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2014年09月24日
エポン AF-903 ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-903 ユーティリティ です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 です。
ロフトは23度、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は409g です。

エポンのアイアン型ユーティリティです。
以前901を試打したことがあるのですが、もう4年も前になるのかと思うと、月日の経つのがとても早く感じられます。
アイアン型ユーティリティはあまり多くないですが、アイアンが好きな私はずっと待ち続けています。
『アイアンの延長』として使っていきたいと、いつも思っているので、ニューモデルに出会うと嬉しくなります。
エポンなら、なおさら嬉しいです。

とてもオーソドックスな形状です。
奇をてらったところは一切なく、見慣れた感じのユーティリティです。
こういったオーソドックスなところも、エポンの魅力なのかもしれません。

かなりのワイドソールです。
ソール自体も丸みを帯びていますし、リーディングエッジとトレーリングエッジの削り込みがよく目立っています。
抜けが良さそうです。

ネックは短めです。
こうして見ても、グースがよく利いているのが解ります。
グースの弱いアイアン型ユーティリティは、打つのが難しいのでしょうか?
グースを利かせて、球のつかまりを良くする必要があるのでしょうか?
すっきりとしたネック形状のアイアン型ユーティリティを殆ど見たことがありません。

ソールには『23』の文字が刻まれていました。
これがロフトを表しているのは想像に難くありません。
マイケル・ジョーダンさんの現役時代の背番号ではないと思います。(BSの名器『MR-23』は、丸山選手が好きだったマイケル・ジョーダンさんの背番号だと聞いたことがあります。)
ロフトが表示されているのは、ウェッジではもう常識となっていますが、ユーティリティでは珍しいように思います。
以前も書きましたが、いずれアイアンも『ロフト表示』すればいいんじゃないかな?と思っています。
番手ではなく、全てロフトで表すと面白いのではないか?と思っています。
これまでとは違った感覚になるかもしれません。
自分の使っているドライバーやFW、UT、ウェッジのロフトは把握しているけど、アイアンはちょっと曖昧だ・・・。という方は多いのではないでしょうか?
アイアンが全て『番手表示』ではなく『ロフト表示』されれば、『ストロングロフト』という言葉も使われなくなるのではないでしょうか?
まだまだ現実的ではないかもしれませんが、いずれロフト表示されたアイアンが登場するのではないかな?と思っています。
ゴルフの格言のひとつに『ロフトを信じる』というものがありますが、アイアンのロフトもきちんと把握することによって、また新しいゴルフが展開されるような気もします。
このユーティリティは、ロフトが23度ということなので、番手でいえば『4番』ということでいいのでしょうか?

アイアン型ユーティリティでは、オーソドックスなフラットバック構造になっています。
おそらく『中空構造』であることは間違いないので、この形状で充分だと思いました。
以前試打した901はキャビティバック構造になっていましたが、このニューモデルはオーソドックスなフラットバックになっています。

一応、ミーリングが彫られているか、よく見てみたのですが、ありませんでした。
非常にオーソドックスで綺麗なフェース面でした。
ある程度距離を求めていきたいユーティリティには、ミーリングはあまり必要ないのかもしれません。
ただ、これまで何度も書いてきましたが、『フライヤー』を抑制する効果が期待できるのであれば、ユーティリティにもミーリングがあったほうがいいのではないかな?という思いもありました。
私はゴルフを始めて、数え切れないほどたくさんのミスショットを打ってきましたが、『バナナフック』と『フライヤー』がとても怖いです。

ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
予想していた通りの構え感でした。
すごく見慣れた感じがします。
これまでたくさん出会ってきたアイアン型ユーティリティと同じようにバックフェースの膨らみが気になったのですが、これは仕方ないことなのかもしれません。
なかなかすっきりとした感じのユーティリティに出会えません。
『アイアン型』ではあっても、なかなかアイアンと同じような感覚はもてません。
このバックフェースの膨らみがあるからこそ、球があがりやすくなっているのだろうと思うのですが、もう少し『見え方』に工夫があってもいいんじゃないかな?と思いました。
これまでアイアン型ユーティリティで、最高の構え感をもっていたクラブは、昨年試打した『タイトリスト 712U ユーティリティアイアン』です。
アイアン型ユーティリティは、あまり多く発売されないということもありますが、今でも、このクラブを超える物に出会っていません。
このAF-903に大きな不満はありませんが、それほどワクワクすることもなく、淡々とした感じで見つめていました。
試打を開始しました。

『打感』は、まずまずでした。
中空構造独特の、あの『ペチャッ』とした感じがあります。
マッスルバックのように『厚みで押していける』感じとは、真反対のような感じもしますが、大きな不満はありませんでした。
アイアン型ユーティリティの打感は、こんな感じだろう・・・。という思いがずっとありました。
手に嫌な衝撃も残らなかったですし、ソフトな感じもしました。

球はあがりやすいな・・・。と思いました。
イメージしていたよりも、弾道が高めでした。
これまでのアイアン型ユーティリティの中では、弾道も高めに感じられました。
やはりワイドソールが、よく効いているのでしょうか?
FWやウッド型ユーティリティは高く上がりすぎて、もうひとつ感じがつかめないけど、アイアン型になってしまうと、途端に上がりづらくて使いづらかった・・・。という方には、是非試していただきたいと思いました。
これまでアイアン型ユーティティを使っておられた方にとっても、イージーに感じられるのではないでしょうか?
装着されているシャフトがモーダスだったので、DGに替えると、もっと低く抑えていけたんじゃないかな?と思いました。

『安定性』は平均的だな・・・。と思いました。
特別シビアな感じもしなかったですし、高い直進性があるようにも思いませんでした。
アイアンと同じように、見た目の印象が、そのまま性能として表れているように感じました。

『飛距離性能』は普通だと思いました。
特別にすごく『飛ぶ』という感じはしませんでした。
『予想通りの飛び』でした。
アイアンのようにターゲットを絞り込んで狙っていく・・・。という感じはしなかったのですが、『運ぶ』イメージが出しやすかったので、そこが好印象でした。

『操作性』は、なかなかいい感じでした。
左右に曲げるのも難しくありませんでした。
かなり大きく曲げることもできました。

すごくオーソドックスなアイアン型ユーティリティだという印象が残りました。
ニューモデルではありますが、特に変わったと感じるところはなく、ノーマルな感じでした。

今のクラブはハイテクな物がたくさんあるので、そういった意味では、このクラブはすごくシンプルな感じがしましたが、このシンプルさがまたいいのかもしれません。
シンプルだからこそ、クリアなイメージが出せる・・・。といいますか、最初から固定されていないところがいいのかもしれません。
プレイヤー個人個人がもつ、感性が活かしやすいような気がします。

機能性の高いクラブは確かにすごく便利ですが、便利すぎることによって、迷いが生じたり、感性を活かしづらくなったり・・・。といったマイナス的なことも起こりうるような気もします。

今はドライバーに限らす、ユーティリティでも調整機能付きの物が増えてきましたが、このクラブには付いていません。
エポンのクラブは調整システムのイメージは無いですが、いずれ搭載されるようになるのでしょうか?

一時期に比べ、今は調整システムも落ち着いたように思うのですが、まだまだ続くと思います。
調整システムはすごく便利だと思いますが、まずは『合うヘッド』と『合うシャフト』を選ぶことが先決のような気がします。

それをクリアしてからの調整機能だと、より威力を発揮するように思います。
調整システムを『メインの機能』とするのではなく、あくまでも『サブ的な機能』として接するのがいいのではないか?と思っています。

『変わらない良さ』というものがあるんだな・・・。と改めて感じました。
シンプルさが、また魅力的でした。
また試打する機会があれば、是非試打してみたいです。
コメント
『番手表示』じゃなく『ロフト角度表示』へ
そうすれば、確かにストロングロフトと言う言葉も聞かなくなるでしょうし。
まぁTV放送では解説泣かせになるかも知れませんけど。
あとメーカー泣かせか?TV放送で「誰々選手はここを何番で打ちました。飛びますねぇ!」と言ってもらえなくなるでしょうから。
でもキャディさん泣かせにもなりそうなので、それは困りものですね。。
今でも既にウェッジが何本も入ってて、キャディさん泣かせになってるでしょうけど。
セルフプレーが殆ど常識になってるとは言え。
2014-09-25 19:00 ロク(@Roku7351) URL 編集
ロク(@Roku7351)様。初めまして
golfdaisukiと申します。
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして、まことにありがとうございます。
アイアンもロフト表示になるといいですね。
いずれ近いうちに、全ての番手にロフト表示されたアイアンが、どこかのメーカーから発売されてもおかしくはないと思っています。
『番手』ではなく『ロフト』で自分の距離を把握できるようになれば、ゴルファーとしてもいいことのように思います。
これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。
2014-09-25 21:00 golfdaisuki URL 編集