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2014年10月11日
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フォーティーン RM-21 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは フォーティーン RM-21 ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、バランスはD3、クラブ総重量は475gです。

フォーティーンの新しいウェッジです。
ついこの前、DJ-11を試打したように思うのですが、早くもニューモデルの登場です。
他のメーカーでは、なかなか見られないことかもしれません。
それだけ、フォーティーンがウェッジにも力を入れているということなのではないでしょうか?

すごくシンプルで、派手さのないデザインですが、おそらくフォーティーンの新しい技術が組み込まれているのだと思います。
ゴチャゴチャしたところがなくて、シンプルに見えるクラブほど、メーカーの自信が感じられます。
これまで、そういった素晴らしいクラブにたくさん出会ってきました。

ワイドソールです。
ちょっと意外でした。
標準的なソール幅を予想していたのですが、かなり広く見えました。
ソール全体が、微妙に丸みを帯びていたので、滑りが良さそうだな・・・。と思いました。

ネックの長さは、しっかりとキープされています。
やはり、スピンをしっかり掛けたいウェッジは、ある程度ロングネックであって欲しいと私は思っています。
その点でも、このウェッジはとても魅力的に見えました。

フェース面にミーリングは見られませんでした。
しかし、指で触ってみても、微妙な摩擦感がありました。
これがボールに強烈なスピンを掛けてくれるのかもしれない・・・。と思いました。

このオリジナルグリップも、ソフトでなかなかいい感じです。
手に馴染みやすいです。

トップラインの厚みは結構あるように見えます。

『テーパー』になっています。
これまでのモデルにも共通しています。
こういったところは、フォーティーンらしいと思いました。
他のメーカーのウェッジでは見られません。
メーカーの個性が感じられるクラブは、好感度が増します。

ソールには『56 08』と記されていました。
ロフトが56度で、バンスが8度ということでいいのだと思います。

ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
変なクセもなく、自然に構えられます。
私が好きなストレートネックタイプですし、『出っ歯』過ぎないのもいいな・・・。と思いました。
何となくなのですが、『繊細さ』よりは『大らかさ』のようなものを感じました。
『大顔』ということはないのですが、『小顔』な感じもしませんでした。
ヘッドの据わりも、いい感じです。
少しだけアップライトに感じたのですが、特に気になるほどではありませんでした。

ウェッジに求められるもののひとつとして、『開きやすさ』があると思います。
このウェッジは、その点でも好感がもてました。
邪魔するものが無く、自然に開くことができました。
開いて構えると、柔らかい球をイメージしやすくなるのですが、このウェッジでも、その柔らかい球のイメージを強く出すことができました。
試打を開始しました。

打感はソフトで、なかなかいい感じでした。
くっつき感があって、フェースに乗せやすいです。

球もあがりやすくて、好印象でした。
ストレートタイプなので、ラフで少々球が沈んでいても、球を拾いやすいです。
すごく易しいな・・・。と思いました。

スピン性能は高いです。
フェース面が確実にボールにスピンを与えてくれました。
距離の短いアプローチでも、ボールがしっかりとグリーン面に食いついてくれました。
スピンが途中からほどけたり、ダラダラと転がるようなことはありませんでした。
『ギュッ』と、確実に止めてくれました。
フォーティーンのウェッジは、もともとスピン性能が高いものが多いですし、このウェッジもその雰囲気がすごくあったので、打つ前から予想していて、驚くことはありませんでした。
確実に止めてくれるので、結構突っ込んでいっても大丈夫だな・・・。と思いました。
『足(転がり)の長さ』を短く設定できるのは、ピンが難しい位置に切られているときなど、すごく助かります。
この『止めやすさ』は、勇気を与えてくれるな・・・。と思いました。

『安定性』も、なかなか高いと思いました。
フェースの開閉なども使えますが、どちらかといえば『オートマチックタイプ』かな?と思い巻いた。
ソールが確実に滑ってくれるので、出球も安定しやすいです。
突っかかる感じがしないので、すごく易しく感じました。
ソールの幅や丸さを、上手く活用していけば、アプローチの成功率もあげられそうだな・・・。と思いました。

縦の距離感も合いやすいです。
転がしても、浮かせても、イメージした通りに運んでくれました。
かなり止まるイメージがあるので、ピッチショットで使っていきたいな・・・。と思いました。

『操作性』も、いい感じでした。
ソールが仕事をしてくれるので、手前から滑らせてフワッとした球も打ちやすかったです。
フェースを開いたり閉じたりも出来ますが、どちらかといえば、あまり細工をし過ぎず、そのまま自然に振り抜いていく感じが合っているのかな?と思いました。

バンカーでも、易しく感じました。
私はライがいいときは、なるべく砂を薄く切っていきたいタイプなのですが、それも易しくできました。
ソール幅が広いので、バンカーでも性能を発揮するのではないかな?と思いました。
エクスプロージョンも、普通にできました。
フェアウェイやラフからだけでなく、バンカーでも易しいので、守備範囲の広いウェッジだと思いました。

スピン性能の高さと、オートマチック感の印象が強いウェッジでした。
ウェッジではあまり細工をせずに、シンプルに打っていきたい・・・。という方には、すごく魅力的なウェッジといえるのではないでしょうか?
先ほども書きましたが、確実にボールにスピンを掛けてくれるので、難しい状況でも対応してくれると思いますし、転がしよりもピッチショットのほうがイメージが出しやすいとか、距離感が出しやすい・・・。という方にも合いやすいのではないでしょうか?

突然話は変わりますが、私はゴルフをしていて、『インセクト(ツ) パワー』を感じることがあります。
いわゆる『虫の力』です。
もう、かなり前になるのですが、ホームコースの月例に出ていたときに、『虫の力』を借りたことがあります。
その日はあまり調子が良くなくて、自分自身でも納得できない細かなミスが連発していました。
ティショットはいいのに、セカンドのミスが続いていました。

そんな時に、ある一匹の虫が私のゴルフを後押ししてくれました。
距離が短くてイージーなセカンドショットをミスして、私は自分自身のふがいなさにイライラしていました。
そのホールは『ハンディキャップ17』のイージーなホールで、確実に取っていきたいホールです。
いわゆる『サービスホール』です。
パー4ではありますが、私の中では、『パー3.7~3.8くらい』の感覚でした。
できればピンの真下のOKの位置にセカンドショットを打っていきたいですし、それができなくても確実にグリーンセンターに乗せておきたいホールです。
それなのに、風の計算を間違えたのと、少し噛んでしまったことで、20ヤードくらいショートしてしまいました。
自分自身の下手さに、腹が立っていました。

そして、何とか寄せワンでパーが取れればいいな・・・。と思いながらアドレスに入ろうとしたときに、一匹のハエがボールに止まりました。
「嫌だな・・・。早くどこかへ行ってくれないかな・・・。」と思いました。
かなりマイナスの感情がこみ上げていました。
そんなときにふと、
「これはハエがボールにパワーを与えてくれたんだ。」と思うようにしました。
おそらく、次のショットはいい内容になるだろう・・・。と思うことができました。
数秒して、ハエは何処かへ飛んでいきました。
一度仕切り直して、大きく深呼吸をして、アドレスを取り直しました。
そして、何も考えずポーンと打ったら、2バウンドして、そのままカップインしました。
チップインバーディを取ることができました。
その場面を今でもはっきりと覚えています。
秋晴れの、ゴルフ日和でした。

ゴルフをやっていれば、誰でもチップインバーディの経験を積むものだと思いますが、その時の私の精神状態でのチップインバーディはとても貴重な出来事だったので、今でもはっきりと覚えています。
『怒りの感情』はゴルフの大敵です。
リズムもバラバラになりますし、集中力もありません。
そのチップインバーディのおかげで、その試合はいい成績を挙げることができました。
その時にハエがボールに止まっていなかったら、おそらく『寄らず入らず』のボギーになっていたんじゃないか?と今でも思います。
その時のハエが、私に
「あまりカリカリしてはダメだよ・・・。一度仕切り直したほうがいいよ・・・。」と伝えてくれたんじゃないかな?と、思いました。
ゴルフをしていると、『色々な力』を借りていることに気づくことがあります。
その時はハエでしたが、蝶がボールに止まったこともありますし、ミツバチのような虫が止まったりしたこともありました。
虫だけでなく、『風の力』や『重力』にも助けられていますし、木にも助けられています。
大きくフックして、
「しまった林の中だ・・・。運が悪ければOBだ・・・。」
といったこともたくさんありましたが、木に当たってボールがOBどころかフェアウェイに戻ってきたこともたくさん経験してきました。
そんなときは『ラッキーバーディ』が取れることも多いですし、悪くてもパーであがれたときも多いです。
実力以上のスコアで、いつもあがっているのが、私のゴルフです。

ハリー・ブラッドショーさんや福澤選手の逸話は、多くのゴルファーが知っていることだと思います。
幸いにも私はアンプレヤブルを宣言するような場面には、まだ遭遇していないですし、その時も虫がすぐに飛び去ってくれました。
もし試合中に、そのような状況になったら、どうするか考えてしまいますが、アンプレヤブルを宣言するかな?と思いました。
ボールの下にいるトンボと一緒に、ボールは打てないな・・・。と思います。
もし打ったとしても、おそらくそのショットの成功率はかなり低いと思いますし、何より『後味が悪い』です。
ワンストローク落としてでも、後味がいいほうを選ぶような気がします。
その後のことを考えても、やはりそうしたほうがいいのではないかな?と思います。
ずっと悔いが残ってしまうような気がします。

話はかなり横に逸れてしまいましたが、このウェッジを試打しているときに、何匹かの小さな虫が飛んでいて、そのときの状況を思い出したので、書かせていただきました。
コースだけでなく、練習場のグリーンなどでも、周りに小さな虫が飛んでいたりして、目障りに感じることもありますが、その経験から、あまりイライラしなくなりました。
何か伝えようとしているんじゃないかな?と思うようになりました。
ちょっと長くなってしまいましたが、ゴルフを続けていると、時には不思議な経験をすることがあります。
それもまたゴルフなのだと思います。

フォーティーンらしい、高性能なウェッジだと思いました。
ワイドソールで、オートマチック感のあるウェッジです。
私はウェッジでは、かなり細工をしたいタイプなので、できればもう少しソール幅が狭くてもいいかな?と思いましたが、これは人によって好みが分かれるところだと思います。
フォーティーンは上級者用で、難しそう・・・。と思っておられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、このウェッジは『オートマチック感』もありますし、親しみやすいタイプだと思います。
敷居の高さは感じませんでした。
上級者の方は勿論ですが、幅広い層に対応できているように感じました。
このウェッジがもつ、易しさやスピン性能の高さを、多くの方に体感していただきたいです。
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