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2014年10月02日
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ONOFF FORGED IRON KURO

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはONOFF FORGED IRON KURO の7番 です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは31度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は119g、トルクは1.7、キックポイントは手元調子、バランスはD2、クラブ総重量は445gです。

オノフらしい、とてもオシャレなデザインのアイアンです。
名前の『KURO』とあるのですが、いわゆる『黒染め』ではなく、普通のメッキタイプです。
今は目を惹くような派手なデザインのアイアンもありますが、このアイアンは落ち着いたデザインになっていて、そこがまた魅力的です。
軟鉄の風合いも感じられ、目でも楽しめます。
派手さがない分、こちらの色に染められそうです。

オーソドックスで形の整ったキャビティアイアンです。
気むずかしそうな感じは一切しません。
親しみやすそうな雰囲気があります。

彫りの深さも、結構あります。
ヒッティングポイント周辺にオノフのマークのようなものがあるのは、打感にも配慮されてのことでしょうか?

ソール幅は普通だと思いました。
今はワイドソールが多いので、そういった意味では狭いほうかもしれません。
私はソールが広すぎると難しそうな印象をもつのですが、これくらいの幅で抑えられていると好感度も増します。


ソールのバックフェース寄りに、異材がコンポジットされているのが、すぐに解りました。
おそらくウェイトの役目を果たすのだろうと思うのですが、重心深度を深くして球があがりやすくなるような工夫でしょうか?
これまでのオノフのアイアンにも、見られました。
昔は異材がコンポジットされているアイアンは、不格好な物も多かったのですが、このアイアンはスマートです。
こういったところがオノフらしいところだな・・・。と思いました。
オノフのアイアンは、まだ購入したことが無いのですが、好感度は高いです。

ネックは、やや短めではあるのですが、品の良さは変わりません。
これくらいの長さも、今のアイアンのスタンダードといえるのかもしれません。
すごく形の整ったアイアンですが、高重心というよりは、やや低重心を連想させました。

トップラインは少し厚く見えたのですが、今はこれくらいの厚みのあるアイアンが多いような気がします。
邪魔になる厚さではありませんでした。

非常に細かいので、なかなか写真では見えないのですが、フェース面にはミーリングが施されていました。
『X』のようになっていて、それを二等分するように線が入っています。
この形状も独特です。
指で触れてみても、ギザギザ感などは感じないのですが、どのような効果が期待できるのでしょうか?
一口にミーリングといっても、すぐに目で見て解るものと、このアイアンのようにあまり目立たないものもあります。
どれが一番いいのか解りませんが、メーカーによって違いがあるのはいいことだと思います。
多様性があるのはいいことですし、そこから発展していくような気がします。

このベルベットタイプのオリジナルグリップも、すごくいい感じです。
微妙なフィーリングを出したいときなど、このグリップは大活躍します。
手にしっとり馴染みます。
聞くところによると、このオリジナルグリップは別売りされているのだそうです。
とてもいいことだと思いました。
グリップは消耗品ですし、使う頻度にもよりますが、かなり摩耗します。
ゴムなので使わなくても、自然と硬化してきます。
なので、頻繁に交換しなくてはなりません。
クラブを使っていると、全ての番手ではなく、数本を交換するようなときもあると思います。
そういったときに、違うグリップを挿してしまうとテンションも下がってしまいます。
グリップもクラブの大切なパーツの一部なので、なるべく『セットとしての統一感』が欲しいと思っています。
こういったところにも配慮されているのが、オノフのいいところだと思いました。

ボールを前にして構えてみて、少し大顔だったのが意外でした。
もっとコンパクト感のある顔だと思っていました。
すごく大顔で違和感がある・・・。ということはないのですが、できればもう少し小顔のほうが私は構えやすいな・・・。と思いました。
しかし、これくらいの大きさのほうが安心感を得やすい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
ラージサイズというよりは、セミラージサイズといっていいのかもしれません。
少し大きく見えましたが、形状自体は変なクセもないので、楽に構えることができました。
もう少し小顔だと、イメージする曲線のバリエーションをもっと増やせそうだったのですが、この大きさでも特に不満はありません。
少しグースも利いていますが、苦手意識が芽生えるほどではありませんでした。
フェース面のミーリングが目立たないので、構えやすさを邪魔していないところもいいな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』は、なかなかいい感じでした。
軟鉄らしさもありましたし、見た目からくる印象そのままのフィーリングでした。
ニューモデルではあっても、こういったフィーリングを想像しやすいところもいいな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、今のアイアンの中では、標準的なほうかな?と思いました。
このようにシャープさとカッコ良さが両立されたアイアンではありますが、タフな感じはしませんでした。
バックフェースに組み込まれている異材が、よく効いているのでしょうか?

『安定性』も、いい感じでした。
フルキャビティらしい易しさが感じられました。
ラインも出しやすいですし、大きくブレることもありませんでした。
シビアな感じは全くしませんでした。

『飛距離性能』という点では、『なかなか』でした。
やはり『今のアイアン』なんだな・・・。と思いました。
私の感覚では、明らかに1番手以上飛んでしまうのですが、こういったことはもう当たり前のようになっていますし、ある程度飛ぶアイアンでないと売れにくいのかもしれません。
こういったタイプのアイアンも、ずいぶんと見慣れたような気もします。
ロフトは立っていますが、球があがりやすくなっているので、タフさは感じにくいのではないでしょうか?
『スタンディングロフト』にすることによって起こりうるデメリットを、予め予測してカバーしているような気がします。
今日試打したのはダイナミックゴールドが挿してあるモデルですが、他にも軽量スチールやカーボンシャフトもラインアップされているそうなので、そちらを使うともっと弾道も高くなると思いますし、飛距離も伸ばせるのではないでしょうか?

『操作性』は、いい感じでした。
左右に曲げやすいです。
曲げる練習が大好きな私は楽しい時間を過ごすことができました。
マッスルバックのような反応の鋭さとは、またちょっと違い、大らかさのようなものもあるのですが、普通に楽しむことができました。
左右に曲がりながら飛んでいくボールは、まるで生きているかのように感じられました。

操作性と安定性のバランスが上手くとれているアイアンだと思いました。
ちょうど真ん中くらいに位置しているんじゃないかな?と思いました。
変なクセもないですし、オノフブランドのイメージにピッタリ合うアイアンです。

飛距離も望めるアイアンなので、今のニーズに合っているように思います。
ちょっと前まで、『飛び系アイアン』といえば、その独特な形状が印象的でしたが、今はこのように『スタイリッシュ』なアイアンも多くなりました。
見た目の良さや構えやすさも、購買意欲が湧くかどうかの重要なポイントです。

ニューモデルではありますが、全体的にはそれほど大きく変わった印象はありませんでした。
外見もそうですし、実際に打ってみても、特に驚くようなところもありませんでした。
『デザインのマイナーチェンジ』が行われたくらいです。

これまでのモデルとの一番の大きな違いは、フェース面のミーリングではないかな?と思いました。
今はアイアンにも様々なミーリングが施されるようになっていますし、メーカーによってはミーリングが無いものもあります。
ミーリングが無いアイアンのほうが、まだまだ多数派だと思います。
ウェッジのような大きな効果はあまり期待できないのかもしれないですが、効果が期待できるのであれば、是非取り入れて欲しいと思っています。
ただ、それには『構え感を邪魔しない』ということも付け加えたいのですが・・・。

洗練されたデザインと、飛距離が魅力のアイアンです。
いかにも『和風のアイアン』といった感じがしました。
ミーリングの効果も、練習場ではよく解らないので、今度機会があればコースでも試してみたいと思っています。

キャビティらしい寛容さもありますし、球もあがりやすくなっているので、敷居の高さは殆ど感じられませんでした。
ビギナーの方にも試していただきたいと思いましたが、どちらかといえば『中・上級者』の方との相性がいいんじゃないかな?と思いました。
自分のフィーリングを活かしながら、球をコントロールしていくことができるアイアンです。

『難しすぎない』『上がりすぎない』、プレイヤーの意思が伝わりやすく、コントロール性も高いアイアンです。
オノフファンの方だけでなく、多くのゴルファーの心をくすぐるアイアンではないかな?と思いました。
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