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2014年12月20日
MaxSoul Second Collection フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは MaxSoul Second Collection フェアウェイウッド の3番 です。

シャフトは WACCINE GR-77 FW です。
ロフトは15度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.0、シャフト重量は75g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は338g です。

初めて手にした、マックスソウルのFWです。
マックスソウルのクラブは、まだそれほど多く接しているわけではないので、強い印象は無いのですが、このFWからは、いい雰囲気が伝わってきました。
とてもシンプルでクラシカルな感じがします。

今はFWも『機能性』の時代に入ったように思います。
ウェイトが付いている物も多いですし、調整機能が付いている物も普通に見かけるようになりました。
しかし、このクラブにはありません。
調整機能は大手有名メーカーでよく見られるような気がします。
いわゆる『地クラブメーカー』でも最近、見られるようになりましたが、まだまだ少数派といえるのかもしれません。
私はクラブに調整機能を必ずしも求めているわけではないので、このヘッドには好感がもてますが、調整機能を最重要視しておられる方にとっては、少し物足りないところがあるかもしれません。

ネックは結構長めです。
『正統派』といいますか、『和のテイスト』が感じられる美しさがあるな・・・。と思いました。
『最新モデル』というよりも、『クラシカル』な感じがします。

セミシャロー形状といっていいように思います。
最近はFWでも、すごくシャローになってきているので、そういった意味では、このクラブはやや立体的な感じもしますが、あくまでも私の感覚としては、シャローな印象のほうが強いです。
球もあがりやすそうです。

フェース面のデザインも特徴的です。
大体のスイートエリアが目で見て解るので、ここでヒットすればいいんだな・・・。と思いました。

小顔で男前です。
立体的なところもありますが、どこかシャローな雰囲気も残っています。
『つかまえ系』というよりは、どちらかといえば『逃がし系』の顔かな?と思いました。

クラウンマークが控えめな感じで記されていました。
『M』でした。
マックスソウルのMであることは、想像に難くありません。
これくらい目立たないタイプであれば、構えたときにもほとんど影響を与えないだろうな・・・。と思いましたが、あえて何も無いのがベストのような気もしました。
しかし、このクラウンマークがあっても、何ら不具合はありませんでした。

ソールのバックフェース寄りには、とても浅い溝がありました。
今はドライバーやFWに溝が掘られている物が流行っていますが、おそらくこのクラブの溝は『機能性』というよりも『デザインの一部』なのではないかな?と思いました。
この溝があることによって、飛びに何らかのプラスの影響があるのかもしれない・・・。と思いましたが、おそらく大きな意味はないような気がします。

素振りをしてみると、好感がもてました。
シャフトが頼れる感じで、しっかりと振っていくことができました。
ナヨナヨすることなく、骨太な感じです。
シャフトとヘッドの相性もいいように感じました。
大きくゆったり・・・。というよりは、シャープに鋭く振っていける感じ・・・。といったらいいでしょうか?
タイミングもすぐに合いました。

ボールを前にして構えてみても、好感をもつことができました。
とても構えやすいです。
いいイメージを出すことができました。
つかまりやすそうな感じはしないので、スライスに悩んでおられる方には、多少構えづらいところがあるかもしれません。
左へのミスが怖い私は、楽な気分で構えることができました。
高い弾道というよりは、ライナー系の打球をイメージできました。
最初はマットの上からの直打ちか、ティアップして打つか、少し迷いましたが、今日はティアップして打ってみよう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

打感はイメージしていたよりは、少し軽めでした。
ヘッドの雰囲気から、もう少し『ずっしり感』といいますか、『球の重さ』を感じやすいのではないかな?と思っていたのですが、実際はちょっと違っていました。
しかし、結構伝わってくるものがありました。
芯を外すと衝撃が大きくなるので、正直なタイプだな・・・。と思いました。
曖昧さとか、あやふやなフィーリングではありませんでした。

『音』は高すぎないのですが、はっきりとした音です。
こもった感じもなく、しっかりとインパクトを感じとることができました。
ショットのイメージもつかみやすいです。
何の問題もない、好感のもてる音です。

『球のあがりやすさ』という点では、明らかにタフなほうだと思いました。
それはヘッドというよりも、シャフトに関係しているのかもしれません。
しっかりと振っていける方には合いやすいと思いますが、球があがりにくいと感じられる方も多いかもしれません。
今はFWも球があがりやすくて、高弾道タイプがたくさんありますが、このFWはそれらとは明らかに違うように思いました。
高~くあがるタイプではありませんでした。
どちらかといえば、中断道っぽい感じがしました。
球があがりやすくて高弾道系のFWを求めておられる方には、やや合いづらいところがあるかもしれません。
ある程度のHSを要すると思いました。

『安定性』という点では、結構シビアな感じがしました。
今のFWの中でも、『正直』なタイプだと思いました。
高い直進性や曲がりにくさを求めておられる方には、難しく感じられるかもしれません。
ミスヒットに対しての許容度も、それほど高くはないように感じました。

『飛距離性能』という点では、15度の3Wとしては、なかなかいい感じでした。
構えやすかったので、楽に振り切ることができ、最初からドロー系でいい感じの球を打つことができました。
今は高機能なFWが増えてきましたが、このようにシンプルなFWでも高い飛距離性能を求めていくことができるのだと改めて思いました。
ヘッドの外見はシンプルですが、中には様々なハイテクが搭載されているのかもしれません。
フェースの弾きがとてもいいと思いました。

『操作性』という点では、いい感じでした。
敏感に反応してくれました。
左右大きく曲げることができました。
今はFWに限らず、ドライバーやアイアンでも、大きく曲げづらい物が多くなってきましたが、このクラブはそれらとは大きく異なる感じがしました。
昔ながらの『扱いやすいタイプ』だと思いました。

つかまり過ぎないイメージをずっともちながら打つことができたので、私のようなフッカーには易しく感じられたのかもしれません。
高い直進性があるとは思いませんでしたが、操作性の高さと、フェースの弾きの良さが印象に残りました。

ヘッドもいい感じでしたが、装着されているワクチンのシャフトの印象が強く残りました。
しっかりと振っていきたい方には、とても合いやすいシャフトだと思います。
このヘッドに、もし『純正シャフト』が装着されていたらどんな感じだったんだろう?と思いました。
おそらく、もっと球が高く浮きやすいんじゃないかな?と思いました。
このワクチンのシャフトは、いい感じで球を押さえ込んで打っていくことができました。

初めて試打したマックスソウルのFWでしたが、強く印象に残るだろうな・・・。と思いました。
いわゆる『易しさ』が全面に感じられるタイプではなく、『正直さ』も持っていると思いますが、心に残るものがありました。
弾道の力強さも魅力的でした。

いい意味で、すごくオーソドックスといいますか、他のメーカーの最新モデルのように『目新しい感じ』はしませんでした。
何年か前に発売されたモデルを打っているような感覚もありました。
飛距離性能などは今のFWにも引けを取らないほど高いと思いましたが、どこか懐かしさのようなものを感じていました。

それは『寛容さ』の部分なのかな?と思いました。
今は『易しいクラブ』がたくさんあるように思います。
このように『はっきりとしたタイプ』は珍しいかもしれません。
今はそれだけ『イージー系クラブ』のニーズが高いのかもしれません。

外見がすっきりしていたというのもあると思うのですが、ゴチャゴチャした印象が全くなく、クリアな感じがしました。
『さっぱりと』といいますか、すごくシンプルな感じでフィニッシュまで振り切っていくことができました。
構えづらかったり、打感や音が良くなかったりすると、時々『当てにいってしまう』こともあるのですが、今日はそんな球は一球も無く、フィニッシュまで気持ちよく振り切ることができました。

最近の機能性あふれるFWもいいですが、改めてこのようなシンプルなFWもいいな・・・。と思いました。
調整機能はとても素晴らしいシステムだと思いますが、まずはその人に合ったヘッドとシャフトの組み合わせが大切。
それがあって初めて調整機能が意味をなすのだと思います。
合わないシャフトなのに、調整機能を使ってごまかしても、あまり意味がないような気もします。
そういったことも多くのメーカーが考えているのだと思います。
今は簡単にシャフトを交換できるタイプが多くなりました。
今回のこの、マックスソウルのFWには、そのような便利な機能は付いていませんが、いい印象をもったまま試打を終えることができました。
また機会あれば試打してみたいと思いましたし、他のメーカーの高機能性FWと打ち比べてみたい・・・。と思いました。
今年もあと10日あまりとなってきましたが、いいFWにたくさん出会うことができた一年だったな・・・。と思いながら練習場を後にしました。
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