2022年09月25日
| HOME |
2022年09月25日
PR
Waoww RV-555 TypeS ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Waoww RV-555 TypeS ドライバー です。

シャフトは Arch です。
ロフトは10度、クラブ長さは46インチ、シャフト重量は41g、フレックスは21、トルクは5.5、キックポイントは中調子 です。

久しぶりに出会った、Waowwのドライバーです。
Waowwのドライバーを手にした回数はまだ少ないのですが、初めて試打したドライバーは強烈なインパクトを残しました。
試打した日はとても寒かったのですが、そのドライバーのおかげでホットな気分になれたのを覚えています。
初めて試打してあれほどの強烈なインパクトを残したメーカーは、そう多くありません。
それくらい、存在感が強いメーカーです。
初めて試打した年の『忘年ラウンド』で、Waowwのドライバーと他社のドライバーを持って行き、飛距離で大きく凌駕したのを今でもはっきりと覚えています。
その後継モデルということで、自然と期待感も高まってきました。

前のモデル同様、鮮やかなブルーが印象的です。
Waowwブルーといったところでしょうか?
シャロータイプではあるものの、薄すぎず適度な厚みもあります。
独特の丸っこい形状で、前のモデルを連想させました。

初めて試打したときもそうだったのですが、今日も一瞬、これが『W』に見えず、数字の『3』に見えました。

この『555』とは何を意味しているのでしょうか?

ソールには大きなウェイトが3つも配置されています。
このウェイトを見て、以前試打したことのある、NUD GHIBLIというドライバーを思い出しました。
ここにウェイトを配置しているということは、重心距離を短くして、つかまりやすくする狙いがあるのではないでしょうか?

『Leave it to me』と書かれています。
「任せなさい」という意味のようです。
つまり、クラブに全て任せていれば、大きな飛距離と高い安定性が得られるということでしょうか?

ネックの長さは標準的で、調整システムは搭載されていません。

ソケットもWaowwのマークがあって、とてもオシャレです。
Waowwファンの方はたまらないのではないでしょうか?
ソケットはそれほど大きな比重を占めているとは思いませんが、これがもし違うメーカーのロゴが入ったものが使われていたら、テンションは『だだ下がり』です。

フェース面のデザインは前のモデルと同じで、懐かしいな・・・。と思いました。
Waowwのロゴがフェース中央にあり、質感もいいです。

トゥ側には『FORGED』の文字があり、他のメーカーもよく見かけます。
鍛造フェースということなのでしょうか?

セミシャロータイプといっていいと思います。
最近はもっと薄いのが主流なので、少し厚く見えるかもしれませんが、やはりディープではなく、シャロータイプです。

顔は正直、あまり好きではありません。
違和感があるというほどではなく、昔から何度か目にしてきた顔ですが、私の好みからは外れています。
この鮮やかなブルーがよく映えていて、美しいです。
私は黒のほうが好きで、艶消しだったら最高ですが、この色や光沢感を好まれる方は多いのではないでしょうか?

素振りをしてみると、かなり軽く長尺タイプなので、意識的にゆっくり振りたくなります。
シャフトは一部分ではなく、全体が大きくしなる感じで、それに合わせてゆっくり大きく振るよう心がけました。
弓を大きく引いて、ギリギリまでパワーを溜める感じ・・・。といったらいいでしょうか?

ボールを前にして構えてみても、やはりあまり好みではなく、ちょっと残念に思いました。
せっかくのWaowwなので、もっといい顔だったら良かったのに・・・。と思ったのですが、あくまでもこれは私の好みであり、この顔が良くないということではありません。
この顔を好きだという方はたくさんいらっしゃると思います。
ヘッドが後方に少し膨らんでいるのも気になりましたし、フェースも被って見えました。
ヒールからトゥにかけてのバルジも好みではありません。
何か、こうもっといい顔に出来なかったのかな・・・。と残念な気持ちが強くなっていきました。
試打を開始しました

『打感』はいい感じです。
ややしっかりめな打感でありながら、柔らかさも残していて、程よい感触を楽しめます。

『音』も良くて、気持ちよく振っていくことができました。
ヘッドの色を見ると、甲高そうな印象を受けるのですが、実際はそうではなく、ビシッと引き締まった心地よい音です。
音にも『乱暴系』と『おとなしめ系』があるとするならば、このドライバーはやや『乱暴系』に近い感じがするのですが、それは弾き感が強いから、このような音になるのかもしれません。
音だけで飛んでいった球の方向性をある程度つかむことができますし、弾道のスピード・力強さも感じ取ることができます。
そういった意味でも、このドライバーは音を聞いているだけで、強い弾道だということが分かります。

球はとてもあがりやすいです。
かなりの高弾道で、なかなか落ちてきませんでした。
スピンも結構掛かっているみたいで、ドロップ感は全くありません。
このドライバーはライトなスペックになっていますし、スイングスピードがあがりやすいシャフトなので、スインガータイプの方にピッタリなのではないでしょうか?
もちろんHSの速いヒッタータイプの方にも高いポテンシャルを発揮してくれます。

『安定性』も高く、大らかです。
これは前のモデルと同じような印象ですが、こちらのほうが球がつかまりやすいような気がします。
実際に打ち比べていないので詳しいことは分かりませんが、明らかにこのドライバーは私にとって『フックを誘発』するほどのつかまりを見せていました。
前のモデルもつかまりが良くて、私には『つかまり過ぎ』なところもあったのですが、このドライバーも同じようなタイプです。
ただ、その度合いはこちらのほうが強そうな印象を受けました。
前のモデルは、ここまで頑固に左へつかまる感じがしなかったからです。
これがもし、『逃がし顔』だったら、どんな感じだろう・・・?と思ったのですが、つかまりの良さをコンセプトに開発されたのであれば、逃がし顔はあり得ないのかもしれません。
フェースを被せなくてもつかまりのいいドライバー。
ロフトを立てなくても(いわゆるストロングロフト)よく飛ぶディスタンス系アイアン。
そういうクラブが出てきて欲しいのですが、なかなかその願望は満たされません。

そして何より、このドライバーは『飛距離性能』が凄いです。
前のモデルを試打しているので、期待していましたが、その期待通りのポテンシャルを発揮してくれました。
弾きが良くて初速も出ていて、高~い弾道で飛んでいって、なかなか落ちてきません。
まさにスキーのジャンプ競技、ラージヒルで上手く向かい風をつかんでなかなか落ちてこない感じです。
この弾道はWaowwやいくつかのメーカーのドライバーで目にしているものの、やはり凄いな・・・。と感心しながら見ていました。
浮力があって、空気抵抗を上手くいなしながら前に進んでいくような弾道です。
おまけに球のつかまりがいいので、さらに強い球が打てます。
スライサーの方には是非試していただきたいドライバーです。

『操作性』は、はっきりいって難しいです。
左へ打つのは簡単ですが、右へ曲げるのがかなり難しくて、なかなか上手くいきません。
かなりカット目に打ってみたのですが、ボールは曲がらず真っ直ぐ飛んでいってしまいました。
しかもつかまりがいいので、カットに打っていながら、よく飛んで、なかなか落ちてきません。
真っ直ぐ飛ぶのはいいことですが、曲げようとしたのに曲がらないのは明らかに『ミスショット』ですし、もしコースだったら、スコアを大きく崩す原因となります。
もし私がこのドライバーを何年も使い続けいたら、確実に『カット打ち』しかできなくなるだろうな・・・。と思いました。
私がフッカーだからでしょうか?
自然に打つなら、球はほぼ左にしか行きません。
スライスを打つのは難しいですが、フック系は簡単です。
とはいっても、最初から左へ飛んでいく感じで、曲線で攻めるタイプではありません。
試打後の感想

久しぶりのWaowwでしたが、やはり凄いな・・・。と思いました。
それはやはり飛距離です。
かなりアンダーめなスペックになっているので、ヒッタータイプの方には難しく感じられるところがあるかもしれません。
しかし、もっとしっかりしたスペックにしたら、確実にロングドライブを体感できるドライバーです。
そのハードルの低さが魅力で、このドライバー最大のウリといえるのではないでしょうか?

上手くいけば凄く飛ぶけど、それを続けるのが難しくて安定しない・・・。というドライバーではありません。
高い確率で、ロングドライブを打たせてくれる『安定感』をもっています。
曲がりにくい安定感も凄いですが、飛ばしの安定感も凄いです。
安定して飛ばせる・・・。
それがプレイヤー自身の飛距離となる・・・。
そういうドライバーです。

それともうひとつは、かなり球がつかまりやすいということです。
前のモデルもつかまりやすかったのですが、このドライバーはさらに拍車が掛かっている感じです。
前のモデルと、今回のニューモデルのどちらを使うか?と聞かれたら、おそらく私は前のモデルを選ぶと思います。
それは、このドライバーが、私には『つかまり過ぎ』だからです。

しかし、前のモデルでは球がつかまらなかった・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方は、こちらを試してみられるのが良いのではないでしょうか?
できれば、このシリーズのドライバーで、黒くて『中立顔』あるいは『逃がし顔』で登場してくれないかな・・・?と思いました。
しかし、おそらくそれは叶わないことだと思います。
今のニーズに合っていないからです。
まだまだフックフェースの時代は終わらないのではないでしょうか?
フッカーはスライサーと比べると少数派のようですが、私たちフッカーには『冬の時代』がもうしばらく続くような気がします。

高いポテンシャルをもち、ゴチャゴチャしていなくて、ひたすら『打つ』ということに集中できるドライバーです。
あまり細かいことを考えず、打つ(運ぶ)ことに意識を向け、いい意味でアバウトに打っていけるので、コースでも頼もしい存在になってくれるように感じました。
これからもWaowwには素晴らしいクラブを開発して欲しいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Waoww キャディバッグ