UT カーボンシャフト です。

ロフトは19度、クラブ長さは39.75インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は59g、トルクは4.4、バランスはD0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は343gです。



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ミズノ、JPXの新しいユーティリティです。


こういった形は以前にもあったので、見慣れた感じがします。


『JPX』らしいデザインですし、同じ『ミズノ』でも、『MP』は余計な物がそぎ落とされた『シンプルさ』が特徴的だと思うのですが、対する『JPX』は、より打ちやすくする為に様々な物が付け加えられている・・・・・。そんな感じがします。


私は『MP』の方が付き合いが深いのですが、この『JPX』も、ミズノということでやはり手にしてみたくなります。



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素振りをしてみても、この『軽量感』は感じつつも、意外としっかりとした感じがしました。


スペック以上に、しっかりしている感じがします。


ずっと以前から感じていたことですが、ミズノの『QUAD』というシャフトは、とてもしっかりとしていて振りやすい印象があります。


振っていても、意外とタイミングがとりやすい感じがしました。



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ボールを前にして構えた感じも、『予想通り』といいますか、想像していた通りの『構え感』でした。


初めてこういった形のクラブを見た時は、ずいぶんととまどったものですが、今ではずいぶんと見慣れた感じがします。


『ユーティリティ』を大きく二分すると、『ウッド型』と『アイアン型』の二種類があると思うのですが、このクラブは『ウッド型』になるのだと思います。


フェアウェイウッドが得意な方は、すごく構えやすいのではないでしょうか?


私は『アイアン型』の方が好きなのですが、このクラブも構えづらい感じはしませんでした。


飛ばしたい方向へのセッティングも容易にできましたし、これから飛ぶ弾道のイメージも比較的容易に頭の中に描くことができました。




試打を開始しました。

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まず感じたのが、その『直進性の強さ』です。


ボールのあった所から、ターゲットまで『糸を引いた』ように、一球目から真っ直ぐ飛んでいきました。


『曲がりにくいユーティリティ』といってもいいのではないでしょうか?


やはり、この工夫が施されている形状は、決して伊達ではありません。


きちんと理由があるのだと思います。


このような形のクラブが出始めの頃は、まだ『球のつかまり』が弱いものが多く、どうしても手で操作したくなるものが多かったのですが、このクラブにはそういった感じがしませんでした。


その後、何球も連続して打ち続けたのですが、やはりボールは曲がりにくく、直線的に飛んでいきました。



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『球のあがりやすさ』という点でも、この形状通りの上がりやすさだと思いました。


『19度』というロングアイアンのロフトでも、このような様々な技術が組み込まれていることによって、かなり上がりやすくなっています。


『ソール』部分に大きく組み込まれている『タングステン』も、その大きな効果を発揮しているようです。


無理に上げに行かなくても、又、打ち込まなくても、ボールは自然と上がります。


ボールの前後をクラブヘッドが通過してくれるだけで上がる感じ・・・・・。といったらいいでしょうか?


全く何の細工もいりません。


クラブが全部仕事をしてくれる感じです。


クラブに任せて、楽に振っていくだけでいい球が高い確率で打てる・・・・・。そんなクラブだと思いました。



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『打感』は、しっかりめな感じで、まずまず好感を持てました。


ちょっと左手首に響く感じもしたのですが、それほど苦になる感じではありませんでしたし、何球も続けて打っていくことができました。


以前左手首を痛めていた時期があったのですが、その頃ならちょっと気になるかもしれない・・・・。と思いました。


『柔らかい』というよりは、『しっかり目』といった表現の方がしっくりくると思います。



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『音』も予想していたよりも、静かめで好感を持てました。


打つ前はもっと甲高い音を予想していましたが、さすがはミズノです。


いい感じの音に仕上げているなあ・・・・・。と思いました。


集中して打っていけます。



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『飛距離』という点では、予想通りな感じがしました。


決して予想以上にすごく飛ぶ・・・・・。という感じではないのですが、この『ロングアイアン』の距離を、こんなに易しく高確率で飛ばせることにすごく意味があるのだと思います。


このクラブのキャッチコピーは


『7番アイアンの感覚で、200ヤードを狙える』


というものなのだそうですが、こういったキャッチコピーはずいぶん前からありますし、このクラブはそれに相応しい易しさを持っていると思います。


この易しさは、明らかに『200ヤード』という距離を縮めてくれていると思います。



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私の感覚ですと、こういった形状のクラブだと、ターゲットに対して『狙う』感覚にはなりづらいのですが、この『上がりやすさ』『曲がりにくさ』を考えると、やはりその距離を狙っていきやすいのだと思います。


『狙う』となると、私はどうしても『アイアン形状』を求めてしまうのですが、フェアウェイウッドが得意な方や、こうしたユーティリティを使い慣れておられる方には、『狙っていく』という感覚が持ちやすいのではないでしょうか?



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『操作性』という点では、球のつかまりも良く、いい感じの『ドローボール』が打てましたし、『フェード系』も打つことができました。


どちらかというと、私は『ドロー系』の方が打ちやすい感じがしました。


ただ、やはりこうした『直進性の強いクラブ』というのは、できるだけその『直進性』を前面に出してコースを攻めていくほうが合理的だと思います。


このようなクラブで、無理に曲げようとすると『スッポ抜けたり』、その打ち出し方向のまま戻ってこないで突っ切ってしまうおそれがあるよう気がしました。


せっかく曲がりにくくつくってあるのだから、その性能を使わない手はない・・・・・・。と思いました。


『ユーティリティ』で、『フック』や『スライス』を打ち分けなければならない・・・・・・。という場面は、よほどのトラブルに遭遇しない限り、実戦では殆どないと思うので、やはり『基本に忠実に』といいますか、できるだけシンプルに攻めていった方がいいように思いました。



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この『JPX』は、紛れもなく『MP』以上に幅広い層に受け入れられるミズノのブランドだと思います。


『MP』シリーズも、昔に比べればずいぶんと敷居は低くなったと思いますが、それでもやはり誰でも使える・・・・・・。というものではありません。


『ダンロップ』でいうと、『スリクソン』と『ゼクシオ』以上に、クラブの『性能』や『開発コンセプト』に開きがあると思います。


初心者の方でも、このクラブの易しさを体感しやすいのではないでしょうか?


この『易しさ』が、まだゴルフ経験が少ない方でも、大きな威力を発揮してくれると思います。


こういったクラブは易しいのは知っているけれど、どうしてもキャディバッグには入れたくない・・・。と思っておられる方もたくさんいらっしゃると思いますし、私も正直、自分のバッグに入れるかどうかはわかりません。


おそらく今は、入れないでしょう。


『200ヤード』は、やはりアイアンで狙っていきたいですし、こういったクラブにはまだ慣れきっていないので、『狙う』『ターゲットをイメージする』『ボールの飛び出すラインを絞り込む』という点では、アイアンの方が『一日の長』があるからです。


しかし、やはりこうしたクラブの性能を自分の物にできると、大きくゴルフの幅ができてくるような気がします。


『200ヤード』という、我々アマチュアにはとても難しい距離を、こうしたクラブが易しくしてくれているのだから、やはり使う意味は大いにあるのだと思います。


昔、『プロギア ズーム』が一世を風靡して、その後『リョービ ビガロスメディア』の人気が爆発しました。


残念ながら『リョービ』はクラブ業界から撤退してしまいましたが、そのユーティリティの素晴らしさは『異口同音』に私の周りの仲間たちも言っていました。


このクラブを試打していて、そんな昔のことを思い出していました。


私はこのクラブを会社の後輩たちにも勧めてみよう・・・・。と思いました。

                         
        
                         

コメント

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JPX
golfdaisuki様

大阪kojiです。こんにちは。

今回のユーティリティークラブの記事も楽しく拝読させて頂きました。

私のゴルフ仲間のクラブセッティングにもユーティリティーは欠かせなくなっています。

私は未だにロングアイアンとフェアウェイウッドを使ってのセカンドからの中長距離攻略を考えていますが(未熟者ですのでよく失敗します)、同じ距離をユーティリティーを使って見事にグリーンオンさせる仲間に対しては素直に「スゴイ!」と感じます。

最近ではメーカー毎の謳い文句(性能)、形状、シャフトのバリエーションも豊富で選ぶ楽しさもありそうですね。

ところで、先週末に全米OPの組み合わせが発表されましたが、「ウッズ、ハリントン、カブレラ」「ミケルソン、エルス、グーセン」の組み合わせは強烈ですね。個人的には、P・ハリントン選手を応援するつもりですが、もう一人「ミズノ契約プロ」のB・ゲイ選手も応援したいと思います。

では失礼いたします。
全米OP楽しみですね!
大阪koji様。こんばんは。
いつも楽しいコメントを寄せて頂きまして、誠にありがとうございます。

やはりユーティリティは、これからももっと重要なポジションにつくクラブなのでしょうね。
最近はどれも高性能なものが多く、目移りしてしまいますね。

そして全米OPの組み合わせについて教えていただきありがとうございます。
私はまだその情報を知らなかったので、とても助かりました。

考えただけでもワクワクするペアリングですね。
初日から目が離せませんし、たくさんの選手を応援したくなります。

勿論、日本人選手の活躍も期待したいです。
B・ゲイ選手は先週、素晴らしい優勝をしましたね。
TVを見ていて、改めて上手いなあ・・・・。と感心していました。

開幕まで指折り数えて待ちたいと思います。
この度は、とても有意義な事を教えて頂きまして、ありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。
それでは失礼致します。