2023年08月
2023年08月29日
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ブリヂストンゴルフ B1 ST HY ユーティリティ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ブリヂストンゴルフ B1 ST HY ユーティリティ のH3 です。

シャフトは VENTUS BS6h です。
ロフトは21度、クラブ長さは39.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は63g、キックポイントは中調子、バランスはD1、クラブ総重量は348gです。

ブリヂストンのニューモデルです。
これまで、ドライバーやフェアウェイウッド・アイアンを試打してきましたが、今回はユーティリティです。
ドライバーやフェアウェイウッドを見ているので、この機能的なデザインは見慣れた感じがしますが、BSらしく、カッコ良くまとまっているのがいいな・・・。と思いました。

大きさや形状はオーソドックスなタイプです。
フェアウェイウッドはチタンが使われていましたが、このクラブにチタンの文字はありません。
チタンではなく、メタルなのでしょうか?
ドライバーやフェアウェイウッドにはチタンを使っても、ユーティリティにはチタンを使う必要が無いということなのかもしれません。
チタンだからいい、メタルだと良くない・・・。という単純なものではないですが、それほどヘッドを大きくする必要のないユーティリティはメタルでも充分なのではないか?と思っています。
いろいろなクラブを試打していると、時には『性能を余している』と感じるクラブがあります。
たくさんのハイテクが搭載され、かなり高性能なクラブではあるのですが、それを活かしきれていないと感じるクラブがあります。
ゴルフクラブの設計には『加点法』と『減点法』があると思うのですが、加えすぎると良くないことも多いです。

フェアウェイウッドと似たようなデザインで、そのままギュッと圧縮したような感じがします。
ソールにあるウェイトがとても目立っていますが、嫌みな感じはしません。
私がドライバーには求めなくて、FWやUTには求めるもの。
それはソールの『滑りやすさ』です。
芝やラフの抵抗を軽減させて、よく滑ってくれなければなりません。
FWやUTはドライバーと違い、直打ちするのが前提のクラブだからです。
なので、ソールを見て、滑りやすいイメージが湧くクラブが好きなのですが、このクラブはいろいろなパーツが目立っていて、それほど滑る(抜けの良さ)イメージは湧いてきません。

この独特なフェース面がよく目立っています。
ドライバーやFWと同じコンセプトのようです。
メーカーやモデルによっては、同じシリーズのクラブでも番手によってはデザインを変えているところもありますが、このクラブは似ていて、共通性を持たせているように感じました。
ドライバーやFW・UTはそれぞれ違うメーカーを使っておられる方はたくさんいらっしゃると思いますが、理想を言えば、全て同じメーカーの同じシリーズのクラブがいいのだと思います。
ドライバーだけ良くて、他の番手が良くない・・・。
またはその逆・・・。といったことは少なくありません。

見慣れた形状でノーマルシャローといっていいと思いますが、今はもっと薄いモデルもあるので、そういう意味では『ややディープ』といっていいのかもしれません。

顔もオーソドックスなタイプで好感が持てます。
コンパクトさがあって、ギュッとしているのがいいです。
大きさの違いによるところが大きいのだと思いますが、先日試打したFWよりも『ツートン感』が和らいでいるのがいいです。
カーボンクラウンでもいいですが、あえてそれを目立たせない方法もあると思います。
このクラブはカーボンの模様が見えなかったので、ひょっとしたらカーボンクラウンではないのかもしれません。

装着されているグリップはこれまで試打してきたモデルと同じです。

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
最近はユーティリティもかなり『ソフトスペック化』していて、軽すぎるクラブが多くなってきましたが、このクラブはそこまでいっていません。
かといって重くてハードというタイプでもなく、親しみやすさも残されています。
シャフトフレックスはSということですが、硬いという印象もなく、よくしなってくれました。

見慣れた顔でクセも特に無く、構えやすいです。
少しオフセット感がありますが、これくらいが今は普通で、こうしないといけないのかもしれません。
オフセットなので、どうしても構えたときに『少し遅れる』イメージが出てしまいますが、これまでの経験からそれほどでもないということを学んでいます。
クラウンの見せ方で、『スクエア感』を出していますが、フェース面だけをフォーカスして見ると、左に向いているように見えます。
しかし今は殆どがこのようになっていますし、こうしてつかまりを良くしないと、売れにくいのかもしれません。
『好みのど真ん中』ではないのですが、まぁ普通だな・・・。という感じで、これまでの経験を活かしながら打っていくことにしました。
試打を開始しました

まず感じたのが、『球のあがりやすさ』です。
打つ前の印象としては、やや抑えた感じのライナー系を予想していたのですが、実際に打ってみると、イメージよりも高く浮いてくれました。
これはいい意味で意外です。
21度というロフトもあると思いますが、おそらく、ソールにあるウェイトが、よく効いているんだろうな・・・。と思いました。

『打感』はいい感じです。
フェース面だけを見ると、硬そうに感じられますが、実際はそうでもなく、適度に柔らかくて、球の質感も感じられました。
フェース面は独特ですが、このフィーリングは過去にも経験したことがあります。

音は小気味良くやや高めの金属音です。
この音も何度も耳にしていて、『耳慣れ』していますし、好感が持てます。
音は方向性や高さなどを伝えてくれますが、大きすぎたり、こもったりしていると、伝わりづらいですが、この音はいい感じです。

ユーティリティの中では、やや小ぶりなタイプではありますが、シビアさは感じませんでした。
ソールにあるウェイトもそうですし、他にもいろいろな工夫がされているのではないでしょうか?
一見気難しそうでも、実際は親しみやすくてフランク・・・。
そんなクラブだと思いますし、最近はそういうクラブが増えてきました。
ソールにあるウェイトの配置を見ても、キャビティアイアンと同じような慣性モーメントが働いているのではないでしょうか?

『操作性』はなかなか良い感じです。
球のつかまりがいいので、特にフェードヒッターの方に合いやすいのではないでしょうか?
私はフッカーですが、球のつかまりはいいものの、引っかけることなく、ドロー系の球を打たせてくれました。
小ぶりでありながら、いい意味での『鈍感さ』もあるので、大きく曲げるというよりは、自分の持ち球を活かして、そのまま打つのがいいように感じます。

『飛距離性能』は高く、レベルの高いクラブだと思いますが、誰にでも合うようなタイプではないかもしれません。
HS40後半くらいはあったほうが、球がしっかりあがってくれ、距離を稼ぎやすいと思います。
そういった意味では『使い手を選ぶ』クラブなのかもしれません。
試打後の感想

ハイテクとフィーリングが上手く融合された、まさに『ハイブリッド』だな・・・。と思いました。
いろいろな工夫が見られますが、フィーリングが犠牲になっていません。

見た目の印象よりも易しく、変なクセのようなものはありませんが、ある程度HSを要求してくるクラブだと思いますし、そうしてターゲットを絞ることで、より高いパフォーマンスが期待できるのではないでしょうか?

ブリヂストンの技術がギュッと凝縮された、ハイレベルなユーティリティです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。