2022年05月26日
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2022年05月26日
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EMILLID BAHAMA CV-8 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EMILLID BAHAMA CV-8 ドライバー です。

シャフトは EDGE WORKS EG519-ML です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は56g、キックポイントは中先調子、クラブ総重量は302g です。

エミリッドバハマのニュードライバーです。
久しぶりにエミリッドバハマのクラブに触れましたが、やはりいいものだな・・・。と思いました。
既に興奮が抑えられません。

エミリッドバハマといえば、ライオンマークです。
横顔のイメージが強いですが、このライオンは正面を向いています。
これが新しいマークなのでしょうか?
これまでも、こういった絵が描かれているクラブがありましたが、最近は少なくなりました。
このドライバーはチープさを出していないところがいいです。
今でもクラブの工夫を独自のネーミングで、英語で表記したりしていますが、このドライバーには『・・・・SYSTEM』とか、『・・・・WEIGHT』などといったものは見られません。
そういったことを説明するのではなく、まずは打ってみてほしい・・・。というメーカーの自信の表れではないでしょうか?
先入観をもたせないデザインといっていいかもしれません。
ヘッド全体の質感もいいです。
こういったところは『MADE IN JAPAN』の良いところではないでしょうか?

大きさは普通のラージサイズですが、それほど『薄さ』は強調されておらず、叩けそうです。
ゴルフクラブはボールを打つ道具ではありますが、ボールを打つ前にまずは目で楽しみたいと思っています。
そういった意味でも、このクラブは合格です。
それはデザイン的にも、そして質感がいいからです。

トゥ側

ヒール側
トゥ側とヒール側には小さなウェイトがあります。
どちらにも『3』という数字があるので、おそらく3gということではないでしょうか?

その間にも3つの小さなウェイトがあります。
こちらには数字が無かったので、重さは分かりません。
前のほうにウェイトが集まっているということは、結構浅重心なのかもしれません。

と思っていたら、ヒール側にはもうひとつのウェイトがありました。
こちらも数字がないので、重さは分かりません。
これで適度な重心バランスがとれているのだと思います。

ネックの長さは標準的です。
調整システムは搭載されていません。
最近は地クラブメーカーでも搭載されているものもありますが、そうでないものも多いです。
このネック周りの曲線がたまりません。
微妙に丸みがあって、適度な厚みがあって、シャロー感を強調していません。
昔からこういうドライバーはたくさんあって、適度な重心の高さがあるような気がして好感が持てます。
ドライバーは何が何でも低重心のほうがいい・・・。と思っておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、必ずしも低ければいいというものではなく、『適度な高さ』というものがあり、『厚み(フェース高)』を利用して叩けるドライバーは昔からこのようなタイプが多いです。
特にBS(特にツアステ)のドライバーはこのようなドライバーが昔から多い印象があります。
ヨネックスのドライバーにもありました。

バックフェースにある、この赤い模様もよく目立っていてカッコいいです。
フラットではなく、凹んでいるので、これにも何か理由があるのでしょうか?

フェース中央にはお馴染みのライオンマークがあり、トゥ側にも見慣れた『FORGED』の文字がありました。

とても丁寧に仕上げられていて、綺麗です。
これまでの経験から、弾きが良さそうに感じられます。
以前も書きましたが、フェース面からは『弾道のイメージ』といいますか、『飛び出す瞬間のイメージ』が浮かんでくるのですが、このフェース面は弾きが良くて強弾道のイメージが鮮明に浮かんできました。

最近のドライバーのなかでは結構厚みがあるほうですが、かといってディープでもないので、セミシャローといったところでしょうか?
この角度から見ても、すごく美しいです。

顔はまずまずです。
見とれるような美しい顔だとは思いませんが、特に大きなマイナスもなく、好感が持てました。

最近はカーボンクラウンが多いので、このドライバーはどうかな?と近くで見てみたのですが、どうやらカーボンではないようです。
クラウン部分がチタンであっても、そしてカーボンであっても、その差はわずかで、実際にどれだけ効果があるか分かりませんが、少しでも重心を低くするうえで有効なのだと思います。
私はカーボンクラウンにこだわっていないので、このままでも充分です。

素振りをしてみると、やや軽量感があって、線が細いシャフトだな・・・。と思いました。
線が細い(=軸が細い)感じのシャフトですが、先がグラグラせず、頼りない感じはしません。
細い針金を何重にも巻いて細く仕上げた骨が入っているような感じ・・・。といったらいいでしょうか?

EDGE WORKSというシャフトは初めてですが、なかなか良さそうです。
ヘッドもそうですが、シャフトも『艶消し』はカッコ良さが増しますし、晴れの日で構えやすいという利点があります。

ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずです。
いい意味で無難といいますか、マイナス面が小さい感じがします。
すごく見とれてしまうとか、いいイメージが次から次へと湧き出てくるということはなかったのですが、普通に構えることができました。
どちらかといえば少しつかまりそうな感じです。
試打を開始しました

『打感』はソフトというよりは、しっかりした感じですが、硬くなく嫌な余韻も残りません。
『芯』のある打感で、ボヤけたところがないのがいいです。
この打感は過去にも経験したことがあります。

『音』はとても素晴らしいです。
爽快感を与えてくれる音で、打っていて心地よくなりました。
このような音だと、気持ちよく叩いていくことができます。
14本のクラブの中で、『叩く』というニュアンスのあるものは距離を出すためのクラブ・・・。
つまり、ドライバーだと思うので、このように叩きやすい音は好感が持てますし、このドライバーの魅力をさらに引き立ててくれます。
私は、いくら飛んでも、そしていくら曲がらなくても、音が良くないと、そのドライバーに対して魅力を感じませんが、このドライバーは大満足です。
音でも高級感を醸し出しているクラブだな・・・。と思いました。
最近は『異音』を発するドライバーが少なくなり、いい意味で『無難』な音が増えてきましたが、今日は久しぶりに音でも魅了されたような気がします。

『球の上がりやすさ』という点では、ロフトなりの高弾道ですが、弱々しい弾道ではなく、かなり強い弾道が打てます。
高弾道と強弾道のいいとこ取りしたドライバーといっていいでしょうか?
高さと強さを兼ね備えた弾道です。
低スピン性能に長けていて、明らかにヒッター向けドライバーです。
ヒッター向けとはいっても、ハードヒッター限定というほどでもなく、受け皿は広いように感じました。
弾きの良さと高弾道。
そしてパワフルな力強さで飛ばしていけるドライバーです。
『密度の濃い飛び』といったらいいでしょうか?
平均的なドライバーの『飛びのベクトル』を『3』だとすると、このドライバーは『5か6』くらいかな・・・。などと、弾道を目で追いながら考えていました。

『安定性』も高く、打つ前に予想していたよりも好印象でした。
構えたときに、ややつかまりそうな印象をもっていたのですが、実際に打ってみるとそこまでつかまることはなく、どちらかといえばフェード系が出やすいドライバーだな・・・。と思いました。
これにはヘッドの性能だけでなく、シャフトも大いに関係しているのは間違いありません。
私はフッカーなので左へ行くのが嫌ですが、このドライバーは左を怖がらずに気持ちよく振り抜いていけるのがいいです。
スライサーの方にはやや厳しいドライバーかもしれませんが、装着されているウェイトを交換すれば、また球筋も変わりやすいのではないでしょうか?
調整システムは搭載されていませんが、ウェイト交換だけで充分・・・。という方も多くいらっしゃると思います。
そういった方にも、是非このドライバーを体感していただきたいです。
オートマチックタイプだとは思いませんが、スイートエリアはそれなりに広くて、シビアさは全く感じませんでした。
大らかで弾きの良いのも、このドライバーの魅力のひとつです。

『飛距離性能』は、かなり優れています、といいますか、『ピカイチ』といっていいのではないでしょうか?
『爆飛び』『激飛び』『パワフル』『ターボエンジン』『ジェット噴射』・・・。飛びを連想させる言葉が、球を打ちながら浮かんでいました。
飛距離でアドバンテージを握っていけるドライバーといっていいように思います。
今年一番のサプライズ・・・。といっていいかもしれません。
元々、エミリッドバハマのドライバーは飛距離性能に優れているというイメージを持っていますが、このドライバーもそうでした。
これまで、それほどたくさん試打したわけではないのではっきりとはいえませんが、ハイレベルなドライバーが揃っているエミリッドバハマの中でもトップクラスに位置するドライバーといえるのではないでしょうか?
そしてもちろん、今流通している大手メーカー含め、飛距離という点で、かなりリードしているドライバーといって間違いありません。
明らかに飛びに特化したドライバーです。

『操作性』は、やや良いくらいでしょうか?
飛距離が凄いので、コントロールするのを忘れてしまいそうでしたが、左右にも曲げることができました。
球のつかまりはそこそこいい感じで、つかまりすぎないのがいいです。
先ほども書きましたが、スライスに悩んでおられる方には合いづらいところがあるかもしれません。
しかし、それはウェイトを交換したり、シャフトを自分好みの物に替えれば、また違った結果が得られるのではないでしょうか?
試打後の感想

打つ前は、美しいな・・・。カッコいいな・・・。と、このドライバーの外見ばかりに目が行っていたのですが、実際に打ってみて、その美しさの印象が薄くなってしまうほどの高い飛距離性能を実感しました。

このドライバーともう一本、ある大手有名メーカーの最新ドライバーを借りることができたので、打ち比べてみることにしました。
接戦だったら、そのドライバーも一緒にご紹介しようと思っていたのですが、あまりにもポテンシャルが違いすぎたので、このドライバーだけの紹介に切り替えました。
球の伸びが違います。
最高到達点が違います。
空気の層に逆らわない弾道といいますか、逆に乗っかっているような弾道です。
落ち際が緩やかで、滞空時間の長さも魅力のひとつです。

小さいウェイトがありますが、それ以外は特に変わったところは見られず、どちらかといえばシンプルなヘッドです。
以前も書きましたが、ヘッドにいろいろなパーツがつけられているほうが飛ぶと思っておられる方もいらっしゃると思いますが、必ずしもそうとはいえません。
『見た目だけのパーツ』がたくさんあるからです。
そしてそういったパーツをつけることによって、ヘッドの強度がさがったり、肝心の飛距離性能が逆に落ちてしまっているドライバーも少なくありません。
クラブのモデルチェンジは見た目が変わっても、実際の性能は大差ないといいますか、逆に前のモデルのほうが良かった・・・。ということはたくさんあります。
比較的シンプルなほうが飛距離性能が優れたものが多いです。
そして、それをこのドライバーが証明してくれた形になりました。

一緒に打ち比べたドライバーも人気があり、いいメーカーだと思いますが、こうして明らかに性能が違ってくると、そのメーカーもまだまだだな・・・。と思わずにはいられません。
このドライバーは質感が良くカッコいいので、『所有欲』も満たしてくれます。
これは大切なことではないでしょうか?
今回試打したのは10.5度で、素晴らしい飛距離を出してくれましたが、できればもう少しロフトが立ったものを試したくなりました。
おそらく、そのほうがもっと飛ばせたような気がしたからです。
ヘッドにいろいろな文字を入れず、ひたすら『美』と『目立つこと』を目指して開発されたようなドライバーですが、実はその性能がピカイチなのが凄いです。
それと私的には、やはり音がとても良かったので、さらに距離を伸ばせたように思います。
いくら飛距離性能に優れても、インパクトが緩んでしまっては、せっかくのポテンシャルも発揮できません。
その音という大切な要素でも、このドライバーはすごくいいので、打っていて楽しくなります。

このドライバーの美しさに目が行きがちですが、最大の弥勒はズバリ『飛距離性能』です。
飛びにコミットしているドライバーといっていいのではないでしょうか?
一般的に人気があって、誰もが知っているメーカーのクラブしか使いたくない・・・。
ヘッドに調整システムが搭載されていないと嫌だ・・・。
ドライバーで飛ばしたくない・・・。
という方には合わないような気がしますが、まだまだ飛ばしていきたいという方には、かなり魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
カッコ良さと飛距離性能の両立ができたドライバーです。
さすがエミリッドバハマだな・・・。と思いました。
なかなか出会う機会がないですが、これからも期待していきたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。