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2009年10月30日
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ミズノ MP-630 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミズノ MP-630 ドライバー です。

シャフトは エクサーMD-3 カーボンシャフト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は63g、トルクは3.7、バランスはD3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は315gです。

ミズノの新しいドライバーです。
あの革命的な名器『MP-600』の後継機種であろうことは想像に難くありません。
『MP-600』はミズノドライバー史上、初めてウェイトを移動させ弾道を変えていく・・・。というもので、これまでの他のメーカーの『取り外し』『取り替え』といったものよりも画期的なシステムだと思っていました。
『構えやすさ』『打感』『操作性』『飛距離性能』に優れ、とてもハイレベルなドライバーです。
『MPドライバー史上』、最も打ちやすくて『シビアさ』を感じなかったドライバーです。
今でもすごく気に入っているドライバーです。

この『MP-630』も、ミズノらしい、均整のとれた美しいヘッドです。
この『光沢感』と『高級感』は、日本製ドライバーの大きな特長だと思います。
きっとまた、最新の大きな機能が付け加えられているのだろう・・・・。とは思いますが、そんな『ハイテク』を感じさせない『オーソドックスな美しさ』を持っています。
どんなに『最新の技術』が組み込まれていても、ヘッドに違和感を感じてしまうと、せっかくの技術が台無しになってしまうことも多いですが、このドライバーにはそんな心配は無用だと思いました。

前のモデルは、『ウェイト可動領域』が『6つ』のポジョションでしたが、このドライバーは一気に『10』にまで増えています。
それによって、より微細かつ大きな調整機能を有しているのでしょうか?
『ノーマルポジション』は、どうやら『3』と『8』のようです。

素振りをしてみると、なかなかいい感じだと思いました。
やや軽くて、シャフトもそれほど硬くない感じもしていましたが、こういったところは『MP-600』と似ているような気がします。
シャフトフレックスが『S』ではありますが、それほど硬さを感じさせない『ソフトタッチ』のシャフトだと思いました。
小気味よく振り抜いていくことができました。
『MPシリーズ』のドライバーではありますが、こうして振っていると、それほど『ハードル』を高く上げすぎていないドライバーなのだと思います。
より多くの人に『MPドライバー』を・・・・・。というメーカーの声が聞こえてきそうです。
最近はミズノのドライバーも『D1』バランスのものが増えてきたように感じていたのですが、このドライバーは『D3』というように、結構ヘッドが効いている設定になっています。
海外メーカーのドライバーでは時々『D3』や『D4』を見かけますが、国内メーカーのドライバーではあまり見かけないような気がします。
私は普段、このようなヘッドが効いたバランスに慣れているので、すごく振りやすく感じました。

ボールを前にして構えてみても、ミズノらしい美しい顔で、すごく構えやすく感じました。
ややヘッド後方が伸びているような印象も受けましたが、全く構えづらくありません。
少し平べったい感じもしたのですが、扱いづらく感じません。
いいショットばかりがイメージできて、悪いショットは全く浮かびませんでした。
こうした構えやすいドライバーを使っていると、それだけでひとつの『アドバンテージ』を握っているような気がします。
『スタートホール』のティショットは何度やっても、いつも緊張してしまうものですが、こういったドライバーだとかなりリラックスして構えることができるだろうなあ・・・・。と思いました。
肩の力が抜け、『自然体』でショットできる感じがします。
試打を開始しました。

まず感じたのが、その『心地良い打感』です。
かなり『ソフト』な感じだと思いました。
前のモデル(MP-600)のイメージがあるので、ある程度は予想していましたが、やはり予想通り・・・。といいますか、期待を裏切らない感触の良さです。
さすがは『ミズノ』のドライバーだ・・・・。と思いました。
ミズノというメーカーは、私はどちらかというとアイアンの方に『思い入れ』が強いのですが、ドライバーも昔から名作が多いです。
最近のドライバーでいえば、『MP CRAFT T-1』というドライバーが一番気に入っています。
この『MP-630』ドライバーは、適度な『弾き感』を感じられながらも、決して手に嫌な衝撃を残す感じがしません。
打つ度に心地良い感触を楽しむことができましたし、ずっと打ち続けてもなかなか疲れを感じませんでした。
『しっかり感』というよりは『ソフトさ』を感じたのですが、こういった打感はかなり好感を持つことができました。

『音』も、予想通りすごく心地良い感じの音です。
『耳に優しい』といいますか、非常に気分を楽にさせてくれます。
苦手な音だと、スイング中に余計な動作をしたり、考えなくていいことを考えてしまったり・・・・。と、マイナス面ばかりが大きく作用してくるが多いのですが、今日はそれが全く起こりません。
自然と集中力が湧いてきます。
自分に合った『ナチュラルスイング』が出来ているような気がしますし、何より打っていて楽しいです。
『音』で、そのクラブに対する印象度は大きく違ってきますが、このドライバーは『ミズノらしい』高品質な感じで、ゴルファーの心をくすぐるような感じがします。
やはりミズノのクラブにはこういったところにも『安心感』や『信頼感』といったものを感じることができます。

『球のあがりやすさ』という点でも、こういったヘッド形状ですし、かなり弾道が高くなりました。
シャフトもすごくあがりやすいシャフトだと思います。
抑えていくシャフトというよりは、自然と上げちゃうシャフト・・・・。といったところでしょうか?
普通に振り抜いていくだけで、球は自然と高く上がっていく感じがします。
『MP-600』よりも、少しシャローヘッドのような気がします。
今度、改めて比較してみたいと思いました。

『安定性』という点でも、なかなかいい感じでした。
『スイートエリア』も、結構左右に広い感じがしました。
全くシビアな感じがしません。
むしろ『イージー』という言葉が浮かんできます。
初めて『MP-600』を試打した時にも、その『易しさ』がすごく印象的だったのですが、このドライバーはそれよりも更に『易しさ』がアップしているような気がします。
『慣性モーメント』や他の要素なども、色々違ってきていると思います。
『MP-600』は、私の中で、『MPドライバー』史上、最も打ちやすいドライバーだと思っていましたが、この『MP-630』は更にその上をいくような気がします。
全く『タフ』な感じがしませんでした。

『操作性』という点では、『ドロー』『フェード』どちらも打てましたが、どちらかというと『フェード系』が打ちやすく感じられました。
このドライバーはどちらかというと『面長』だと思いますし、『重心距離』もやや長めなのだと思います。
だからでしょうか?
それほどつかまり過ぎる感じはせずに、むしろ『逃がしていきやすい』感じがしました。
やや『フェースローテーション』は使いづらい感じがしました。
もう少し速くヘッドが返ってくれると、よりつかまった球を打てるような感じがしました。
しかし、普通に打っていくなら、左が気にならないので、気持ちよく振り抜いていくことができました。
日頃『スライス』に悩んでおられる方は、慣れないうちは少し苦戦されるかもしれません。
私は『フッカー』ではあるのですが、どちらかというと『重心距離』が短めなクラブが好きで、『開いて閉じる』動きを自然に行っていきたい・・・・。と思っています。
なので、このドライバーはそういったことをするには、慣れるまでもっと時間と球数が必要になってくると思いました。
しかし、そういった動きをできるだけ抑えていきたい・・・・。と思っておられる方もたくさんいらっしゃると思いますし、そういった方々にはすごくいい感じで球をまとめていけるのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点でも、ミズノらしい高性能をもったドライバーだと思いました。
かなり『キャリー』が稼げるドライバーですし、力強くグングン前へ飛んでいる弾道を見ていると気分が良くなってきます。
私には少し弾道が高すぎる感じもしていたのですが、それは『ティ』の高さを変えたり、この『ウェイト』を調整することで、かなり対応できるような気がしました。
明らかに『高弾道ドライバー』だといえると思うので、日頃『弾道をもっと高くしたい』『キャリーを稼いでいきたい』・・・・。などと考えておられる方には、すごくマッチしているのではないでしょうか?
こういった『弾道の高さ・あがりやすさ』などを見ていると、これまで見てきた他のメーカーのドライバーと似ているような感じがしました。
やはり今は『中弾道ドライバー』よりも『高弾道ドライバー』の方が、より多く求められているのかもしれません。

このドライバーは、その基本的性能の高さを持ちながらも、『最大の売り』は、やはりこの『チューニング機能』だと思います。
通常のセッティングだと、この『3』と『8』になっていますが、今日は色々なポジションで試してみることにしました。

この専用レンチがとてもカッコいいです。

万が一、専用のレンチを紛失しても、このようにホームセンターや工具店などで普通に売られている『六角レンチ』で代用できるのがとてもいいと思いました。
これは前のモデル『MP-600』にも共通していえることです。
もし、その専用レンチだけしか調整を行うことができないのだと、紛失してしまった時にすごく気分が落ち込んでしまいますが、こうして安価な工具で代用できるということはすごく気分が楽になりますし、安心できます。
こういったところにも『ミズノの気遣い・配慮』といったものを感じます。
やはり色々な事を想定して商品開発をしていくことは、ゴルフクラブに限らず、どの商品でもとても重要なことなのだと思います。
『MP-600』同様、とても簡単にウェイトをスライドさせていくことができました。
但し、コースで行う時には、絶対に『スタート前』に済ませておかなければなりません。
ラウンド中に行うと、『競技失格』になってしまうので、気をつけなければなりませんし、スイングしてもこのウェイトが動いてしまわないように、しっかりと固定しておくことがすごく重要だと思います。
せっかくそれまでいいスコアで回れていても、『競技失格』になってしまったら、元も子もありません。

まずはポジション『1』と『2』で試してみました。
私は『フッカー』なので、こうするとかなり『引っ掛け』が出やすいのかと思っていたのですが、実際に打ってみると、意外とそうでもない感じがしました。
勿論『フック』は打てますが、それほど極端に出やすくなった印象は無かったですし、『左への曲がり幅』が予想以上に大きくなった感じはしませんでした。
やはりこのヘッドの元々の『重心距離』が、私の感覚ですとやや長めなので、このようなポジションにしても、それほどつかまり過ぎる感じはしないのかな?と思いました。
ただ、このポジションで素振りをした時には、少し振りにくく感じましたし、『打感』も少し変わってくる感じがしました。
振った感じや打感は『ノーマルポジション』の方がいい感じがしました。
『スライス』は出にくいのかな・・・・?と思い、かなり『カット目』に入れてみたのですが、思いの外大きな『スライス』を打っていくことが出来ました。
このポジションだと、絶対にスライスは出ないのかと打つ前は思っていましたが、実際はそうでもありませんでした。
ただ、今回は極端にやり過ぎての結果なので、私はこの『ウェイトチューニング』は立派に機能している・・・。と思いました。

続いて、写真を取り忘れてしまったのですが『9』と『10』で試してみました。
やはり、こちらも少し振りづらく感じましたし、打感も変わる感じがしました。
あまりいいフィーリングを感じることが出来ませんでした。
弾道は、かなり球がつかまりづらく感じましたし、1球目から大きなスライスがでました。
私はかなり極端に『カット』しながら打っていったので、『フェード』というよりは明らかに『大スライス(バナナスライス)』を打つことができました。
『フェース』が開きやすくなっていたのでしょうか?
『ノーマルポジション』や『1・2ポジション』よりも少し弾道が高い感じがしました。
次に逆にかなりつかまえにいったのですが、それでもこのポジションだとなかなかつかまりづらい感じがしました。
私は『フッカー』ですし、『チーピン恐怖症』というものを抱えています。
これが出だすと、自分でもどうすることもできなくなってしまうこともあり、極端に左へのミスを嫌います。
しかしそんな私でも、この『9』『10』というポジションではあまり打ちたい感じはしませんでした。
この位置よりは、明らかに『ノーマル』の方がいい感じがしました。

続いて、『1』と『10』で試してみました。
すると、すごくいい感じをつかむことができました。
『振りやすさ』も戻ってきましたし、『打感』も良くなったように感じられました。
弾道も『左右』にクセがなく、どちらにも打ちやすい感じがしました。
敢えていうならば、『フェード系』が打ちやすい感じがしたのですが、『ドロー系』も苦になりませんでした。

聞くところによると、このポジションが一番弾道の高さを抑えていけるのだそうですが、実際にはよく上がっていましたし、このポジションに変えたことによる『弾道の高さの違い』は、それほど顕著には感じられませんでした。
本来ならば低く抑えられるはずの弾道が、このように高く上がってしまうのは、やはり私の打ち方が悪いせいなのかもしれません。
球は高く上がっていきましたが、気持ちよく打ち続けることができました。

次に、この『5』『6』ポジションで試してみました。
すると球はより高くあがり過ぎる感じがしましたし、『操作性』や『飛距離』も若干落ちる感じがしました。
ただ、『左右の曲がり幅』は比較的抑えていきやすく感じられました。
『振り感』や『打感』は、まずまず・・・・。だと思いました。
ただ、私にとって『ベストポジション』ではないと、はっきり感じ取ることができました。

あとは、この『3』『6』ポジションで試してみたのですが、今度はすごくいい感じで振れましたし、『打感』もいい感じがしました。
このような『ラージサイズ』で、『フェース長』がやや長めのドライバーでは、『ややつかまえ気味』のポジションが私には合っているように感じられました。
『ノーマルポジション』の『3』『8』よりも、この位置が私には適していると思いました。

これがもし『コンパクトヘッド』で、『重心距離』の小さいヘッドで試してみたら、また違った結果がでていたのだと思うのですが、おそらく私の感じだと
『大型ヘッドだから、このようなチューニング機能が活きる』
のだと思います。
ヘッドのサイズが小さくなっても効果はあると思いますが、大型ヘッドよりは効果は期待できないのかもしれません。

前のモデル同様、この『チューニング機能』はとても画期的なシステムだと思いました。
すごくアイデアがいいですし、誰でも簡単に変更できるところが素晴らしいと思います。
そして、その適しているポジションは人それぞれだと思いますが、かなり効果は期待できると思います。
ただ、先ほども書きましたが、このポジションを変えることによって、日頃『スライス』に悩んでおられる方がスライスを解消できるドライバーではないと思いますし、『フック』についても同様です。
『左右の打ち分け』も、私は『ノーマルポジション(3・8)』か、『3・6ポジション』が楽だと感じました。

このような画期的なシステムに大いに魅力を感じながらも、やはり自分に合った『シャフト』と『ヘッド』を組み合わせ、それを調整していく方が、私はいいように感じられました。
ただ、こういったシステムはとても素晴らしいものだと実感しましたし、これからも続いていって欲しいです。
『MP-600』のシステムもすごく良かったですが、この『MP-630』は、さらに進化していると感じました。
『最新のクラブ』が必ずしも『最高のクラブ』ではないと思いますし、『進化』していると断言できない場合だってあると思います。
逆に『退化』してしまっている場合だってあると思います。
しかし、今回のモデルは明かに進化していると感じました。
すごく打ちやすくて高性能な『MPドライバー』がさらに進化していったような気がします。
今度は『MP-600』と一緒に比較してみたいです。
コメント
打ち比べ
このブログとミズノ本社のフィッテングをへて今、現在MP-600にEV-6のSを45インチで組んでおります。ミスは打ちに行ってのプッシュと手打ちになってのヒッカケが悩みですが、悪い原因がわかっていますので、日々
練習に明け暮れております。
本日、MP-630の試打会に行ってきました、
更に、進化した、DRを体験てな感じです。
自分の合うスペックのシャフトが先調子なので、バットステッィフのS9.5度で早速の試打です。
今まで以上の打感の良さにびっくりです。柔らか~い
感触にほれ込んでしましました。
ほんとうに、何球でも打てそうな感触です、それにスイートスポットが以前より広くなったように思います。
それに、1-8のポジションにすると低弾道で強く飛んでいき、ランもでて普段より10ヤードは飛んで行きます。
ほんとうに、このブログに書いてある通りです。!
冬用に欲しいです。MP-600のEV-6は夏用でがんがん
振っていけますし、このMP-630のバットスティフは優しく
ふっていけそうです。
ブログ楽しみにしております。
がんばってください。
2009-10-30 23:24 ぶんぞう URL 編集
ぶんぞう様。はじめまして。
この度は私の記事を読んで下さり、又、コメントを寄せて頂きまして誠にありがとうございます。
MP-600を普段お使いなのですね。
素晴らしいドライバーなので、とても羨ましいです。
このMP-630を偶然にも私と同じ日に試打されたようですが、やはりいいフィーリングをつかまれたようですね。
私もすごく気に入りました。
とても打ちやすくて、また手にしたいと思いました。
あたたかい励ましの言葉を頂戴しまして、とても嬉しく思っております。
これからも記事を書いていきたいと思いますので、お時間のあります時はまた、私の記事にお付き合い頂けますとありがたく思います。
この度はどうもありがとうございました。
それでは失礼致します。
2009-10-31 01:44 golfdaisuki URL 編集