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2014年08月31日
ブリヂストンゴルフ J715 B5 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストンゴルフ J715B5 ドライバー です。

シャフトは GRAPHITE DESIGN TourAD J15-11W です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は57g、トルクは4.9、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は309g です。

ブリヂストンゴルフ第一号のドライバーで、すごくカッコいいです。
ツアーステージのイメージを見事に引き継いでいるように思います。
アスリート色の強いドライバーに仕上がっていて、とてもカッコいいです。

ディープな感じのドライバーです。
シャロー系が今は圧倒的に多いので、少数派といえると思いますが、最近は少しずつ、このようなタイプのドライバーも増えてきました。
やはり、それだけ需要があるからだと思います。
私の友人の中にも大顔のドライバーを苦手にしている人は結構います。
これまでのブリヂストンらしく、独特の丸っこさがあります。
丸っこさにもいろいろとあると思うのですが、ブリヂストンはずっと力強いイメージがあります。
このドライバーも、そのような感じがします。

ソールには凹みがありました。
どのような効果が期待できるのでしょうか?
おそらく、何らかの意味があるのだろうと思います。

ネックの長さは、今のドライバーの中では、やや長めといったところでしょうか?
この角度から見ても、美しいドライバーです。
いい目の保養ができます。
思わず目尻が下がってしまいました。

ネックには調整システムが搭載されていました。
他のメーカーも含め、ポピュラーになりました。
このドライバーも、色々な調整ができるのでしょうか?

試打するのは、この『Nポジション』です。

ソールのフェース寄りにウェイトがありました。
これは、おそらく重心深度を浅くする役目があるのだろうと思います。
テーラーメイドのRBZを思い出しました。
他のメーカーのクラブも含め、この位置にウェイトを見かけることが多くなりました。

もうひとつ、ヒール側にもウェイトがありました。
球のつかまりを良くする為でしょうか?
ブリヂストンのクラブなので、おそらく計算され尽くしてのことだと思います。

先日試打したアイアンと同じく、オリジナルグリップは赤です。
『黒』と『赤』が、これからのブリヂストンゴルフのイメージカラーなのでしょうか?
とてもソフトな握り心地です。
もし、いろいろな色を自分で選べるのであれば、私はオーソドックスな黒を選びますが、この赤いグリップとヘッドの黒の組み合わせも綺麗だな・・・。と思いました。

フェース面のデザインが特徴的です。
これまで、BSドライバーはオーソドックスなイメージが強かったですが、このドライバーは明らかに違います。
このフェース面が、このドライバーの大きなウリなのではないでしょうか?

近くで見ると、ミーリングがあることに気づきました。
ウェッジやアイアンでは見慣れた感じがしますが、ドライバーではちょっと記憶にありません。
すごく珍しいです。
どんな効果が期待できるんだろう?
どんなフィーリングが楽しめるんだろう?とワクワクしてきました。
こういったワクワク感は、新しいクラブに出会ったときの醍醐味のひとつです。

ディープヘッドです。
叩けるイメージが強く出ました。
ツアーステージのイメージを、そのままこのドライバーにも、もっていけそうだな・・・。と思いました。
ハードそうな印象は拭えないですが、やはりこういった形状には魅力を感じます。

オーソドックスな丸顔です。
ブリヂストンらしい顔をしています。
ニューモデルではあっても、変わって欲しくないところは、変わっていないところに好感がもてます。
大きく変えすぎて失敗したクラブは、これまでたくさんあります。
色々な機能を追加して、幅広い層に対応できるように工夫しても、『ブランドイメージ』をずっと守って欲しいな・・・。という思いがあります。
その点、このドライバーは好感がもてます。
大顔タイプではなく、適度に引き締まっているのも魅力的です。
私はあまり大きすぎないほうが好きなので、親しみをもつことができました。

素振りをしてみると、ちょっとミスマッチ感がありました。
ヘッドのイメージと、シャフトのフィーリングが合っていないように感じられました。
ヘッド自体はとても硬派な感じがしていたのですが、装着されている、このJ15-11W というシャフトが、かなり軟らかく感じられました。
中間くらいが、予想以上にしなる感じがしました。
正直、もう少ししっかりしていて欲しいな・・・。と思いました。
重量的にも、少し足りないかな?と思いました。
このシャフトが純正ということなので、メーカーが推奨するスペックに仕上がっているのだろう・・・。と思ったのですが、私には少し馴染みにくい感じがしました。
できれば違うシャフトで試してみたいな・・・。と思っていたのですが、違うシャフトもラインアップされていると後から聞きました。
シャフトのしなり過ぎに、少し気を遣わなくてはいけないな・・・。と思いました。

ボールを前にして構えてみても、『ベリーグッド』でした。
すごく構えやすいです。
いいイメージが自然と湧いてきましたし、楽な気分で構えることができました。
今は『直線的』なイメージしか描けないドライバーも多くなりましたが、このドライバーは『曲線』をイメージできます。
私は曲線をイメージして振っていきたいので、このようなタイプのドライバーには魅力を感じますし、安心できます。
つかまり過ぎず、少し逃がし気味に打てそうなところも、魅力を感じました。
試打を開始しました。

『打感』は好感がもてました。
マイルドな感じです。
手に嫌な衝撃が残ることもなく、気持ちよく叩いていくことができました。
ボールとの『くっつき感』が、ちょっと独特だな・・・。と思いました。

『音』も、好感がもてました。
独特の機械音がいい雰囲気を醸し出していました。
強いインパクトを迎えても、音が『暴走』せず、何の不満もありませんでした。
気持ちよく振り切ることができました。
ゴルフクラブの性能には、いろいろとあると思うのですが、この『邪魔しない』ということがとても大切だと思います。
クラブの機能やフィーリング性能などが、プレイヤーと合致することはとても重要だと思います。
そういった点でも、このドライバーは魅力的でした。

『球のあがりやすさ』という点では、今のドライバーの中でも、はっきりとタフなほうだと思います。
今は高弾道系のドライバーが多いですが、このドライバーはそれらとは大きく異なります。
ライナー系が打ちやすいドライバーです。
弾道にも、プレイヤーによって色々と好みがあると思いますが、私はライナー系の弾道は好きなので、好感がもてました。

『安定性』という点では、今のドライバーの中でも、結構シビアなほうだと思います。
最近のドライバーらしく、ある程度の『許容度』はあるように思いますし、昔のドライバーのような『近寄りがたさ』はありませんが、『易しさ』をウリにはしていないと思いました。
正直なタイプのドライバーです。
ドライバーには『ミスヒットへの寛容さ』を求めておられる方には、やや合いづらいところがあるかもしれません。

『飛距離性能』は高いと思いました。
ライナー性の強弾道が魅力的です。
余計な浮力を感じず、力強く前に進む感じです。
ロス無く、前に前に突き進んでいく感じがしました。
弾き感もありました。

『操作性』という点では、この引き締まった顔ですし、好感がもてたのですが、シャフトがちょっと合いづらく感じて、最初の数球はちょっと苦戦しました。
一球目から少しフック気味に打ってしまいました。
逃がしていけそうだったのですが、少しつかまり過ぎた感じがしました。
大きく引っかけるというほどでもなかったのですが、少し気を遣っていかなければ・・・。と思いました。
装着されているシャフトのフレックスは『S』ということでしたが、『軟らかいタイプのS』だな・・・。と思いました。
ちょっとイメージとは違っていました。
もう少し堪えてくれないかな・・・。と思いながら打っていました。
『ワンフレックスしっかりめ』を選んでもいいように感じましたし、それよりももっといいのは違うシャフトを選択肢に入れることだと思いました。
ある程度まとまるようになってきて、左右に曲げてみたのですが、同じように反応してくれました。
ヘッド自体はクセのない感じがしました。
このドライバーはフェースアングルを調整できるのだと後から聞いたのですが、私はこのままでいいと思いました。
ただ、シャフトだけは替えたいな・・・。と思いました。

かなり『叩ける』ドライバーですが、好みがはっきりと分かれると思います。
メーカーも、幅広い層に対応できるように作っているようには思えませんでした。
ターゲットをある程度絞り込んでいるように思います。
ブリヂストンゴルフのドライバーですが、ある意味『ツアステらしさ』がありました。
ヒッター向けで、ポテンシャルの高いドライバーです。

今はイージー系のドライバーが大人気ですし、『易しく飛ばせる』ということがキーワードのような気がします。
そういった点では、このドライバーはちょっと違うタイプだと思います。
ユーザー層が絞り込まれているように思いますし、それほど人気が爆発するということはないのかもしれません。
ただ、メーカーがターゲットにしているゴルファー層の方には、かなり魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
狭いターゲット層だからこそ、合う人にはたまらない魅力があるような気がします。

ソールにウェイトが配置されていましたが、おそらくそれ以外にも、『見えない工夫』がたくさん施されているんじゃないかな?と思いました。
『低スピン性能』も、かなり高いと思いました。
今は『高打ち出し・低スピン』がキーワードになっているそうなのですが、このドライバーは弾道が抑えめなので、少しロフトが寝ているタイプのほうが合いやすいという方も多いのではないでしょうか?
今日は9.5度で試してみましたが、今度機会があれば、違うロフトでも試してみたいと思いました。

完全リニューアルされたブリヂストンのクラブですが、私はとても好感がもてました。
先日アイアンを試打したのですが、私はこのドライバーのほうが新しいブリヂストンゴルフのイメージに合っているように感じました。
硬派で、しっかりとした感じがとても魅力的です。
先ほども書きましたが、ツアーステージの『良かった頃のイメージ』をそうまま踏襲しているように感じました。

ブリヂストンは老舗メーカーです。
私はゴルフを始めたときからずっと馴染んできましたし、『時代を作ってきたメーカーのひとつ』であることは間違いありません。
ブリヂストンが歴史を作ってきた部分もたくさんあると思います。
ゴルフクラブもそうですし、ゴルフボールも革新的でした。
私はこれまで、たくさんブリヂストンのクラブやボール・シューズ・アクセサリーにお世話になってきました。

今はたくさんのメーカーがありますし、『戦国時代』といっていいのかもしれません。
私たちユーザーにとっては、選択肢の幅が増えるのでありがたいことですが、メーカーは大変だと思います。
ブリヂストンには、これまで以上に私たちゴルファーを魅了し続けて欲しいと思いました。
『BRIDGESTONE GOLF』が、『TOURSTAGE』や『J’s』以上のブランドになっていくか、今の段階では解りませんが、これからも期待していきたいと思います。
このJ715B5 ドライバーも、すごく魅力的だったので、これからも何度も試打して楽しみたいです。
新しく始まったブリヂストンゴルフのニュードライバーが期待通りの硬派でカッコいいモデルだったので、安心しましたし、嬉しい気分のまま練習場を後にすることができました。
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