2022年11月10日 - ゴルフクラブ試打日記。
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2022年11月10日

      
2022年11月10日
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ダンロップ スリクソン ZX Mk II ハイブリッド

                 



ダンロップ スリクソン ZX Mk II ハイブリッド
先日、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
ダンロップ スリクソン ZX Mk II ハイブリッド の4番 です。



Diamana ZX-II for HYBRID カーボンシャフト
シャフトは Diamana ZX-II for HYBRID です。

ロフトは22度、クラブ長さは39.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、トルクは4.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は347g です。



正面
スリクソンの新しいユーティリティです。

とはいっても、ユーティリティは先日試打して、このクラブは『ハイブリッド』という名前がついています。

ユーティリティは日本だけの呼び方で海外ではハイブリッドというのが一般的なのは多くの人が知るところです。

日本の呼び方を海外に合わせるべきで、ユーティリティではなく、ハイブリッドに統一しなければならないという方もいらっしゃいますが、私は日本式といいますか、日本独自の言い方があってもいいと思っています。

何もかもが『世界基準』に合わせる必要は無く、日本基準のほうがいいこともたくさんあるからです。

ユーティリティと呼びたい人はユーティリティ。

ハイブリッドと呼びたい人はハイブリッド。

どちらでも良いと私は思っていますが、いずれハイブリッドに統一されるのではないでしょうか?

ゴルフクラブではなく、コースの名称の一部ですが、『ティーイングエリア』よりも、昔の呼び方である『ティグランド』のほうが、私はしっくりきます。



側面
黒を基調とした、カッコいいハイブリッドです。

日本の地クラブメーカーはとても優秀で、その性能の高さだけでなく、『見栄えの良さ』『カッコ良さ』が挙げられますが、このクラブはその地クラブメーカーのハイブリッドに通ずるカッコ良さがあります。

さすがはスリクソンといったところでしょうか?

常に『カッコいい』というイメージがつきまとっているブランドです。

カッコ良くなければ、スリクソンではないと私は思っています。



ソールのデザイン Mk II
『Mk II』となっていますが、何かのクラブのセカンドモデルということなのでしょうか?

前のモデルの2代目ということなのかもしれません。



REBOUND FRAME
『REBOUND FRAME』と表記されています。

リバウンドするフレームということで、ヘッドがたわむという意味なのでしょうか?



ネック長さ
適度にネックの長さがあるのが魅力的です。

人それぞれ好みがある分かれるところで、私はこのように長いほうが好きですが、もっと短いほうが好きだという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

私がロングを好むのは『高重心』をイメージさせ、上から拾っていけるイメージが出しやすいからです。

地面にあるボールは全て『ダウンブロー』のほうが易しいと私は感じています。

地面と寸分の狂いも無く、平行にヘッドを走らせるのは至難の業ですし、そこに神経をすり減らしていては、肝心のショットがおろそかになります。

私自身の経験ですが、FWやUTの直打ちが苦手だという方は、思い切ってダウンブローで上から潰すイメージで打ってみられてはいかがでしょうか?

少々ダフっても構いません。

ソールが上手く滑ってくれ、ボールを拾ってくれます。

クリアに当てる必要は無く、結構アバウトでいいのです。

私はこれで、苦手意識を払拭できました。

私のような運動神経の鈍い者でも克服できたので、多くの方が克服できるのは間違いありません。



シンプルなフェース面
シンプルで綺麗なフェース面です。

最近はいろいろなデザインのフェース面が増えてきているので、却って新鮮に見えてしまいます。

IP加工っぽくて、いい雰囲気を醸し出しています。



装着されているグリップ ツアーベルベットラバー
装着されているグリップは最高です。

ツアーベルベットで、このしっとりとした感じがたまりません。

私はこのグリップを長年愛用していて、常に数十本のストックを抱えています。

数ヶ月使い続けることもあれば、少しでも違和感があると、その日のうちに交換することもあります。

グリップのフィーリングひとつとっても、落ち着きをもたらせてくれる物と、逆にソワソワしてしまうものがあり、このグリップは前者です。

普通のグリップのフィーリングで方向性や高さを感じ取りやすい指数を5とすると、ツアーベルベットは10以上になります。

それくらい、『打った後のフォロー』を支えてくれるグリップです。

この『Golf Pride』のロゴもいいですが、できれば『SRIXON』のロゴがあったらいいな・・・。と思いました。

しかし今は、グリップも高騰しているので、なかなか思うようにはいかないのかもしれません。



ノーマルシャロー
ノーマルシャローといったところでしょうか?

見慣れた形状で、薄すぎないのがいいです。

ある程度のフェース高と、シャローバックが今の主流ではないでしょうか?

ひとくちにシャローバックといっても、ダランとお尻が垂れ下がったような形状もあれば、逆にピシッと引き締まったものもあります。

そういった意味でいうと、このクラブはその中間といった感じです。



顔
顔はまずまずです。

スリクソンなので、見とれるような美顔を期待していましたが、正直そこまでではありません。

以前も書きましたが、歴代ハイブリッドで最高の顔は、ロイコレのTRCです。

そしてクラウンが『艶消し』になっているのに驚きました。

おそらく、スリクソン初ではないでしょうか?

記憶にありません。

しかもこの艶消しは、他のメーカーと一線を画しています。

艶消しの代表的なメーカーといえばPINGが真っ先に浮かびますが、それとも違い、スリクソン独自の質感です。

グレーっぽくなく、黒に徹した艶消し・・・。といったらいいでしょうか?

『漆黒感』があります。

なかなか面白い質感だな・・・。と思いましたが、同じ艶消しというカテゴリーの中で質感はPINGのほうが好きです。



振り感
素振りをしてみた感じは、まずまずです。

アスリートモデルで、重厚感のあるデザインですが、装着されているシャフトはハードなタイプではありません。

よくある、軽量でクセのないしなりをするシャフトです。

クラブはある程度重量があるほうが、細かなミスを少なくしてくれる感覚があるのですが、これくらい軽いと少し注意するところが多くなるような気がします。

重力に任せておけばいいところを、こちらが担当しなければならないからです。

『Diamana ZX-II for HYBRID』という名前なので、おそらく純正シャフトではないでしょうか?



構え感
ボールを前にして構えた感じはなかなかいいですが、見とれるようなことはありませんでした。

よくある『オフセット』が利いたタイプで、あがりやすさをアピールしているように見えます。

私の感覚の中で、『受け口』といいますか、『しゃくれアゴ』というタイプの顔です。

今はアイアンのロフトが立っていて飛距離を、逆にウッド系はロフトを寝かせてあがりやすさをイメージさせてくれるクラブの人気が高いような気がしますが、私は逆が好きです。

アイアンは昔ながらの適正がロフトで出球の高さをイメージしやすいものが好きで、逆にウッド系は『絶壁感』といったらいいでしょうか?

フェース面が見えすぎず、低いライナーをイメージさせてくれるクラブが昔から好きです。

絶壁感のあるウッドでも、実際に打ってみれば高くあがることが染みついているからだと思います。

このクラブは美顔ではありませんが、『そつのない』といいますか、無難な顔です。

テンションはあがることもなければ、さがることもありません。

淡々と見つめていました。



試打を開始しました


フェース面
まず感じたのが、この打感の素晴らしさです。

一言でいって、『最高』です。

スリクソンなのでフィーリングには力を入れているだろうとは思っていましたが、久しぶりに打感でテンションを上げてくれるクラブに出会ったような気がします。

心地よい柔らかさがあり、ヘッドは金属でありながら、その硬さを感じさせないソフトフィーリングです。

弾き感はあるものの、ガツンとくることもなく、ポワーンと心地よい打感がフェース面全体に伝わっていくようなイメージをもちました。

一球打っただけで、笑顔にさせてくれました。

私は昔から打感のいいクラブしか使ってこなかったのですが、そういう意味でも、このクラブは購買意欲が刺激されました。



打球音
『音』もいい感じです。

やや高めの金属音で、その音が長く続かずスッと消えます。

歯切れのいい音といったらいいでしょうか?

いわゆる、周りに『上級者だと思わせてくれる音』だな・・・。と思いました。

練習場でも、コースでも上級者の方が打つ音には『一定の周波数』といいますか、ある種の共通点がありますが、その音が、このクラブの放つ音といっても過言ではありません。

私は上級者ではありませんが、上級者だと勘違いさせてくれる音で、一人いい気分に浸っていました。



トゥ側
カッコいい見た目で、いかにもハードそうな感じがしないでもないですが、実際に打ってみると、結構上がりやすいクラブだと思いました。

タフなクラブではなく、いい意味での『見た目とのギャップ』があるクラブですが、ヒッター向けなのは明らかです。

少々薄めに当たっても、ダフり気味に当たっても、上手くボールを拾ってくれました。



バックフェース
結構小ぶりなタイプで、オートマチック系でないのは明らかです。

とはいっても気難しさのようなものも感じないですし、全体的に見れば普通といったところでしょうか?

スイートエリアの広さや、曲がりにくさをハイブリッドに求めておられる方には、やや合いづらいところがあるかもしれません。



飛距離性能
『飛距離性能』はなかなかいい感じですが、特別よく飛ぶという印象はありません。

過去のモデルと比べても、あまり変わらないのではないでしょうか?

それは、このクラブが劣っているのではなく、それだけ過去のモデルが優秀で、そのハイレベルなクラブのど真ん中にあるといった表現が正しいのかもしれません。



操作性
『操作性』は高く、自分の持ち球で勝負していけるクラブです。

小ぶりなクラブなので、ラージサイズのようは、右へすっぽ抜けることもありません。

ラージサイズのクラブは確かに『当たりやすそう』といった安心感をもたらしてくれますが、時には思いも寄らない球が出てしまうこともあり、注意が必要です。

その点、このクラブにはそういったことがなく、頭で描いたラインに乗せて運びやすい特長があります。



試打後の感想


ヒール側
全体的にバランスのとれた、ハイレベルなクラブです。



SRIXON ZX Mk II ハイブリッド
一番印象に残ったのは『打感の良さ』です。

久しぶりに打感だけでテンションがあがりました。



SRIXON ZX Mk II ハイブリッド
艶消しで引き締まって見えるのもいいです。

これならコースでも眩しく感じることはありません。

せっかく、いろいろなところが改善されているのだから、もう少し顔を良くしてくれたらいいな・・・。と思いました。



SRIXON ZX Mk II ハイブリッド
ゴチャゴチャしたところはなくスッキリしていますが、最新モデルということもあり、様々な最新技術が投入されているのではないでしょうか?



SRIXON ZX Mk II ハイブリッド
また何度でも試打したいクラブです。


構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。