2023年06月
2023年06月08日
cobra AEROJET Fairway

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは cobra AEROJET Fairway の5番 です。

シャフトは TOUR AD for COBRA です。
ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は62g、バランスはD1、トルクは4.2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は322g です。

コブラ AEROJETのフェアウェイウッドです。
以前ドライバーを試打しましたが、今日はフェアウェイウッドを試打する機会に恵まれました。

コブラのクラブはシンプルというよりは、『組み込み型』といいますか、ハイテクな印象があるのですが、このフェアウェイウッドもそのようなデザインです。
海外メーカーらしく、合理的な考えをもっているのかもしれません。

ソールには大きなウェイトが配置されていて、この位置にあるということは、それだけ重心が深いのだと思います。
ただ、このウェイトには『3』という数字があったので、おそらく3gということなのだと思いますが、大きさの割には軽い感じがします。
ウェイトといえば『タングステン』が真っ先に思い浮かびますが、このウェイトはタングステンではなく、アルミなのかもしれません。
ただ、真偽のほどは定かではないですが・・・。

ソールには『PWR BRIDGE』が組み込まれていて、ドライバーと同じです。
どのような効果が期待できるのでしょうか?

ヒール側

トゥ側
ヒール側とトゥ側には、それぞれひとつずつスリット(切れ目)のようなものがあります。
これはどういう効果が期待できるのでしょうか?
全く想像が付きませんが、わざわざこうしているのだから、大きな理由があるのは間違いありません。

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、この『STD』ポジションです。

何気なくシャフトを見ていたら、『Made in Japan』の文字があり、テンションがあがりました。
クラブ全体が日本製なのでしょうか?
それともシャフトだけが日本製なのでしょうか?
昔も今もシャフトは日本製でも、ヘッドは海外製が多いので、それも仕方ないとは思いますが、昔は日本製が当たり前でした。
そういった当たり前の時代に戻れば嬉しいです。
もちろん性能や品質が高ければ海外製でもいいと思いますが、日本製だとさらに良くなります。
以前、『あるメーカー』のドライバーを試打したときに、あり得ないようなこと(製造ミスなのか、落ちてはいけないものが落ちた)があり、その製造国は『ある国』だったので、やはり日本製がいいな・・・。と思いましたし、日本製ならこのようなケアレスミスにはなりにくいのではないか?と思ったことを覚えています。
もちろん日本製なら全てが万能で失敗が無いということではありません。

見慣れたシャローです。
このような『円盤型シャロー』はコブラが先駆者だったイメージがあります。
なので、『コブラシャロー』と私は呼んでいます。

丸っこくて、親しみやすい顔をしています。
少し『つかまえ顔』に見えました。

近くでよく見てみたのですが、カーボンの模様は見られなかったので、おそらくカーボンコンポジットではないと思われます。
ドライバーはカーボンコンポジットでしたが、FWでは変えてきているようです。

コブラのクラウンマークがありました。
デザインがチェンジされたようですが、私は前のほうが好きです。

フェース面のデザインはシンプルで、スコアラインは『溝』になっていました。
トゥ側には『H.O.T.FACE』の文字があります。

装着されているグリップはシンプル且つ、ソフトなフィーリングで好感が持てます。

素振りをしてみると、なかなかいい感じです。
最近はドライバーだけでなく、FWでもシャフトが50g台のことが多く、私はそこが不満で苦手意識をもっているのですが、コブラは海外メーカーだからでしょうか?
『軽すぎない』設定になっています。
『必ず』ではないですし、一概には言えませんが、ドライバーのシャフトが60g台であれば、FWは70g台にするのが自然な流れだと思うのですが、最近のクラブはそうなっていません。
ドライバーもフェアウェイウッドも50g台のシャフトが挿してあることが普通になってきました。
メーカーは基本『売れる』『売れやすい』クラブしか作らないので、それだけユーザーからの要望が大きいのでしょうか?
『軽い=易しい』は必ずしも当てはまりません。
ひとそれぞれに合った重さというものが必ずあります。
それなのに、もう10年くらいになるでしょうか?
アイアンの『スタンディングロフト化』と同じく、『クラブの軽量化』が止まりません。
なので最近のクラブ(特にフェアウェイウッド)に対して苦手意識をもつことがあるのですが、今日はそれがありませんでした。
ただ、もし私が相棒に迎え入れるのであれば、やはりもっと重量のあるシャフトにするのは間違いありません。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じです。
フェース面は左を向いているように見えるのですが、クラウンでそう感じさせないようになっていて、この『手法』は多くのメーカーで採用されています。
今は『つかまえ顔』でないと受け入れられないのでしょうか?
メーカーの工夫が功を奏したのか、方向性への不安は特にありません。
スプーンと違って、クリークになると『アゴの見せ方』が重要になってきますが、このクラブは好感が持てます。
試打を開始しました

『打感』は、まずまずです。
硬くなく、ややまったりした感じです。

『音』は高すぎず、大きすぎない音で、好感が持てました。

クリークということもあり、直打ちでも充分ボールを上げてくれ、タフさは感じません。
ただ、ある程度のHSがあったほうがいいようで、ヒッター向けのクリークだと思います。

『安定性』は球のつかまりが良く、高いです。
スイートエリアも広いようで、左右にブレる感じはしません。

『操作性』もいい感じで、左右へ曲げることもできましたが、どちらかといえば、『オートマ系』のクラブだと思います。

『飛距離性能』はとても優れていて、さすがコブラといったところです。
先日試打したドライバーの飛距離性能も凄いですが、このクラブはその流れに完全に乗っています。
先ほども書きました通り、ヒッター向けのクラブだと思いますが、ポテンシャルはとても高く、攻撃的なゴルフを展開していけそうです。
私は練習場で、ホームコースのホールをイメージしながら球を打っているのですが、このクラブなら、あのバンカーは越えるだろうな・・・。あの池は気にならなくなるだろう・・・。などと、いいイメージが浮かびました。
球はつかまりやすく、適度なあがりやすさと、少しスピンを抑えた弾道で、かなり直進力が強いです。
明らかに『ディスタンス系クリーク』で、スプーンにも興味を持ちました。
試打後の感想

飛びの性能が高いですが、全体的なバランスがとれているFWです。

この微妙に丸みを帯びているソール形状が、『滑りやすさ』を醸し出してくれているように感じました。
FWはティショットで使うこともありますが、『直打ち』が基本です。
なので、どうしても『抜けの良さ』『滑りやすさ』が求められますが、このクラブは好感を持ちました。
コースに出ても、『順目』なら楽ですが、肝心なのは『逆目のライ』のときに、上手く抜けてくれるか?ということです。
それが、このクラブのソールを見ていると、勇気をもらえそうです。

コブラは一時期、一世を風靡しましたが、『存在感』として、今はライバルメーカーの後塵を拝しているところもあります。
しかし、クラブの性能は決して劣っていません。
むしろ、かなり優位に立っていると私は思っています。

それはこのFWもそうですが、先日試打したドライバーも、かなりのスグレモノです。
それと、cobra LTDx LS ドライバーも素晴らしいですね。
AEROJETドライバーが発売されて、マークダウンしているようですが、既に生産されていないので、安く手に入れられるチャンスだと思っています。
飛距離における『コスパ』という点において、現在流通しているドライバーの中で『最強』といえるのではないでしょうか?
よく売れているクラブが必ずしも最高とは限らず、あまり注目されなかったクラブが実はハイスペックだったということは、過去に何度もあります。
なので、私たちゴルファーは常にアンテナを張っておく必要があります。

そういった意味でも、コブラには、これからも注目していきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コブラ キャディバッグ