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2014年10月08日
プロギア iD nabla RS DRIVER 01

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア iD nabla RS DRIVER 01 です。

シャフトは M-43 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、トルクは4.2、バランスはD1.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は308gです。

プロギアのニュードライバーです。
最近はeggタイプのドライバーが多かったので、このようなアスリート色の強いドライバーは久しぶりな感じがします。
PRGRのことだから、おそらく今回もすごい機能が満載されているんだろう・・・。と思いました。

アスリート系な感じはしますが、それほどディープさはありません。
こういった形状は今の主流だと思います。
今は昔のようなディープタイプは殆ど見かけなくなりました。

ネックの長さは標準的でしょうか?
それほど長くはありません。

ネックには調整システムが搭載されていました。
意外でした。
PRGRには調整システムのイメージが無かったので、ちょっと意表を突かれた感じです。
PRGRは『先駆者』で、他のメーカーの後追いはしないイメージがあったのですが、このシステムを搭載しないと売れにくいのでしょうか?
こうして見る限り、それほど複雑な調整はできないようですが、このシステムがあったほうがいい・・・。という方も多いのかもしれません。
多くのPRGRファンの要望に応えた形になっているのかな?と思いました。

試打するポジションは、この『N』です。
ネック周りは腫れぼったくないのがいいな・・・。と思いました。

ソールには2つのウェイトが搭載されていました。
バックフェース寄りは『15』、ヒール寄りは『5』となっていました。
つまり、バックフェース寄りには『15g』、ヒール寄りには『5g』のウェイトが組み込まれているということなのでしょうか?
専用の工具を使えば交換できそうです。
色々な重さが用意されているのでしょうか?

ウェイト以外にも、この丸いアクセサリーのような物も気になります。
これにはどのような効果が期待できるのでしょうか?
それとも単なるアクセサリーに過ぎないのでしょうか?

フェースのデザインも独特です。
フェースの中央付近に『ナブラマーク』のようなものが見られます。
プロギアらしいアスリート色は残しながらも、何か大きな変化をしていこう・・・。というメーカーの狙いがあるように感じられます。

フェース自体は結構なディープフェースだと思うのですが、フェースの中央部分が少し膨らんでいるのが、少し目立っていました。
『なだらかな曲線』というよりは、少しだけプクッと膨らんでいるように見えました。
これにはどのような効果が期待できるのでしょうか?
こうして見る限り、弾きが良さそうな感じがします。

『セミディープ形状』といっていいでしょうか?
あくまでも私の感覚では『シャロー』になるのですが、今はシャロー系がとても多いので、それらと比べると多少の厚みがあるので、『セミディープ』といっていいのかな?と思いました。
今は『叩けるシャロー』が増えていますし、このドライバーにも、その雰囲気が漂っています。

トゥ側は一カ所小さく凹んでいて、『iD』のマークが記されています。
これも絶妙な重量配分によるものなのでしょうか?
PRGRのことだから、おそらく何らかの技術が組み込まれているのだろう・・・と思いました。

クラウン部分が、いわゆる『コンポジットタイプ』であるのが解ります。
今ではとてもポピュラーな構造です。
クラウン部分を軽くして、かなりの低重心化が図られているのでしょうか?

このオリジナルグリップも、ソフトなフィーリングで好印象でした。
手にしっとりと馴染みます。

顔の印象は、まずまずでした。
それほど小顔感はありませんでした。
ヘッド後方が少し伸びていました。
よく見かける形状ですし、『今風(いまふう)』の形状だな・・・。と思いました。
直進性が高そうです。

素振りをしてみた感じは、ヘッドの印象に対して、シャフトが少し物足りない感じもしたのですが、これは仕方のないことなのかな?と思いました。
結構軟らかめのシャフトです。
ヘッドは叩けそうな雰囲気があったのですが、シャフトには少し気を遣う必要があるかな?と思いました。
タイミングを計りながら振っていくことにしました。
今日出会ったモデルは『M-43』が挿してあったのですが、他のシャフトもラインアップされているそうなので、もし出来れば次回はそちらを試してみたいと思いました。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
見とれるようなことはなかったのですが、特に違和感もなく、普通に構えることができました。
ヘッド後方の伸びもありましたし、フェース面がよく見えたので、球があがりやすそうな印象をもちました。
左右に曲げるイメージはあまり出せなかったのですが、まずは真っ直ぐ振り抜いていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』がすごくいいことに、少し驚きました。
このソフトな打感は予想していませんでした。
もちろん、プロギアのこれまでのドライバーの打感が良くなかったわけではないのですが、どちらかといえば硬いイメージがありました。
しかし、今回のニューモデルはすごくソフトです。
ソフトでありながらも、『球の重さ』も充分感じ取ることができました。
『ガツン』という感じではなく、どちらかといえば『しっとり』という言葉が浮かびました。
嫌な衝撃が残ることもなく、すっきり感があります。
後味がいい感じです。
ディープフェースらしい『トランポリン効果』も感じられました。
フェースが一旦ボールを吸収して、そこから一気に押し出していく感じ・・・。といったらいいでしょうか?
シャローフェースのドライバーでは、なかなか得られないフィーリングです。

『音』も、すごくいい感じでした。
少し高めですが大きすぎず、心地いい感じがしました。
すごく品(ひん)のある音でした。
まさに『チタンらしい打音』だな・・・。と思いました。
この音を聞いているだけで自然と集中力も増してきますし、気持ちも盛り上がってきます。
ショットが良くなるのを後押してくれているように感じました。

『球のあがりやすさ』という点では、ある程度予想していた通りでした。
『中高弾道』といったところでしょうか?
タフな感じは全くしませんでしたが、ヒッター向けのドライバーであることは確かだと思いました。
このドライバーは、私の中では『シャロー系』のイメージなのですが、最近多くなった『しっかりしたシャロー』といいますか、『叩けるシャロー』だと思いました。
高く上がりすぎて頼りなく感じることはありませんでした。

『安定性』という点では、今のドライバーの中では普通かな?と思いました。
それほど高い直進性がある・・・。という感じはしませんでした。
もちろん、すごくシビアで難しい・・・。というタイプではないのですが、ある程度正直なところはもっているように感じました。
ヒール側にウェイトもありましたし、もっとつかまりがいいのかな?と思っていましたが、実際に打ってみて、それほどつかまり過ぎる感じはしませんでした。
左へのミスが怖い私には楽に感じるところもあったのですが、日頃スライスに悩んでおられる方には、少し難しく感じられるかもしれません。
しかし、決して敬遠すべきではないと思いましたし、調整システムを使えば、もっと球がつかまりやすくなるのかもしれません。
あくまでも私の好みとしては、このノーマルな感じで充分かな?と思いました。
これ以上球のつかまりを良くしたくない感じがしました。

『飛距離性能』という点では、PRGRらしいハイレベルなドライバーだと思いました。
すごく研究されているな・・・。と思いました。
タイプは違いますが、今年の3月に試打した『egg1』というドライバーは本当に素晴らしいと思っています。
形状などは独特なのですが、すごく性能が高いドライバーです。
理にかなっているな・・・。と思うところがいくつかありました。
今日出会った、この iD nabla RS DRIVER 01 というドライバーは、egg1とはタイプが異なりますが、打ち比べてみたい・・・。と思えるほど、このドライバーのレベルの高さも感じることができました。
フェース面がすごく仕事をしてくれている感じがしました。
初速が速く、あっという間に消え去っていくような感じがしました。
ヘッドがもつパワーを、ボールに伝えやすい感じがしました。
打感や音がすごくいいので、どんどんショットの精度を上げていけるように感じました。
ある程度の低スピン性能もあるとは思いますが、敷居が高くなるような低スピン性能ではないと思いました。
ドロップ感は全くありませんでした。

『操作性』は、まずまずだと思いました。
左右にも普通に曲げることができました。
ただ、シャフトのしなりのタイミングを計りながらだったので、最初は少し気を遣うところがあったのですが、何とか曲げることもできました。
左右曲げられましたが、どちらかといえばフェード系が打ちやすいのかな?と思いました。
つかまりが抑えられていたので、気持ちよく振り抜くことができました。

プロギアらしい、レベルの高いドライバーだと思いました。
昔から、プロギアのドライバーは『飛ぶ』というイメージが私の中に強くあります。
『TR DUO』や『銀チタン』という素晴らしいドライバーに出会えたことが、その大きな要因のような気がします。
他のメーカーがやらないことを先にやる『先駆者の飛び』を、いつも感じていたように思います。

ネックに調整システムが搭載されているのが、はじめは意外な感じがしていたのですが、球数を重ねていくうちに、それはあまり考えなくなりました。
『基本性能の高さ』を満喫していました。
飛びの性能も高かったですし、難しすぎないところも印象的でした。

しかし、何といっても強く印象に残ったのが、このドライバーのもつ『フィーリング性能の高さ』です。
打感や音がすごくいいです。
先ほども書きましたが、プロギアはそれほどフィーリングが悪いイメージはないのですが、ここまでソフトな印象はありませんでした。
メーカーがかなり研究したのではないでしょうか?
PRGRの『iD』は『インスピレーションとデータ』だったように思うのですが、まさにその両立が出来ているように感じました。

ドライバーは飛ばないとつまらないですが、ただ飛ぶだけでは物足りないです。
打感や音が良くないと、せっかくの飛距離性能もかすんでしまいます。
気持ちよくインパクトを迎えられるからこそ、さらに飛ばすことができます。
そういった点で、このドライバーにはレベルの高さを感じました。
飛びの性能が良くて、フィーリングもいいので、まさに『いいとこ取り』といったところかな?と思いました。

最近はエッグシリーズの印象が強かったプロギアですが、ようやくナブラのニューモデルに出会うことができました。
いいドライバーに仕上がっているので、メーカーもかなり努力したんだろうな・・・。と思いました。
私はこのままで充分だと思いましたが、調整システムを使ったり、ウェイトを交換できれば、どのような飛びやフィーリングになるのか、興味が湧きました。

アスリート色の強いドライバーなので、『誰にでも』という感じはなかったですし、敷居が低いタイプでもないのかもしれません。
ある程度ユーザーは絞られるかもしれませんが、その範囲におられる方にはたまらない魅力があるのではないでしょうか?
プロギアらしい『男前』なドライバーだと思いました。
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