2023年09月01日
| HOME |
2023年09月01日
PR
Jean-Baptiste JB501MW WEDGE

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Jean-Baptiste JB501MW WEDGE です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは57度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子 です。

初めて手にした、Jean-Baptisteのウェッジです。
以前ドライバーを試打したことがあるのですが、今回はウェッジを手にすることができました。
ドライバーには、とても良い印象があり、とてもカッコいいクラブなので、見ているだけで嬉しくなります。
こうして、目の保養をしているときが私にとって至福の時間です。

大きさも標準的で、オーソドックスなタイプで、質感も含めて、特に目新しさのようなものは見られません。

バックフェースの形状もシンプルです。

トップラインと厚さも普通です。

しかしソール部分に3つのウェイトが組み込まれていて、これが一番の特徴といっていいのではないでしょうか?
普通、ここの部分は何も無いか、逆に空洞にして重量を減らして重心を高めたくなりますが、このウェッジは逆です。
ヘッドのサイズに対して、結構大きいウェイトが3つも配置されているので、これにも大きな意味があるのではないでしょうか?
ウェッジに対して、低重心にするメリットを私は強く感じたことが無いのですが、このような工夫はこれまでの他のメーカーで見られましたし、大きな理由があるのかもしれません。
高重心のウェッジはヘッドの入れ方(入射角)を急にして『潰して』打てますが、低重心にすることで、入射角を緩やかにして、レベルブローに近い感じで打ちたい方のためのものなのかな・・・?と思いましたが、真偽のほどは定かではありません。

ソール幅は標準的で、このソール形状はボーケイなどでもよく見てきたな・・・。と思いながら見ていました。

かなりバンスが効いています。
最近はハイバンスタイプのウェッジの人気も高いですし、それに倣ってのことなのでしょうか?
昔のハイバンスはとにかくよく跳ねていて、かなりシビアで難しい印象がありましたが、最近のウェッジは意外と易しいものが多いです。
このバンスを見ると、私はどうしても少し削りたくなるのですが、これがベストなのかもしれません。

ヒール側が大きく削られているところに好感が持てました。
こういった工夫がされているウェッジが今は多いです。
リーディングエッジ側よりもトレーリングエッジ側のほうが、削りが多いウェッジをよく見かけるようになりました。

ネックは適度な長さがあって、好感が持てます。
ウェッジにはこれくらいの長さがあって欲しいですし、綺麗な『バックショット』だな・・・。と思いながら見ていました。
これくらいネックの長さがあると、ある程度重心が高いのかな?と思ってしまいますが、ソールに3つもウェイトが配置されているということは、『高重心過ぎない&低重心過ぎない』、ちょうどいい高さなのかもしれません。
もし、私がこのウェッジの持ち主だとしたら、バンスを削りたくなりますし、まずは3つのウェイトを外したまま使ってみたいです。

ホーゼルには『MADE IN JAPAN』文字が刻まれています。
独特な質感などから、兵庫県産かな?と思いましたが、実際のところはわかりません。
日本製だから全ていいというわけではないですが、やはりMADE IN JAPANは魅力的ですね。
昔は日本製だったけど、今は海外で作っている・・・。というメーカーが本当に多くなりました。
現実的な話、産地を表示できる(表示して好感度が下がらない)のは、日本と米国だけでしょうか?
それでも私は日本製が一番好きです。

フェース面にミーリングは無く、ごく普通です。
昔から一番多く見てきた『オールドタイプ』のフェース面です。
今は大手有名メーカーも地クラブメーカーもウェッジのフェース面にはミーリングが刻まれていることが多くなりましたが、Jean-Baptisteは採用していないようです。

すごく男前で、とても構えやすいです。
この顔の良さも、昔から何度も見てきましたし、クラシカルな雰囲気があります。
初めて試打するメーカーのウェッジでも、顔がオーソドックスであったり、使い慣れたシャフトだと安心感があります。
それは思いもしない動きをしないということもありますし、イメージをしやすいということもあるからです。
このウェッジはストレートタイプなので、グースネックを好まれる方には、構えづらいところがあるかもしれません。

フェースの開きやすさもいい感じです。
昔のウェッジ(特にハイバンスタイプ)は、開きづらいものが多く、私はグラインダーで余計な部分を削っていたことがあったのですが、最近は研究が進んでいるのか、ユーザーの意見を反映させているのか、そのようにしなくても良いウェッジが多くなりました。
昔は『バンス角(大きすぎる)=跳ねる』でしたが、今は『バンス角=よく滑ってくれる』という式が成り立っているように感じます。
私はフェースを開いて使いたいタイプのゴルファーなので、開きやすいウェッジでないと使えません。
それはスピンということもありますが、カットに打つことによって、球の勢いを殺せるからです。
いくらスピンが効いてくれても、スピードが出すぎてしまうとコントロールが難しく確実性が落ちることもあります。
対して勢いを殺すことができると(前に進むエネルギーを空中に向けることができると)寄せやすい場面は多くなりますし、シビアな場面でも成功率が高まります。
野球のピッチャーでいえば、フォーシーム(ストレート)だと、コントロールが難しいけど、スライダーやチェンジアップなら、コントロールしやすいということと似ているでしょうか?
私は野球をしていて、一応ピッチャーもさせてもらいましたが、球速はそこそこでも、とにかくコントロールが悪くフォアボールを連発し、ストライクをとるために変化球を多投し、痛打を浴びたこともありました。
私は『生涯最高のカーブ』を投げることができたのですが、それを痛打され、大きなホームランを打たれたことを今も忘れることができません。
逆に打者を抑えたときはすぐに忘れてしまいます。
野球はいくら自分がベストピッチをしても、相手(打者)が上回れば痛打を浴びてしまいますが、ゴルフは最初から最後までずっと自分のボールだけで完結できるのがいいです。
相手ベンチからのヤジも飛んでこないですし、常に静かで自分のタイミングでプレーできるので、これほど楽しいスポーツはありません。
試打を開始しました

『打感』は、とても柔らかくて好感が持てましたし、このグッドフィーリングは予想していました。
球の乗っかりも良く、この乗っかりを利用してターゲットまで運べるウェッジです。
弾き系の、いわゆる『打って終わり』ではなく、しばらく球の乗っかりを楽しむことができます。
ドライバーなど、飛距離を出すためのクラブは、いかに『出球を強めるか』といいますか、初速の速さがキーになったりしますが、逆にウェッジのように飛ばす必要が無く、むしろ飛ばさずターゲットを絞り込む必要のあるクラブだと、いかに『弱めることができるか』『スローで運んでいけるか』が大切になってくると思います。
それは『緩める』ということではなく、しっかりと打って強く出過ぎないということです。
そういった点でも、このウェッジは満足いくものがありました。

球も拾いやすく、出球の高さもイメージ通りです。
構えたときのイメージのままあがってくれ、易しく感じました。

『スピン性能』は普通です。
特別スピン性能が高いとは感じませんでした。
最近のウェッジはスピン性能が高いものが多く、そういったクラブを試打し慣れてきたせいか、少しスピンが足りないのでは?と思うほどでした。
しかし、これくらいのスピン性能のウェッジは昔からたくさんありますし、やはりクラシカルなタイプのウェッジだな・・・。と思いました。
今日はできませんでしたが、ソールに組み込まれているウェイトを外して打ったらどうなるだろう・・・?と興味が湧いてきました。
おそらく、スピン性能があがるような気がします。
ただこれは、あくまでも私の経験による予測であり、実際のところは分かりません。

『安定性』も普通で、特別易しいウェッジではありません。
あくまでも『普通』であり、いわゆる『イージー系』ではないと思います。

構えやすくて打感が良く、出球の高さも安定しているので、距離感はとても出しやすいです。
男前のヘッドと、安定感のある高性能スチールシャフトのおかげなのは間違いありません。

『操作性』は高く、いろいろな球で遊べるウェッジです。
ラージサイズのような大らかさはありませんが、その分こちらのイメージに敏感に反応してくれるので、実戦では特に役に立ちます。
ラージサイズやキャビティタイプのウェッジを好まれる方には合いづらいところがあるかもしれませんが、通常の大きさでストレートネックを好まれる方には合いやすいのではないでしょうか?
試打後の感想

初めてのJean-Baptisteウェッジでしたが全体的にいって、いい意味で『普通』だな・・・。と思いました。
とてもいい顔をしていますし、打感も素晴らしいですが、昔からこういうタイプはたくさんありますし、特に変わったところはありませんでした。

ソールにウェイトが3つも組み込まれていて、これが最大の特徴だとは思いますが、私は無くてもいいのではないか?むしろくり抜いて空洞にしたほうがいいのではないか?という思いがずっとありました。
このウェイトは『レベル』のイメージで振っていきたい方の為の工夫なのかな?などと考えていましたが、よく分からないですし、私はその必要性を感じませんでした。

スピン性能に少し物足りなさを感じました。
もちろんスピンが掛からないというのではないのですが、昔からよくあるタイプで、『進化』が見られなかったからです。
フェース面にミーリングを入れればいいというものでもないですが、もう少し工夫があってもいいのではないか?と思いました。
とはいっても、このフェース面はとても厳しくルールで制限されているので、メーカーとしても手を加えるのが難しい部分だとは思うのですが・・・。

男前で打感がいいのが魅力です。
打感がいいから、ずっと打ちたくなりますし、それがスキルを高めてくれることにもつながります。
打感が悪いと、打っていても楽しくないですが、打感がいいと、一球一球がとても楽しくなりますし、この『楽しい』ということが、とても大切なのではないでしょうか?
嫌々練習しても技術は身につかないですし、時間の無駄です。

3つのウェイト以外、特に目新しいところは見られず、全体的にクラシカルでオーソドックスなウェッジという印象をもちました。
このメーカーのクラブにはなかなか出会えませんが、もしまた出会うことがあったら、是非試打してみたいです。
大手有名メーカーはもちろんですが、日本には優秀な地クラブメーカーは本当にたくさんあるので、私たちゴルファーにとって、とても嬉しいことですね。
これからもJean-Baptisteには期待していきます!
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました