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2009年11月13日
ヤマハ インプレスX V FORGED アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ヤマハ インプレスX V FORGED アイアン の7番です。

シャフトは NS PRO950GH です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は421gです。

ヤマハの新しいアイアンです。
とても落ち着いた感じのする、センス溢れるデザインになっています。
真ん中の『ヤマハのマーク』は、『ウェイト』のような役目を果たしているのでしょうか?
それとも単なるデザイン上のことなのでしょうか?
ヤマハのアイアンも、これまで好感度の高いものが多く、約一年前に試打した『ヤマハ インプレスX Vフォージド ツアーモデル アイアン』は、昨年の私の中での『アイアン・オブ・ザ・イヤー』に輝いたクラブです。
その好印象は今でも忘れることができません。
なので、このアイアンを見たときに自然と気持ちが高ぶってきました。
上手くは言えないのですが、
「打つ前からいいアイアンだということが解っている・・・・。」
そんな感じでしょうか?

デザイン的には、昨年のモデルの方が少しカッコいいかな・・・・?と正直思ったのですが、このアイアンのデザインもすごくカッコいいです。
こうして見ていても、決して『シビア』な感じはしないですし、逆に『大味』な感じもしません。
すごくバランスの良い、優れたデザインだと思います。
こういったデザインをした『クラブデザイナー』の人は、とてもセンスがあるなあ・・・・。と思いました。
秀作揃いのヤマハのイメージに合う、洗練されたデザインだと思います。
今度、ヤマハの『マッスルバック』も見てみたい感じがします。

『彫り』は比較的浅めですが、ボールをヒットする部分のところには厚みが増してあります。
このような形状にすることによって、『キャビティの易しさ』と『マッスルバックの打感の厚み・弾道の力強さ』を両立させているのだと思います。
こういった形はこれまでも、たくさん見てきたので、親近感を覚えます。
最近では『 テーラーメイド ツアー プリファード フォージド アイアン 』をすぐに思い出します。
このテーラーメイドのアイアンも、すごく気に入っているアイアンです。
メーカーは違えど、やはり『軟鉄鍛造』は『スタンダード中のスタンダード』だと思います。
前にも書きましたが、私はあまりピカピカ光るアイアンよりも、このような『艶消し』な感じのアイアンの方が好きなので、このアイアンにもすごく好感を持ちました。

『ソールの幅』も程良い感じがします。
厚すぎず、薄すぎず・・・・。といったところでしょうか?
少し『ワイド』にも見えますが、すごくいい感じです。
打つ前から、好感度がどんどんアップしてきている感じです。
真ん中付近が少し膨らんでいるように見えますが、これもやはり『打感の厚み』を作るためにこのような形状になっているのでしょうか?

『ホーゼル』も、しっかりとあります。
すごく扱いやすそうな印象を受けます。
実戦でも、扱いやすいアイアンの方が『アグレッシブ』なゴルフをしていけます。
アイアンに限らず他のクラブでもそうですが、『低重心過ぎる』と却ってゴルフが難しくなってしまうと思います。
『球の扱い』が難しくなってくるような気がします。
ドライバーからウェッジにかけて、『ロフト』が寝てくるにつれ、『低重心率』は抑えめというか、逆に『高重心』くらいのほうが使いやすい感じがこれまでの経験上します。
『ノンホーゼル』『ショートホーゼル』のウェッジにも、以前トライしたことがあるのですが、少し苦戦したのをよく覚えています。
やはりプレーヤーの感覚が活かされるクラブが一番易しいような気がします。

素振りをしてみても、最近のアイアンらしい感じがします。
こういったタイプのアイアンなので、『ダイナミックゴールド』が挿してあると思っていたのですが、『NS PRO』でした。
昨年のモデルはダイナミックゴールドで試打できたのですが、今年は違っていました。
NS PROは勿論、素晴らしいシャフトですが、その点が私にとって少し残念な感じがしました。

ボールを前にして構えた感じは、『素晴らしい』の一言に尽きます。
こうして構える前から予想できていたことではありますが、やはりこの美しさには見とれてしまいます。
この『構え感』は、これまでのヤマハの『フォージドアイアン』に共通している感じがします。
すごく安心して構えることの出来る顔です。
形はすごく美しいですが、それほどシャープ過ぎる感じがしません。
ヘッドが大きくて、『どこに当たっても飛ぶ』といったタイプのアイアンよりも、こういった『美しい顔』をしたアイアンの方が『安心感』を強く感じます。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その軟鉄鍛造独特の『優れた打感』です。
この打感も打つ前から予想できていたことではありますが、やはりすごく心地良い感触を味わうことが出来て、とても満足度が高いです。
こういった柔らかい打感を感じていると、
「『金属』というものは本来とても硬い物なのに、ゴルフボールを打つと何故こんなに『軟らかさ』を感じてしまうんだろう・・・・?」
といつも思っています。
つくづく不思議な気持ちになってきます。
勿論、相手である『ゴルフボール』が大きく関係してくるのは解っていますが、それにしても不思議な感じがします。
店員さんの説明によると、このアイアンも『S20C』という素材を使っているそうで、かなり打感にはこだわって作られているようです。
そういえば、前の傑作モデルも、この『S20C』だったと思います。
他のメーカーのアイアンでも、この素材の名前をずいぶんと聞くようになりました。
私の鈍い感覚では、『S25C』と『S20C』の違いを大きく感じることができないのですが、やはりこの『S20C』も素晴らしい打感であることは多くの方が認めるところだと思います。

『球のあがりやすさ』という点でも、予想通りのハイレベルです。
すごく上がりやすいアイアンだと思います。
このアイアンも他のアイアン同様、おそらく目には見えないところで色々な工夫が施されているのだとは思います。
ややシャープで『タフ』に見えなくもないのですが、見た目以上の打ちやすさだと思いました。
この『打ちやすさ』『あがりやすさ』は、やはりキャビティアイアンなんだな・・・・。と思わせてくれます。

『安定性』という点でも、やはり易しい感じがしました。
全く『シビア』な感じはしません。
決してどこに当たっても真っ直ぐ飛ぶ・・・・。といったタイプのアイアンではないですし、それなりの『ミート率』は要求されるのかもしれません。
しかし、その要求は決して高すぎるものではないような気がしました。
今日はたまたまこのような『軽量スチール』をいい感じで打つことができたからか、すごく安定性も高い感じがしました。

『操作性』という点でも、すごくいい感じがしました。
色々な球を打つ練習も楽しく行えましたし、自分のイメージに乗せていきやすい感じがしました。
打っていて、何のストレスも感じません。
打てば打つほど前のモデルとイメージがダブってきます。
前のモデルの性能の高さをそのまま引き継いでいるような気がします。

『飛距離性能』という点では、『スタンダード』という言葉がピッタリのような気がします。
今のアイアンの中でも標準的な位置にあるアイアンだと思います。
決して飛びすぎるアイアンではないですし、飛ばないアイアンでもありません。
『適切な距離』を刻んでいけるタイプのアイアンだと思います。
このようなアイアンを求めておられる方の『距離感』を崩さない高フィーリングなアイアンといえるような気がします。

久し振りに試打したヤマハのニューアイアンでしたが、前回同様すごくいい印象を持ったまま試打を終えることが出来ました。
弱点らしい弱点が見当たりません。
見た目以上に打ちやすく感じたので、決して『上級者限定モデル』という感じもしませんでした。
日本製アイアンの『美しさ』『性能の高さ』を存分に味わえるアイアンといってもいいのではないでしょうか?

今日は、仲間たちとの『合同練習会』の日で、みんなで楽しみながらも気合いを込めて練習しました。
ひとりで自分の課題を見つけながら練習するのもいいですし、私はいつもは殆どそうしているのですが、たまにはこういった『ワイワイガヤガヤ』の練習もいいものです。
有名プロの真似をして誰か当てるゲームをしたり、左右にどれだけ大きく曲げられるか・・・・?などといったことで競い合いました。
当然、みんなこのアイアンを代わる代わる試打してみたのですが、みんなとても好感を持ったようです。
ヤマハのクラブを初めて手にした人もいたのですが、すごく気に入っていたようです。
いつも練習後の『二次会』で、『カラオケボックス』に行くことが多く、みんなコーラやウーロン茶だけですごく盛り上がります。
勿論話題はゴルフの話が多く、最近のニュークラブの話題もよく出ます。
とても楽しい時間を過ごせますし、参加したかったのですが、今日だけは私はこの記事を早く書いておきたい・・・・。という思いから遠慮して練習後すぐに帰宅しました。
こうして書いている今でも、明日休みだしみんな歌を歌って盛り上がっているのかな・・・・?などと思いながら記事を書き終えることが出来ました。
コメント
ありがとうございました。
39歳、173cm、84kg(メタボではないですが。)、アイアンのHS39前後(歳と一緒らしいです。)、平均98、とアマチュアもアマチュアの、だんなと申します。突然のコメント及び長文失礼します。
最近、貴殿試打日記をお気に入りに入れて、色々なメーカーのクラブの貴殿コメントを拝見させて頂いておりました。
今年初めに酔っ払いながらキャンセルできないオークションでXXIO(NSPRO950 S)を購入することになってしまい、最近まで使用してきました。確かに、飛びます!フェースが大きく、優しい感じが漂います。しかし、飛ぶのはいいのですが、前後の距離のブレが大きい感じがして、恐る恐る打っておりました。また、ショートホールでピンを狙っているのですが、ビシッと感触が良い時に限って右にふけてしまうのです。
大き目のフェースに安心感はあるのですが、距離や方向性で少し違和感を残しながらラウンドしていたので、思い切ってクラブを買おうかな??と思ったところで、貴殿ブログに出会った次第です。
XXIOの前は、10年前のタイトリストDCIシリーズ+DGS200を使用していたのですが、やはり元に戻して距離の安定性や方向性を取り戻そうかと、優しい系からアスリート系に戻そうかと悩み始めて、昨日貴殿試打日記を基に、某ゴルフショップで自分で試打してみました。
・インプレスX V Forged
・TourStage 703
・SRIXON ZTX(昨年モデル)
・SRIXON ZTX(最新モデル)
・Fourteen TC910 Forged
試打の感触ではクラブにボールが乗る感じを一番感じられたのがインプレスであり、スイング始動時のクラブの重みの感じ方、振りぬき感、全ての印象が勝っておりました。
ZTXの昨年モデルも非常に良かったのですが、どうせならコストではなく、自分の感触を大事に、ということでインプレスにしました。
XXIOの下取り価格も結構よく、商品券1万円分を使うと、差額現金2万円弱で購入でき、非常に満足でした。
(その一方、下取り価格に影響するXXIOの人気にはビックリしましたが。)
スコア的にも、腕もここにコメントをさせて頂くような状況では御座いませんが、貴殿日記を参考にさせて頂き最高のクラブにめぐり合えた気がしましたので、御礼を申し上げたくキーボードを叩いた次第です。
これからも、貴殿日記を楽しみにしております。寒くなってきましたので、お体にお気をつけて、ゴルフを楽しんでください。
有難う御座いました。
2010-11-01 19:22 だんな URL 編集
だんな様。初めまして!
この度は私の記事を読んで下さり、またコメントを寄せて下さいまして誠にありがとうございます。
クラブ選びはとても楽しいものですね。
私はオークションでクラブを買ったことがないのでよく解りませんが、いい物に巡り会えることも多いようですね。
これまでも記事に書いて参りましたが、私はドライバーにせよ、アイアンにせよ大きすぎるヘッドのクラブは苦手にしておりまして、どうもブレが大きくなってしまいます。
やはり適正な大きさがあるのだと思います。
自分の感覚が通じやすい大きさがベストのような気がします。
必ずしも大きいほうが易しいとはいえないと、これまでいろいろなクラブに出会ってきて実感します。
ヤマハのインプレスはとてもいいですね。
私もすごく気に入っておりますし、いつも試打クラブで楽しんでおります。
購入意欲もすごく湧いているのですが、なにぶん経済的な理由からなかなか思うようにはいきません。
ボールが乗る感じをつかまれたのはすごくいいことですね。
それが一番感じられたのがインプレスでしたら、それがだんな様に一番適しているように思われます。
だんな様は、感性がとても鋭い方ですので、例え今は90台のスコアでも、すぐに80台が出ることでしょう。
それには、やはり日頃の練習と鋭い感性を磨いていかれることが有効のような気がします。
私はいつもつまらないミスをしていますし、決して上手いとは思えませんが、ゴルフが好きなことにかけては、日本一ではないか?と自負をしているところです。
クラブを選ぶときには、どうしてもコストという点は大切ですが、それよりもご自身の感性を大事にされたことは、とても素晴らしいと思います。
長く付き合っていくクラブなので、やはりご自身の感覚に合うものを使って頂きたいと思いますし、そういったクラブのほうが、これからのゴルフライフにおける良き相棒になってくれると思います。
私はクラブを試打していて、自分の感じたことをそのまま記事に書いているだけなのですが、少しでもだんな様のお役にたてたのかと思うと、すごく嬉しく思います。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
この度はどうもありがとうございました。
それでは失礼致します。
2010-11-01 21:11 golfdaisuki URL 編集
ミライについて
これからもいろいろなクラブの感想を楽しみにしています
2010-11-02 02:21 しん URL 編集
MIRAIのドライバーはとてもいいですね。
この度はコメントを寄せて下さいましてありがとうございます。
何とこのドライバーを購入されたそうで・・・。
とても欲しいドライバーなので、すごく羨ましく思います。
飛距離性能やフィーリング性能も優れたドライバーですね。
今年出会ったドライバーの中でも、特に印象に強く残っている物のひとつです。
『MIRAI』というメーカーのクラブは、私は殆ど縁がないのですが、とても興味深いメーカーですね。
慣れてこられたら、叩いてみられることを是非お薦めしたいと思います。
かなり飛距離が稼げるのではないでしょうか?
このドライバーは明らかに叩いていったほうが、高いパフォーマンスを発揮しやすいタイプだと思います。
私もしん様のように、このドライバーを購入できるよう、頑張りたいと思います。
この度はどうもありがとうございました。
そして、その素晴らしいドライバーをずっと大切にしてあげてください。
それでは失礼致します。
2010-11-06 02:15 golfdaisuki URL 編集
コメントありがとうございます
2010-11-07 00:04 しん URL 編集
素晴らしいドライバーですね
いつもコメントを寄せて下さいましてありがとうございます。
追加ラウンドでは、かなりいい結果を出しておられるようですね。。
私はこのドライバーをまだ練習場でしか試していないので、それをコースで使っておられるしん様がとても羨ましいですし、私ももっと頑張らねば・・・。と思います。
しん様は、かなり距離のアドバンテージを持っておられる方ですし、そういった高いスキルをもった方がMIRAIのようなドライバーを使われますと、まさに『鬼に金棒』だと思います。
これまで使われてきたクラブも素晴らしいものばかりですね。
しん様はパワーだけでなく、とても繊細は感覚をお持ちの方だとお見受けました。
仰る通り、海外メーカーもいいですが、やはり日本の技術の高さはすごいですね。
決して有名でなくても、素晴らしいクラブを作るメーカーがたくさんありますね。
そういったメーカーのクラブをこれからもどんどん試打していきたいと思っております。
クレイジーのフェアウェイウッドも一度手にしたことがあるのですが、とてもいいクラブですね。
すごく気に入っているクラブのひとつです。
これからはドライバーやアイアンだけでなく、もっとフェアウェイウッドも試打してみたいと思います。
この度はとても貴重なご意見を寄せて下さいましてありがとうございます。
これからも記事を書いていきたいと思いますので、よろしくお付き合い下さいませ。
それでは失礼いたします。
2010-11-11 00:14 golfdaisuki URL 編集