2022年07月
2022年07月31日
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フォーティーン DJ-5 ウェッジ

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは フォーティーン DJ-5 ウェッジ


シャフトは N.S.PRO TS-114w です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、バランスはD3.5、クラブ総重量は469gです。

フォーティーンの新しいウェッジです。
現在は各メーカー、ウェッジ開発に力を注いでいますが、ウェッジブームの火付け役といえば、やはりフォーティーンではないでしょうか?
ノーメッキのMT-28は飛ぶように売れましたし、私も使っていたことがあります。
ボールの表面が削れてしまうほど強いスピンが掛かり、逆にコントロールするのが難しいと感じるほどのハイスピン性能をもっていました。
今はルールが変更されて角溝が禁止になっているので、同じようなウェッジには出会えなくなりましたが、それでもフォーティーンをはじめ、各メーカーハイレベルなウェッジを作り続けてくれています。
これまでウェッジはセットの物を使うのが主流でしたが、フォーティーンのMT-28の出現によって、ウェッジを単品で購入するきっかけとなりました。

小ぶりというタイプではなく、標準的な大きさです。
輪郭がはっきりしていてメリハリが利いている感じがします。
全体的な質感もいいです。
フォーティーンは日本メーカーでありながら、海外製が多いというイメージが強いのですが、このウェッジはどうなのでしょうか?
チープさは無く、綺麗な仕上がりです。


フルキャビティウェッジといったらいいでしょうか?
このキャビティ部分の大きさがフォーティーンらしい特徴です。
過去にも同じようなモデルを発売していますし、前のモデルのDJ-4と、どこが変わったのか、実際に見比べてみないと分からないほどそっくりです。
外見はそっくりでも、おそらく新たな技術が搭載されているのではないでしょうか?

トップラインはやや厚めですが、シャープな形状で、構えてもイメージはぼやけないだろうな・・・。と思いながら見ていました。

フォーティーンウェッジのトップラインといえば、やはり『テーパー』なので、おそらくこのモデルもそうなっているだろうと角度を変えて見たのですが、やはりそうなっていました。
こうすることで、適正な重心の高さが維持できているのだと思います。

ソール幅は標準的です。
最近は、やや細めのウェッジが増えてきたように思いますが、このウェッジはそれらとは違います。

ソールは全体的に緩やかに丸みを帯びていて、抜けが良さそうです。
リーディングエッジやトレーリングエッジも削られています。
バンスはそれほど膨れていません。

ネックの長さも標準的で、少しグースが利いているのが分かりました。

とても綺麗なフェース面です。
これはいいな・・・。と一目で感じました。
すごく気を遣って丁寧に作られているのが分かります。
フェース面にミーリングは無いのですが、指で触ってみても、結構ザラザラしていました。
メーカーによっては、『つるつる』したフィーリングのウェッジが今でもよく見られます。
その度に私は残念に思うのですが、このウェッジにはそれがありません。
すごく手間ひま掛かるところだと思いますし、ルールによる規制も厳しい部分ではありますが、唯一のボールとの接点なので、手を抜いて欲しくありません。
ハイスピンを連想させる、このフェース面はとてもいいです。
FF(フラットフェース)感といったらいいでしょうか?
フェース面が平らに感じられ、ボールに対して強くて高速なスピンを掛けてくれそうです。
ここの部分もメーカーによっては、少し丸くなっているものがあり、好感が持てませんが、このウェッジはとてもいい印象をもちました。

装着されているグリップはソフトなフィーリングですごくいいです。
適度にしっとりしていて、距離感を出すために微妙なフィーリングが必要なウェッジやアイアンには適したグリップだと思います。

ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。
いかにもイージー系的な外見でありながら、クセの無い構えやすい顔になっています。
少しグースが利いていますが、これくらいであれば全く問題ないですし、むしろこれくらいが今のウェッジのスタンダード顔といえるのかもしれません。
バックフェースのキャビティを見るとオートマチックタイプのウェッジだと分かるのですが、こうして構えてみると、マニュアルタイプのような構えやすさがあります。
逃がすイメージも出せましたし、真上にあげるロブ系も易しそうです。

フェースを開いて構えてみたのですが、いい感じでした。
ソール(バンス)が邪魔する感じがしません。
フェースを斜めに使うイメージも出せました。
試打を開始しました

打感はソフトで好感が持てました。
キャビティタイプのウェッジですが、ヒッティングエリアが適度な肉厚になっているのだと思います。
他のメーカーのキャビティタイプのウェッジとは違うフィーリングです。
薄いウェッジやアイアンのように、インパクトから『バン』と飛び出す感覚が無く、ゆっくり進んで行ってくれるような印象をもちました。

球も拾いやすく、自然な感じです。
ソールもよく滑ってくれ引っかかることが無いのですが、それはソール形状を見て、ある程度予想していました。
ウェッジの易しさはバックフェースの形状よりも、むしろソールの形状のほうが重要になってくるのですが、そういった点でも、このウェッジは合格です。

スピン性能は高く、ボールをよく止めてくれましたが、これは過去のモデルと大差ないような気がしますが、それはハイレベルをそのまま継承しているということです。
止まる感覚がデジャブのように蘇ってきました。

一言、とても易しいウェッジです。
キャビティの良さもありますし、クラブ全体の重さ、そしてヘッドが適度に利いているので、重力に任せてヘッドを落としていけるところが易しさをさらにアップさせています。
これが軽量タイプのウェッジだと、重さが足りないので、こちら側が手で操作する仕事がひとつ増えるのですが、このウェッジは重力と役割分担できるので、再現性アップにつながっているように感じました。

構えやすくて打感も良く、滑りも安定しているので、距離感も合いやすいです。
56度というロフトなので、58度よりもシビアさは軽減されているように感じます。
58度のウェッジで上手くいかないという方は、ひょっとしたら56度のほうが合っているかもしれないので、試してみられる価値はあると思います。

オートマチックタイプのウェッジですが、構えやすいので、いろいろと遊べそうだな・・・。と思っていました。
なかなかいい感じではあったのですが、どちらかといえばオートマチック性が勝つ感じで、フェースの開閉で距離や高さを変えていくことよりも、スクエアか少し開く感じでソールを滑らせていくのがいいようです。
試打後の感想

構えやすさと易しさが一番印象に残りました。
それとオートマチックタイプのウェッジによくある、『フェース面の安定性』も感じました。

フォーティーンのウェッジは競技志向の上級者の方がよく使っておられるイメージがありますが、このウェッジはそういった方々はもちろん、ビギナーの方にも親しみやすく幅広い層に対応しているウェッジです。
いくらイージーでも構えづらいウェッジを私は好みませんが、このウェッジは構えやすかったので、好感を持ちました。

試打しながら、前のモデルのDJ-4と、どこが違うんだろう?と思いながら探っていたのですが、よく分かりませんでした。
見比べてみて、そして打ち比べてみたら分かると思いますが、今日はこのDJ-5だけの試打で、前の記憶をたぐり寄せていったのですが、無理でした。

私はウェッジでいろいろな細工をしていきたいタイプなので、このウェッジはいいな・・・。と思いながらも、易しい反面、もう少し反応速度が速ければいいな・・・。と思うところが少しありました。
しかし、それは人によっては短所ではなく、長所になるのだと思います。

このウェッジを試打しながら、やはりフォーティーンは日本人ゴルファーのことをよく研究しているのが分かりました。
ウェッジに関して、私は『和のフォーティーン』『洋のボーケイ』というイメージをもっています。
それくらい、素晴らしい性能をもったウェッジだということです。
海外メーカーの人気も高いですが、日本のメーカーも決して負けていないレベルの高さを今日は再認識しました。

このウェッジは易しいので親しみやすく、打感もいいので、友人たちにも勧めてみようと思いました。
☆
構えやすさ・・・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・・・☆☆☆☆
スピン性能・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・・・☆☆☆☆
安定性・・・・・・・☆☆☆☆
距離感・・・・・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。