2023年06月10日
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2023年06月10日
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朝日ゴルフ用品 METAL FACTORY S3 ウェッジ

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは METAL FACTORY S3 ウェッジ です。

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は467g です。

メタルファクトリーのシブくてカッコいいウェッジです。
メタルファクトリーは他のメーカーではなかなか見られない、独特な質感があるので、私は好きです。
『手作り感』といいますか、ハンドメイド感が全く無く、『マシンメイド感』をここまで美しく見せるのがさすがだと、いつも思います。
人もそうですが、ゴルフクラブも『個性』が大切で、メタルファクトリーのクラブはそれが実現できているのが凄いです。

FORGED。

トゥ側にはMETALFACTORY。

シャープでカッコいいデザインです。
今は多くのクラブがそうですが、このウェッジもCADで設計されているんだろうな・・・。と思いました。
今はAIの進化が凄いですが、いずれゴルフクラブの設計・デザインなどもAIが担っていくのではないでしょうか?
AIはとても凄いですが、それでもやはり人の手で作られたクラブに魅力を感じます。
AIや機械は人が危険で立ち入れない場所での作業であったり、様々な職場での心理的負担を減らす役目を担って欲しいと思っています。
人はストレスを感じて病気になることもありますが、機械はストレスを感じません。
だから人を守るためにも、AI技術がもっと進歩して欲しいと思っています。
介護や医療はもちろん、いずれ農業や林業なども全てAIがやってしまうのかもしれません。

かなり精密に削り込まれているように見えます。
人ではなく、機械だから、ここまで仕上げられるのかもしれません。
このウェッジは軟鉄ですが、ステンレスっぽく仕上げていて、これもメタルファクトリーの個性だと思っています。
軟鉄はどちらかというと、『ほんわか』といいますか、少し温かさを感じることがありますが、このウェッジは少しクールな感じがします。

ロフトの見せ方もいい感じです。
これならコースでも間違えようがありません。

バックフェースは個性的なデザインです。
こういったデザインがとても機械的に見えます。

トップラインの厚さは標準的です。

ソール幅も標準的ですが、今のウェッジの中では、やや狭い部類に入るような気がします。
バンカーが苦手な方、特に『エクスプロージョン』のイメージを強くもちたい方には、親しみづらいところがあるかもしれません。
結構削られていて、ソールで、ここまで『削り』をイメージさせるウェッジは、なかなかありません。

このソール形状を見て、ナイフのようだな・・・。と思いました。

リーディングエッジは、軽く『面取り』されていて、こういったところを見ると、『ハンドグラインド感』を感じます。


トレーリングエッジは大きく削られていて、バンスは結構利いています。

ネックの長さは適度にあって、好感が持てます。
『安心できる』長さで、ウェッジには必要な長さです。

ホーゼルには『MADE IN JAPAN』と刻印されています。

フェース面にミーリングは見られませんでしたが、指で触ってみると、少しザラザラしています。
スコアラインも結構エッジが利いている感じです。
他のメーカーでは手間を掛けない『スタンプ』タイプが多いですが、このウェッジは違っていて、結構手間が掛かっているように見えました。

いい顔をしていますが、正直見とれるほどではありません。
もう少しヒール側がシュッとしているほうが好きです。

トップラインの、ここの部分が少し『不均一』に見えました。
『手作り感』があるといえば、それまでですが、これがもし『鋳造』なら、このような『ムラ』に見えることは無かったように思います。
といっても、違和感などは全くないですし、私が細かなところまで気にしすぎなのかもしれません。

やや『出っ歯』なタイプです。
グースタイプを好まれる方は、苦手意識が芽生えてくるかもしれません。
私の好みとしては、もう少し出っ歯が抑えられていると、さらに好感度があがります。

装着されている、このLAMKINのグリップはソフトなフィーリングで好感が持てます。

ボールを前にして構えてみると、いい感じです。
見とれてしまうようなことは無かったのですが、邪魔になるものはなく、とても構えやすいです。
ただ、シャフトが少し『右から』入っているように感じたので、それが解消されると、もっと良くなるな・・・。と思いました。

フェースも開きやすく、ロブショットなどでもしっかりと対応してくれそうです。
こうして開いて構えたときにボールが『真上』に飛ぶ(浮く)イメージが欲しいのですが、このウェッジにはそれがありました。
試打を開始しました

『打感』はとても良いです。
ソフトですが、ただ単に柔らかいだけでなく、『芯のある柔らかさ』といったらいいでしょうか?
ボヤけていないので、『距離感』をつかみやすいです。

ボールがフェース面にしっかり乗ってくれる感覚があり、スピン性能も高いです。
ボールに急ブレーキが掛かり、よく止まってくれました。

球を拾いやすくて、出球の高さが合いやすいです。
アプローチでの高さのイメージも合いますが、フルショットでも距離感を出して攻めていけます。

『安定性』は、いい意味で『普通』です。
顔がいいので、ラインを出しやすく、おまけによく拾ってくれるので、高さのミスも出にくいところが魅力的です。
キャビティタイプのような大らかさはありませんが、その分、敏感に反応してくれ、『手の延長』として機能してくれるウェッジだな・・・。と思いました。

『操作性』はとても高く、いろいろな球を打たせてくれました。
『構えやすさ』『拾いやすさ』『開きやすさ』という『トリプル効果』によって、様々なショットが打てるウェッジです。

『距離感』は合いやすく、大満足です。
距離感だけではなく、他の要素にもいえることではありますが、特に『距離感』はヘッドとシャフトの共同作業といったところがあります。
『あがりやすさ』や『飛距離』は軽量タイプのシャフトでも大丈夫ですが、『飛ばしすぎない』『出球の高さとスピードを揃える』という点では、ある程度重量があってしっかりしたシャフトのほうが威力を発揮してくれます。
縦の距離感の安定度は抜群です。
試打後の感想

独特なデザインと質感のウェッジです。
最近は個性が感じられないクラブが多いですが、このクラブにははっきりとした個性があったので、それがとても魅力的でした。

これまでの『個性的』なクラブは、性格が尖っていたり、すごくクセが強くて扱いづらい・・・。ということもあったのですが、このウェッジは違っていて、むしろ『穏やか』です。

フェースの開閉がしやすく、微妙な調整ができるのも、このウェッジの特長です。
距離感がシビアになってくるアプローチの場面では、マニュアルタイプの『機動性』といったらいいでしょうか?
あらゆる場面にも対応してくれる『懐の深さ』が必要になってきますが、このクラブにはそれがありました。

カッコいいウェッジなので、難しそう・・・。と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
確かに、キャビティタイプのウェッジのような寛容さは無いかもしれませんが、その分『反応の良さ』でカバーしてくれていますし、プレイヤーの感覚でショットを『色づけ』していけるので、打っていて楽しいですし、上達スピードも速くなるのではないでしょうか?
敬遠すべきウェッジだとは思いません。

派手なデザインではなく、たくさんの他のクラブと一緒にあると、少し埋もれてしまうかもしれません。
自らが主張してくるタイプのクラブではありません。
いろいろなクラブを試打していると、ウェッジに限らず他の番手でもそうですが、すごくアピールしてくるクラブに出会うことがあります。
学校の授業でいえば、先生が「これ分かる人?」といったら、すぐに「ハイハイ。」と手を上げるような積極性・主張の強さです。
このウェッジはそれとは真逆のタイプで、目立たないけど、与えられた仕事はしっかりこなす、堅実タイプという印象をもちました。
私は学校の勉強が大の苦手で、授業中ノートに落書きをするようなタイプで、手を上げることもしなかったのですが、何故か先生に当てられることが多く、その度に恥をかいてきました。
今思っても恥ずかしいですが、こればかりは仕方ありません。
社会人になったら勉強はしなくていいのかと子供の頃は思っていましたが、全くそんなことはないですね。
毎日が教科書を使わない勉強ですし、仕事の内容によって資格の取得もたくさんしなければなりません。

ちょっと話が逸れてしまいましたが、このウェッジは『球の拾いやすさ』『打感』『操作性』が秀逸で、スピン性能も高く、かなり実戦的です。
オートマチックタイプや強いグースを好まれる方には合いづらいかもしれませんが、多くの方に支持されるのではないでしょうか?
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
メタルファクトリー