2022年10月
2022年10月30日
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タイトリスト TSR3 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト TSR3 ドライバー です。

シャフトは TOUR AD DI -5 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は57g、トルクは4.7、キックポイントは中調子 です。

タイトリストのニュードライバーです。
タイトリスト2年に一度、必ずモデルチェンジしてくれるので、とても楽しみにしていました。
タイトリスト・テーラーメイド・キャロウェイ・ピン。
この4つが海外メーカー四天王で、どれも素晴らしい一流メーカーですが、それぞれメーカーの特色や個性があって好感が持てます。
最近はPINGの充実ぶりが凄いと感じているのですが、タイトリストやテーラーメイド・キャロウェイも独自路線を走っていて負けていません。
特にタイトリストは海外メーカーでありながら、美観や打感などフィーリングを大切にし、和風的なところもあるので、親近感をもっています。

前のモデルとデザインは似ていますが、細かなところが違っているようです。
今回はマイナーチェンジということでしょうか?
少し『メカニカル感』が増したような気がします。

このウェイトも前作から継続のようです。
ポジションは『N』のまま試打することにしました。

ネックの長さは標準的で、前のモデルと変わっていないようです。
この長さがベストなのでしょうか?
それとも多少の違いはあまり意味が無いということなのでしょうか?

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、この『A1』のポジションです。
これまで、いろいろな調整システム付きドライバーを試打してきましたが、『出荷状態のまま』といいますか、スタンダードな状態が一番、そのクラブの性能を発揮できるような気がしています。
フェースアングルやウェイトの位置などを変えて試打したこともありましたが、すごく不自然で重心の位置が狂ってしまったり、顔がいびつに見えてしまったりしたことがあります。

フェース面のデザインは個性的ですが、これも前のモデルと変わりません。
今度機会があれば見比べてみたいですが、大きな違いは無いようです。
やはり、今回は『マイナーチェンジ』ということでいいのだと思います。

ノーマルシャローといったらいいでしょうか?
見慣れたシャローで、薄すぎないのがいいです。
今はディープバックは敬遠される傾向にあると思うので、メーカーもあえて作らないようにしているのかもしれないですが、できるだけ厚みをもたせたい・・・。というメーカー側の意図も透けて見えます。
ディープとシャロー、どちらも一長一短ありますが、やはり『薄すぎない』ヘッドは魅力的です。
シャローバックでありながら、『フェース高』はしっかり維持されていて、『ディープフェース』になっているところがいいです。

装着されているグリップはよく見られるタイプで、特別変わっていません。
Titleistのロゴが入っていないのが残念ですが、フィーリングが良く、ドライバーに適したグリップです。

顔はまずまずです。
丸顔というよりは、少し『三角顔』に見えますが、それほど極端ではありません。
少しフェースが左を向いているように見えましたが、今はほとんどのドライバーがこのようになっているので、これが今のスタンダード顔といえるのかもしれません。
最近は見とれるような顔に出会う機会が減り、テンションもあがらず、淡々とすることも多いですが、いつかまた見とれるような顔に出会えることを期待しています。
タイトリストは今も見とれるような顔のアイアンに出会うことができます。
顔を崩さず、いかに易しくて飛ばせるクラブを作れるか・・・?ということが、メーカーの腕の見せ所ではないでしょうか?

構えた感じはまずまずですが、最近のクラブにしてはシンプルでいいほうだと思います。
フェースが少し被って見えたので、いつも通り右から回してみようか、それとも写真のようにあえて左からカットに打ってみようか・・・?などと考えていました。
構えたときに、『あがりやすさ』を主張するドライバーはたくさんありますが、このドライバーはそれほど主張しないのがいいです。
ロフトも見えすぎないので私は好きですが、球があがりづらそう・・・。と感じられる方は多いかもしれません。
試打を開始しました

『打感』は予想通りといいますか、前作と変わっていないようです。
ソフトというよりは、ややしっかりめですが、球の質感・重さを感じられ好感が持てます。
ボヤけたところもなく、ずっしり来る感じが『打っている』という感覚を楽しませてくれました。

『音』も変わっていないようで、はっきりした音でありながら、高くなく大きくなく、気持ちよく打たせてくれました。
音は『弾道』をイメージさせてくれますが、このドライバーは音と弾道の一致率が、かなり高いように感じられました。
全く合っていなくて違和感しかないドライバーもたくさんありましたが、さすがはタイトリスト。
こういったところはしっかり抑えているようです。

『球のあがりやすさ』という点では、結構しっかりしているといいますか、ヒッター向けなのは間違いありません。
叩いていけるドライバーです。
ロフトが10度ということですが、二桁ロフトの浮きやすさのようなものはあまり感じませんでした。
中弾道でライナー系の弾道で飛んでいきます。
もっと高い弾道が好きだ・・・。という方はたくさんいらっしゃると思いますが、私はこれくらいのライナー系が好きです。
ドライバーからSWまで、全て球の高さが同じだとは言われていましたし、それが理想なのかもしれませんが、実際は違っていて、それはドライバーひとつとってもスペックの幅が大きく違っているからです。
クラブやボールの進化(変化)によって、昔の常識が通用しなくなっています。
ドライバーからSWまで、全て高い弾道で好まれる方も多いと思いますが、私はドライバーはどちらかというと、やや低めのライナー系が好きです。
それはシーサイドコースでたくさんプレーしてきたからかもしれません。
もちろん、山岳コースや丘陵コースでもたくさんプレーしてきましたが、それでも基本は低い球です。
高~い球よりも、低い球のほうがカッコいいということもあります。
そういったことを含めて、このドライバーの弾道は好感が持てました。

『安定性』という点では、普通といいますか、いわゆる『イージー系』でないのは確かです。
ラインを出しやすいですし、普通に打っている限り、特別大きなミスにはつながりにくいですが、『寛容さ』『直進性』という点では、今のイージー系全盛の時代とあっては、やや『正直』なタイプだと思います。
構えたときに少しつかまえ顔に見えたのですが、実際に打ってみるとつかまり過ぎず、右にフケる球も出るドライバーです。
スライサーの方には、やや厳しいかもしれません。
ただ、このドライバーには調整システムが搭載されているので、ある程度はカバーできると思うのですが・・・。

『飛距離性能』は高いですが、最近のドライバーでは少数派といえる『しっかり叩いて』距離を出していくタイプのドライバーだと思いました。
今は『叩かないほうがいい』ドライバーも増えてきて、常に叩きたい私はちょっと物足りなさを感じることがあるのですが、このドライバーはしっかりと振っていけるのがいいです。
先ほども書きましたが、明らかにヒッター向けなので、かなり好き嫌いが分かれると思います。
スピンも抑えられている感じで、効率の良い飛びを実現してくれるドライバーといっていいのではないでしょうか?

『操作性』は、なかなかいい感じで、球を左右に曲げるのも難しくありません。
少しつかまえ顔に見えましたが、球を打ちながら、このドライバーが『球をつかまえ過ぎないオーラ』というものを発しているように感じられました。
最近のドライバーは『再現性の高さ』が求められているように感じますが、このドライバーはいい意味でそれらとは違います。
シビアすぎないけど、自分の球筋で攻めていきたい・・・。という方に試していただきたいドライバーです。
試打後の感想

前のモデルがすごく気に入っていたので、その記憶をたどりながら、どこが変わったんだろう・・・。と思いながら打っていました。
マイナーチェンジなのは明らかで、前のモデルのいいところをあえて崩さないようにしているのではないでしょうか?

実際に打ち比べてみないと詳しいことは分かりませんが、性能的に大きく進化して、飛距離が劇的に伸びた・・・。という印象はありません。
前のモデルを使っていて、すごく気に入っているのであれば、そのままでもいいのではないか?と思いました。(メーカーやショップの方には叱られそうですが・・・。)

しかし、それはこのドライバーが優れていないということではなく、それだけ前のモデルが良かったということですし、それを大きく変えていないところに、タイトリストの良さが感じられました。
『革新的なメーカー』といえば、テーラーメイドやキャロウェイなどが浮かびますが、対してタイトリストはどちらかというと『保守的』といいますか、いいところは変えずしっかりと受け継ぐ・・・。という姿勢がうかがえます。
他社が大きくモデルチェンジしてくるのに対し、タイトリストは少しずつ変化させていって、タイトリストユーザーがそのまま受け入れやすいよう配慮されているように感じます。

とてもカッコ良くて魅力的なドライバーです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。