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2014年07月18日
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テーラーメイド SLDR S フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド SLDR S フェアウェイウッド の3番 です。

シャフトは TM1-414 です。
ロフトは17度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は50g、トルクは4.2、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314gです。

テーラーメイドSLDRシリーズの新しいフェアウェイウッドです。
ドライバー同様、この白いヘッドを待っておられた方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
色は違いますが、こうして見る限り、昨年試打したフェアウェイウッドによく似ています。
勿論、あれからいくつかの変化があるのだと思いますが、基本的にはドライバー同様、『白いヘッドの復活』ということでいいのかな?と思いました。

テーラーメイドの技術が注ぎ込まれた、ハイテクなFWという感じがします。
今回も『浅重心』に、こだわり抜いているのでしょうか?
白と黒のツートンカラーが綺麗です。

このフェース寄りにあるウェイトも、すっかりお馴染みになりました。
ウェイトの前にある溝のような物も、前のモデルから引き継いでいます。
もう、RBZのような大きな溝は見られないのでしょうか?
私の周りでは、今でもRBZの人気は根強いです。
ドライバーはRBZよりもSLDRが好きだけど、FWはSLDRよりもRBZのほうが馴染みやすいという人が結構います。
最近、私はテーラーメイドのFWを購入できていないのですが、『Vスチール』というクラブには、とてもお世話になりました。

ネックの長さは、しっかりと維持されています。
最近のテーラーメイドのクラブには『調整機能』が付いているイメージがありますが、このクラブには付いてなくてシンプルに見えます。
調整機能よりも基本性能をしっかりさせることに重点を置いたのかな?と思いました。
せっかく調整機能を付けても、振りにくくなってしまえば、元も子もありません。
調整機能付きのクラブは、ネック周りがゴツく見えてしまうこともありますが、このクラブはスッキリしているので、好感がもてます。

シャローバック形状です。
これは予め予想していました。
今、主流といえる形状だと思います。

顔もまとまっていて、好感がもてます。
昨年試打したモデルは、小顔感がありましたが、このニューモデルはややシャローな感じがします。
単に色による印象の違いというよりも、明らかにシャロー化していると思います。
球があがりやすくなっているのでしょうか?

素振りをしてみると、『日本仕様モデル』ということもあると思いますが、やや軽めに仕上がっています。
シャフトもハードな感じはしません。
RBZなどもそうでしたが、テーラーメイドのウッド系のクラブに装着されている『純正』シャフトは、必ずしもベストマッチとはいえないところもあるように思います。
このクラブを購入されて、すぐにリシャフトされる方も多いのではないかな?と思いました。

とても構えやすいです。
易しそうな雰囲気が伝わってきます。
白いヘッドのせいか、柔らかい印象を受けます。
この白いヘッドに魅力を感じられる方はとても多いのではないでしょうか?
白いヘッドなので、輪郭が浮き彫りになりますが、整っているので、何の違和感もありません。
真っ直ぐ『糸を引くようなストレート』をイメージすることができました。
シャロー感がありますし、やや大きめに見えますが、大きすぎないのでイメージがボヤけることもありませんでした。
試打を開始しました。

『打感』はソフトでいい感じでした。
意外なほどあっさりしている感じ・・・。といったらいいでしょうか?
後を引かないフィーリングです。

『音』は静かでした。
とてもおとなしい感じがします。

『球のあがりやすさ』は、まずまずだと思いました。
最初はティアップせずに、マットの上から直打ちで試してみたのですが、あがりにくい印象はありませんでした。
『17度』というロフトは、普通に考えるとクリークくらいになると思うのですが、このFWもドライバーと同じように『ロフトアップ』がテーマなのかもしれません。
17度ではありますが、どちらかというとライナー系に近い感じで飛んでいきました。
打つ前は、もっと高い弾道をイメージしていたのですが、実際は違っていました。
これが『浅重心効果』によるものなのでしょうか?
普通の15度のスプーンの直打ちと、ほぼ同じような感覚でした。
軽めのスペックではありますが、結構『打ちごたえ』のあるスプーンだと思いました。
直打ちでも、球を拾いやすい印象をもちました。

『安定性』も、まずまずだと思いました。
曲がりやすい印象はありませんでした。
最初から殆ど曲がらない、真っ直ぐな球を打つことができました。
浅重心系のクラブは深重心系のクラブに比べ、やや暴れやすい感じがすることもあるのですが、このクラブはロフトが寝ているおかげか、それほど暴れる感じはしませんでした。
『超ワイドスイートエリア』という感じはしませんでしたが、ある程度の寛容さは持ち合わせているスプーンだと思いました。

『飛距離性能』も、いい感じです。
叩ける方には、とても大きなパフォーマンスを発揮してくれるのではないでしょうか?
直打ちでもいい感じでしたが、ティアップして打つと、さらにその魅力が増していきました。
日頃、『スピン過多』に悩んでおられる方には、頼もしい存在になってくれるのではないでしょうか?
浮揚力よりも、前進力のほうが強いFWだと思いました。
今のアイアンは『番手ずらし』といっていいほど、『スタンディングロフト化』が進んでいますが、これからはこういったクラブの登場により、ドライバーやFWなどのウッド系のクラブも違う意味での『番手ずらし』が進んでいくのかもしれません。
アイアンはロフトが立って、ウッドはロフトが寝るようになってくるのかもしれません。

『操作性』という点では、あまり曲げたいという思いが起きなかったのですが、一応トライしてみて、曲げることができました。
できれば細工をしないで、自然に振り抜いていく感じのほうが楽だな・・・。と思いました。
どのように打っても曲がりにくい、高い直進性をもったクラブだとは思いませんでしたが、細工をしやすいタイプでもないような気がしました。

いいFWだな・・・。と思いました。
テーラーメイドは元々、ドライバーやFWなどウッド系が得意なメーカーという印象があります。
その得意な分野で、今回の素晴らしいFWが生み出されたように思います。

他のメーカーがあまりやらないようなことを率先してやるイメージがあります。
発想力や分析力に長けたメーカーだと思います。
飛びや安定性を求めていくのであれば『ロフトアップ』はとても有効なことなのかもしれません。

今に限ったことではありませんが、特にドライバーで、『リアルロフト』と『表示ロフト』の二種類があり、時にはその差があまりにも大きすぎて構えたときに違和感のあるクラブにも、これまでたくさん出会ってきました。
浅い重心にして、球が浮きにくくなる代わりにロフトを立ててカバーするというのは理にかなっていると思います。
『ゴルファー心理』というものもあると思いますが、時が経つにつれ『二桁ロフト』も、今よりももっと浸透していくのではないでしょうか?

このFWも、ロフトが17度ということは、以前なら5Wということになりますが、それを敢えて3Wとしているところに、メーカーの考えがあるように思います。
ウッド系クラブのロフトが寝て、アイアンのロフトが立ってきて、帳尻が合ってくるのかもしれません。
直打ちでもいいパフォーマンスを発揮してくれましたが、ティアップして打つと、さらに高いパフォーマンスを発揮してくれました。
狭いホールのティショットなど、方向性を重視したいけど、距離もなるべく稼いでいきたい・・・。という時に大活躍してくれそうです。

昨年試打した黒いヘッドのモデルよりも、明らかに敷居が低くなっていると思います。
『叩ける』『振れる』クラブであるのは変わりないですが、そこに『易しさ』が付け加えられたような気がします。
前のモデルはちょっとハードだった・・・。という方も、この白いモデルを試していただきたいと思いました。
これからもテーラーメイドには、クラブ業界に『革命』を起こして欲しいと思っています。
新たな発想で、ワクワクするようなクラブを作り続けて欲しいです。
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