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2015年02月27日
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ホンマ TOUR WORLD TW727 430 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ホンマ TOUR WORLD TW727 430 ドライバー です。

シャフトは VIZARD YZ65 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.8、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は317gです。

ほぼ全身ブラックで立体感のある、ホンマのニュードライバーです。
昨年試打した TOUR WORLD TW717 430 ドライバー の後継モデルであることは想像に難くありません。
印象はちょっとだけ変わっていますが、カッコいいところはしっかりと受け継がれています。
今年に入って、ホンマのニュードライバーは4つめです。
他のメーカーでは『三兄弟』が多いですが、ホンマはひとつ多いです。
それだけ幅広い層に対応できるように・・・。ということなのでしょうか?

丸っこくて、いい形をしています。
黒い色ということもあると思うのですが、とてもパワフルな印象を受けます。
今はシャローヘッド全盛ですが、最近は、このような厚みのあるヘッドも少しずつ見かけるようになりました。
それほど高いニーズがあるとはいえないのかもしれませんが、こういった形を好まれる方もたくさんいらっしゃるからだと思います。
このような形状は、日本メーカーだけのような気がします。
最近、海外メーカーでは、ほぼ全てがシャローといってもいいように思います。
体積もルールギリギリの『460cc』が殆どだと思います。

ネックの長さも、しっかりとあります。
ディープヘッドとロングネックは、よく似合います。
こうして見ていても、すごく叩けそうな感じがします。
実際に持ってみて・・・。というよりも、まずは『見た目』で重量感を感じさせてくれるドライバーだな・・・。と思いました。
白いヘッドが好きで使い慣れておられる方には、少し馴染みづらいかもしれませんが、私はこのようなタイプは大好きです。

今のドライバーの中でも、明らかにディープタイプといっていいように思います。
昔のようなディープではなく、あくまでも『今風(いまふう)のディープ』といっていいように思います。
私の中では『セミ・ディープ』に入ります。

ソールにはウェイトがひとつだけ配置されていました。
ここが前のモデルと大きく違うところです。
そして、今年出会った3つのモデルと、ウェイトの数や位置も違っています。
このヘッドには、ひとつだけがベストなのでしょうか?
おそらくメーカーによる綿密な計算がされているのだと思います。
ソールの中央よりも、少しフェース寄りにウェイトがあります。
この位置がベストな重心位置なのでしょうか?
今は『浅重心設計』が流行っているので、このドライバーも、おそらくそのようになっているんだろう・・・。と思いました。
今まで似たようなタイプのドライバーにはたくさん出会ってきました。

特徴的な顔をしています。
独特な艶消し感があります。
とてもインパクトがあります。
この艶消し感は、前のモデルから引き継がれているところです。
ただ、あくまでも私の好みとしては、この艶消し感だったら、少しグレーな感じが入っていてもいいかな・・・。と思いました。
この黒い色の艶消し感もいいのですが、何となく質感が違うような気がしました。
私は前のモデル(TW717 430)の顔のほうが好きです。
ただ、違和感などは全くありませんでした。
見とれてしまうような仕上がりではありませんでした。
形状的にはとてもいいです。
変なクセの無い、オーソドックスなタイプです。

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
シャフトも結構しっかりしていますし、タイミングもとりやすいです。
それほど走るタイプではなく、どちらかといえば少し堪えてくれる感じもします。
こちらのイメージも伝えやすく、タイミングが取りやすい印象を受けました。
今日は叩きにいけそうな雰囲気がすごくあるな・・・。と思いました。
最近では、なかなかこのような感じはしません。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
とても構えやすいです。
どちらかに偏った顔ではないので、こちらのイメージが伝わりやすそうな感じがしました。
なので、ヘッドは大きく見えなかったのですが、安心感がありました。
適度に小顔感があって良かったのですが、それほど小顔過ぎる感じはしませんでした。
普通に見慣れた感じの大きさです。
いいイメージがどんどん膨らんできました。
試打を開始しました。

『打感』は、いい感じでした。
硬くなく、適度にソフトでいいと思いました。
手に嫌なフィーリングも残りませんでした。

しかし、この『音』が全く馴染めませんでした。
やや高くて、軽めの音でした。
時々『ピョコン』という感じの音もでました。
打つ前は、このような音がするとは思っていなかったので、とても意外でした。
あまりにも、この音が意外だったので、当たった場所が悪かったのかな?と思ったのですが、普通にいいところでとらえることができていました。
ボールが悪いのかもしれない・・・。と思いましたが、普段通い慣れている練習場ですし、一応マイドライバーでも試してみたのですが、これまで通り、普通にいい音でした。
やはり、このドライバーの発する音が、私には合っていないのだと思いました。


練習ボールには、コースボールも時々混ざっているので、それでも一応試してみたのですが、やはり結果は同じでした。
ヘッドの中に消音材を詰めたらどうなるかな?などと考えていました。
今年に入って、ホンマのニュードライバーは4本目ですが、ヘッドサイズはコンパクトになるにつれて、音も悪くなるような感じがしました。
先日試打した『455』の音も、好感がもてませんでしたが、この430ほどではありませんでした。
ホンマのドライバーは、それほど音にこだわっているイメージは無いのですが、メーカーは敢えて、このような音にしているのでしょうか?

全体的に、とてもカッコ良くて構えやすいドライバーでも、音が良くないと一気に気持ちも冷めてしまいます。
『百年の恋も冷める』という言葉を思い出しました。
それくらい、このドライバーの発する音は好きになれませんでした。
違和感たっぷりの音でした。
私は強く振るタイプなので、どうしても音が大きくなりがちというのもあるかもしれません。
しかし、それを差し引いたとしても、この音には好感がもてませんでした。
この音が好きだという方もいらっしゃると思いますが、私は好きになれませんでした。
10球打って、10球全て馴染めませんでした。
周りも気になってしまいました。
メーカーも、敢えてこのような音にしていると思うのですが、このドライバーはタイプ的に『振っていく』『叩いていく』タイプのドライバーだと思います。
なので、もっと違う音のほうがいいんじゃないかな?と私は思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、ライナー系で強く出るタイプです。
見た目通りの印象でした。
誰にでも球があがりやすくなっているタイプのドライバーではありません。
メーカーが、明らかにユーザーを絞ってきているように思います。
タフなタイプのドライバーではありますが、ドロップするようなことはありませんでした。
適度に浮いてくれました。
装着されているシャフトのおかげなのかもしれません。
昨年のモデルには無かったウェイトがこのニューモデルには付いていますが、球の浮く感じや推進力にはそれほど大きな違いは無いように感じました。
今度機会があれば打ち比べてみたいと思います。

『安定性』という点では、今のドライバーの中でも、はっきりとシビアなほうだと思います。
オートマチックタイプではなく、完全にマニュアルタイプです。
高い直進性を求めていくよりも、自分で操作していきたい・・・。という方に合いやすいと思いました。
昔はこのようなドライバーがたくさんありましたが、今は少なくなりました。
大きく曲げにくいドライバーがとても多いですが、このドライバーはそれらとは真逆のような印象をもちました。

『飛距離性能』は、かなり好みが分かれると思いますが、ポテンシャルは高いと思いました。
私は高くあがるよりも、このようにライナー系で飛ばしていきたいので、魅力を感じましたが、キャリー不足で距離を稼ぎづらい・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
いい感じの弾道だな・・・。とは思ったのですが、先ほども書きました通り、どうしても『音』が馴染めなかったので、なかなかいいインパクトを迎えることができませんでした。
球数をこなしていくうちに、『疑問』や『不満』といった『迷路』にどんどんはまってしまうような感覚をもちました。
最後まで振り切っても、満足感は得られませんでした。
それどころか、どんどんインパクトが緩んでしまうような感じがしました。
『飛距離性能』や『安定性』には、やはり『音の良さ』が欠かせません。
ヘッドのもつポテンシャルは感じながらも、私は全く満足できませんでした。

『操作性』という点では、いい感じでした。
クセの無い顔をしていましたし、曲がりにくいドライバーではないので、左右どちらにも上手く反応してくれました。
ドローヒッターの方にもフェードヒッターの方にも扱いやすいドライバーといえるのではないでしょうか?

弾道と音のイメージが全く合っていませんでした。
力強い弾道ですが、それを表現する音がかみ合っていませんでした。
ちょっと例えは違うかもしれませんが、『F1サーキット』に行って、その迫力のあるエンジン音を聞くのではなく、昔よく耳にした豆腐屋さんの『プープー』という音を聞くような感じかな?と思いました。
極端な例えですが、それくらい、このドライバーの音と、弾道の強さには大きな隔たりのようなものを感じました。
『期待外れ』といった感じがしました。

このカッコいい外見にすごく期待していたのですが、風船から空気が抜けるように、私の期待感もしぼんでしまいました。
前のモデルと性格は似ていますが、明らかに前のほうが良かったな・・・。と思いました。
音もそうですし、全体的な質感なども、私は前のほうが好きです。

今日は、このドライバーで50球以上は打って楽しむぞ・・・。と思っていましたが、とてもそこまで打つことができませんでした。
テンションが下がりましたし、周りにも気を遣いました。
練習場はほぼ満席状態だったので、このドライバーを打つのを途中で諦め、アイアンの練習に変更しました。

先ほども書きましたが、ホンマはダンロップのような音にこだわるメーカーという印象はありませんが、『異音』という印象もありません。
なので、この音はとても意外でした。
打つ前はすごく意気込んでいたので、出鼻をくじかれたような気もしました。
今日の記事は殆どが、この『音』についての感想になってしまいましたが、それくらいこの音に印象は強く残りました。
最近はどのメーカーも音が良くなって、『無難』なものが増えてきました。
なので、このドライバーの音はとても珍しいと思いました。

購買意欲は全くわきませんでしたが、また来年の次のモデルに期待したいと思いました。
今の流れでいきますと、おそらく『TW737 430』になると思うので、そのニューモデルを待ちたいと思いました。
ホンマの『727』という数字は、私にとって、とても思い入れがあるのですが、今回は残念でした。
予定よりも、ちょっと早めに練習場を後にしました。
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