2022年09月15日
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2022年09月15日
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PRGR RS フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PRGR RS フェアウェイウッド の5番 です。

シャフトは Diamana FOR PRGR です。
ロフトは18度、クラブ長さは42.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、トルクは4.4、バランスはD1.5 、クラブ総重量は328g です。

プロギアRSシリーズのフェアウェイウッドです。
先日ユーティリティを試打しましたが、今日はフェアウェイウッドを試打する機会に恵まれました。
デザインが統一されていて好感が持てますし、同じシリーズで揃えたくなります。
今はドライバーからフェアウェイウッド、ユーティリティまで、違うメーカーのものを使うことが普通のようになってきましたが、本来であれば昔のように、同じメーカーの同じシリーズで統一するのが理想なのかもしれません。

とてもシンプルなデザインです。
最近は『ゴチャゴチャ系』が少なくなっていて、このようなシンプルな物も増えてきているように思います。
ネックの調整システムやウェイト移動システム、そしてさらなるパーツなど、多種多様となってきました。
いろいろなものが組み合わさったほうが高性能ではないかと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
却って性能が落ちてしまっているものもたくさんありました。
せっかくの機能が邪魔になってしまうことはよくあります。
重心が狂ってしまい、振りにくい・・・、芯がずれている・・・。などプレイヤー目線の工夫ではないことも多いです。
ソールにいろいろなものを付けることによって、肝心の『ソールの滑り』が悪くなってしまうものもありました。
そういったことを考えると、このクラブは邪魔な物がなく、ソールも丸みを帯びているので、よく滑ってくれそうです。
クリークとして、大きさは普通ですが、かなりシャローに見えました。

ネックは適度な長さがキープされていて、好感が持てます。
ただ、これくらいのシャローであれば、ショートネックとの相性がいいように感じました。
ネックの長さがある程度あることで、上から捉えるイメージが出しやすいですし、それにはある程度厚みのあるヘッドのほうが易しく感じるからです。
それはこれまでの私の経験によるもので、シャローを使って、ディープでは考えられなかったようなミスをすることもありました。
シャローのほうが易しいと感じておられる方もいらっしゃると思いますが、私はある程度厚みのあるほうが好きですし、安心感があります。
シャローだと上下の幅が『点』になってしまうのに対し、ディープだと『エリア(点の集まり)』として使っていけるからです。

ソールには大きな溝があり、お馴染みです。
一時期、ブームのようになりましたが、今は採用するメーカーも減ってきているように感じます。
いい工夫であれば継続すると思いますが、もっといい工夫があるのかもしれないですし、作り手側の都合もあるのかもしれません。

溝の深さ・幅もたっぷりあって、かなり効果を発揮しそうです。

かなりのシャローです。
このような薄さは今では見慣れましたが、初めて見たときは少し驚きましたし、上手く打てるか不安でした。
その不安は今も消えていません。

フェース面はシンプルでとても美しいです。
いかにも弾きが良さそうな雰囲気があります。

顔はまずまずです。
今時の丸顔といえるでしょうか?
フェースが少し左を向いているように見えましたが、今はどのメーカーもこのような顔を採用しているので、これが現時点での最善なのかもしれません。
ゴルフクラブ業界は、『右へ倣え』的なことが多いですが、それがこの顔にも表れています。
クラウンにカーボンの模様が見えたので、カーボンコンポジットなのだということが分かりました。
カーボンコンポジットといえば、プロギアがブームの火付け役ですし、外すことができません。
過去に愛用していた、DUO HITという優れたFWのおかげで、私は何度もいい思いをさせてもらいました。
かなり気に入っていたクラブでずっと手元においておこうと思っていたのですが、友人から譲って欲しいと強く何度も言われ、手放してしまったことを今も後悔しています。
かなり前(20年近く前)のクラブではありますが、今の高性能はFWと比較しても、決して引けをとっていません。
むしろ、かなり優れているほうだと、自信を持って言えます。

装着されているグリップはシンプルなタイプです。
ユーティリティと同じグリップが採用されています。

ボールを前にして構えた感じはまずまずです。
先ほども書きましたが、今はこの顔が多いので、その経験を活かしていけばいいのだと思いました。
私にはフェースが左を向いているように見えましたが、この顔がニュートラルだという方も多いかもしれません。
これは好みの問題もありますし、どれがベストかは一概には言えません。

素振りをしてみると、軽さもそうですが、かなり軟らかく感じました。
もちろん、それも今のクラブのトレンドなのだと思いますが、それに加え『線の細さ』を感じました。
ディアマナというと、私も『青マナ』を使っていたことがありますし、どうしても線が太くてしっかりしているというイメージが強く残っているのですが、いろいろなタイプがありバリエーションが豊富なのは当然のことです。
試打を開始しました

『打感』はソフトで好感が持てました。
ただユーティリティほどではないかな?と思いました。
ユーティリティを試打したときの胸の高鳴りが無かったからです。
ユーティリティはもうちょっとソフトだったような気がするので、今度打ち比べてみたいと思います。
ただ、いい打感なのは間違いありません。

『音』はおとなしめで、いい感じです。
これならいくら振っても邪魔になることはありません。

球はとてもよくあがってくれました。
スピンも利いていて、高さも出ています。
直打ちでもじゅうぶんあげてくれるFWです。
このシャローヘッドで低スピンというのは、とても難しいと思います。
ちゃんと拾いさえすれば・・・。
もっといえば、フェースにボールを当てさえすれば、ボールは自然と高くあがっていくという表現がピッタリのような気がします。

『安定性』は高く、大きく曲がる感じはしませんが、今のクラブの中では普通といったところでしょうか?
安定していますが、『曲がりにくい』という印象はありませんでした。

『飛距離性能』は高く、しっかりと距離を出したい方向けのクラブといっていいように思います。
フェースの弾きが強く、弾道も力強いところに好感を持ちました。
速さがありながら、適度なスピンと高さで遠くへ飛ばしていけるクラブです。
シャロータイプで球はよくあがってくれますが、ヒッタータイプの方にも合いやすいクラブだと思います。

『操作性』はまずまずです。
曲げにいっても反応が鈍いクラブもありますが、このクラブは少し反応してくれました。
私がフッカーだからなのか、少し振りにいくとつかまり過ぎたのか、左へ飛んでしまいました。
ただ、シャフトの先端部分をもっとしっかりさせると、もっとラインが安定してくれるように感じました。
少し先が暴れる感じがします。
もしカスタムシャフトが用意されているのであれば、是非そちらも試してみたいです。
ラインの出し方は、構えたときに浮かんだイメージ通りでした。
試打後の感想

『特別なシャロー感』といったらいいでしょうか?
これ以上は薄くできないし、してはいけない・・・。と思えるほどの薄さがあり、その薄さにマッチした飛び性能をもっているFWだと思います。

球はあがりやすく、そしてつかまりを良くして、スライスを抑制する・・・。
今のニーズに合っていますし、さすがプロギアはFWが上手なメーカーだな・・・。と思いました。

多機能は飛んで、シンプルなクラブは飛ばない・・・。という先入観をもっておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、このクラブを試打されればそれが間違いだと気づかれるのではないでしょうか?
それくらい、このクラブは飛びの性能が高く、そして全体的なバランスもとれているのが強みです。

プロギアらしい、ハイレベルなクラブで、さすがプロギアだな・・・。と思いました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

