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2014年06月17日
キャロウェイ X2 HOT PRO DEEP & X HOT PRO 3Deep フェアウェイウッド

今日は、この2本のキャロウェイの高性能フェアウェイウッドを試打しました。
試打したクラブは、キャロウェイ X2 HOT PRO DEEP と X HOT PRO 3Deep です。

<上>Project X X HOT PRO 3Deep
<下>ALDILA X2 HOT PRO DEEP
<左>X2 HOT PRO DEEP のスペック
シャフトは ALDILA です。
ロフトは12.5度、クラブ長さは43.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は73g、バランスはD3、クラブ総重量は336gです。
<右>X HOT PRO 3Deep のスペック
シャフトは Project X です。
ロフトは13度、クラブ長さは43.5インチ、シャフトフレックスは6.0、シャフト重量は71g、バランスはD3、クラブ総重量は342gです。

キャロウェイの高性能FWを、打ち比べてみることにしました。
右のX HOTは1年前のモデルですが、全く色褪せていません。
かなりの高性能です。
どちらも、かなりリーズナブルな価格に抑えられているので、コストパフォーマンスはとても高いと思います。

先日、X2 HOTを試打したときに、前のモデルと打ち比べてみたいと思っていました。
来年は『X3』でしょうか?
それとも、新たなシリーズが始まるのでしょうか?
X HOTシリーズは、私の周りでも大人気です。
私も大好きなクラブです。

ネックの長さは、ほぼ同じに見えました。

<左> X2 HOT PRO DEEP <右>X HOT PRO 3Deep
どちらもいい顔をしています。
色の濃いほうが、ニューモデルのX2 HOTです。
こうして見比べてみると、昨年のモデルのX HOTのほうが、ほんの少しだけ小顔感があります。
X2 HOTは、ややシャロー感が感じられます。
両方とも、いい感じですが、敢えて私の好みでいうならば、小顔感のある X HOT のほうが、いいかな?と思いました。

ただ、クラウンの仕上げ感は、今年のモデル X2 HOTのほうが勝っています。
昨年のモデルは、少し粗さが残っています。
それが、今年のモデルには見られません。
明らかな改善点だと思います。
性能に直接影響しないのかもしれませんが、こういった部分にまでこだわりたくなります。

溝の深さを見比べてみたのですが、ほぼ同じに見えました。

しかし、溝の幅は明らかに違います。
ニューモデルである、X2 HOTのほうが少し広いです。
こうすることによって、より『低スピン性能』がアップしているのでしょうか?
溝だけでなく、『ヘッド内部』にも改良点があるのかもしれません。
外からは見えないのですが・・・。

どちらもシャローバックです。
昔なら、こんなにシャローだと、頼りない感じのする物が圧倒的に多かったのですが、今は違います。
このFWを筆頭に、高性能なクラブが多くなりました。
ディープバックよりも、シャローバックのほうが球があがるイメージを持ちやすい・・・。という方も多いのではないでしょうか?

<上>X HOT PRO 3Deep
<下>X2 HOT PRO DEEP
オリジナルグリップも、それぞれ違いますが、どちらも好感のもてるグリップです。
太さも微妙に違っていて、前のモデルのX HOTのほうが少しだけ太いので、私は好感がもてました。
『しっとり感』も、X HOTのほうがあります。
ただ、雨の日に滑りにくそうなのは、ニューモデルである X2 HOTではないかな?と思いました。

X HOT PRO 3Deep

X2 HOT PRO DEEP
フェース面のデザインはよく似ていますが、微妙に違います。
X HOTには、フェース面の中央に何もありませんが、X2 HOTにはマークのようなものが見られます。
直接性能には影響しないと思いますし、よく見ないと解らない部分ではありますが、こういった変化があるのも、いいものだと思いました。

素振りをしてみても、どちらもUSモデルということもあって、結構しっかりとしています。
グラつく感じはしません。
ハードな印象はありませんが、国内モデルよりは明らかにしっかりとしたシャフトになっていると思います。
タイミングもすぐに合いましたが、より振りやすく感じたのは、私は前のモデルの X HOTでした。
X2 HOTも、いい感じでしたが、こうして振り比べてみると、少し『線が細い』感じがしました。

X HOT PRO 3Deep

X2 HOT PRO DEEP
ボールを前にして構えてみても、どちらもいい感じです。
敢えていうならば、やはり X HOTのほうが、いいイメージが出せました。
極端な違いはないのですが、こうして見比べてみると、1番手(スプーンとバフィ)くらいの違いはあるように見えました。
やはり、X2 HOTは『2DEEP』という名前の通り『ブラッシー』という位置づけでいいのかな?と思いました。
どちらも、試打したことがありますし、その飛距離性能の高さを体感しているので、こうして構えているだけで、その力強い弾道が頭に浮かびます。
気持ちも盛り上がってきました。
試打を開始しました。

<左> X2 HOT PRO DEEP <右>X HOT PRO 3Deep
『打感』はどちらも弾き感があって、いい感じでしたが、X2 HOTのほうが少しだけ、しっかりしているかな?と思いました。
X HOTのほうが少し柔らかく感じたので、好感がもてました。
両方とも『球離れ』は、かなり速いです。

『音』も、どちらもいい感じでしたが、ほんの少しだけ X2 HOTのほうが音が高いかな?と思いました。
両方とも、いいインパクトを迎えられる音です。
どの番手のクラブでもそうですが、やはり飛ばす為のクラブには、『いい音』が欠かせません。
そういった意味でも、この2つは魅力を感じます。

『安定性』という点では、あまり大きな違いは見られなかったのですが、球がよりつかまりやすいのは、小顔なX HOTかな?と思いました。
どちらもオートマチックなタイプではないですが、シビアな感じはしません。
ラインも出しやすいです。
シャローな分だけ、X2 HOTのほうが少し寛容さもあるのかな?と思いましたが、大きな違いではないと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、ロフトが違うので、正確な比較はしづらいのですが、ややX HOTかな?と思いました。
このロフトなので、どちらもティアップして打つのに適したFWだと思います。
今度機会があったら、違う番手でも打ち比べてみたいと思いました。

『飛距離性能』という点では、ロフトやシャフトが違うので、比べにくいところもありますが、ほんの少しだけ X2 HOTかな?と思いました。
しかし、大きな違いではないと思いました。
それは最新モデルである、X2 HOTが優れていないのではなく、それだけ前のモデルの X HOTが優れているということになるのだと思います。
見た目のデザインも少し変わりましたが、性能も大きく変わったような感じはしませんでした。
あくまでも『マイナーチェンジの範囲内』だと思いました。
ひとつ確実にいえるのは、どちらもかなり『飛び性能』が優れているということです。

『操作性』という点では、私は前のモデルのX HOTだと思いました。
こちらのほうが、融通が利く感じがしました。
どちらも、これだけ飛び性能が凄いので、あまり極端なことをやると大けがにもつながってしまうような気もしたのですが、今日は練習場だったので、いろいろと試してみました。
素直に反応してくれるのは、X HOTだと思いましたが、より『直進性』を求めていくのであれば、X2 HOTを選択肢に入れるのもアリなのかな?と思いました。

どちらもキャロウェイの高い技術が組み込まれた、高性能なFWです。
今年のモデルと打ち比べてみて、改めて前のモデルの良さを感じることができました。
ニューモデルもいいですが、1つ前のモデルでも、すごく魅力的です。
このように見劣りしないところが、最近のクラブのいいところなのかもしれません。

ラウンド中、『方向性重視』や『レイアップ』目的で、ドライバーからFWに持ち替えることもありますが、このように飛距離性能が凄いと、レイアップにはならないかもしれません。
下手をすると、ドライバーよりも飛んでいるということにもなりかねません。
このような飛び系FWが登場してきたおかげで、ドライバーよりも距離が出せて、コースで使う頻度が多くなった・・・。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
FWは、まだまだ『伸びしろ』のあるクラブだと思います。
いずれ、ドライバーがFWのほうにすり寄ってくる時代がやってくるのかもしれません。
先日、プロギアのアイアンを試打したときに、アイアンとハイブリッドの『ボーダレス化』が進むように感じたのですが、今日はこの飛び系FWを試打していて、FWとドライバーのボーダレス化も進むような気がしました。
14本(以内)のクラブを持つのは、『距離を打ち分ける為』という、大きな目的がありますが、これからはセッティングも人によって大きく変わってくるのかもしれません。
無理して難しいドライバーをバッグに入れる必要もなくなるのかもしれません。
私はビギナー時代に、ドライバーが上手くなりたかったら、スプーンをどんどん練習したほうがいい・・・。と、先輩から言われたことがあります。
その助言をありがたく受け入れ、スプーンをたくさん練習してきました。
今もその習慣が続いているのか解りませんが、ドライバーよりもスプーンを打つ球数のほうが多いように思います。
この2つのFWは『FWの範疇に当てはまらない』ような気がします。
ドライバーと遜色ないように感じます。
敷居が低くて『万人向け』というタイプではないのかもしれませんが、かなり高性能でコストパフォーマンスに優れているのは間違いありません。
この2つのクラブがとても魅力的でしたし、また来年のモデルが今からとても楽しみです。
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