2023年09月26日
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2023年09月26日
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YAMAHA RMX VD FW

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは YAMAHA RMX VD FW の3番 です。

シャフトは TENSEI TR f です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は55.5g、キックポイントは中調子、バランスはD2、クラブ総重量は312gです。

ヤマハのニューモデルです。
ヤマハはアイアンやドライバーの凄さが目立ちますが、実はフェアウェイウッドもすごく高性能で、よく飛ぶという印象があります。
そして、今回のニューモデルもそうですが、とてもカッコいいデザインに仕上がっていて、ヤマハのイメージにピッタリ合致しています。

こうして見ると、かなりシャローな感じがします。
しかも『円盤タイプ』の薄さです。

ソールには大きなウェイトが配置されています。
フェース寄りにあるということは、かなり浅重心になっているのでしょうか?
これは先日試打したドライバーと同じです。

ヒール側にある、この赤いパーツのようなものが気になりました。
単なるデザインなのでしょうか?
それともウェイトのような役目があるのでしょうか?

ネックの長さは標準的で、調整システムは搭載されていません。

フェース面のデザインはとてもシンプルで綺麗です。
こうして見ているだけで、柔らかい打感と弾きの良さがイメージできます。

かなり薄い、『円盤』のようなシャローですが、これくらいの薄さはたくさん見てきました。
むしろ主流といったほうがいいかもしれません。

ヤマハらしい、いい顔をしています。
バルジも綺麗ですし、トゥ側の何ともいえない感じがたまりません。
一瞬『逃がし顔』のように見せておきながら、よく見ると『つかまえ顔』になっています。
私はつかまえ系の顔は苦手に感じることが多いのですが、この顔は好きです。
スプーンなので、もうちょっと大きくてもいいのかな?と思いましたが、この大きさでも問題ありません。

装着されているグリップは、これまで同様、無難なタイプです。

素振りをしてみた感じはまずまずです。
シャフトは結構軟らかめで、スイング中『折れる』といいますか、かなり『たわむ』感じがしたので、何度か素振りを繰り返して、タイミングを整えることにしました。

とても構えやすいです。
ニューモデルではあっても、顔の良さは変わりません。
この顔の良さはヤマハのこだわっているところではないでしょうか?
メーカーによっては、ニューモデルを発売すると、これまでの顔を変えてしまうところもありますが、それだと、これまでのファンを手放してしまうこともあります。
この顔が好きだから、ずっと使っている・・・。というユーザーも多いですが、そのメーカーにとって、そんなことは関係ないのかもしれません。
クラブは常に『進化』していくべきものだと思いますが、全てを変えればいいというのではなく、変えてはいけないところもあると思います。
そういう意味でも、このFWの構え感は好感が持てました。
スプーンではありますが、かなりシャロー感があるので、球があがりそうです。
試打を開始しました

まずは、この高い音が耳に響いてきました。
この高音は予想していなかったので、ちょっと意外です。
もちろん過去に、これくらいの音を耳にしたこともありますが、もう少し落ち着いた感じの音を予想していました。
『異音』というほどではないですが、私の中で、この音は『ギリギリアウト』です。
この音だと、使えません。
左耳にどんどん響いてきて、疲れそうです。
一球で止めてしまうほどの異音ではないですが、この音だと、周りが気になってしまいますし、打っていて楽しくありません。
元々私は強く打つタイプで、どうしても音が大きくなりがちなので、この音が気になったのかもしれません。
この高い音が好きだ・・・。という方はたくさんいらっしゃると思います。

『打感』は、なかなかいい感じです。
打つ前は、もっと柔らかくて心地良い打感を予想していましたが、違いました。
すごく硬いというよりは、ややしっかりめな打感で、『ガツン』とくる感じです。
この打感も過去に経験していますし、主に『浅重心系』のクラブに多かったような気がします。
ウェイトが後ろにあって深重心タイプだと、フェースを含め、ヘッドのほとんどの部分の『たわみ』といいますか、柔らかさを感じやすいのですが、このクラブはウェイトが、かなり幅を利かせているような感じです。
すごくソフトということはないですが、この打感もアリだと私は思います。

『球の上がりやすさ』という点では、外観からくるイメージよりも、タフな印象をもちました。
クリークではなくスプーンなのでロフトが立っているということもあると思うのですが、ソールのウェイトもよく利いているのでしょうか?
スピンはやや少なめです。
これくらいタフな設計にしているのであれば、もうちょっとディープフェース(フェース高を高く)して欲しかったな・・・。というのが率直な感想です。
そのほうがフェース面を縦に使え、難易度が下がるからです。
シャローフェースだと、打点の幅が一カ所に限られてしまいます。
シャローフェースのほうが球があがりやすくて好きだ・・・。という方はたくさんいらっしゃると思いますが、私はシャロー過ぎると『達磨落とし』のイメージもありますし、ビギナー時代、何度もクラウンでヒットしてテンプラを打ってしまったので、その失敗イメージが蘇ってきます。
ある程度フェース高があると、フェースの縦を使えるので、上から打ち込むことができ、結果的に球にスピンが掛かってよくあがってくれますし、ティアップして打つティショットでも安心感があるので好きです。

『安定性』という点では、普通といったところでしょうか?
特別シビアだとは思わないですし、だからといってオートマチックタイプでもありません。
ヘッド自体にシビアさは感じなかったのですが、シャフトがよく動くタイプなので、ヘッドには気を遣いませんでしたが、シャフトには気を遣いました。
もう少ししっかりしたシャフトだと、もっと扱いやすかったと思います。

『飛距離性能』は、かなり優れています。
強いライナー性の打球で推進力が強いです。
『効率の良い飛び』といったらいいでしょうか?
高く上がりすぎることなく、確実に前に進んでくれるので頼もしいです。
FWに飛距離性能を求めておられる方には、魅力的なクラブといえるのではないでしょうか?
ただ、この飛びにも好みが分かれるところで、ある程度のHSが無いと球が浮ききらないと思います。
キャリー不足で逆に距離が伸ばせないかもしれません。
一応の目安としてはHSが40後半くらいから使えるFWなのだと思います。

『操作性』は、まずまずです。
左右にも曲げることはできましたが、どちらかといえば『セミオートマチックタイプ』のように感じました。
試打後の感想

ヤマハのFWは飛ぶというイメージがありますが、今回もその流れにあるようです。

ただ、先ほども書きましたが、幅広い層を狙った物ではないので、人によって好み分かれると思います。

ただ私は、飛距離よりも『音』のほうが気になってしまい、今ひとつ楽しめませんでした。
せっかく『叩ける』モデルになっているのだから、もう少し音を低くしてもいいのではないか?と思いました。

ヤマハらしい美顔と、高性能でありながら、すっきりしたシンプルなデザインで好感が持てます。

これからもヤマハのクラブには期待してきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。