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2015年03月10日
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ピン GLIDE ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING GLIDE ウェッジ です。

シャフトは CFS です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフト重量は118g、トルクは1.3、バランスはD4、クラブ総重量は475g です。

PINGの新しいウェッジです。
最近のPINGはすごく充実していて、いいクラブにたくさん出会えるようになりました。
パターもいいですし、特にドライバーの人気が私の周りでも高いです。
PINGはパターのイメージが強いですが、ウェッジもいい物が多いです。

全体的な形はオーソドックスで整っていますが、輪郭が丸っこくて滑らかそうな印象を受けます。
シャープさはあまり感じませんでしたが、いい雰囲気がありました。

『GLIDE』ということで、『滑走』という意味でいいのでしょうか?
ソールが芝の抵抗に負けず、よく滑ってくれるのでしょうか?
こうして見ていても、ソール全体が丸っこいので、そのような感じもします。
どのメーカーもうそうですが、最近はウェッジのソールバリエーションが増えてきました。

バックフェースにはウェイトのような物がありました。
どのような効果が期待できるのでしょうか?
スピン量を増やすための物なのでしょうか?
それとも、また何か違う意味があるのでしょうか?
おそらく何らかの効果が期待できるのだと思います。

ソール幅はややワイドに見えますが、サンドウェッジということで考えてみると、ノーマルかな?と思いました。

ネック部分の凹みも、すっかりお馴染みです。
最初見たときは、どんな理由があるのだろう?と思っていましたが、以前読者の方から教えていただいたことがあり、納得できました。
他のメーカーが追随しない、PING独自の工夫です。
こうして見ても、バンスが多少効いていますが、輪郭が丸っこいせいか、それほど強く感じさせません。
ヘッド全体が『艶消し』ということもあると思うのですが、すごくマイルドな印象をもちました。

ネックの長さは、しっかりとキープされています。
スピンがほどけずに、しっかりと掛けていけそうです。

フェースを開いて構えてみたのですが、予想していたよりも構えやすかったです。
ソール(特にヒール側)が邪魔することもありませんでした。
リーディングエッジが浮きすぎないので、このまま打っていけそうだな・・・。と思いました。

ホーゼルには『GORGE』と記されていました。
これは、おそらく溝のことだと思います。

ソールには『SS』と記されていました。
これは、おそらく『スタンダードソール』のことだと思いますが、SSという文字を見ると、私は『サービスステーション』や『ショートストップ』という言葉を連想してしまいます。

フェース面には、とても細かなミーリングが施されていました。
近くでよく見ないと解りづらいほど細かいです。
指で触れてみると、適度なザラザラ感があって、いい感じでした。
使い始めだけでなく、ずっと使い続けても、このザラザラ感が続いてくれるといいな・・・。と思いました。

オーソドックスな感じで、とても構えやすいです。
奇をてらった感じは全くしませんでした。
これまでたくさん見てきた、安心できる顔をしています。
このウェッジもそうですが、今はアイアンだけでなく、ウェッジでもスコアラインの下一本目から二本目にかけて白く塗られていることが多いです。
この目的は明白ですが、あくまでも私の好みとしては、無いほうがいいな・・・。と思いました。
この工夫があったほうが、目標に構えやすい・・・。という方も多くいらっしゃると思いますが、私は『限定しすぎない』感じが好きなので、できれば無いほうが、より好感がもてたような気がします。
ドライバーやフェアウェイウッドにクラウンマークを必要としていないのと、同じ理由なのかもしれません。
しかし、このままでも充分ですし、いいイメージが出せました。
リラックスして構えることができました。
冬(といっても、今は暦のうえでは春かもしれませんが、今日は特に寒さが厳しい日でした)の芝は、とても薄くて、ボールの下にクラブが入る余地が少ないことが多いですが、上手く拾ってくれそうだな・・・。と思いました。
開きやすかったですし、このまま打っても、逃がして打てそうだな・・・。と思いました。
高くフワッと浮く球もイメージできました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで、好感がもてました。
『球の乗っかり感』がとてもいいな・・・。と思いました。
あくまでも感覚的にですが、何球かに一回は、ボールがそのままフェース面を駆け上ってくるんじゃないかな?と思えるほど、乗っかりが良かったです。
バーンと弾いて飛ぶタイプではなく、『しっとり』と乗せて運ぶイメージが出しやすいウェッジです。
派手さは全くないウェッジですが、フェース面がすごく仕事をしているな・・・。と思いました。
手に心地良い感触が残りました。

『スピン性能』も、なかなか高いです。
今はハイレベルなスピン性能をもったウェッジがたくさんありますが、このウェッジも、それらに全く引けを取りません。
『ギュッ』という感じではなく『ピタピタ』という感じで止めることができました。
計算がしやすいスピン性能だと思いました。
『乗っかり』がいいので、『コン』という感じで押していくことができました。

球も拾いやすくて、とてもイージーです。
私が好きなストレートネックタイプというのもあるのかもしれません。
最初から、いい感じでボールを拾うことができました。
出球の高さがイメージしていたよりも、少し高く感じられました。
上げようとしなくても上げてくれるウェッジ。といっていいのかもしれません。
ソール全体が上手く滑ってくれるので、『ザックリ』といったミスが軽減されるのではないかな?と思いました。
ウェッジが苦手だ・・・。という方は、フェースを上手く開いて使えなかったり、ソールを滑らせることができなかったり・・・。といったことが多いと思いますが、このウェッジのように『滑り性能』の高いウェッジを使われると、易しくなって、ショットのバリエーションも増えてくるのではないでしょうか?
そうなると必然的に『寄る確率』、またはそのままチップインする確率も上がってくるのではないでしょうか?

『安定性』という点でも、なかなかいい感じでした。
今のウェッジの中でも、結構易しいほうだと思いました。
キャビティタイプのウェッジといっていいと思いますが、そのキャビティのいいところが出ているのかもしれません。
大顔ではなく、ノーマルサイズのウェッジですが、シビアさはなく、大らかさのようなものを感じました。
トゥ側でわざと打ってみたのですが、当たり負けすることなく、しっかりとターゲットまで運んでくれました。
ショートゲームに強いウェッジだと思いました。

『距離感』も、すぐに合いました。
落としどころを最初から限定することができました。
ソールが突っかかることなく、上手く滑ってくれました。
芝とケンカするタイプではなく、仲良くやってくれるタイプだな・・・。と思いました。

『操作性』も、なかなかいい感じでした。
開いて打つことも易しかったですし、色々な球を楽しむことができました。
マニュアルタイプとオートマチックタイプの、ちょうど中間くらいに位置しているかな?と思っていたのですが、どちらかといえばマニュアルタイプだと思いました。

私はウェッジの練習が大好きで、練習時間の殆どをアプローチに割きます。
このウェッジは好感がもてたので、案の定、予定よりも多く打ってしまいました。
なかなかストップさせる踏ん切りがつきません。

次はあそこに落としてみよう・・・。
次はもっと開いてカットに打ってみよう・・・。
次はバンプエンドランで2クッション入れてみよう・・・。
などと、色々とイメージしながら遊ぶことができました。
『試打』『練習』というよりは、完全にゲーム感覚で楽しんでいました。
春夏秋冬。アプローチの練習は楽しくて止められません。
季節毎の芝の状態を直接感じることもできるので、それもすごく楽しいです。

できればバンカーでも試してみたかったのですが、今日はそれができなかったので残念でした。
また機会があればチャレンジしてみたいと思います。

おそらく、たくさんの技術や工夫が、このウェッジには組み込まれているのだと思います。
全体的に見ても、ハイレベルなウェッジだと思いました。

しかし外見はとてもオーソドックスで目立ちすぎないのが控えめな感じがして、好感がもてました。
プレイヤーの感覚を邪魔しない、親しみやすいウェッジだと思いました。

クラブは機能性も大切ですが、プレイヤーの感覚を活かしやすいということがとても大切だと思います。
それはウェッジに限らず、ドライバーからパターまで共通しています。
このPINGのニューウェッジを試打してみて、それが上手く出来ているな・・・。と思いました。
この『SS』もいい感じでしたが、訊くところによると他にもソールのバリエーションがあるそうなので、そちらも是非試してみたい・・・。と思いました。
今日は寒さが厳しかったせいか、練習場はいつもよりも人が少なかったのですが、私は熱い心で、このウェッジを楽しむことができました。
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