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2015年03月08日
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エポン AF-Tour CB アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-Tour CB アイアン の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

EPONの新しいモデルです。
名前からして、エポン AF-Tour アイアンの後継モデルであることは、想像に難くないです。
あのアイアンに出会ってから、数年が経っていますが、今でも印象に残っています。
自然なあがりやすさで、『上から落とす』ということを実感できたアイアンでした。
最近の『スタンディングロフト』+『超低重心』のアイアンでは、なかなか味わえない弾道でした。
大好きなアイアンなので、今日はその後継機種に出会うことができて、とても嬉しく思いました。

先日試打した AF-303 は、『艶消しタイプ』でしたが、この AF-Tour CB は艶があるタイプです。
どちらもいい感じではありますが、私は『艶消しタイプ』のほうが好きです。
しかしエポンは、この艶のあるイメージのほうが強いです。
ミズノなどのように、仕上げの方法なども、細かく注文できる『カスタムオーダー』があるといいな・・・。と思いました。
『世界で自分だけの一本』というクラブだと、愛着の湧き方も全く違います。

名前の通り、マッスルバックではなく、キャビティ構造になっています。
ハーフキャビティといっていいと思います。
エポンはマッスルバックのイメージもあります。
AF-Tour もそうですし、パーソナルアイアン の存在感は際立っていました。
マッスルバックは、もう発売しないのでしょうか?

彫りも浅めで、オーソドックスなハーフキャビティといった感じがします。
この角度から見ても、特に変わったところは見られませんでした。
今は『機能性』といいますか『ハイテク』なアイアンも多く見られますが、このアイアンにはそのようなことは全く感じられません。
とてもシンプルで美しい、ベーシックなアイアンです。
様々な機能が凝縮されたハイテクアイアンもいいですが、このようなシンプルで美しいアイアンには惹かれます。
アイアン好きの私には、たまらない魅力があります。
しばらく、こうして見ていて、目で楽しんでいました。
エポンのアイアンは、やはりいい雰囲気があるな・・・。と思いました。
気持ちが和んできました。

ソール幅は普通だと思いました。
特に狭いとは思いませんでした。
こういったところが、『今のアイアン』の特徴といえるのかもしれません。
昔のハーフキャビティとは、大きく違うところだと思います。
見た目のシャープさは殆ど同じでも、あがりやすさがすごくアップしています。
なので、難しそうに見えても、結構打ちやすかった・・・。という方も多いのではないでしょうか?

ネックは、やや短めでした。
もう少し長いだろうと思っていたので、少し意外でした。
しかし、最近はマッスルバックやハーフキャビティでも、昔ほどのロングネックは見かけなくなっているので、これもやはり時代の流れなのかな?と思いました。
適度なロングネックには、何ともいえない美しさ・魅力がありますが、このアイアンはちょっと違うかな?と思いました。
しかし、いい雰囲気はありました。
ロングネックは難しそうで敷居が高く感じるが、ショートネックは球があがりやすそうで、親しみがもてる・・・。という方も多いのではないでしょうか?

リーディングエッジは微妙に『削り』が入っていました。
抜けが良さそうです。
今の多くのアイアンは、このような工夫がされています。

フェース面にミーリングは見られませんでした。
これまで多く出会ってきた、エポンのアイアンらしいフェース面です。
こうして見ているだけでも、『ガツン』という硬い感じではなく、まったりとした柔らかそうな印象を受けました。
ドライバーなどに比べて、比較的シンプルな形状が多いアイアンは、色々な角度から『語る』感じがしますが、このアイアンもそのように感じられました。
シンプルだからこそ、訴えてくるものがあるように思います。
余計な雑味の無い、クリアな感じがします。

このエポンオリジナルグリップも、すごくいいです。
これまでもたくさん出会ってきましたし、すごく好感をもっています。
ソフトな握り心地で、しっとり感があります。
微妙なフィーリングを出していきたいアイアンやウェッジには、適したグリップだと思います。

ボールを前にして構えてみても、とても魅力的でした。
今はセミラージサイズや、ラージサイズのアイアンも多いですが、このアイアンは明らかに『小顔』に入ると思います。
マッスルバックと遜色ない構え感です。
その美しい顔に惚れ惚れしていました。
しばらく見つめていたいと思いました。
いいイメージがたくさん出ました。
形状の美しさもそうですが、大きさがちょうどいいな・・・。と思いました。
ボールとの『大きさのバランス』が取れているように思いました。
大型サイズのアイアンは、『大味』に感じることも多いですし、イメージがボヤけてしまったり、曲がりにくいはずが大きく曲がったりすることもあります。
このアイアンには、それがありませんでした。
『適度な大きさ』だな・・・。と思いました。

例えていうならば、コップ一杯の水(約180cc)を、容量200ccのグラスで飲む・・・。といったところでしょうか?
ちょうどいい大きさです。
これがもし『10リットルのバケツ』や『大きなタライ』だったとしたら、とても飲みにくいです。
180ccの水を飲むには大きすぎます。
『大は小を兼ねる』といいますし、もちろん飲めないことはないですが、かなり難しいです。
また、飲むだけでなく、180ccの水を地面に撒くときでも、200ccのコップでは簡単に狙うことができますが、10リットルのバケツやタライでは、大きすぎて難しくなってしまいます。
狙ったところに落ちにくく、散らばってしまいます。
余計な力も使ってしまいます。
ゴルフとは直接関係ないですが、ふとそのようなことを考えていました。
また、この適度な大きさも、人によって多少変わるかもしれません。
私はこれくらいの大きさがちょうどいいように感じました。
人によっては、250ccくらいか、300ccくらいの大きさのコップがちょうどいいのかもしれません。
もう少し小顔になると、今度はボールが大きく見えてくるので、違う易しさが出てきます。
ボールが大きく見えると、イメージの鮮明さが増します。
今日は、そういった諸々のことを感じることができたので、とてもリラックスして構えることができました。
試打を開始しました。

すごくソフトな打感です。
フェースとボールがお互い反発しあうのではなく、仲良くしている感じ・・・。といったらいいでしょうか?
馴染みやすいフィーリングです。
フェースにボールを乗せて運んでいけます。
今はアイアンも、ドライバーのように『反発力』の高いモデルも増えてきましたが、このアイアンはそれらとは真逆のような感じがしました。
この『乗っかり感の良さ』は、反発系では味わうことができません。
乗せて運んでいけるからこそ、コントロール性能があがるように思います。

球は自然な高さであがっていきました。
イメージしていた通りの出球の高さでした。
高機能性アイアンとは違う、『ナチュラルなあがりやすさ』だと思います。
ある程度のHSがあったほうがあがりやすいとは思いますが、高機能性アイアンの出球の高さがイメージとは合いづらい・・・。という方には是非試していただきたいと思いました。

『安定性』という点では、ハーフキャビティらしい、シビアさはあると思いました。
ミスヒットに対しての寛容さを求めておられる方には、合いづらいところがあるかもしれません。
正直なアイアンだと思いました。
今は寛容なアイアンに対するニーズが高まっていると思いますが、私はこのような正直なタイプのほうが好きですし、ずっと永く使っていきたいと思っています。
絶対にミスしないのが一番ですが、それはあり得ないので、ミスしたらそれを敏感に感じ取ることができるアイアンに魅力を感じます。
そのほうがすぐに修正できますし、永いスランプには入りづらいです。
対して、自分ではミスしていると解っていても、それが弾道で表れなかったり、どこでヒットしたかもインパクトで感じ取れなかったりすると、難しく感じますし、少し怖く感じます。
親近感も湧きません。
調子も、だんだん落ちてきます。
なので、私はこのアイアンの正直さに魅力を感じました。

『飛距離性能』は普通だと思いました。
今は飛距離性能に優れたアイアンがたくさんあるので、それらと比べると飛距離性能という点では、劣るかもしれません。
アイアンにも『飛び』を求めておられる方には、物足りないところがあるかもしれません。
飛距離よりも、距離感を優先したアイアンといっていいと思います。

『操作性』は抜群でした。
自在なアイアンだと思いました。
反応がすごくいいです。
左右どちらにも素直に対応してくれました。
こちらの意思が伝わりやすいアイアンだな・・・。と思いました。
最近はアイアンでも大きく曲げづらい物も増えてきましたが、このアイアンは真逆だと思いました。
自分の持ち球を大切にできますし、曲げる楽しさを味わうことができるアイアンだと思います。
『真っ直ぐ』をイメージするよりも、少し曲げたイメージのほうが距離感を出しやすい・・・。という方は結構多くいらっしゃるのではないでしょうか?
真っ直ぐよりも自分の持ち球で、その曲がり幅で縦の距離感をつかんでおられる方は多いのではないでしょうか?

グリーンを直接狙うときには、グリーンを『四分割』して、攻めていく・・・。という方も多いと思いますが、このアイアンのように自在で融通が利くタイプは、それが易しく感じられるのではないでしょうか?
たとえ外したとしても、保険を掛けていきやすいのも、このようなタイプのアイアンだと思います。
イメージの伝わりやすさが、易しさにつながっているように思いました。

最新モデルですが、特に新しく感じるところはありませんでした。
これまでたくさん出会ってきた『カッコよくて、グッドフィーリングのアイアン』という印象をもちました。
ヘッド自体もシンプルですが、おそらく中にも特別な素材などは組み込まれていないだろう・・・。と思いました。

今は見た目よりは、かなりイージーなタイプのアイアンも見かけるようになってきましたが、このアイアンは『見た目通り』だと思いました。
正直なタイプのアイアンなので、幅広い層に対応しているとはいいづらいところもあるかもしれません。
最近は軟鉄アイアンもイージーなタイプが増えてきましたが、このアイアンはそういった感じはなく、『昔ながらの』オーソドックスなタイプだと思います。
飛距離性能も、それほど優れているとは思えなかったので、『飛距離最優先』という方にも、合いづらいかもしれません。
機能性よりも、『フィーリング』や『操作性の良さ』が印象に残りました。

軟鉄の『正統派』といっていいアイアンです。
アイアン好きの私は、このアイアンに魅了されながら、楽しい時間を過ごすことができました。
このアイアンでラウンドしてみたいな・・・。と思いました。
また試す機会があれば、何度でも試してみたいです。
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