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2015年03月01日
ピン G30 LS TEC ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING G30 LS TEC ドライバー です。

シャフトは TFC390D です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、トルクは4.9、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は318g です。

ピンG30シリーズのドライバーです。
昨年、G30を試打していて、すごく気に入っているのですが、このドライバーは殆ど同じ外見です。
マイナーチェンジといったところでしょうか?

この大きくてシャローな感じも、全く同じ印象です。
外見ではなく、中身を変えてきているのでしょうか?

ソールにはウェイトがひとつだけ配置されていましたが、これも前のモデルと共通するところです。
ウェイトの周りのシルバーのパーツのような物が目立っていますが、これには何か特別な意味があるのでしょうか?

ネックは短めで、前のモデルと共通しています。
G30に限らず、このショートネックはPINGらしいところです。

ネックには調整システムが搭載されていました。

試打するのは、この”○”のポジションです。

PINGのドライバーらしい、かなりのシャローバック形状です。
この形状も、ずいぶん見慣れた感じがします。

この特徴的なクラウンにある突起物も、全くといっていいほど同じです。
以前G30を試打したときに、空気抵抗を減らす効果があるということを訊きました。

このオリジナルグリップは、個性的です。
この微妙なパターンも、綿密な研究による成果でしょうか?

このラージサイズの顔も特徴があります。
数ヶ月ぶりにG30に出会いましたが、このような個性的な顔だったな・・・。と、記憶が蘇ってきました。
色々な角度から見ても、やはりG30との決定的な違いを見つけられませんでした。
マイナーチェンジだろうとは思っていたのですが、ここまで外見に違いが見られないということは、ヘッド内部に何か特別な工夫が施されているのかな?と思いました。

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
これまでも既に経験しているので、すぐにタイミングを合わせることができました。

ボールを前にして構えてみても、やはりヘッドの大きさが目に付きます。
こういった大らかさが、今のPINGの特徴のような気がします。
球があがりそうで、易しそうな雰囲気が伝わってきました。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その弾道の違いです。
これまでのG30のイメージで打っていったのですが、弾道のイメージが全く違っていました。
G30はもっと高い弾道でしたが、このモデルは明らかに抑えられています。
見た目は高弾道系のドライバーに見えるのですが、実際は違っていました。
ライナー系で力強い球を打つことができました。
上にあがり過ぎないぶんだけ、前進力が上がっているように感じました。
PINGは『深重心』にこだわっているメーカーだと思うのですが、このドライバーは浅重心設計になっているのかな?と思いました。
そう思えるほど、弾道のイメージが違っていました。
このモデルはロフト9度ですが、もっと寝ているモデルのほうが人気が出やすいかもしれません。

『打感』は、柔らかいというよりは、しっかりした感じです。
少し硬く感じました。

『音』は、やや大きめで高めの音でした。
正直、あまり好きな音ではありませんでした。

『安定性』は、まずまずだと思いました。
易しさも感じるのですが、G30ほど曲がりにくい感じはしませんでした。
G30は高い直進性がありますが、このドライバーは少し違うように感じました。
低スピン性能によるものでしょうか?

『飛距離性能』は高いです。
明らかにヒッター向けのドライバーです。
人によって好みが分かれるところだとは思いますが、ポテンシャルは高いと思いました。
ノーマルモデルのG30も飛距離性能が高いと思っていましたが、このドライバーはさらに磨きをかけたように思います。
しかし、結構タフな仕上がりになっているので、性格的に尖った部分があるかもしれません。
このドライバーでは球が充分あがりきらずに、却って距離をロスしてしまう・・・。という方もいらっしゃるような気もします。

『操作性』は、ちょっと意外でした。
結構曲げることができました。
構えたときや、これまでの記憶などから、それほど曲がりやすいイメージは出なかったのですが、左右同じように曲げることができました。
それほどシビアな感じはしませんが、『曲がりづらい』という印象はありませんでした。
ただ、大きく曲げることは難しく感じました。

試打する前は外見などから、あまり大きな違いはないだろう・・・。と思っていたのですが、実際は違っていました。
G30を好まれる方でしたら、タフに感じられるかもしれません。
先ほども書きましたが、球があがりづらい・・・。と感じられる方も、少なからずいらっしゃるかもしれません。
外見に大きな違いは見られませんが、やはりヘッド内部に色々な工夫が施されているのではないでしょうか?

私は高~い球よりも、ライナー系で飛ばしていきたいタイプなので、このドライバーには好感がもてました。
今度機会があればG30と打ち比べてみたいと思いますが、おそらく私はこちらのLS TECのほうが、合っているような気がしました。
しかし、人によってかなり好みが分かれると思います。
今日試打した感じだと、おそらくこれまでのG30のほうが幅広い層から支持を得られるんじゃないかな?と思いました。
このLS TECというドライバーは、それほど多くの支持は得られないかもしれません。
しかし、このドライバーが合う方には、かなり魅力的なドライバーといえるように思いました。

ラージサイズで、超シャローですが、ヘッドの印象と弾道が大きく違っていました。
いい意味でのギャップがありました。
こちらの予想とは大きく違っていたので、試打していても楽しめました。
予想していなかったので、新鮮な感じがしました。

PINGのG30というドライバーは、昨年試打したドライバーの中でも、かなり好感度の高いドライバーです。
ヘッドの大きさなどは個性的ですが、試打してみて、とてもいい印象をもちました。
昨年試打したドライバーの中でも、間違いなく『トップ5』に入っているだろうと思いました。
昨年はドライバー・オブ・ザ・イヤーを選ぶことができなかったのですが、G30の印象が強かったのも事実です。
そのマイナーチェンジ版といえるのが、このドライバーだと思いました。
おそらくヘッドの内部に色々な工夫がされているのだと思います。
私は叩けるドライバーが大好きなので、今日はとても楽しむことができました。
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