2023年02月
2023年02月26日
BALDO COMPETIZIONE 568 DRIVER HEAD DEEP

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは BALDO COMPETIZIONE 568 DRIVER HEAD DEEP です。
写真を撮り忘れてしまいましたが、シャフトはVENTUS です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS です。

BALDOの新しいドライバーです。
BALDOは初めて試打してからすごく好きですが、昔のBSのツアステに似た雰囲気があるのも好きな理由なのかもしれません。
クラブのデザインには見た目は後回して、とにかく『機能性ありき』のものと、そうではなくて、まずはカッコいいデザインにしながらも機能性を付け加えていく手法があるように思うのですが、BALDOは後者の印象が強いです。
それは、毎回とても美しいデザインで目を引くからです。
メカニカルなデザインでありながら、奇をてらったものではなく、感覚に溶け込みやすいデザインといったらいいでしょうか?

久々に出会った、『塊感(かたまりかん)』のあるヘッドです。
最近はほぼ全てシャローとなっているので、このようなタイプは少なくなりましたが、ニーズは今もたくさんあると思います。

トゥ側には『568』の数字がありますが、これはどういう意味なのでしょうか?
過去に試打したモデルにもありましたが、BALDOにとって特別な数字なのかもしれません。
車のナンバーには、金運を高める意味での『358』という数字が用いられることがあり、街でも時々見かけますが、それを思い出しました。

センスのいいデザインです。

バックフェースにはウェイトがひとつ配置されています。
数字が刻印されていないので、重さは分かりません。

ヒール側には魅力的な言葉『DEEP』の文字があります。
今はシャローの性能もあがっていますが、やはりディープには魅力を感じずにはいられません。
ゴルファーとしての『攻略本能』といったらいいでしょうか?
逃げることなく、このクラブのスペックに立ち向かう気力のようなものが湧いてきます。

しかし実際はディープというよりは、セミディープといったほうがいいかもしれません。
昔は本当に『拳』のような形のドライバーばかりで、それが普通だと思って暮らしてきた私は、このドライバーがDEEPと言われても、もうひとつピンと来ません。
ディープとシャローの境界が数値化されておらず、あくまでも主観でしかないので難しいところではありますが、今のドライバーの中では明らかに厚みがあります。

ネックの長さは標準的です。
この角度から見ても、すごく美しいです。
これはヘッドの厚みが適度にあるのも大きく関係していると思います。
シャロータイプのヘッドでは、なかなかこのような雰囲気は醸し出せません。

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、このNポジションです。

フェース面には細かなミーリングが施されていて、過去のモデルにも見られました。

BALDOなので、いい顔を予想していましたが、その通りでした。
昔からよく見られる、大型で丸っこい顔をしています。
大手有名メーカーでも見られましたが、特に地クラブメーカーに、このような顔が多い印象があります。

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
クセがなく、これまで何度も見てきた顔なので、イメージも出しやすくリラックスすることができました。
イメージが出にくいクラブは難しく感じますが、このドライバーは易しい印象をもたせてくれました。
試打を開始しました

『打感』は、いい感じです。
ソフトというよりは、ややしっかりした打感ですが、硬くなく『後味』も悪くありません。
球の質感もはっきりしています。
『拡散型』ではなく、『収縮型』の打感だな・・・。と感じました。
インパクト時の衝撃で、ボールが大きく感じられるものと、逆に少し小さく感じられるものがあり、このドライバーの場合は後者です。
とはいっても、これはあくまでも私の感じ方によるものですが・・・。

『音』も無難で、いい感じでした。
何となく、ちょっと高めの音を予想していたのですが、違います。
叩きにいってもインパクトが緩まず、ドライバーに適した音です。
もっと大きめで高い音がいい・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。

『球の上がりやすさ』という点では、明らかにヒッター向けで、幅広い層をターゲットにしているドライバーではありません。
HSが40後半は最低必要になってくるような気がします。

ディープタイプでありながら、『安定性』は結構高く、シビアさは感じませんでした。
バックフェースにあるウェイトも効果的なのか、球筋が安定していてブレる感じはしません。
かといって、曲げにくく直進性の高いオートマチックタイプというほどでもなく、ほぼ中立的な印象をもちました。

飛距離性能も優れていて、BALDOらしい特長が感じられます。
弾きが良くて、結構重い球が打てるドライバーです。
弾きがいいけど、球が軽くフワーッとあがるような弾道を私は好まないのですが、このドライバーは違っていて、ライナー系の強い球が打てるので好感を持ちました。

『操作性』という点では、なかなかいい感じで左右にも曲げることはできましたが、先ほども書きました通り、ほぼ中立的なタイプだと思います。
ディープでありながら、結構易しい(大らか)なドライバーです。
試打後の感想

ディープという名前がありながら、試打しているときはそれを全くといっていいほど感じませんでした。

ディープのもつ気難しさのようなものは感じず、意外と大らかなタイプです。

装着されているシャフトとの相性も良く、球がブレることなく、また『当たり負け』しないのがいいです。
これも飛距離につながっているように感じます。

カッコ良くて叩けるドライバー・・・。
所有欲を満たしてくれ、見ているだけで笑みがこぼれてしまうドライバー・・・。
そんな印象をもちました。

これからもBALDOには期待していきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
心より感謝いたします。