2022年09月27日
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2022年09月27日
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YAMAHA inpres DRIVESTAR アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは YAMAHA inpres DRIVESTAR アイアン


シャフトは N.S.PRO 850GH neo です。
ロフトは25度、クラブ長さは38インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は88g、バランスはD2 、クラブ総重量は387g です。

とても美しくて、しばらく見とれていました。
美しさも『性能のひとつ』です。
この美しさは、さすがヤマハといったところでしょうか?
YAMAHAのクラブは美しいというイメージをもっているのですが、このアイアンもまさにそんなタイプで、ブランドイメージが保たれたことに満足感があります。

エッジがシャープで美しいのが、これまでのラージ系&イージー系アイアンとの大きな違いです。
イージー系アイアンといえば、これまで輪郭が丸くぼやけていたり、ボテッとしたものが圧倒的に多かったのですが、このアイアンは違います。
大きさはあるもののシャープでカッコいいです。

彫りは浅く、ハーフキャビティのようにも見えますが、バックフェースに厚みがあるので、おそらく中空タイプなのだと思います。

トゥ側

ヒール側
トゥとヒールに三角形のような凹みといいますか、穴のようなものがあります。
これはどういう意味があるのでしょうか?
易しくするための工夫かもしれませんが、それがとてもスタイリッシュでカッコいいです。
こういったところにも、クラブ設計家のセンスが出ます。

トップラインは、少し厚めです。

ソールには大きなウェイトのようなものがあります。
もしこれがウェイトなら、かなり重心が低くて深そうです。

ソール幅はワイドですが、イージー系アイアンの中ではもっと広いものがたくさんあるので、『ノーマルワイド』といったところでしょうか?
どことなくですが、過去に試打したBSアイアンを思い出しました。

ソール全体が微妙に丸みを帯びていますが、それほど丸くはありません。
平らに近い丸さといったところでしょうか?

ネックは短めですが、太すぎないのがいいです。
特に変わった工夫は見られません。

フェース面にミーリングは無く、ノーマルです。

素振りをしてみると、かなり軽いですが、メーカーがターゲットにしているゴルファーにはちょうどいい重さなのかもしれません。
カーボンだから難しい、スチールだから易しいということは無いですが、軽量タイプではあっても、スチールシャフトが挿してあるので、何とかなりそうな気がします。

ボールを前にして構えてみると、いい感じです。
もっとクセがきつくて構えづらいのかと思っていましたが、そんなことはなく、さすがヤマハだ・・・。と思いました。
先ほども書きましたが、『美しさ』も性能のひとつですし、当然『構えやすさ』も欠かせない要素です。
大顔タイプでありながら、少しグースが利いていて、トップラインが少し丸みを帯びているので、つかまるイメージを出しやすい・・・。という方は多いのではないでしょうか?
ただ、かなりロフトが立っているように見えて、私は4番アイアンを構えているような錯覚を覚えました。
完全に7番アイアンの顔ではありません。
方向性への不安はほとんど無いですが、高さについてはどうなるのかな・・・?という疑問は残りました。
ただ、こういったことはもう常態化しているといいますか、ロフトがバラバラなのは今のアイアンの特徴なので、あまり気にせず、7番アイアンだとは思わないよう、意識せずに打っていくことにしました。
試打を開始しました

打感はまずまずでした。
ソフトで球が乗っかるというタイプではなく、弾き感があって、球離れが早いアイアンです。
このような打感は打つ前から予想していました。
ディスタンス系特有の球離れの速さです。

構えたときに、少し低めのライナー系で飛んでいくのかな?と思いましたが、最近のイージー系アイアンはロフトが立っていても、かなり高く飛んでいくことが多いので、予想できませんでした。
まずは『出たとこ勝負』といった感じで打っていったのですが、やはりやや低めのライナー系でした。
これまでのイージー系アイアンとはちょっと違います。
とはいっても、ロフトが立っていることによるタフさは感じず、少し振っていくと、もっと高さが出ました。
ヘッドの『超スタンディングロフト』をシャフトがカバーしている感じ・・・。といったらいいでしょうか?
あくまでもショットはヘッドとシャフトの共同作業なのだと実感しました。

『安定性』は高く、イージーです。
これまでのイージー系アイアンよりも構えやすいので、ラインもイメージしやすかったですし、それにこのアイアンのもつ寛容さがプラスされた感じ・・・。といったらいいでしょうか?
スイートエリアも広く、シビアさは全く感じません。
スイートエリアが広い・慣性モーメントが高い・・・。といった物理的要素に加え、『構えやすさ』という心理的な要素も加わったのが、この安定感につながったのかもしれません。
かなりの『大船タイプ』で、少々の時化(この場合は打点のブレ)には動じない、いい意味での鈍感さをもっているように感じました。
型は新しく、時化にも強いアイアンです。

『飛距離性能』は凄まじいの一語に尽きます。
これはいったい何なのでしょうか?
明らかに『刻印ミス』といえるほどの飛距離性能です。
これがもし5番だったら、『飛び系の5番』という認識をもつのですが、このアイアンは7番にしては明らかに『飛びすぎ』です。
ディスタンス系アイアンをこれまでたくさん試打してきましたが、おそらくこのアイアンが飛びに関して『史上最強』といえるのではないでしょうか?
明らかに新たなカテゴリーに入るアイアンといっていいように思います。
アイアンは『距離を刻む』ためのクラブですが、それとは別ジャンルの『飛ばすため』のアイアンが市民権を得たのではないでしょうか?
7番アイアンの弾道ではありません。
高くめくれ上がって、グリーン手前でパラシュートが急降下するように落下して、グリーンをキャッチする・・・。というイメージとは大きくかけ離れています。
すごくよく飛ぶけど、グリーンに着地して止まってくれるのかな?と思いました。

オートマ性が秀でていて、操作するタイプではありません。
かなり真っ直ぐ飛ぶアイアンで、左右へ曲げるのは難しいです。
試打後の感想

アイアンの飛びも、ここまできたか・・・。という感じがしました。
番手によってロフトの範囲がルールによって定められているわけではないので、これまでの概念が大きく崩れそうです。
もう『何でもあり』なのでしょうか?

すごく攻めた設計になっていますが、クラブが美しいのが何よりの救いです。

美しいデザインで目を喜ばせ、圧倒的な飛距離で目を点にさせる・・・。
そんなアイアンだと思いました。

ラージサイズではありますが、大きすぎず、またグースもきつすぎないので、構えやすくてラインも出しやすいのも、このアイアンの特長です。

ヤマハが満を持して発表したアイアンといっていいのではないでしょうか?
クラブから伝わってくる独特の雰囲気がそう感じさせました。

これからのヤマハに期待です。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。