Post
≪ツアーエッジ エキゾティクス XCG-7 ハイブリッド | HOME | ミズノ JPX 850 フェアウェイウッド≫
2015年03月14日
PR
ONOFF DRIVER AKA

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ONOFF DRIVER AKA です。

シャフトはSMOOTH KICK MP-515D です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は57g、トルクは4.7、キックポイントは先中調子、バランスはD2、クラブ総重量は300gです。

オノフの新しいドライバーです。
昨年、KUROというドライバーを試打しましたが、今年のモデルはAKAです。
見た目通りで、とても解りやすいです。
外見の感じから、KURO=ハード、AKA=イージーになっているのかな?と思いました。
『RED』という単語を使うのではなく、『AKA』という日本語をチョイスしているのがシブいな・・・。と思いました。

この赤いオノフのマークがよく目立ちます。
インパクトのあるデザインです。
KUROのときよりも、倍以上大きさがアップしているように見えます。
これは、メーカーが『見た目のインパクト』を意識しているのでしょうか?
普通、このように斬新なデザインにすると、カッコ悪くなることもありますが、そのように感じさせないところが、オノフらしいな・・・。と思いました。
個性的なデザインですが、上品さは残しているように思います。

『GRAVITY CONTROLLED』と記されていました。
これはオノフのドライバーなので、すっかりお馴染みといった感じがします。
前のモデルよりも、さらに重心設計にこだわっているのでしょうか?
今は浅い重心のドライバーの人気も高いですが、こうして見る限り、浅いタイプではないように見えました。

460Aとは、どういう意味があるのでしょうか?

ネックの長さは、やや短めです。
ネックには調整システムは搭載されていません。
今は主流となった感のある、この調整システムを搭載しないことは、メーカーのこだわりのような気がします。
調整機能でお茶を濁すよりも、品質・性能で勝負する・・・。といったところではないでしょうか?
調整機能は付いていても、肝心の基本性能に物足りなさを感じたクラブは、これまでもたくさん出会いました。

シャロータイプのヘッドです。
全体が丸みを帯びていて、とても美しい仕上がりになっています。
こういったところにも、メーカーのこだわりがあるように見えます。
色々なクラブを試打していると、たとえ新品であっても、『雑』に感じられるクラブもあれば、このオノフのように『丁寧』『美しさ』を感じさせるクラブもあります。
物理的な性能とは直接関係ないかもしれませんが、やはり『質感』のいいクラブは魅力的です。

このオリジナルグリップも、なかなか個性的です。
機能性を感じさせるグリップです。
場所によって、グリップのパターンも違っています。
今は、このようなグリップも増えてきました。
右手のフィーリングと、グローブをはめる左手のフィーリングを研究しているのでしょうか?
ヘッドやシャフトに比べ、グリップはそれほど注目されることは多くないかもしれませんが、とても重要なパーツです。
このグリップは好感がもてました。
硬くなく、それでいて手に馴染みやすいのが良いと思いました。

フェース面のデザインも美しいです。
これまでのモデルと共通するところです。
打感の柔らかさと、弾きの良さをイメージさせるフェース面です。

シャロー感があり、個性的な顔をしているな・・・。と思いました。
少しフェースが被っているように見えたのですが、これまでもたくさん経験しているので、特に難しそうな感じはしませんでした。
ヘッド後方がよく伸びていて、直進性が高そうです。

顔を普通に見たときに、このオノフの赤いマークが見えるのがとても面白いと思いました。
ソールだけでなく、クラウンにまで出っ張っている感じがします。
どこまで大きいのだろう・・・。と思いました。

素振りをしてみた感じは、まずまずです。
これまでのオノフらしく、結構『走る』といいますか『動く』感じのシャフトです。
先端が『グッと』走る感じです。
グローブライド(旧ダイワ)だからというわけでもないのですが、釣り竿でいうと、完全に『投げ竿タイプ』だな・・・。と思いました。
船釣りなどと違って、投げ釣りでは遠くに投げる必要があるので、先調子の物が昔から多いです。
このクラブを素振りしていて、子供の頃よく砂浜で投げ釣りをしていたことを思い出しました。
最初の頃は、2.7mや3.6mの竿と、スピニングリールをセットで、よく使っていました。
磯釣りでは、5.4mの竿を使っていました。
初心者は右に飛び出しやすいのも、ゴルフと釣りの共通点だと思います。
何人かで投げ釣りをするときは、初心者は一番右で投げるように・・・。と、子供の頃から言われていました。
釣りの場合は何回か投げていれば、指に掛けた糸をリリースするタイミングがすぐにつかめるようになるので、真っ直ぐ飛ばせるようになりますが、ゴルフのスライスはそう簡単には克服できません。
そこがゴルフの難しいところだと思います。

ボールを前にして構えてみると、やはり『フェースの被り』が気になりました。
これまでも経験しているので、昔ほど苦手意識は芽生えてきませんが、少し緊張しました。
シャフトも先が走りやすいタイプだし、少し左につかまり過ぎないように気をつけよう・・・。と思いました。
シャロー感が強いせいか、球がよくあがりそうでした。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでいい感じでした。
予想通りのグッドフィーリングだな・・・。と思いました。
これまでオノフのドライバーでは、いい印象が残っているので、このドライバーにも期待していましたが、その通りのグッドフィーリングでした。

『音』は少し高めで大きいですが、嫌な感じの音ではありませんでした。
インパクトが緩んだり、詰まったりすることもありませんでした。
私は強く振ってしまうタイプなので、もう少し抑えめの音でもいいかな?と思いましたが、このスペックは明らかにスインガータイプの方をターゲットにしていると思うので、好感をもたれる方も多くいらっしゃるだろうと思いました。

球はとてもよくあがりました。
高弾道系です。
キャリーをしっかり稼いでいけるタイプのドライバーです。

『安定性』は高いと思いました。
かなり寛容な印象をもちました。
スイートエリアも広いように感じました。
黒いヘッドでシブいデザインですが、シビアなタイプではなく、とてもイージーなドライバーだと思いました。

『飛距離性能』は、なかなかいい感じでした。
弾き感があって、初速も速いです。
これまでのモデルに共通する、弾き系のドライバーだと思いました。

『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
あまり大きく曲げることができなかったのですが、左右にも曲げることはできました。
しかし、ヘッドとシャフトのスペックを考えてみても、明らかに操作するタイプではないと思いました。
敏捷性で勝負するタイプではなく、あくまでも『大らかさ』で勝負していくタイプだと思いました。

打つ前の印象通り、イージーなクラブだと思いました。
敷居が高いタイプではありませんでした。
やはり、KUROはアスリート色があって、このAKAは易しさを前面に押し出しているように感じました。
KUROはディープなタイプでしたが、このAKAはシャローなタイプでした。

おそらく、今回のモデルも、細かな調整などが行われていると思うのですが、全体的な印象としては、これまでのモデルと大きな違いは感じられませんでした。
いいところを、そのまま引き継いでいるように感じました。

ヘッドもそうですが、オノフは特にシャフトにも力を入れているメーカーだと思います。
他のメーカーでは、いわゆる『純正シャフト』でも、シャフトメーカーの物を採用していることが多いですし、最初からカスタムを推奨している場合もあります。
しかし、オノフは元々『釣り具のトップメーカー』のダイワからきているので、他のメーカーには無い強みがあるといえるのだと思います。
『カーボンを知り尽くしたメーカー』という印象が、昔からあります。

今は他のメーカも含め、シャフトの数もすごく増えたので、ヘッドとシャフトの組み合わせは無数に存在しますが、それでもメーカーがかなりフィットしやすいクラブを開発しやすいのではないでしょうか?
シャフトの特性を考えながら、ヘッドを製作する・・・。
またはその逆のパターン・・・。
そういったメーカーはそれほど多くないように思います。
ホンマなど、ごく限られたメーカーだけのように思います。

私はこのAKAよりも、昨年出会ったKUROのほうが馴染みやすい感じがしましたが、このドライバーも面白いな・・・。と思いました。
ヘッドとシャフトの印象の強さは、それぞれが『五分五分』といった感じがしました。
球のあがりやすさ・つかまりやすさと、寛容さが、このドライバーの大きなウリだと思います。
スライサーの方にも、親しみやすく感じられるのではないでしょうか?
コメント