2022年09月29日
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2022年09月29日
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ARTISAN GOLF LS☆720HM アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ARTISAN GOLF LS☆720HM アイアン の7番です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR120 です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中元調子 です。

初めて試打する、ARTISANのアイアンです。
以前、ウェッジを試打することができたのですが、今日はアイアンを試打する機会に恵まれました。
ウェッジを試打するまで、このメーカーの存在すら知らなかったのですが、こうして試打することができて、クラブに詳しく、いろいろなクラブを所有している友人に感謝です。

昔ながらのクラシカルなハーフキャビティで懐かしい感じがします。
最近は外見をシンプルに見せても、中にいろいろな工夫がされていることも少なくないようですが、このアイアンはどうなのでしょうか?
こうして見る限りでは、特に変わったところは見られません。

彫りは浅く、通常のハーフキャビティです。
最近はアイアンのバックフェースにも様々な工夫が見られますが、このアイアンはとてもクラシカルでハイテクタイプというよりはベーシックタイプといっていいように思います。

トップラインの厚みは標準的です。

ソール幅はノーマルで、ソール形状は全体的に、微妙に丸みを帯びています。
この角度からだと、このアイアンが完全なワンピースタイプではなく、ウェイトなどが組み込まれているように見えました。

ネックの長さは標準的です。
ロングではないですが、こういったところが今のアイアンの特徴のひとつといってもいいのではないでしょうか?
ソール形状の進化、そしてネックの長さが、昔のアイアンとの違いです。

ホーゼルに☆ARTISANと刻印されています。

フェース面にミーリングはなく、シンプルです。
こういったところは、各メーカーと足並みを揃えているのかもしれません。

素振りをしてみると、適度な重量と挙動の安定しているシャフトのおかげで振りやすいです。
タイミングをすぐに合わせることができました。

ボールを前にして構えてみると、あまりの美顔に一瞬止まってしまいました。
見とれるほど美しいとは、まさにこのことです。
最近のアイアンではなかなか見られない、一本の線が淀みなく綺麗に流れているような形状で、無駄がありません。
輪郭もシャープで絶妙な『逃がし顔』です。
大きさもちょうどいいので、ボールとの調和もとれています。
見とれてしまいましたが、昔からこういういい顔をしたアイアンがたくさんあったなぁ・・・。と懐かしくなってきました。
試打を開始しました

『打感』はとてもソフトです。
独特の柔らかさにボールとの密着感が加わり、心地よい感触が残りました。
鉄なのに、なぜこうも柔らかさを感じさせてくれるんだろう・・・?と、いつも思ってしまいます。
飛ばすためのクラブはともかく、コントロールすべきクラブは、このボールとの『柔らかさ』『密着感』がとても大切なのではないか?と再認識しました。

『ボールのあがりやすさ』という点ではノーマルですが、今の多機能なアイアンと比べると、そこまで秀でてはいないような気がします。
ヒッター向けなのは明らかですが、7番アイアンらしい球持ちの良さと自然あがり方で、『フェース面をかけあがるように』といいますか、『当たって終わり』でないところがいいです。
打ち出しもしっかりあって、めくれるように飛んでいくのを見て、いいなぁ、こういった自然な感じの弾道がやはり好きだな・・・。と思いました。
ワンピースタイプでなく、ソールにウェイトのようなものが組み込まれているように見えましたが、それですごくあがりやすくなってイージーなアイアンではありません。

『安定性』という点では、ハーフキャビティらしいところがあって、寛容なタイプとはいえないのかもしれません。
先日試打したヤマハのアイアンとは大きく異なります。
今は易しいクラブの人気が高くニーズもあるので、大きな支持は得られないのかもしれませんが、この正直さがまた魅力的だという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

『飛距離性能』はノーマルといいますか、本来の7番アイアンらしさがあって、『飛ぶ』アイアンではありません。
この点でも、先日のヤマハのアイアンとは大きく異なるところです。
アイアンに何を求めるかによって選ぶクラブも変わってきますし、今は飛びが求められているので、このアイアンの『標準的な飛び』に物足りなさを感じられる方は少なくないのかもしれません。
『正確に刻む』のを優先するのか、それとも『少しでも遠くに飛ばしたい』のか、プレイヤーによって選択肢が分かれるところだと思います。
こうでなければならない・・・。というのではなく、いろいろなタイプのクラブが世にあふれ、それらの中から自分が好きな物を選ぶことができる贅沢な時代です。

『操作性』はとても素晴らしく、自在に操れるアイアンで、ほぼマッスルバックと遜色ないと思います。
変なクセは無いですし、ドローヒッターの方にもフェードヒッターの方にも、この顔を好まれる方でしたら、マッチしやすいのではないでしょうか?
アイアンに限らず、特にドライバーが多いですが、今は『クラブが自然につかまえてくれる時代』です。
昔のように、スイングの過程の中につかまえる動きが要らなくなったというか、むしろしないほうがいい・・・。というようになりました。
なので、スライサーの方には恩恵が多いのかもしれません。
このクラブはスイングの中につかまえる動きが必要といいますか、プレイヤーの意志を汲んでくれるような懐の深さを感じます。
試打後の感想

かなりの美顔と輪郭のシャープさで打つ前から見とれていました。
目の保養ができるアイアンです。

ハイテクタイプのアイアンが多いなか、このようなベーシックタイプは逆に新鮮に映りました。

実際の球を打ってみても、『お助け機能』のようなものは感じないので、プレイヤーの技量がそのまま形となって現れるアイアンといっていいように思います。

易しさに浸り、ミスに目をつぶったままゴルフを続けるか、それとも正直さをもったクラブで精度の高いスイングを求めていくか・・・。
景色の変わらない平坦な道を歩み続けるのか、それとも坂道を上りながら常に高みを目指し、見たこともないような絶景を目にするのか。
プレイヤーの考え方で選ぶクラブは変わるのかもしれません。

寛容さはそれほど大きくないかもしれませんが、このアイアンのもつ『美顔』『打感の良さ』『操作性の高さ』に魅力を感じられる方は多いのではないでしょうか?

これからも、こういったカッコいいクラブにたくさん出会っていきたいと思います。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。