2022年11月 - ゴルフクラブ試打日記。
モウダス
スコッティキャメロン専門店【Himawari】

2022年11月

      
2022年11月29日
PR
  

タイトリスト TSR3 FAIRWAY METAL

                 

タイトリスト TSR3 FAIRWAY METAL
先日、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
タイトリスト TSR3 FAIRWAY METAL の5番 です。



20221126020623
シャフトは TOUR AD DI-6 です。

ロフトは18度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.3、バランスはD2,キックポイントは中調子、クラブ総重量は329g です。



正面
タイトリストの新しいフェアウェイメタルです。

先日、ドライバーを試打しましたが、今回はフェアウェイメタルを試打する機会に恵まれました。

フェアウェイウッドという呼び方がすっかり定着していますが、本当はこのクラブのように『フェアウェイメタル』や『フェアウェイチタン』のほうが正しいのだと思います。

今はウッドのクラブを見たことが無いという方も多いのではないでしょうか?

昔を美化するつもりはありませんが、初めて手にしたクラブがパーシモンで良かったと、心から思います。

今のハイテクイージークラブもいいですが、昔のあの『じゃじゃ馬』的なクラブにたくさん触れることができて、いろいろなことを考え、それが血となり肉となったような気がするからです。

ミスショットばかり繰り返し、どのように打ったら上手くいくのか考えることもゴルフの楽しみだと私は思っていて、それは今も変わりません。

人から聞いたり、ゴルフ雑誌などで答えを求めるのが早くていいのかもしれませんが、時には最初から自分で悩んで答えを見つけ、それが『開眼』につながることもあるのではないでしょうか?

人から聞いたことは忘れやすいですが、自分が苦労して得た答えは忘れにくく、身になります。

そうした小さな積み重ねが、上達への足がかりとなるのではないでしょうか?



側面
クリークということもあり、コンパクトなサイズで、ソールは適度に丸みがあります。

平らなソールもいいですが、私はこのような丸っこいソールが昔から好きです。

テーラーメイドのゲタバキソールやブリヂストンのレイグランデのクラブも所有していたことがあり、『接地面積の小ささ』をイメージしやすいからなのかもしれません。

ゲタバキソールにすると、重心が高くなるというデメリットもあるようですが、接地面積が小さくなることで、ラフ(特に逆目のライ)で易しくなると信じ、しばらく使っていたことがあります。

今はなかなか見られないので、それほど有効ではないという結論に達したのかもしれないですし、とにかく『低重心』に各メーカーが舵を切ったのかもしれません。



ソールのウェイトのようなもの
ソールには調整システムのようなものがあります。

試打するのは、この『N』のポジションです。

専用の工具が必要なようで、今は無いですし、ニュートラルやスタンダードのポジションで試打するのが一番だと思うので、このまま試打することにしました。



ネックの長さ
ネックの長さは適度にあります。

このネックの長さはタイトリストらしい感じがします。



A1
ネックにも調整システムが搭載されていて、試打するのは、この『A1』のポジションです。



シンプルで綺麗なフェース面
シンプルで綺麗なフェース面です。

特に変わった工夫は見られません。



タイトリスト シャロー
タイトリストシャローといっていいでしょうか?

タイトリストらしい形状です。

タイトリストの良いところは、新製品が出ても、過去のモデルを使っている人が、そのまま使えるということだと私は思います。

どういうことかといいますと、『変えていい部分』と『変えてはいけない部分』がクラブにはあり、それをメーカーはよく知っているということです。

メーカーによっては、ガラッとフルモデルチェンジすることもありますが、それは時にはプレイヤーの感覚を乱すことにもなり、改善ではなく、『改悪』になることもあるからで、そういったクラブを私はたくさん見てきました。

何度も書きますが、必ずしも『最新=最高』ではないということです。



顔
コンパクトで、いい顔をしています。

タイトリストの顔といっていいのかもしれませんが、アイアンほど確立された感じはしません。

ドライバーなど『ウッド系』のクラブでは、『三角顔』もありましたし、一時期迷走していた時期があったように思います。

アイアンは惚れ惚れするほどの美顔が多いですが、FWなどはそれほど強い印象はありません。

最近はカーボンコンポジットが多いので、このクラブのクラウンを近くで見てみたのですが、カーボンの模様が見られなかったので、おそらくカーボンコンポジットではないのだろうと思いました。



振り感
素振りをしても、いい感じです。

適度にしっかりしていて、タイミングもとりやすいです。

いろいろなクラブを試打していると、『振り感の太さ』のようなものを感じることがあります。

それはシャフトの太さではなく、シャフトの硬さや重さとはまた違う感覚です。

その太さですが、私はあまり細いものは好まず、適度に太いもの(ボールと同じ大きさ=太さが理想)が好きで、それはドライバーからウェッジまで同じ太さを好みます。

そういった意味でも、このクラブは好感が持てました。



構え感
構えやすいです。

変なクセは無く、方向性への不安はありません。

少しつかまりそうな感じもしますが、コンパクトサイズなので、どうにでもなる・・・。という感じです。

これがラージサイズ&シャローだと難しくなることもあります。

小ぶりなので、ボールが際立って見えるので私は好きですが、逆に不安に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

シャロー感もそれほど強くないので、球があがるかどうか不安に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はソフトで、いい感じです。

何と言いますか、最近では少ない『スロー感』といいますか、フェースに一瞬しっかり乗るような感覚を味わうことができました。

強い弾き感というよりも、どこかまったりした感じ・・・。といったらいいでしょうか?

『飛ばし』ではなく、『コントロール性』を求めるには、適したフィーリングです。



打球音
『音』は大きくなく、高すぎず小気味良い金属音で好感が持てました。

最近では多くなった、『余韻』が少ない音です。

『後を引かない音』といったほうが、いいかもしれません。



トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、どちらかというとヒッター向きだと思います。

シャフトも結構しっかりしていますし、ヘッドもそれほどあがりやすさを最優先して作られたクラブではないように感じました。

ヒッタータイプの方が気持ちよく振って球を運んでいけるクラブといっていいのではないでしょうか?

今のクラブでクリークというと、かなり高~い弾道のものが多いですが、このクラブは少し抑え気味の弾道でライナー系の球が出やすいです。



バックフェース
『安定性』も普通で、特別寛容性が高いとは思いません。

シビアさは感じませんが、ミスはミスとはっきりと伝えてくれる良さがあります。

構えやすいのでラインをイメージしやすいですし、それに向かって運んでいける易しさはあります。



飛距離性能
『飛距離性能』は、なかなかいい感じです。

正直、特別凄いという印象はありませんが、イメージした通りに運べる感じで実戦向きだな・・・。と思いました。

『プレイヤーの手の中に収まるクラブ』といったらいいでしょうか?

『手の延長』として使っていけるクラブといっていいのかもしれません。

先ほども書きましたが、ヒッター向けのクラブなので、人によっては思ったような距離が出せないということもあるかもしれません。

そういった意味では、幅広い層に対応していないような気がします。



操作性
クラブ自体に変なクセがないので、扱いやすいです。

フェースが被りすぎていなくて、小ぶりなので、いろいろな球で遊べます。

まったりした打感も後押ししているのか、こちらのイメージを伝えやすいです。



試打後の感想


タイトリスト hヒール側
いい意味で、タイトリストらしいクラブだな・・・。と思いました。

最新の技術が使われていながらも、それがフィーリングを壊していなくて、タイトリストファンの方も受け入れやすいのではないでしょうか?



Titleist TSR3 FAIRWAY METAL
幅広い層をターゲットにしていないですが、それだけ当てはまる方には頼もしいクラブとなってくれるのではないでしょうか?

イージー系のクラブが多いなか、クラブはそれだけじゃないよ・・・。と、メーカーの思いが伝わってくるように感じました。



Titleist TSR3 FAIRWAY METAL
タイトリストのイメージを壊さない、カッコ良くてフィーリングが良く、扱いやすいクラブです。


構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。