2023年11月
2023年11月28日
PR
ダンロップ ゼクシオ エックス アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは XXIO X アイアン の7番 です。

シャフトは Miyazaki AX-3 カーボンシャフト です。
ロフトは28.5度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は58g、トルクは3.4、バランスはD0、キックポイントは中調子 です。

ゼクシオXシリーズの新しいアイアンです。
先日試打したドライバー同様、前作よりもカッコ良くなっています。

カッコいいけど尖った感じはせず、親しみやすそうな大きさと形状です。
このアイアンを見るまでは、セミラージサイズで『大口』を開けているタイプかな・・・。と予想していましたが違います。

『FACE FORGED』という文字があります。
鍛造フェースということでいいのでしょうか?
かなり打感にも力を入れているのかもしれません。

彫りの深さはたっぷりあって、通常のポケキャビといっていいように思いますが、これまでと違い、ヒール側まで広がっていないので、少し違った感じがします。
これも重量配分を計算してのことでしょうか?

トップラインは、やや広めですが、これくらいは今のスタンダードといっていいと思いますし、それほど極端ではありません。
これなら構えたときにイメージが崩れなくて済みそうです。

ソール幅は少しワイドですが、これも今の標準の範囲内です。
このソールを見て、さすがダンロップだな・・・。と思いました。
質感が良く、チープさが全く無いからです。

ソール形状は、いわゆる『二分割ソール』になっています。
これはもうすっかりお馴染みで、ダンロップアイアンのスタンダードといっていいのではないでしょうか?
スリクソンとゼクシオに共通した形状で、これなら『刺さる』イメージが湧いてきません。

ネックは短めで重心が低そうです。
グースが利いているのも分かり、私の好みからは外れていました。
もうちょっといい感じを期待していたので、ちょっと残念ではありましたが、これはあくまでも私の好みの問題であり、この形状が良くないということではありません。
むしろ、このネックの短さ・グース形状の親近感をもたれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

フェース面にミーリングは無く、ごく普通です。
ここにも何か特別な工夫がされていると予想していたので、ちょっと意外でした。
FACE FORGEDということですが、私には普通のフェース面に見えました。
『彫る』スコアラインではなく、『スタンプ式』です。
いい意味で均一性がとれている。
違う意味では没個性的で面白みが無いフェース面だな・・・。と思いました。
フェース面だけを見ても、テンションがあがることもあるのですが、今日は感情の起伏が無く、ずっと一定のままでした。
これは他の多くのアイアンにも当てはまることであり、フェース面にはルールによって厳しく制限されているということもありますし、色々な工夫を7番アイアンだけでなく、他の番手のアイアンにもやるのは、かなりのコストか掛かってしまうからだと思います。

装着されているグリップはツアーベルベットで、微妙なフィーリングを要求するアイアンやウェッジには最適のグリップが挿してあり、好感度が上がりました。
ゼクシオのロゴは入っていませんが、私は大満足です。
もちろんツアーベルベット以外にも素晴らしいグリップはたくさんありますが、ソフトというだけでなく、この『しっとり感』は、なかなか他では味わえません。
数年前まで、すごく安価に手に入っていたのですが、今は材料高騰のせいでしょうか?
一本が1300円以上と価格が跳ね上がってしまいました。
しかしこれはツアーベルベットだけでなく、他の全てのグリップいもいえます。
早く以前のように、元の価格に戻って欲しいです。

軽量タイプなので、手打ちにならないよう、特に背中の筋肉を意識して大きく振ることを心がけました。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずです。
私の好みの顔ではないので、テンションがあがりませんが、これは予想していました。
グースが利いているのが残念ですが、ゼクシオユーザーの多くの方がグースネックを求めておられるのだろうと思います。
セミグースというよりは、明らかなグースです。
ただトップラインは丸まっておらず、シュッとほぼ真っ直ぐに伸びているのがいいな・・・。と思いました。
ヘッドも大きすぎず、ボールとのバランスもとれています。
試打を開始しました

『打感』は、まずまずです。
一球打って、『ペチャッ』という、中空のような打感で、一瞬中空アイアンなのかな?と思いましたが、中空もポケキャビも外見は違っていても、ヒッティングエリアは似た構造なので、この打感も当然なのかな・・・・?と思いました。
『球乗り感』は無く、弾き系でやや薄い感じの打感です。
厚みの無い打感ではありますが、これは同じアイアンでも『役目』が違うので、当然なのかもしれません。
フィーリングよりもディスタンス・・・。
試打している間、FACE FORGEDということをすっかり忘れていました。

球はとてもあがりやすいです。
見た目は、過去にたくさん出会ってきた『ゴリゴリの低重心』というほどではないですが、かなりあがりやすくなるように工夫されているのだと思います。
ただ弾道を見ていて、スピンが少なそうだな・・・。というのは強く感じました。
フェースに乗せて、ボールがフェース面を駆け上がるようなイメージではなく、『当たったら終わり』といいますか、ヒットしたらそのまま弾き飛んでいくような感覚です。
カッコいいアイアンですが、タフさは全く無く、かなりあがりやすくなっているので、好感を持たれる方は多いように思います

『安定性』も高く、完全なるオートマチック系のアイアンです。
昔のオートマチック系アイアンはボテッとしていて構えづらいものが多かったのですが、このアイアンは比較的シュッとしていて構えやすくなっています。
球のつかまりもいいので、スライサーの方も安心して使っていけるのではないでしょうか?

『飛距離性能』は高く、今のディスタンス系アイアンの中でも間違いなくトップクラスといっていいと思います。
初速も出ていて、かなり前まで飛んでいきました。
『安定したユーティリティ』といったらいいでしょうか?
200Yの目印をキャリーで軽く超えていき、しかも安定性があって難しくないので、この『7番アイアン』を200Y用のユーティリティとして使ってみるのもアリなのかな・・・?と思うほどでした。
ただ、この7番だけの単品販売はおそらく無いと思うのですが・・・。

『操作性』という点では、どうしても大らかさが勝ってしまうので、『自在に』というわけにはいきませんでしたが、少し左右にも曲げることができました。
基本的につかまりのいいアイアンなので、右には出づらいです。
試打後の感想

ゼクシオXらしく、カッコいいデザインでありながら、ゼクシオのコンセプトでもあると思うのですが、『易しさ』を充分感じられるアイアンです。

顔や打感などには不満が残りましたが、これは仕方ないことですし、全てが満点ということはあり得ないのかもしれません。

打つ前はフィーリングを最優先しているのかな?と思いましたが、打ってみるとフィーリングよりは機能性といいますか、今のニーズに合ったアイアンなのだということが分かりました。
『ロマンよりも現実』といったらいいでしょうか?
イメージや打感よりも、あがりやすさと飛距離を優先させていて、それが今の主流なのだと思います。

カッコいいアイアンでありながら、気難しさのようなものは一切ありません。
いい意味で単調に打っていけるアイアンです。

かなりたくさんのハイテクが注ぎ込まれているだろうな・・・。と思いましたが、それを外見では見せないところが凄いな・・・。と思いました。

これからもダンロップのクラブが発表されることを楽しみにしています。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。