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2014年09月02日
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ピン G30 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはピン G30 ドライバー です。

シャフトは TFC390 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、トルクは4.9、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317g です。

早くも登場した、PINGのニュードライバーです。
先日も書きましたが、本当にPINGのニューモデルの出るサイクルが早くなっています。
ついこの前、ニューモデルを試打した感じがするのですが、早くもニューモデルの登場です。
何年か前のPINGではあまり見られませんでした。
それだけ、今のPINGが充実しているということなのではないでしょうか?
これまでのモデルも優れた物が多いので、このG30というニューモデルも、自然と期待感が高まります。

PINGらしく、ラージサイズでシャロー感たっぷりのドライバーです。
歴代モデルの流れにのっているようです。
ここまでシャローを追求しているメーカーも、少ないような気がします。

ショートネックで、ピンらしい長さです。
これが今のPINGドライバーの形といえるのかもしれません。
シャロー&低重心というのが定番になっているように思います。

ネックには調整システムが搭載されていました。
ここの部分も、これまでのモデルと共通するところだと思います。

かなりのラージサイズです。
投影面積が大きいです。
ヘッド後方も伸びています。
私はもう少し小振りで立体感があるほうが好きなのですが、この形状こそがPINGのこだわりだと思いますし、多くのPINGファンの方のハートをキャッチしているのではないでしょうか?
先日試打したi25には見られたストライプが、このドライバーには見られません。
iシリーズとGシリーズという違うモデルだからでしょうか?

その代わり、クラウンには突起物のようなものがありました。
これは何だろう?と思いました。
単なるクラウンマークの代わりに過ぎないのかな?と思っていたのですが、聞くところによると、この突起物は空気抵抗を減らして、ヘッドスピードを上げる効果があるのだそうです。

トゥ側

ヒール側
ということは、このソールにある凹凸も、同じような効果があるのでしょうか?
これまでも空気抵抗を減らす工夫はたくさん見られましたが、それらの中で、一体どれが一番高い効果が得られるのか、とても興味があります。
これからもどんどん取り入れて欲しいと思います。
『工夫同士の相性』のようなものもあるのかもしれません。

ネックのポジションは、このノーマルです。
シンプルな調整機能です。

ソールにはウェイトがひとつだけありました。
今はフェース寄りにウェイトがあるドライバーが増えてきましたが、このドライバーはそれ以前からある後方寄りです。
この位置にメーカーのこだわりがあるように感じられます。

この独特なシャロー形状も、PINGらしいところだと思います。
メーカーによって個性があるのはとてもいいことだと思いますし、これまでのPINGの秀作揃いのドライバーに出会っているので、このドライバーにも期待できそうです。
シャロー形状だと、いかにも球があがりやすそうですし、そこに安心感をもたれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

薄い文字なのであまり目立ちませんが、クラウン(バックフェース寄り)には『TURBULATORS』と記されていました。
何らかの工夫のようです。

このオリジナルグリップもラバータイプで、いい感じです。
グリップエンド付近のテーパーがはっきりしているので、スイング中滑っても抜けにくくなっているんだろうな・・・。と思いました。
『ストッパー』が、よく利いている感じです。

フェース面のデザインは、これまでのPINGのドライバーらしい感じがします。
特に変わったところは見られません。

素振りをしてみた感じは、予想よりもしっかりしているな・・・。と思いました。
シャフトがもう少し頼りない感じなのかな?と、素振りをする前までは予想していたのですが、実際は結構しっかりしていました。
ハードというほどでもないのですが、しっかりとついてきてくれましたし、タイミングもすぐに合いました。

PINGらしい構え感です。
かなり大きさを感じます。
微妙なニュアンスは伝えづらそうですが、大らかさが魅力なのかもしれません。
フェース面がよく見えていたので、おそらく『リアル』では『二桁ロフト』だな・・・。と思いました。
こういったことは、これまでもたくさんあるので、あまり気にしないようにしました。
試打を開始しました。

『打感』は、どちらかといえばしっかりとした感じなのですが、硬すぎないので、なかなかいい感じです。
球を乗せて運ぶイメージをもちやすいフィーリングです。

『音』も、好感がもてました。
大きすぎず、はっきりとした音が心地いいです。
インパクトを邪魔することもなく、気持ちよく振り抜いていくことができました。
スイング中、どこも止まることなく、流れるようでした。

球はあがりやすいです。
タフな感じはしませんでした。
これまでのPINGのドライバーらしいあがりやすさです。
スピンがある程度抑えられているのか、吹き上がる感じはしませんでした。
前進力が高いです。
シャローヘッドでも、しっかりと叩いていける頼もしいドライバーです。

『安定性』は、かなり高いと思いました。
休むことなく、しばらく続けて打ち続けたのですが、最初からいっこうに曲がる気配がありませんでした。
構えたときに浮かんだラインに、そのまま乗せていける感じがしました。
大らかなドライバーです。
この大らかさがピンのドライバーの大きな特長だと思いますし、それがコースでも活きると思いました。

『飛距離性能』も、高いと思いました。
キャリーをしっかりと稼いでいけますし、『低スピン性能』も優れているので、かなり高いポテンシャルを感じました。
最近の傾向だと思いますが、『高打ち出し・低スピン性能』に長けているドライバーだと思います。
他のメーカーの『浅重心設計』が苦手な方は、意外と多いのではないでしょうか?
合う方にはたまらないものがありますが、合いづらいと感じておられる方は結構多いのではないでしょうか?
その点、このドライバーは、かなり幅広い層に対応できていると思います。
『敷居の低さ』も魅力のひとつといえるのかもしれません。

『操作性』という点では、高い直進性が邪魔したのか、なかなか思うようには曲げられませんでした。
ある意味『頑固一徹』といった感じがしました。
『大きな飛び』と『曲げにくい』ということを愚直なまでに遂行しているドライバーだと思いました。

『曲げないプロ』という印象をもちました。
私たちゴルファーは『プロ』と『アマチュア』に二分されますが、ゴルフクラブにも『プロ的な感じ』のするクラブと、『アマチュア的な感じ』のするクラブがあるように思います。
そういった意味で、このドライバーは『曲げないプロ』だな・・・。と思いました。
この直進性の高さは、大きなウリのひとつです。
低スピン性能が高いので、『最大飛距離』も高そうですが、安定しているので『平均飛距離』も高くなりそうです。
かなり優れた『オートマチック系』ドライバーだと思いました。

先ほども書きましたが、タフな感じはしなくて、球もあがりやすいので、かなり幅広い層に対応できているように思います。
ヒッタータイプの方はもちろん、多くのゴルファーの支持を集めるのではないでしょうか?

一番強く感じたのが『直進性の高さ』で、クラウンにある突起物のようなものが、どれだけ空気抵抗を減らして飛距離アップに貢献しているか、私の鈍い感性では敏感に感じ取ることはできませんでした。
しかし、効果があるのであれば、どんどん取り入れて欲しいですし、こういった工夫は、まだまだ『発展途上』のような気もします。

『一発の飛び』を求めていくこともできそうですが、『安定した飛び』が大きな魅力だと思いました。
コースでは、やはり『安定した飛び』を求めたくなりますし、そこに『方向性』が加われば、かなり心強いです。
その心強さを、このドライバーは持ち合わせているように思いました。

価格がある程度抑えられているのもPINGらしいところですし、大きな魅力でもあります。
高い安定性と飛距離性能があるので、コストパフォーマンスはかなり高いです。
PINGはパターメーカーのイメージがずっとありますが、こうも秀作ドライバーを発表し続けると『ドライバーメーカー』のイメージも定着しそうです。
私はコースでは、どちらかといえば『オートマチックタイプ』よりも『マニュアルタイプ』を好んで使っています。
『直進性』も確かに求めたいのですが、それよりも『自分が持っている球筋』を打ちやすいドライバーのほうが安心できるからなのかもしれません。
マイドライバーは、シビアな感じはしませんが、マニュアルタイプです。
いつもすごく頼りにしています。

このPINGのニュードライバーはマニュアルタイプではありませんが、この愚直なまでの安定性がありながら、飛距離性能も優れているので、今度コースでも試してみたいと思いました。
ドッグレッグホールではなく、真っ直ぐなレイアウトのホールでは、かなり心強い存在になってくれそうです。
こういったオートマチック系のドライバーに、自分のゴルフを委ねてみるのも面白いな・・・。と思わせてくれるドライバーでした。
やはり、最近のピンは充実しているな・・・。と思いました。
ドライバーの安定性に不安をもっている後輩たちにも、このドライバーを薦めてみよう・・・。と思いました。
また何度でも手にしてみたいドライバーです。
コメント
進歩するクラブ
いつも楽しく拝見しています。
ほぼ全てピンになって数年が経ちましたが他のメーカーに変える気があまり起こらない今日この頃です。ピンの個性はモデルチェンジの際、数値や言葉で理論的に説明してくれる「愚直さ」です。
創業者がエンジニアだったので当然なのかもしれませんが、本来日本人が得意な分野をアメリカの企業が実践しているところが素晴らしいです。
クラブも一人一人にライ角、シャフト長、重量、バランスを合わせてくれる丁寧さが秀逸です。
G30Drはまだ試打していませんが、私の苦手な大型ヘッドなので二の足を踏んでいるところです。
直進性は相変わらず優れているようですね。
2014-09-09 05:47 Lowspin URL 編集
Lowspin様。はじめまして
golfdaisukiと申します。
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして、まことにありがとうございます。
ピンのクラブは本当にいいですね。
私もニューモデルを試打する度に強く感じます。
フィッティングなども充実しているようですね。
このG30は記事にも書きましたが、かなり安定性が高いドライバーです。
最近のピンのドライバーの特徴だと思います。
操作性を求めたい方には、やや合いづらいところがあるかもしれませんが、優れたドライバーであることは間違いないと思っております。
私もいつか、ピンのクラブを揃えてみたいな・・・と思いました。
これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。
2014-09-10 20:50 golfdaisuki URL 編集
ドライバー選択の悩み
2014-09-18 17:32 tosisan URL 編集
tosisan様。はじめまして
この度は私の記事を読んでくださり、またコメントを寄せてくださいまして、まことにありがとうございます。
さて今回は、このG30についてのご質問を頂戴しておりますが、このドライバーはとてもいいドライバーですね。
記事にも書きましたが、好感度の高いドライバーです。
飛距離性能とイージーさが際立っているドライバーだと思います。
tosisan様はHSが43~45ということですし、このG30はマッチしやすいのではないかな?と思っております。
G30の調整機能はシンプルですが、幅広い層に対応できているドライバーだと思います。
45もあれば充分だと思います。
私が試打したモデルはTFC390というシャフト(Sフレックス)が挿してありましたが、結構しっかりとしているので、『1フレックス軟らかめ』でもいいのかな?と思いました。
このG30というドライバーは記事にも書きました通り、かなり寛容性が高いです。
なので、できれば『シャフトのしなり』を最大限利用しながら振っていくのがいいのではないかな?と、試打しながら感じました。
短くて硬めのシャフトでシャープに振っていく・・・。というよりも、長尺でタイミングの取りやすい『走り系』のシャフトとの相性がバッチリなのではないかな?と思いました。(もちろん、人によって好みが分かれるところだとは思うのですが・・・。)
純正シャフトもいいとは思うのですが、できればカスタムをお勧めしたいと思いました。
頂いた情報だけでは、解りづらいところもあり、あくまでも想像で書かせていただきましたが、素晴らしいドライバーであることは間違いないので、このG30をまずは是非試していただきたいと思いました。
PINGは他のメーカーよりもフィッティングに力を入れているメーカーです。
豊富なクラブの中から、ベストな物を選んでいけるようになっています。
tosisan様がお住まいの地域が解らないので、是非受けてくださいとは申し上げられないのですが、もしお近くにPINGのフィッティングが受けられるようなところがあれば、是非受けていただきたいと思いました。
入念なフィッティングが、頼れる相棒を迎え入れることにつながりますね。
このG30は結構『しっかりとした作り』になっています。
いわゆる『叩けるモデル』だと思います。
G30も素晴らしいですが、他のモデルも選択肢に入れられるのもいいのかな?と思いました。
いずれにせよ、PINGのクラブはすごくいいです。
他のメーカーにはなかなか見られない『ポリシー』を持っているメーカーです。
tosisan様が満足されるクラブを作ることができるメーカーだと思います。
以上が私の考えなのですが、参考にしていただけましたでしょうか?
tosisan様が満足されるクラブに出会われますことを願っております。
これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間がございましたら、また私の記事にお付き合いいただけると幸いです。
それでは失礼いたします。
2014-09-20 01:24 golfdaisuki URL 編集