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2014年09月08日
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ダンロップ スリクソン Z F45 TOUR フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ダンロップ スリクソン Z F45 TOUR フェアウェイウッド の3番 です。

シャフトは Miyazaki Kosuma Blue 6 です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は60g、トルクは3.2、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は322g です。

とてもカッコいいスリクソンのニューFWです。
ドライバー三兄弟を試打して、すごく気に入ったので、FWも試打してみたいと思っていました。
ドライバー同様、ヘッド全体がブラックで、とてもシブいです。

すごくシンプルな形状です。
今はドライバーに限らず、フェアウェイウッドでも調整機能が搭載されていたり、ウェイトなどが組み込まれていたりするのが普通のようになっていますが、このFWには見られません。
今は高機能なクラブが多いですが、これだけシンプルにしているということは、それだけメーカーに自信があるからではないでしょうか?
調整機能はとても便利なシステムですし、これからも続いていくと思いますが、長所ばかりではなく短所もあるように思います。
ネック回りがゴチャゴチャしたり、重く感じてしまったりすることもあります。
ヘッド形状はいいのに、ネック回りに違和感のあるクラブにも、これまで出会ってきました。
その点、このFWはすっきりしているので好感がもてます。
今は簡単にシャフトを交換できるのが当たり前のようになっているので、このようなオーソドックスな感じだと、それができず、不満に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

ネックの長さは、ノーマルといったところでしょうか?
ごく自然な感じの、見慣れた長さだと思います。

意外なほどシャローバックでした。
もう少しディープバックかと思っていました。
ヘッド自体はコンパクトで立体感もあるのですが、ヘッド後方はシャローになっています。
こういったところは今のクラブの流れのような気がします。
数年前であれば、まず間違いなくディープバックになっていただろうと思います。

予想通り、とても整った顔をしています。
そして、最近のスプーンにしては、かなり小振りです。
昔はこれくらいの大きさはよく見られましたが、今は珍しいです。
FWもドライバーの大型化に引っ張られるようにして、少しずつ大きくなっていったような気もします。
珍しいと同時に、懐かしいな・・・。と思いました。
大顔でイメージの湧かないクラブよりも、小顔ではっきりとしたイメージが湧くクラブでは、圧倒的に後者のほうが易しく感じるので、このクラブには好感がもてました。
頭の中がモヤモヤしたままだと、なかなかナイスショットは望めません。
打つ前から既にミスをしてしまっているような気がします。

素振りをしてみた感じは、正直少し物足りない感じがしました。
この『Miyazaki Kosuma Blue 6』という純正シャフトだと、重さもしっかり感も足りないように感じました。
しかしメーカーが、このようなセッティングにしているのだから、これがベストなのかもしれません。
カスタムシャフトも用意されていると聞いたので、今度機会があれば、そちらも試してみたいと思いました。
今日は、少しこのシャフトに気を遣いながら打っていくことになるような気がしました。

ボールを前にして構えてみると、この小顔感がさらに際立ちます。
ボールがはっきりと大きく見えます。
最近は見られなかった構え感です。
3Wではなく、5Wを構えているような感覚をもちました。
この小顔感は、人によってかなり好みが分かれるところだと思います。
もう少し大きく見えたほうが安心できる・・・。という方は多いのではないでしょうか?
形状自体はクセが無く、自然な感じがします。
逃がしていけそうな顔をしていたので、安心できました。
『真っ直ぐ』というよりも、『左右の曲線』をイメージしやすいクラブです。
イメージをある程度固定させることができました。
試打を開始しました。

『打感』は良いです。
適度な柔らかさがあり、手にしっとりと馴染みやすいフィーリングです。
弾き感も感じられ、ボールに勢いがあります。

『音』も、かなりいいです。
小気味いい音です。
心地いい気分にさせてくれます。

『球のあがりやすさ』という点では、今の3Wの中でも、明らかにタフなほうだと思います。
この角度から見ても、それほどディープな感じはしませんが、結構スピンも抑えられていますし、高弾道タイプではないと思いました。
ライナー系が打ち易く、高くあがり過ぎないので、ラインを出しやすい感じがしました。
メーカーが、かなりユーザーを絞り込んでいるな・・・。と思ったのですが、このクラブの名前に『TOUR』の文字があるので、名前通りのクラブだな・・・。と思いました。

『安定性』という点では、正直なタイプだと思いました。
今のFWはイージー系が多いですが、このFWは違うと思いました。
高い直進性があるようには思えませんでした。
特に、スライスに悩んでおられる方には、多少馴染みにくいところがあるかもしれません。

『飛距離性能』という点では、スリクソンらしいハイレベルなクラブだと思いました。
フェースの弾きもいいですし、力強い弾道で飛んでいきます。
高くあがり過ぎないので、確実に前に運んでいくことができました。
左を怖がらず、気持ちよく振っていけたことも、いい結果につながったのかもしれません。

マットの上からの直打ちでも、なかなかいい感じでしたが、ティアップして打つと、さらに打ち易くて距離も出ているように感じました。
ティショットにも使っていきたいFWです。

『操作性』という点でも、かなり魅力的でした。
クセがなく、左右均等に反応してくれました。
逃がすイメージを出しやすかったので、楽な気分で振っていくことができたのですが、適度に小振りなので、つかまえていくのも簡単でした。
大顔&シャロー系&フックフェースのFWだと、なかなか思うようにいかないこともありますが、このクラブは明らかに『マニュアルタイプ』なので、こちらの意思を伝えやすい感じがしました。

今はドライバーに限らず、FWでもイージーなタイプの人気が高いですが、このクラブはそういった流れには乗っていないように感じました。
昔のFWほど敷居が高い感じはしないのですが、メーカーもユーザー層をある程度絞り込んでいるように感じました。
後から、このクラブは『限定発売』ということを聞き、納得できました。
アイアンでいうところの『マッスルバック』的な感じでしょうか?

ヘッドがかなり小振りなので、FWという認識をもちながらも、どこかユーティリティに近い感覚で打っていたような気がします。
ヘッド後方が伸びていなくてコンパクトにまとまっているので、上から潰して打つのが容易でした。

昔から、FWの打ち方は『はらう』と『打ち込む』という2つの方法に分けられますが、一体どちらが正解なのか、意見が分かれるところだと思います。
人によって、フィーリングや考え方の違いなどがあると思いますが、私は『打ち込む派』です。
『はらう』というイメージでは、なかなか上手く打てずにFWを苦手にしていました。
打ち込むイメージをもつようになって、FWが好きになりました。
ティアップしてあって空中に浮いているボールはともかく、地面に直接接しているボールは、横からはらうイメージだと、なかなか上手くいきませんでした。
しかし、私の周りには『はらう』イメージのほうが易しく感じる人もいます。
どちらも正解なのかもしれないですし、大切なのは自分にはどちらのほうが合っているのか?ということを見極めることなのかもしれません。

ソールが広くて滑りやすいので、多少手前から入ったとしても、上手くボールにコンタクトしてくれるので、それを利用して上から打つようにしています。
今日も、そのイメージのまま、いい感じで打つことができました。

このFWは、今のFWの中では、敷居が高いほうかもしれません。
今は見た目がハードそうでも、実際はそうでもなかったり・・・。といったこともあったりしますが、このクラブは『見た目通りの性格』といっていいと思います。
ただ、先ほども書きましたが、昔のFWに比べれば、かなり改善されている感じがしますし、決して手に負えないようなタイプでもないと思いました。
すごくシンプルなヘッドですが、見えないところにも、色々な工夫が施されているのではないでしょうか?

試打を開始する前も、ずっと目で楽しんでいたのですが、試打を終えてからもずっと眺めていました。
やはり、カッコいいクラブには惹かれます。
『限定モデル』ということで、それほど多く出会うことはないかもしれませんが、また試打してみたいと思いましたし、友人たちにも勧めてみようと思いました。
かなり男前で、骨太なFWでした。
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