2022年09月
2022年09月30日
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RYOMA MAXIMA U

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは リョーマゴルフ RYOMA MAXIMA U のU4です。

シャフトは BEYOND POWER U2 LIGHT です。
ロフトは22度、クラブ長さは39.5インチ、シャフトフレックスは∞、クラブ総重量は314gです。

久しぶりに出会った、リョーマのクラブです。
リョーマといえば、ドライバーの印象がとても強いのですが、他の番手のクラブでも高級感があり、高性能で良い印象をもっています。

派手さとは全く無縁といっていいほどのデザインで、シブくてカッコいいです。
目先を変えないといいますか、実際の性能が高いからこそ、あえてこのようなデザインにしているのではないか?と、これまでのリョーマクラブを試打して感じます。
シンプルでオーソドックスなデザインですが、リョーマのクラブなので、見えないところにたくさんの工夫がされているのは間違いありません。
そしてリョーマは他のメーカーでは『右へならえ』といったことがあっても、あえてその流れに乗らない『反骨心』のようなものが感じられます。
個性も性能のうちです。

ソールにはウェイトがひとつだけ配置されています。
数字が刻印されていないので、重さは分かりませんが、この大きさからすると、おそらくそれほど重くはなさそうです。

シャローバックですが、それほど薄すぎないので、ノーマルシャローといっていいように思います。

フェース面のデザインはシンプルです。
リョーマのフェース面といえば、『これ』といえるほど、お馴染みのデザインで好感が持てました。
ゴルフクラブに限ったことではないですが、何事も個性が大切です。

『顔』はなかなかいい感じです。
見とれるほど美しい・・・。とは思いませんでしたが、変なクセはなく、易しそうな雰囲気を醸し出しています。
変なクセは無いですが、『主張』を感じる顔だな・・・。と思いました。
それはどういうことかといいますと、『絶対曲げない・曲げてみろ』というような自信の表れととれる主張です。
リョーマは『曲げない』といいますか、『曲げにくい』ということでも世界のメーカーの中でトップクラスにあると私は思っています。

装着されているグリップには青いロゴが入っていてカッコいいです。
グリップのフィーリングも良く、好感が持てました。

素振りをしてみると、シャフトがかなり軟らかく感じました。
以前試打したリョーマのドライバーのシャフトのフレックスも∞だったので、予想はしていたのですが、∞(無限大)とは軟らかさへ向かった言葉なのでしょうか?
最近はあまり見かけませんが、洋服にもフリーサイズというものがあって、誰に合うんだろう?と思っていましたが、あくまでもメーカー側の寸法で決められるようです。
フリーサイズだからといって、誰にも合うということではありません。
このシャフトの無限大フレックスはリョーマだけの表現で、ちょっとわかりにくいところがあります。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じです。
最近のユーティリティはオフセットのきついものばかりで、なかなかいい顔をしたのが無いな・・・。と思っていたのですが、このユーティリティは好感が持てました。
ただできれば、もうちょっと『出っ歯』の具合を抑えておいてくれれば・・・。と思ったのですが、それはあくまでも『顔のいい』クラブだから思うことであって、いい顔をしていないクラブではそこまで要求できません。
方向性への不安は全く無く、球もあがりやすそうです。
試打を開始しました

懐かしい『打感』で、いい感じです。
一球目を打って、「ああ、リョーマはこんな感じの打感だったな・・・。」と思い出しました。
『ピンポン球を打つような感じ』といったらいいでしょうか?
一瞬フェースに乗って、そこから強く弾け飛ぶといいますか、ゴムの反動を使って飛んでいくような打感です。
最近のクラブはドライバーも含めて、高反発エリアが広いせいか、フェース面全体で球の質感を感じる(つまり分散型)が多いように感じるのですが、このクラブはどちらかというとボールと等しい大きさの『集中型』といった印象をもちました。

『音』は比較的抑えられていますが、ボヤけた音ではなく、はっきりとしています。
やや高めの金属音ですが、大きすぎずインパクトは緩みません。
ひとくちに音といっても、重さを感じさせる音と、軽さを感じさせる音があります。
それは単に高い低いではなく、あくまでも私の感じ方によるものなのですが、このクラブの発する音は『重さ』を感じさせます。

カッコいい外見ですが、極端にタフなクラブではありません。
直打ちでも充分あげてくれる寛容さをもったクラブです。
しかし、どちらかといえばヒッタータイプの方に合いやすいクラブなのは間違いありません。

安定感があり、ラインを出しやすいところが気に入りました。
左右にぶれにくく直進していくので、コースでも使ってみたいです。
『ドロー』『フェード』と、自分の持ち球を活かして打つというよりは、極力曲がり幅を抑えて真っ直ぐなイメージで打っていくクラブだと思います。

リョーマらしく、飛距離性能も優れていて、よく飛んでくれました。
ドライバーは低スピンで曲がりにくいというイメージが強いのですが、それがそのままこのユーティリティに乗り移ったような感じがします。
普通、ユーティリティはもう少し左右に幅をもたせて飛んでいくものだと思っているのですが、このクラブはひたすら直進するタイプで、飛距離のロスが小さく、それが飛距離性能にもつながっているように感じました。
これまで、22度のユーティリティといえば、高~い弾道で上から落としていく・・・。といったものが多かったように思うのですが、このクラブはあがりやすいものの、少し高さは抑えられていて高弾道というよりは強弾道で飛ばしていけます。
縦にも、そして左右にもロスが少なく、『押しの強い』球が打てるクラブです。

『操作性』という点では、高い直進性が邪魔するのか、あまり敏感には反応してくれませんでした。
ドローがストレートに。
フェードもストレートに。
そんな印象をもちました。
反応がいいとは思いませんでしたが、その鈍感さも、このクラブの魅力といえるのではないでしょうか?
左右どちらかといえば、私がフッカーだからなのか左のほうが易しいといいますか、自然な感じがしましたし、球のつかまりはいいクラブです。
試打後の感想

外見はマニュアルタイプっぽく見えていたのですが、実際に打ってみるとオートマチックタイプだということがよく分かりました。
これはリョーマのクラブ全体にいえますし、メーカーもあえてオートマチックタイプだけを生産しているのではないでしょうか?
いつか、リョーマのマニュアルタイプのクラブ(特にアイアン)を試打してみたいです。

まるでバネのようなフェースの反発力。
弾きのいいクラブですが、ボールの後ろから押して飛ばしていける感覚が歴代のリョーマにはあり、それが、このクラブにも活かされているように感じました。

先ほども書きましたが、どちらかといえばヒッタータイプの方に合いやすいクラブだと思います。
ある程度HSのある方が、易しく飛ばしていけるユーティリティで、その余裕がスコアメイクに役立つのではないでしょうか?

リョーマは他のメーカーと比べると新製品の出るサイクルが長いですが、その分素晴らしい製品を生み出しているように思います。
これからもリョーマには期待してきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。